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記憶を持たぬ大魔法使い

27、メルリアっ!!の話をしよう

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いつまでも止められない咳に溺れそうになる。

「ゲホッゲホゲホッ」

咳も、どの世界でも共通らしい。ただガッツいて噎せただけの俺に、怖がっていた筈の給仕が心配そうに近寄ってきてくれた。間近で見る紫水晶は美しい輝きを放ち、隠しきれない『恐怖』が揺れとなって現れる。皮肉にもそれは輝きを助長させ、給士の魅力を引き上げた。

いつかの深夜通販で見た、石が揺れるネックレスを思い出す。あの、なんとも形容し難い絶妙なダサさが、最高に物欲を刺激するアレだ。

「ッあれ、ちょっゴホッ欲し、かっゲホッ」

「{大丈夫ですかっ}」

「ゲホッグゥエホッ」

滲む涙。赤く染まる顔。止まらない咳。すっごい旨みが広がる火傷だらけの口内。あわあわと焦る給士。ものの見事に『てんてこまい』が出来上がる。心配されると気になって余計に咳が止まらなくなるタチの俺。涙でぼやける視界の中、手で静止し大丈夫だと伝える。いよいよ自分でも何様だよと思えてきた。

立ち上がりもせず、目の前に食べ物を出してもらい、スプーンを渡され、水を渡され、ナプキンを渡され、完食するまで見守られ。最早、介護と言っても何ら遜色ないだろう。

「大、丈夫です。お、気遣いあり、ゴホッがとう、ございますっ」

完全に騙された、触れば間違いなく適温の銀食器に、恨みの篭った湿度過多の視線を飛ばす。

「グフッ、おぉ陰様で、美味し、い、ですっ」

それにしても旨い。複雑なスパイスを掻き分け鼻奥まで届く香ばしい小麦の香りは、フランスパンを思わせる。どうやら元は歯ごたえのあるパンのようだ。噛めば噛むほどに染み出すミルク···!

「犯人はお前だなー」

スプーンに掬ったそれ。ようやく適温になった重罪者を大口で放り込む。口の中に広がるコンソメ風味のちょうど良い塩気。一口サイズに刻まれた根菜や青物の音色の違う歯応え。旨味のなんとか箱に、火傷のヒリつきがスパイスになって加わる。

いつまでも食べていたい、純粋にそう思った。鍋ごと持ってきてくれたらどんなに幸せだろ···あれ?

「あれれ??こ、れも大丈夫だぞ??」

『感傷』『信頼』微かに湧き上がる感情はあれど、以前の生活とは比べられない程に弱々しい。

「あっれー??まじで??何でなんでっ!?」

孤島の植物と同じ原理なのだろうか。よく考えれば、森の果物も何も考えず食べてしまっていた。以前の世界でも、隣の家の柿の木になっていた渋柿は食べられて、スーパーで売られたツルピカの柿は食べられなかった。俺の唯一の拠り所だった、手付かずの野菜や果物。これは····どういった現象が起きているのだろうか。

鍋をその辺に置いたら、ひとりでに出来上がっている、なんて事はあるまいし。確実な違いは、調理されたいる事と、腹が満たされている事。そして最大に異なる点は、旨い事だ。

「{暗くなってまいりましたね。コンマン様、お口に合いましたでしょうか?}」

疑問を追い出すように一口、二口と無意識にスプーンを動かす速度が速くなる。給士が見ていることも忘れ、ただ味わい浸り、目の前の分かる事だけに没頭した。

「{コンマン様、そんなに急がれなくてもパン粥は逃げませんよ}」

給士が諭すように語りかける。それはまるで、絵本の読み聞かせをするように柔らかい。

「{あぁ、リスのようになってしまわれたわ}」

いつの間にか『平穏』が『不安』へと移り変わろうとしていた。気が削がれ、動きを止めるスプーン。

給士は天幕の先を不安そうな瞳でじっと見つめた。その様は、母に伝えたい事を言い出せない子のようにも見える。

「{コンマン様、先程は36分の1変色とはいえ、貴重な時間戻しのスクロールを失敗してしまい申し訳ありませんでした。おまけに、お掃除までお手伝いくださって、本当になんとお伝えすればよいのか。コンマン様、ありがとうございました、そしてご迷惑をお掛けいたしました}」

