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己を知らぬ大魔法使い

カルドネの寿限無のような言い訳を聞こう contrast Cardone.

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「{いや、嘘だ。何も要らないっ}」

消えろ消えろっ消えてくれっ、つぶやいた言葉に後頭部を殴られる。

何も存在しない先にあるであろう平穏。何も感じず、何も求めず、何も得ない、何も何も何も要らないから。

「{····死んだように生きたい}」

カルドネの生物の根源を捨てたその思考は母の死後、公爵家に拾われた時から始まる。

無心で居たいにも関わらず、今日に限って耳も鼻も研ぎ澄まされ、いつも以上に情報を捕らえる身体。恐らく、屋敷内の機微はほとんどと言って良いほど正確に理解できているだろう。

蹲るカルドネ。塵一つない床は容赦なく全身の熱を奪い、顔はいつまでも赤いのに、手足は感覚がない程に冷え切っていた。

ペテンが来てからというもの、カルドネの思考は突発的に跳ねるようになってしまった。そして、それは瞳孔の開きとして現れた。紅茶を嗜んでいる時、部下に指示をしている時、それは昼夜問わず節操なく起きてしまう。大概の人間は不機嫌故の身体変化だと思っているようだが、ルルタージュには即刻暴かれた。

終いには偽ヒートまで起こす始末。

「{まったく、目も当てられない}」

偽ヒートとは文字通り、実際には何も起きていない事をいう。本来ヒートは、生物それぞれの生活周期、発情期の中で心と身体が最高潮を迎えた時と指すが、偽ヒートは多くの場合、脳が早とちりをし繁殖周期が来たと思い込んでしまう時に起きる。また惚れっぽい個体だと、稀に自身の番が定まったと錯覚して起こる事もあるが、心がそれを拒絶する場合が多い。想像ヒートなどと呼ばれる事もあるが、カルドネにとっては、どれもどうでも良い事だった。

カルドネにとっての最大の懸念事項は、自身が混ざりものだという点だ。本来、ルーガルーの繁殖時期は冬と春の狭間、僅かな期間が一般的とされている。ルーガルーは繁殖期間が短い分、その期間はなんとしても子孫を残そうと躍起になり、思考を完全に捨て言語と文化をも手放してしまう者が多い。故に、見る者によっては人里に突如現れ、所構わず暴れ出す魔獣と何ら変わりなかった。

また、期間中は意思疎通が全くと言っていいほど困難となり、見てくれも完全に獣のソレになる事から『蛮族』と揶揄される事も少なくなかった。当人達もそれをきちんと理解し、期間中は森の奥に潜む者や、休暇を取得し魔術士やスクロールの手を借り自室に何重もの結界を張るなど各々で対処をしている。

例え混ざりものとはいえ、繁殖期間外での行為で産まれたカルドネは、奇跡に近かった。

推測するに、その事実もカルドネの母がロマンス小説から抜け出せなくなってしまった要因の一つだと言えるが、結ばれなかった縁では、子に呪いを掛ける因果でしかなかった。

最も厄介な点は、カルドネに人間の血が混ざっているという事だ。カルドネの場合、ルーガルーにある筈の発情の周期が存在しない。簡単に言えば年中発情期なのだ。そして行為自体は、獣のソレになり簡単に理性が吹き飛んでしまう。厄介な部分だけを見事に受け継いてしまったカルドネ。故に混ざり者専用の抑制剤が手放せず、心身共に依存していた。

リマインダー公爵領に所属する薬剤師から処方される抑制剤は、どれも質が良く国外でも流通しているものばかりだ。しかし一般に出回る公爵領で製造された抑制剤は、王国内の亜人それぞれの平均を算出した上、リスク回避の為、効力を抑えた調合にすぎない。故に自身に合った薬剤を求め、公爵領に移り住む者も少なくなかった。かくいうカルドネもその中の一人だ。

腕の良いエーテルベスティの医師と、錬金資格を持つ薬剤師、獣魔士が一箇所に集まるリマインダー公爵領は、亜人が多く暮らし、差別もないに等しい。しかしその快適さが、カルドネが外の世界を文面でしか知らない要因にもなっていた。

「{一生分の恥をかいてしまった}」

こんな事もあろうかと普段の常備薬より強力な抑制剤を飲んだ筈なのに。結果はご覧の有り様。何の効果も得られなかった。羞恥と後悔を通り越した暗黒が、カルドネの脳を鈍らせる。

白を想う神信心。感情の機微に怯える恐怖心。何も要らないと言う克己心。専属給士の報告を聴きたくないと思った嫉妬心。

「{どれが本当の私なんだ····}」

虎視眈々と出会うきっかけを探していた生憎心。専属給士の不在を未測り一人でにあの奥部屋へと向かっていた出来心。声を聴き胸を躍らせた浮れ心。本当に英雄伝のお方なのか確かめたかった猜疑心。誰よりも早く心を暴きたいと想う競争心。

