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第3章 陰の軍師
宵の謀・前
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翌早朝。瀬崎宵は軍議に召集された。
昨晩身体を洗う事を忘れて眠りに就いてしまった宵は、急ぎ下男に湯を用意してもらい、身体を拭うと、身なりを整えて城内の議場への馬車に飛び乗った。
特に動きがあったわけではないが、どうやら毎朝行われるらしい。定期的な情報共有はどんな場所でも重要だ。
議場には廖班以外の将校達が集合していた。2日連続で遅れて到着した宵は頭をペコペコ下げながら、昨日と同じく李聞の前に並んだ。
遅れて来ても誰も宵を咎める者はいない。日本の社会とは感覚が違うのか、はたまた、宵が軍師という立場だからなのかは分からない。
まだ姿の見えない廖班は重役出勤なのだろう。廖班が到着するまでの間、後ろの李聞が「調子はどうだ?」とか「良く眠れたか?」とか、気遣いの言葉を掛けてくれた。宵は愛想良くそれに応える。思えばこの所、李聞とまともに話をしていなかった。
宵が到着して5分程で廖班は堂々と議場に入って来た。
「よし。では各将校の職務の進捗を報告せよ」
席に座った廖班は、企業の朝礼のように部下達に報告を求めた。考えてみれば、この軍隊も、組織としては日本の会社と同じ、上司がいて、その下に部下がいる。もっと言えば、この軍隊は閻帝国という親会社の子会社で、葛州、高柴郡の防衛を主な事業としている。
廖班は社長として、部下を管理監督する責任がある。李聞が営業部長で、楽衛達は課長か係長。許瞻は間違いなく社外監査役だ。となると、宵は戦略企画部の主任と言ったところか。
「申し上げます。安恢殿と共に、1万の兵の調練を行いました。昨日、軍師殿に調練を視察して頂き、改善点として、数種類の陣形を取り入れるようご指摘頂きましたので、本日はご教授頂いた陣形の調練をする予定にございます」
楽衛が拱手しながら一発目の報告をした。安恢も横に並び拱手している。
「うむ。軍師と連携が取れているようで何よりだ。次、李聞、張雄、成虎、龐勝」
「はっ!」
呼ばれた者達が一斉に1歩脇に出て拱手する。
そして、代表して李聞が報告を始めた。
「我々の部隊は武具、馬の点検、補充完了後、出撃に備え、兵には休養を与えました。本日、巴谷道より斥候が戻り次第いつでも出撃可能です!」
「うむ。次、戴進」
兵站担当の戴進が1歩前へ出る。
「申し上げます! 城内の兵糧・武具はいつでも運び出す準備は整っております。高柴各県からの兵糧の集積も滞りなく進んでおります」
「よし! 皆ご苦労。各所万事順調と見える。優秀な部下を持つと俺も誇らしい。では、最後、軍師」
皆の報告を聴きながら、状況を頭の中で整理していた宵の報告の番が回って来た。
「はい」
「間諜の選別は順調か? もしや、有能な其方の事だから、すでに敵国に派遣したか? ん?」
薄ら笑いを浮かべながら廖班は宵に問うた。
その態度に苛立ちを覚えたが、一呼吸置き心を鎮める。
「いえ、申し訳ございません。間諜の選抜には時間を要しております」
「ほう。急がなくて良いのか?」
「無論、急がなければなりません。しかしながら、間諜は重要な任務。適当な人選をすれば、こちらの情報が漏れ、間諜は殺されます。故に慎重にならざるを得ないのです」
廖班は他人事のように顎髭を撫でながら「ほう」と相槌を打った。
「昨日は、楽衛殿と安恢殿の部隊の兵を見に行きましたが、適した人物は見付かりませんでした」
「それは残念な事だ。引き続き間諜選抜に注力してくれ」
間諜の人選に苦戦している事実を告げても、廖班は他人事のような態度を崩さない。廖班に将軍の器がない事は出会った時から知っていたが、よもや人としての思いやりさえ持ち合わせていないようだ。
それでも、宵は冷静に対応する。既に宵の計略は始まっている。
「思いますに、間諜は必ずしも兵士である必要はございません」
「何だと? 間諜の役が兵士以外に務まるものか! まさか、将校を使いたい等と言うのではあるまいな?」
