上 下
139 / 173
第7章 洪州奪還戦

尉遅太歲

しおりを挟む
 逢隆ほうりゅうの遣いの兵士が威峰山いほうざんへ戻ってから1刻 (約2時間)が過ぎた頃、太鼓の音が鳴り響いた。意外に早かったな、と思いながら、尉遅太歲うっちたいさいは、約束通り兵5千を先に上陸させた。
 当たりを見回すが、逢隆麾下の兵達は、特に不自然な様子もなく、麓の警戒を続けていた。

「お待たせいたしました、将軍。私は逢隆将軍の軍師の桜史おうしと申します。そしてこちらは主簿の朱勤しゅきんです」

「朱勤です。以後お見知り置きを」

 桜史と朱勤は礼儀正しく拱手した。
 朱勤はともかく、桜史という軍師は、噂には聞いていたが特異な髪型をしている。髷も結わえない程の短髪。この近辺の国では見掛けない不思議な髪型だ。

「うむ。水に囲まれ孤立していたというのに、随分と余裕そうだな。ところで、何故小舟を所有していた?  水攻めをされる事は予見できなかったはずだろう?」

「ああ、小舟は水に囲まれた後で急遽作りました。さすがに威峰山いほうざんから出られないのは困りますからね。その小舟で洪州こうしゅうへ戦況を伝えに行こうとした矢先、尉遅うっち将軍がいらっしゃったのです」

「ほう、では連絡を取ろうとはしていたのだな。桜史殿」

「勿論でございます」

「それで、閻軍は水攻めの後、ここに攻め入っては来なかったのか?」

「ええ。何故かは分かりませんが来ていません。お陰でこちらは特に損害もなく。さ、立ち話もなんですし、山頂の本営へ参りましょう。逢隆将軍がお待ちです。ご案内致します」

 桜史は丁寧に受け答えをすると、朱勤と共に馬に乗り、尉遅太歲を山頂へといざなった。
 ──しかし、

「いや、悪いがまだ山頂には行かない。俺は用心深くてな。まだ其方らを信用していない」

「……と言いますと?」

「其方らが閻軍に投降している可能性も捨てきれないという事だ」

「まさか」

「俺を山頂へ誘い、その道中で伏兵に襲わせる算段かもしれんだろ。閻軍が水攻めをしておいて、威峰山を何日も放置しておくのは解せない」

「そんな……」

 朱勤が困惑して言いかけたのを桜史が手で制した。

「では逢隆将軍を麓までお呼びしましょうか?」

 桜史の提案に、尉遅太歲は首を横に振る。

「いや、俺のような辺境の将軍が禁軍 (近衛軍)出身の位の高い逢隆将軍を呼びつけるなど身の程を弁えていない愚行。一度部下の魯披淳ろひじゅんに様子を見てきてもらう。奴は伏兵の気配には敏感だからな」

 尉遅太歲はそう言うと背後に控えていた兵達の先頭にいた魯披淳を呼んだ。

「魯将軍。100の軽騎兵を連れて山道と付近の森の様子を見て来い。少しでも不審な点があれば報告せよ」

「御意!」

 魯披淳はすぐに軽騎兵100騎を召集し始めた。
 それを見た桜史は朱勤に指示を出す。

「朱勤殿。魯将軍に同行し、道案内をお願いします」

「心得ました」

 朱勤は馬に跨ると、魯披淳を本営へ続く山道へと案内し始めた。
 100騎の軽騎兵も続々と山道へと向かって行く。

「味方を疑うとは、相当な警戒心をお持ちなのですね。尉遅将軍。ところで、1つお聞きしても良いでしょうか」

「何だ?  桜史殿」

「尉遅将軍は何故閻と戦うのでしょう?」

「愚問だな。朧王が閻を倒すと決めたからだ。俺はそれに従うまで。俺は軍人だからな」

「その忠誠心。感服致しました」

 桜史は恭しく拱手して頭を下げたが、尉遅太歲はそれを一瞥しただけで、すぐに視線を去り行く魯披淳の部隊へと向けた。


 ♢

 3刻 (約6時間)程経った頃、ようやく魯披淳の1騎の斥候が戻って来た。報告によると、特に怪しいところはなく、100の軽騎兵は皆山頂の本営へと到着したという。

「魯披淳が言うならば伏兵はいないのだろう。俺達を騙し討ちするつもりはないようだ。では、残りの兵達も一度上陸させてもらおう。不慣れな船上での待機は兵達の負担となる」