「どうしたの?あっごめん、もうちょっとで食べ終わるからっ」

「{このメルリア、今度こそ必ず成功させてみせます}」

すると、給士が徐に襟の裏からボールペン程の紙筒を取り出す。それは確固たる直感。俺の喉元が上下に大きく揺れる。嫌ぁな予感がした。そういえば、何かを仕切りに話しかけられていた気もする。

「えっちょっと待ってっもうすぐ食べ終わるからっそっ」

数刻前のご乱心を思い出す。あの後の掃除は思いの外大変で、俺は掃除機の偉大さを思い知る事になった。散らばった紙屑がカーペットの繊維の間に入り混んだり、床目の隙間に挟まったり、一言でいうと厄介な強敵だった。何より一番タチが悪かったのは、扉と窓を全開にして換気をしても、紙屑の焦げ臭い匂いがしばらく部屋から逃げなかった事だ。

正直、通り抜ける風が冷たすぎて凍えるかと思った。

「{激励のお言葉、ありがとうございます}」

給士が紙筒を掲げた。その表情は、紙を破ることへの信念を感じさせる程、力強いものだった。何故そんなにも紙を破りたいのか。紙のどの要素が彼女をそこまで掻き立てているのか。かつての俺に、そんな衝動起こっただろうか。その過分な情熱に、羨ましささえ·····

いや、全然感じないわ。

「っしたら散らかしてっ」

「{うぅ、このメルリア、沸々と勇気が湧いて参りました}」

溢れ出す『恍惚』何故今このタイミングで??

挿す感情の意味が分からなかった。頬が桃色へと染め上がり、全身が熱を帯びる。途端に意識が朦朧とし出し、給士が可愛く見えて仕方がなかった。

特殊な癖を持ってるのか、つぶやく言葉は生暖かい。

霞む視界の中、上がる息。すると給士の頬が徐に引き上がり、控えめなエクボが顔を出す。ふっ、声が漏れると同時に溢れる『優越』もう止められないと俺は悟った。

「食べ終わったら散らかしても良いからっギャーー~ーッ」

聞き慣れてしまった、陰湿に紙を繰り返し破る音が部屋中に反響する。俺はせめてパン粥だけは守ろうと、咄嗟に全身で膝下目がけ覆いかぶさった。吐息が瞬く間に布団の温度を上げる。淡黄の炎を上げた紙屑が、布団の隙間からチラリと見えた。

「うぅわっ眩しっ」

突如、部屋中の家具の輪郭を消してしまうほどの眩しい光が辺りを覆う。何事かと視線を上げれば、目潰しをくらったような衝撃に襲われた。たまらず目を瞑り、視線だけを向ければ、瞼を透かしてサッカーボール程の光の球が浮かんでいるのが分かる。

「ぬぅわぁっ」

「{このメルリア、コンマン様のご助力もあり、無事成功いたしましたっ}」

なっ、なんだこれは、まるで小さな太陽だ。

「あの、これ。人体に悪影響はないのでしょうか?」

目をきつく瞑ったまま給士に問うと、人影がモゴモゴと動き『不安』を煽る。

「{すみません、今調整いたしますねっ}」

徐に指先をふにゃふにゃと動かす給士。その手つきは、擽ろうと目論む3秒前にも見える。俺の焦りをよそに、部屋の中心に漂い続けるサッカーボール程の光の球。

すると給士の指先に操られるように、無数の卓球ボール程の光へと小さく霧散し、部屋の至る所に置かれたスタンド目がけ、方々へと散っていく。シバシバと落ち着きのない視界の中、3重に歪んだ給士の表情はどこか晴れやかで、食べ物の恨みは怖い筈なのに、漂う『容認』のせいか全く憎めなかった。