「そうではありません。兵士以外にも下男・下女が間諜として使える場合もあります。取り分け、下女に関しては“美人計”という計略も使えます故、率先して間諜に使うべきかと。廖班将軍の下女は全部で何人いらっしゃるのでしょうか?」
「……30人……くらい……だったかな」
廖班は宵の目を見ず、顎髭を弄りながら適当に答えた。
「30人。では、恐れながら、廖班将軍の下女から間諜を選ばせて頂けないでしょうか? 30人の下女全員に一度会って間諜に適した者を選別致します」
「駄目だ!!」
廖班は大声でキッパリと拒否した。
拒否される事は想定済みだ。宵は動揺する事なく話を続ける。
「何故駄目なのでしょうか? こう見えて、私は豊州の梟郡で謝響という賢人を登用しました。その者はたった1人で滞っていた政を捌き、更には科挙という試験制度を整えました。人を見る目には自信がございますので、どうかお任せください 」
「そういう問題ではない! 下女は俺のものだ! 危険な任務になど送り出せるか! ただの女子だぞ!?」
「事は一刻を争います。国家の存亡が懸かっているのです。敵の情報を得る事は戦の基本。情報が無ければいくら兵法があっても敵には勝てません。それに、美人計を使える下女は敵の首脳部にも近付き易いのです。一度全員と会わせて頂けないでしょうか? もちろん、適任者が居なければ下女からの選出は諦め、別の手を考えます」
渋い顔をして唸る廖班。宵は真剣な眼差しで廖班の泳ぐ瞳を見つめる。
ここまで理路整然と下女を間諜に使う理由を説明された上で、宵の申し出を断わるには、それ相応の理由が必要だ。理由なく断われば、それは廖班のただの我儘になる。一将軍の我儘で、国を危険に晒す事など出来はしまい。それに理由無き拒絶は、周りにいる将校達も納得しないだろう。
「しかし……」
更に渋る廖班に、宵はとどめの言葉をぶつける。
「もし、女の間諜が選出できれば、男の間諜よりも重要な情報が手に入るかもしれません。そうなれば、私もより的確かつ危険の低い策を立てられます。そして、その策が功を奏し、朧国との戦に勝利した暁には、廖班将軍の昇格は確実。高柴太守はもちろん、上手くいけば葛州刺史になれるやもしれません」
宵の話に一瞬目を輝かせた廖班は、ついに諦めたように溜息をついた。
「……分かった。軍議が終わり次第、俺の屋敷の部屋に下女全員を集めておく。其方はそこから間諜に適した下女を選び、その者と共に俺の元へ報告しに来い」
「ご英断に感謝致します」
宵は拱手して深々と頭を下げた。
これで劉飛麗奪還の第一段階は整った。
♢
軍議が終わり、下男に案内され、宵は廖班の屋敷の一室を訪れた。
扉を開けると、そこには大勢の下女達が立ったまま待機しており、宵の姿を見ると皆一様に頭を下げた。その中に劉飛麗の姿はない。
誰一人言葉を発さない。それどころか、皆僅かに身体を震わせ怯えているようだ。
宵は扉を閉めると、下女の数を数えた。
全部で29人。廖班は30人と言っていたが、その数はおよその数だったのか。
「お忙しいところ、お集まり頂き感謝致します。早速ですが、下女の方はこれで全員でしょうか? 廖班将軍には30人いるとお聞きしました。数えたところ、29人しかいないようですが」
宵の問い掛けに下女達は皆俯くだけで何も答えない。
廖班に余計な事を言うなと言われているのかもしれない。
「劉飛麗という下女をご存知ありませんか?」
宵の口にしたその名に、下女達は不自然な程に反応を示さない。
「軍師様、恐れながら申し上げます」
不意に下女の1人が静寂を破り、宵に近付き話し掛けて来た。宵と同い歳くらいの素朴な女だ。
「廖班将軍の下女は確かに30名。今は1名、病に伏しこちらに来られません」
「その者の名は?」
「申し上げられません」
「何故?」
「申し上げられません」
下女の頑なな態度に、宵は廖班の策略を確信した。廖班なりに策を講じたようだが、所詮は浅知恵である。
「劉飛麗なのですね?」
「申し上げられません」
「分かりました。では、その者の名を言わずとも結構です。貴女の名は?」
「清華と申します」
「清華さん。貴女にもう少し込み入ったお話がしたいので私の部屋に来てもらえますか? 他の皆さんはそのままお待ちください。すぐに済みます」