 麓に置いた胡床に座り、鋭い眼光で様子を窺っていた尉遅太歲は、ようやくその警戒を解いた。

 ♢

 2万の兵を舟から降ろし、威峰山の山麓へと布陣させた尉遅太歲は500騎を集めた。

「山頂の本営にはこの2万の兵は置けないのであろう?  ならば麓で構わん。しばし兵を休ませたい。俺はこれより其方と共に逢隆将軍へ会いに行こう。案内あないしてくれ」

「勿論です。私は尉遅将軍をご案内する為に、ここへ参ったのですから。さあ、こちらへ」

 桜史は馬に跨ると、やっとその気になった尉遅太歲を山頂の本営へといざなった。


 日は傾いていた。
 桜史が先導する尉遅太歲率いる500騎は、遅れる事なく山道を進んでいた。尉遅太歲のすぐ後ろには、2騎の大男の騎兵がおり、1人が1つずつ、巨大な丸い鉄球を持ち、それらは鎖で繋がっている。尉遅太歲の得物、流星錘りゅうせいすいだ。尉遅太歲の流星錘は特別製で、1つの鉄球の重さは82斤 (約18kg)もある。普段はあまりの重量に、大男2人掛りで運ぶが、尉遅太歲はそれを1人で振り回す程の怪力を持っている。

 山道はなだらかな一本道。左右には深い森が広がり、伏兵を隠すには持って来いだが、その気配はない。
 尉遅太歲は、逢隆や桜史が騙そうとしているという心配が杞憂だった事を確信し、ふっと鼻で笑った。

「桜史殿。何故閻軍は水攻めで孤立させた威峰山をすぐに攻めなかったのだろうか」

「私にも閻軍の真意は分かりませんが、戦慣れしていない閻軍の事です。軍師の策は良くても、脆弱な兵達が上手く動かなかったとか、まあ、そんなところでしょう」

「そうか。それは大いにあるな。軍師と言えば、我が軍に加わった閻仙えんせん楊良ようりょうが姿を消したと聞いた。何か情報はあるか?」

 尉遅太歲が桜史に訊ねると、何故か桜史は突然駆け出して山道の先へと行ってしまった。

「桜史殿!!!  どうしたというのだ!!?」

 尉遅太歲が叫ぶと、道の先から突如ずらりと閻兵が現れた。

「閻軍!?  しまった、やはり罠だったか!!」

「ははは!  尉遅太歲!  閻仙・楊良はここにおるぞ!」

 現れたのは閻服の上から鎧を纏った老人。自らを閻仙・楊良と名乗った。楊良の姿を見た事がない尉遅太歲は目の前の男が楊良かどうかなど確認する術がないが、もはやそんな事はどうでも良かった。

「貴様が楊良ならば、朧国を欺き、閻に味方する賊という事だな!  威峰山はすでに閻軍に奪い返されていたと言うわけか!!」

「その通りだ、尉遅太歲!  逢隆はとうに死んでおる。この威峰山は閻軍のもの。大人しく武器を捨て投降するのなら、命だけは助けてやろう」

「ぬかせ!  ジジイめ!!  貴様も桜史も俺の流星錘で叩き潰してくれるわ!!」

「そう言うと思ったわ!  其方の部下の魯披淳とやらも、投降を拒んだからな。仕方がない。魯披淳と同じく、威峰山の山道に其方の首も転がしてやろう」

 楊良はそう言うと、そばの兵士に何かを投げさせた。それは斜面をコロコロと転がり、尉遅太歲の足下まで来て止まった。

「魯将軍……!!」

 それは青ざめてはいるが、安らかな顔をした魯披淳の首だった。つい3刻前までは首は繋がっていた尉遅太歲の腹心。

「おのれ楊良!!  殺してやる!!」

 尉遅太歲の怒号と共に、率いていた500騎の喊声が上がった。

「転がすのは首だけではないぞ。やれ!」

 楊良の指示が出されると、斜面の上から閻兵達が次々に丸太や岩を転がして来た。範囲が広く、左右に避けるのは間に合わない。

「寄越せ!!」

 尉遅太歲は咄嗟に背後の兵から流星錘を奪うように手に取ると、その巨大な鉄球の分銅をブンブンと振り回し、転がり落ちてくる丸太に叩き込んだ。
 バキッと大きな音を立てて丸太は真っ二つにへし折れ、割れた面から地面にめり込んで止まった。
 続けざまにもう1つの分銅を転がって来る岩に叩き込み粉々に粉砕。尉遅太歲の周りだけは丸太も岩も弾け飛んで行くが、後ろの騎兵達は馬の脚をやられバタバタと落馬してそのまま丸太や岩に押し潰されていた。