「あれ?」

不思議な事に、床を覗き込んでも紙屑は見当たらない。

「いつの間に、掃除したの??」

魔法でも使ったのだろうか、不思議と給士の服が魔女のそれに見えてくる。

「お掃除マジシャン···」

球体の残像が残る視界の中、数刻前の無表情とは違い、いつまでも心配そうな表情をする給士。···あぁほら、言った側から『不安』が募る。俺は半ば慈善事業のように最後の一口をかっこんだ。

「{瞳に影響はなかったでしょうか?}」

「ご馳走様でしたっ」

「{あぁやはり、目が眩んでしまいましたか、申し訳ありません}」

「美味しかったです。ありがとうございました久しぶりに満腹です。幸っせでした」

「{すみませんっ}」

もくもくと雨雲のような『哀愁』が漂う。やはり俺の存在は彼女を怯えさせてしまうようだ。

きっとこの給士とは一期一会なのだろう。

俺が彼女の『恐れ』をつくり、彼女の『恐れ』が俺に挿す。今日はじめましての彼女と二人きりで共有する『恐れ』

「なっなんかエロいな」

ノスタルジーなメランコリックだ、言いたかっただけで意味も大して分からない言葉が漏れる。

良いのだろうか、このままで、デジャブのように漠然とそう思った。以前の俺だったらやっぱり何もしない。当たり前のようにこのまま身を任せていただろう。

未だ視界にこびりつく球状の残像が、良いわけねぇだろ、俺に囁く。

洋人形味以外に彼女は俺の何に恐れているのだろうか。態度か、長い髪か、白すぎる肌か。

「全部なんだろうな」

誰が書いたのかも分からない本の知識をいくら実践したってたかが知れている。『畏怖』に覆われた空間。きっと、何を選んでも変わらないのだ。俺は半ばやけになり、やりたいようにしてみる事にした。

「{·····}」

「私の名前は、ペテン」

数刻前と同じように自分の名前を繰り返す。

「{·····?}」

「ペ、テ、ン、貴女は?」

手を差し出して聞いてみる。

「{·····ぺ!}」

「ペテン、貴女は??」

「{···コ、ンマン様······ではなかったのですね。ペテ、ペテン様。私は、メル、リア、メルリアと申します}」

「メラ?」

「{メルリア}」

ゆっくり言ってくれるも、全く聞き取れない。

「メカルラ?」

カタカナ英語では当然伝わらなかった。英語ともフランス語とも言えない絶妙な発音。どう舌を動かせば良いのかさっぱり分からない。何度か繰り返し言ってみるも発音が出来なさすぎて、思わず笑みが零れる。

思えば人と触れ合い、心から笑えたのは本当に久しぶりかもしれない。

「{メ、ル、リ、ア!}」

「メルレア!」

舌の長さが足りないのだろうか。もどかしい。あと一歩が届かない。両手で頬の筋をうにうにとほぐしながら、口をあうあう動かしてみた。

「{ふふっ}」

目を細める給士と視線が絡む。今、絶対変な顔してたとは思う。

「{惜しいです!もうちょっと!}」

「{メ}」

「メ」

「{ル}」

「ル」

「{リ}」

「リ」

「{ア!}」

「アッ、{メルリア!!}」

「{そうです!お上手です!}」

パチパチと品良く拍手を贈ってくれるメルリアに対し、野良育ちの俺は、つい両手ハイタッチを求めてしまった。数秒迷い、戸惑いつつも手を合わせてくれる樺色。メルリアはきっと物凄く良い人なのだろう。

パチンッ

小さな両の手が骨ばった俺の手に合わさる。挿す『喜び』に頬が綻ぶ。何度も名前を反復する俺にたじろぐメルリア。心がぽかぽかと、いつまでもあたたかい。この感情が彼女のものであって欲しいと静かに願った。

ついに俺はこの世界で初めて言葉を覚えたのだ。

「{メルリアッ!!}」

「{········ぐふぅ}」






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