あの一瞬、白藍の瞳に映り込んだ私を捉えた時の歓喜、優越と渇きがもつれ合った、言葉にするのも恐ろしい感情。

「{あの時····確かに身体が痛がっていた}」

自身を鉄仮面だと思い込んでいたカルドネ。しかしゆっくりと心を紐解くと無限に羞恥を纏った己が顔を出す。

縦に横に、何度頭を振っても導き出される答えは同じだった。元より初めて視界に入った時から答えなど分かりきっている、ただ認めたくないだけだ。

「{違う}」

この表現はどこか釈然としない。実際は既に認めてしまっていて、思考のない口だけが虚言を吐いているような妙な感覚。

「{いや違う、ぞ。まだ疑念が残って、いる}」

凄まじい拒否反応がカルドネを襲う。自身が頑なに心の奥底を隠したがっているのが分かった。一方でどうしても暴いてやらんと躍起になるカルドネも確かに存在する。

気持ちの悪い収まりの悪さとでも言えようか、隙あらば虚言を吐こうとする往生際の悪い己が、確かに目の前に居る油断ならない感覚、しかし呟いた言葉にはまだ毛羽立つ違和感を感じる。

「{そもそも根本の定義が違うのか}」

いつまでも気持ちを認めない己を見かね、王国語を覚えている肺が独自の意志を持ち、私の個としての尊厳を無視したうえで、独断で送り出した呼気が、声帯を振動させ、その事実に忖度をした喉、鼻、口がそれらしい母音と子音を形成した。

「{これだっ}」

一臓器でしかない肺が並列の筈である、その他の器官を従わせたのだ、存在しない答えに気付きを得たカルドネは、ハッと目を見開く。

「{臓器が私の声を真似たのか}」

いつまでも晴れない渦のような疑念が、段々とカルドネの膝を小刻みに揺らす。

「{まったく。何も要らないなんてこれっぽっちも思っていないじゃないか}」

いつから気持ちまで自身に平気で嘘をつくようになってしまったのだろうか、乾いた笑い声が暗がりの部屋を漂う。

「{今頃、屋敷中の笑いの種にされているぞ。はぁー}」

何度目かの溜息が、窓辺の光に吸い込まれていく。既に櫨染には、自身の溜息でさえ花が舞っているように見えていた。

「{ビョウキだ······}」

途端に自身が、母と同種の恐ろしいナニカに思えた。

きっと奥様の耳にも私の失態の報告か密告かが入っている頃だろう、変えられない未来を前にカルドネの表情は未曾有の嵐が吹き荒れる。

裏の刻をどうやって掻い潜ってやろうか、膝の揺れを鎮めていた拳にグッと力が入る。

羞恥まみれの未来予想図が殺風景な部屋に映写されると、解説を勝って出たルルタージュが皮肉めいた表情でこちらを見つめた。

「{クソっ}」

出会い頭、何を言われるかなど分かりきっている。なんなら1000ペイント掛けたって構わない。ドキュンドキュンかズキズキか、あいつお得意のオノマトペバンプストックがネタ切れするまで連射されるのだ。しかもこの上なく憎ったらしい顔で。

カルドネは険しい表情で、実際はありもしない未来予想図を睨みつけた。

自身でも『{きらい}』と言われただけで、筆頭獣魔士に厄介になる程の偽ヒートを起こすなんて、想像もしていなかった。暴れずに済んで良かったものの、鈍痛を伴う貧血は未だに続いている。

「{私は獣魔の部類なんだな}」

突然呼び出された公爵邸専属医師達の困り果てた顔を思い出す。

悪い事をしたと思いつつ、何だか可笑しくなってしまった。

「{······甘酸っぱい}」

鼻を掠めた微かな香りが、一人でに渇いた口を動かす。

『あ、ま、ず、っ、ぱ、い』カルドネの目が点になった。

何”を言っているんだっっ、呟きと同時に放たれた衝撃が床に大きな穴を空ける。

拳に纏わりついた木片が、パラパラとこぼれ落ち鉄紺へと華を添えた。握りしめていた香りの核は、無数の皺をつくり原型を見失っている。

広げると無惨にもボロきれのようになってしまったジャケット。殺風景な部屋に添えられた、いつもと変わらない鉄紺。しかしカルドネの目には、その周辺だけがキラキラと明るく華やかに見えた。

「{あぁ······甘い}」

カルドネの意思を無視した鼻が匂いの解析を始める。アプリコットのようなみずみずしい果肉感。果実の爽やかな甘さの中に、ココナッツのやさしい甘さが広がる。ほんの微かに庭園の薔薇の香りと、塩辛い滴の香り。