「一度退くぞ!!  麓の部隊と合流し体勢を立て直す!!  続け!!」

 潔く退却の指示を出すと、まだ立っている騎兵隊はすぐさま反転し山道を駆け下りて行った。



「よし!  攻撃め!  深追いは無用!  良くやったな、桜史殿」

 攻撃停止命令を出した楊良が、桜史にそう言うと、桜史は大きく息を吐いた。

「心臓に悪い役目でした」

「そうだな。だが、後は本職の軍人達に任せるとしよう」

「はい」

 桜史は頷くと、楊良と共に兵達を本営まで引き上げさせた。


 ♢

 すっかり真っ暗になった頃、尉遅太歲と騎兵隊は麓まで降りて来た。500騎いた騎兵隊は200騎程まで減っていた。

「おのれ逆賊楊良!  匹夫ひっぷ桜史め!  必ず魯将軍の仇は取ってやるからな!」

「あ……!  尉遅将軍!  あれを……前方に騎兵が松明を……」

 兵の1人が指さした方へ視線を向けると、確かに複数の騎兵が松明を持って尉遅太歲の行く手にぼんやりと現れた。

「すでに戦闘準備を整えていたか、我が兵は優秀だ!」

「尉遅太歲!!」

 だが、味方だと思っていた松明を持った騎兵隊からは、尉遅太歲を呼び捨てにする声が聞こえてきた。

「まさか……」

「貴様の2万の兵は殲滅した!  投降するか!  それともここで潔く死ぬか!  好きな方を選ばせてやろう!」

「おのれ……貴様何者だ!」

「俺は閻軍軍師、軍師中郎将ぐんしちゅうろうしょう宵殿の副官!  鄧平とうへいだ!  貴様の首を取り、手柄にしてやるわ!!」

 鄧兵は槍をブンブンと頭上で振り回し威嚇を始めた。その様子からかなり出来る男だと思った。

「鄧平だと?  ふん!  聞いた事もない!  無名な兵卒が、この俺、尉遅太歲に勝てると思っているのか!! 投降するのは貴様の方だ!!」

 尉遅太歲は臆する事なく、巨大な流星錘を振り回し、鄧平の騎兵隊に突撃の号令をかけた──が、丁度その時、背後で兵達の動揺する声が上がる。

「私は田燦でんさん!  尉遅太歲!  その首貰い受ける!!」

 前方も後方も塞がれた。
 前方の鄧平の軍も、背後の田燦の軍も、闇夜に紛れてどれ程いるのかさえ分からない。兵達は混乱し始めた。そして動揺の声は断末魔へと変わっていく。

「おのれぇぇ!!!  うおおおおおお!!!」

 尉遅太歲は雄叫びを上げ、目の前の鄧平へと馬で突っ込んだ。ブンブンと振り回す巨大な鉄球。突撃して来る閻の騎兵を1騎、2騎と分銅が馬ごと叩き潰す。
 鄧平の顔がようやくはっきりと見える距離まで来ると、何の躊躇いもなく鉄球を鄧平へと投げた。だが、鄧平は馬の身体を瞬時に地面に倒し分銅を躱すと、すぐに体勢を立て直し、横を通り過ぎる巨大な尉遅太歲の身体へと槍を突き出した。
 尉遅太歲は避け切れず、鄧平の槍が、背中から胸へと貫いた。

「うぐっ……!!」

 しかし、尉遅太歲は流星錘を離さない。槍が身体に刺さったまま、馬を止め、踵を返すと、鄧平へと向き直り流星錘を振り上げる──が、目の前には鄧平が抜いた剣が迫っていた。躱す余力などなく、尉遅太歲の首はついに身体から転げ落ち、地面にゴトッと落ちた。
 首のない大きな身体が遅れて馬から落ちた。

「敵将尉遅太歲!  鄧平が討ち取ったぞ!!」

 血の着いた剣を高らかに夜空に掲げ叫ぶ鄧平。
 味方のときの声が上がった。
 どうやら、尉遅太歲の残兵も殲滅が完了したようだ。

 尉遅毅うっちきの右腕、尉遅太歲を仕留めた閻軍は大いに士気が上がった。しばらくの間、勝鬨が止む事はなかった。


 そんな歓喜の兵達の後ろで、馬に跨って様子を見ていた宵は、白い羽扇を撫でながら静かに呟く。

「初めは処女の如く、敵人戸を開き、後には脱兎の如く、敵ふせぐに及ばず……」

 勝利は喜ばしい事だが、やはり人が死ぬ事は受け入れ難い。しかし、これでいい。これでいいのだ。

 宵は勝鬨を聞きながら、1人自分にそう言い聞かせた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

女尊男卑 ~女性ばかりが強いこの世界で、持たざる男が天を穿つ~

イノセス
ファンタジー
手から炎を出すパイロキネシス。一瞬で長距離を移動するテレポート。人や物の記憶を読むサイコメトリー。 そんな超能力と呼ばれる能力を、誰しも1つだけ授かった現代。その日本の片田舎に、主人公は転生しました。 転生してすぐに、この世界の異常さに驚きます。それは、女性ばかりが強力な超能力を授かり、男性は性能も威力も弱かったからです。 男の子として生まれた主人公も、授かった超能力は最低最弱と呼ばれる物でした。 しかし、彼は諦めません。最弱の能力と呼ばれようと、何とか使いこなそうと努力します。努力して工夫して、時に負けて、彼は己の能力をひたすら磨き続けます。 全ては、この世界の異常を直すため。 彼は己の限界すら突破して、この世界の壁を貫くため、今日も盾を回し続けます。 ※小説家になろう にも投稿しています。