「仰せのままに」
清華は礼儀正しく拱手して頭を下げた。
昨晩身体を洗う事を忘れて眠りに就いてしまった宵は、急ぎ下男に湯を用意してもらい、身体を拭うと、身なりを整えて城内の議場への馬車に飛び乗った。
特に動きがあったわけではないが、どうやら毎朝行われるらしい。定期的な情報共有はどんな場所でも重要だ。
議場には廖班以外の将校達が集合していた。2日連続で遅れて到着した宵は頭をペコペコ下げながら、昨日と同じく李聞の前に並んだ。
遅れて来ても誰も宵を咎める者はいない。日本の社会とは感覚が違うのか、はたまた、宵が軍師という立場だからなのかは分からない。
まだ姿の見えない廖班は重役出勤なのだろう。廖班が到着するまでの間、後ろの李聞が「調子はどうだ?」とか「良く眠れたか?」とか、気遣いの言葉を掛けてくれた。宵は愛想良くそれに応える。思えばこの所、李聞とまともに話をしていなかった。
宵が到着して5分程で廖班は堂々と議場に入って来た。
「よし。では各将校の職務の進捗を報告せよ」
席に座った廖班は、企業の朝礼のように部下達に報告を求めた。考えてみれば、この軍隊も、組織としては日本の会社と同じ、上司がいて、その下に部下がいる。もっと言えば、この軍隊は閻帝国という親会社の子会社で、葛州、高柴郡の防衛を主な事業としている。
廖班は社長として、部下を管理監督する責任がある。李聞が営業部長で、楽衛達は課長か係長。許瞻は間違いなく社外監査役だ。となると、宵は戦略企画部の主任と言ったところか。
「申し上げます。安恢殿と共に、1万の兵の調練を行いました。昨日、軍師殿に調練を視察して頂き、改善点として、数種類の陣形を取り入れるようご指摘頂きましたので、本日はご教授頂いた陣形の調練をする予定にございます」
楽衛が拱手しながら一発目の報告をした。安恢も横に並び拱手している。
「うむ。軍師と連携が取れているようで何よりだ。次、李聞、張雄、成虎、龐勝」
「はっ!」
呼ばれた者達が一斉に1歩脇に出て拱手する。
そして、代表して李聞が報告を始めた。
「我々の部隊は武具、馬の点検、補充完了後、出撃に備え、兵には休養を与えました。本日、巴谷道より斥候が戻り次第いつでも出撃可能です!」
「うむ。次、戴進」
兵站担当の戴進が1歩前へ出る。
「申し上げます! 城内の兵糧・武具はいつでも運び出す準備は整っております。高柴各県からの兵糧の集積も滞りなく進んでおります」
「よし! 皆ご苦労。各所万事順調と見える。優秀な部下を持つと俺も誇らしい。では、最後、軍師」
皆の報告を聴きながら、状況を頭の中で整理していた宵の報告の番が回って来た。
「はい」
「間諜の選別は順調か? もしや、有能な其方の事だから、すでに敵国に派遣したか? ん?」
薄ら笑いを浮かべながら廖班は宵に問うた。
その態度に苛立ちを覚えたが、一呼吸置き心を鎮める。
「いえ、申し訳ございません。間諜の選抜には時間を要しております」
「ほう。急がなくて良いのか?」
「無論、急がなければなりません。しかしながら、間諜は重要な任務。適当な人選をすれば、こちらの情報が漏れ、間諜は殺されます。故に慎重にならざるを得ないのです」
廖班は他人事のように顎髭を撫でながら「ほう」と相槌を打った。
「昨日は、楽衛殿と安恢殿の部隊の兵を見に行きましたが、適した人物は見付かりませんでした」
「それは残念な事だ。引き続き間諜選抜に注力してくれ」
間諜の人選に苦戦している事実を告げても、廖班は他人事のような態度を崩さない。廖班に将軍の器がない事は出会った時から知っていたが、よもや人としての思いやりさえ持ち合わせていないようだ。
それでも、宵は冷静に対応する。既に宵の計略は始まっている。
「思いますに、間諜は必ずしも兵士である必要はございません」
「何だと? 間諜の役が兵士以外に務まるものか! まさか、将校を使いたい等と言うのではあるまいな?」
「そうではありません。兵士以外にも下男・下女が間諜として使える場合もあります。取り分け、下女に関しては“美人計”という計略も使えます故、率先して間諜に使うべきかと。廖班将軍の下女は全部で何人いらっしゃるのでしょうか?」