「{レーズ、ンパンの甘い····香、り}」

今朝私が食べた香りと同じだ、はち切れそうな胸を抑えるカルドネの表情に、苦しさは見られない。

ゆっくり空気を吸い込むと専属給士は勿論だが、護衛につかせた騎士達の体臭までした。カルドネは、心臓の裏側で不純な感情が燃え上がるのを感じてしまった。

ジャケットは持ち主の手が震えているからか、ゆらゆらと楽しげに踊っているようにも見える。

「{甘過ぎる······}」

完全に思考を手放した鼻が、少しでも匂いを捕らえようと躍起になる中、冷え切っていた筈の身体に再び熱が帯びる。咽せかえり、脳を揺らす程の甘味。その毒の様な刺激は、容易くカルドネの五感を操る。

それは、ただの匂いを纏った素粒子がカルドネの脳に入り込み、記憶という新たな形を得た瞬間だった。

いくら目をきつく瞑っても、耳を手で覆っても、感じる景色は変わらない。

今までこれほど自身の血を厄介に思った事があっただろうか。息を止めても最早手遅れ。脳が、臓が、細胞がその甘味の機微を手放そうとはしなかった。

堪らず自身の脇に顔を埋めると、様々な体液を出し切り、匂いをごちゃ混ぜにした酸味の強い獣臭さが鼻を抜ける。その妙に落ち着く臭みは、偽ヒートにより普段の数十倍は強烈な発酵臭を放っていた。原点に帰ったような深い安堵がカルドネを包み込む。

しかし、その平穏も数分と保たない。獣人の鼻は素早く異変を察知する為、本能的に一番近くで発する臭いに慣れてしまう。そうでなければ、危険を察知出来なくなってしまうからだ。

カルドネの鼻も例外なく一番近い自身の体臭に慣れ、再び平常運転を始めた。しかし一番慣れてしまいたい甘味は未だ無邪気にカルドネの心臓を揺さぶっている。

「{これも忖度が入っているぞ、何故慣れないんだっ}」

身体に訴えかけても当然として返答はない。

なんて都合の良い身体なんだろうか、呆れを通り越した笑みがカルドネの口からこぼれる。

獣人の中でもルーガルーの嗅覚は『鼻で考える種族』の異名を持つ程、鋭敏な機能を持っている。ほんの少しカルドネが意識を向けるだけで、屋敷内ならば現在進行形で甘味の元凶が何処に誰と何をしているかも造作に分かってしまった。

完全な自我を持ってしまった五感が、最優先で甘味の逐一を脳へと届ける。

「{私はおかしくなってしまった、手が一人でに動いてしまう}」

凄まじい背徳を感じながらも、皺だらけになったジャケットに恐る恐る袖を通すカルドネ。容認すべきという意見が優勢の中、最早、自身のどの部位が気持ちを隠したがっているのか全く分からなくなっていたカルドネは、幼い迷子のように自身を探す。脳内はペテンの機微を捉えたフラッシカットで溢れかえり、ショート寸前だった。

自身の獣臭い酸味と、咽せるような甘味が水と油のように混ざり合っては分離する。


そして、答えと出逢った。

出逢ってしまった。

「{あ”ああぁ、甘酸っぱい}」

言ってしまった、そう思った。

「{······恋の香り}」

言ってしまった言ってしまったんだ、カルドネは遂に観念した。

否定してきた『恋』という言葉を発しただけで得られた安楽。ストンと腑に落ちたような晴れやかな解放感がカルドネを襲った。同時に脳裏にこびりついて離れない、段々と腐っていった母の最後が、懐かしい腐敗臭と共にカルドネを酔わせる。

舞い散る赤、掻きむしった似せ紫が乱れる。腕に出来た無数の注射痕を乱暴に撫でると、鮮度の良い色鮮やかなミミズ腫れが出来上がる。普段手入れをしている爪は、抗えなかったとはいえ想像でしかないヒートのせいで、獣の鋭いそれに様変わりしていた。

理性がこぼれ落ち、段々と野獣に近づいた数刻の解放感は、恋を認めてしまった今の解放感と重なる。

生まれて初めて起きた突発的な偽のヒートに戸惑いはなかった。

むしろ半分の血しかなくても私はやはり獣人族なのだと、安堵さえ感じた。

しかし、ある異変をカルドネの耳が捕らえる。

「{···まてっ、まっ待てまて待てっ!!}」

規則的に床が軋む音が響く室内。その事実はカルドネが生きてきた中で一番の衝撃だった。自身の事なのに見てはいけないものを見てしまった罪悪感がカルドネを襲う。案の定、制御不能になってしまった腰の中心には、着ていた筈のジャケットが塊となって挟まっていた。

音の元凶が自身だと理解した時、カルドネは生まれて初めて腹の底から笑った。

「{あ”ぁっはははっはははっ!!}」

脳と心と身体が完全に分離してしまっている。









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