西涼女侠伝

水城洋臣
歴史・時代
無敵の剣術を会得した男装の女剣士。立ち塞がるは三国志に名を刻む猛将馬超  舞台は三國志のハイライトとも言える時代、建安年間。曹操に敗れ関中を追われた馬超率いる反乱軍が涼州を襲う。正史に残る涼州動乱を、官位無き在野の侠客たちの視点で描く武侠譚。  役人の娘でありながら剣の道を選んだ男装の麗人・趙英。  家族の仇を追っている騎馬民族の少年・呼狐澹。  ふらりと現れた目的の分からぬ胡散臭い道士・緑風子。  荒野で出会った在野の流れ者たちの視点から描く、錦馬超の実態とは……。  主に正史を参考としていますが、随所で意図的に演義要素も残しており、また武侠小説としてのテイストも強く、一見重そうに見えて雰囲気は割とライトです。  三國志好きな人ならニヤニヤ出来る要素は散らしてますが、世界観説明のノリで注釈も多めなので、知らなくても楽しめるかと思います(多分)  涼州動乱と言えば馬超と王異ですが、ゲームやサブカル系でこの2人が好きな人はご注意。何せ基本正史ベースだもんで、2人とも現代人の感覚としちゃアレでして……。

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

学園戦記三国志~リュービ、二人の美少女と義兄妹の契りを結び、学園において英雄にならんとす 正史風味~

トベ・イツキ
キャラ文芸
 三国志×学園群像劇!  平凡な少年・リュービは高校に入学する。  彼が入学したのは、一万人もの生徒が通うマンモス校・後漢学園。そして、その生徒会長は絶大な権力を持つという。  しかし、平凡な高校生・リュービには生徒会なんて無縁な話。そう思っていたはずが、ひょんなことから黒髪ロングの清楚系な美女とお団子ヘアーのお転婆な美少女の二人に助けられ、さらには二人が自分の妹になったことから運命は大きく動き出す。  妹になった二人の美少女の後押しを受け、リュービは謀略渦巻く生徒会の選挙戦に巻き込まれていくのであった。  学園を舞台に繰り広げられる新三国志物語ここに開幕!  このお話は、三国志を知らない人も楽しめる。三国志を知ってる人はより楽しめる。そんな作品を目指して書いてます。 今後の予定 第一章 黄巾の乱編 第二章 反トータク連合編 第三章 群雄割拠編 第四章 カント決戦編 第五章 赤壁大戦編 第六章 西校舎攻略編←今ココ 第七章 リュービ会長編 第八章 最終章 作者のtwitterアカウント↓ https://twitter.com/tobeitsuki?t=CzwbDeLBG4X83qNO3Zbijg&s=09 ※このお話は2019年7月8日にサービスを終了したラノゲツクールに同タイトルで掲載していたものを小説版に書き直したものです。 ※この作品は小説家になろう・カクヨムにも公開しています。

異世界転移の……説明なし!

サイカ
ファンタジー
 神木冬華(かみきとうか)28才OL。動物大好き、ネコ大好き。 仕事帰りいつもの道を歩いているといつの間にか周りが真っ暗闇。 しばらくすると突然視界が開け辺りを見渡すとそこはお城の屋根の上!? 無慈悲にも頭からまっ逆さまに落ちていく。 落ちていく途中で王子っぽいイケメンと目が合ったけれど落ちていく。そして………… 聞いたことのない国の名前に見たこともない草花。そして魔獣化してしまう動物達。 ここは異世界かな? 異世界だと思うけれど……どうやってここにきたのかわからない。 召喚されたわけでもないみたいだし、神様にも会っていない。元の世界で私がどうなっているのかもわからない。 私も異世界モノは好きでいろいろ読んできたから多少の知識はあると思い目立たないように慎重に行動していたつもりなのに……王族やら騎士団長やら関わらない方がよさそうな人達とばかりそうとは知らずに知り合ってしまう。 ピンチになったら大剣の勇者が現れ…………ない! 教会に行って祈ると神様と話せたり…………しない! 森で一緒になった相棒の三毛猫さんと共に、何の説明もなく異世界での生活を始めることになったお話。 ※小説家になろうでも投稿しています。

処理中です...