「……30人……くらい……だったかな」
廖班は宵の目を見ず、顎髭を弄りながら適当に答えた。
「30人。では、恐れながら、廖班将軍の下女から間諜を選ばせて頂けないでしょうか? 30人の下女全員に一度会って間諜に適した者を選別致します」
「駄目だ!!」
廖班は大声でキッパリと拒否した。
拒否される事は想定済みだ。宵は動揺する事なく話を続ける。
「何故駄目なのでしょうか? こう見えて、私は豊州の梟郡で謝響という賢人を登用しました。その者はたった1人で滞っていた政を捌き、更には科挙という試験制度を整えました。人を見る目には自信がございますので、どうかお任せください 」
「そういう問題ではない! 下女は俺のものだ! 危険な任務になど送り出せるか! ただの女子だぞ!?」
「事は一刻を争います。国家の存亡が懸かっているのです。敵の情報を得る事は戦の基本。情報が無ければいくら兵法があっても敵には勝てません。それに、美人計を使える下女は敵の首脳部にも近付き易いのです。一度全員と会わせて頂けないでしょうか? もちろん、適任者が居なければ下女からの選出は諦め、別の手を考えます」
渋い顔をして唸る廖班。宵は真剣な眼差しで廖班の泳ぐ瞳を見つめる。
ここまで理路整然と下女を間諜に使う理由を説明された上で、宵の申し出を断わるには、それ相応の理由が必要だ。理由なく断われば、それは廖班のただの我儘になる。一将軍の我儘で、国を危険に晒す事など出来はしまい。それに理由無き拒絶は、周りにいる将校達も納得しないだろう。
「しかし……」
更に渋る廖班に、宵はとどめの言葉をぶつける。
「もし、女の間諜が選出できれば、男の間諜よりも重要な情報が手に入るかもしれません。そうなれば、私もより的確かつ危険の低い策を立てられます。そして、その策が功を奏し、朧国との戦に勝利した暁には、廖班将軍の昇格は確実。高柴太守はもちろん、上手くいけば葛州刺史になれるやもしれません」
宵の話に一瞬目を輝かせた廖班は、ついに諦めたように溜息をついた。
「……分かった。軍議が終わり次第、俺の屋敷の部屋に下女全員を集めておく。其方はそこから間諜に適した下女を選び、その者と共に俺の元へ報告しに来い」
「ご英断に感謝致します」
宵は拱手して深々と頭を下げた。
これで劉飛麗奪還の第一段階は整った。
♢
軍議が終わり、下男に案内され、宵は廖班の屋敷の一室を訪れた。
扉を開けると、そこには大勢の下女達が立ったまま待機しており、宵の姿を見ると皆一様に頭を下げた。その中に劉飛麗の姿はない。
誰一人言葉を発さない。それどころか、皆僅かに身体を震わせ怯えているようだ。
宵は扉を閉めると、下女の数を数えた。
全部で29人。廖班は30人と言っていたが、その数はおよその数だったのか。
「お忙しいところ、お集まり頂き感謝致します。早速ですが、下女の方はこれで全員でしょうか? 廖班将軍には30人いるとお聞きしました。数えたところ、29人しかいないようですが」
宵の問い掛けに下女達は皆俯くだけで何も答えない。
廖班に余計な事を言うなと言われているのかもしれない。
「劉飛麗という下女をご存知ありませんか?」
宵の口にしたその名に、下女達は不自然な程に反応を示さない。
「軍師様、恐れながら申し上げます」
不意に下女の1人が静寂を破り、宵に近付き話し掛けて来た。宵と同い歳くらいの素朴な女だ。
「廖班将軍の下女は確かに30名。今は1名、病に伏しこちらに来られません」
「その者の名は?」
「申し上げられません」
「何故?」
「申し上げられません」
下女の頑なな態度に、宵は廖班の策略を確信した。廖班なりに策を講じたようだが、所詮は浅知恵である。
「劉飛麗なのですね?」
「申し上げられません」
「分かりました。では、その者の名を言わずとも結構です。貴女の名は?」
「清華と申します」
「清華さん。貴女にもう少し込み入ったお話がしたいので私の部屋に来てもらえますか? 他の皆さんはそのままお待ちください。すぐに済みます」
「仰せのままに」
清華は礼儀正しく拱手して頭を下げた。
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