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【第18話】三ツ星
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ドラゴンを倒し、二ツ星ハンター『探索家』から三ツ星ハンター『収集家』へクラスアップを果たした。なのだが、その日は喜ぶ余裕もなく、取り急ぎ止血だけして、泥のように眠った。
■■■
――翌日。
時間感覚のないダンジョン内で、何時間が経過したのかはわからないが、生きて目を覚ますことができた。
「はぁ~……よかったぁ……生きてる」
せっかくドラゴンを倒し、クラスアップまでしたのにそのまま失血死、なんてことがあったら冗談じゃない。しっかりと止血出来ているようで安心した。眠る直前に残りのポーションをがぶ飲みしておいてよかった。
「ぐぅ~~」
疲労感と倦怠感、そして、怪我をした箇所は痛むが、とにかく、おなかが空いているので、ドラゴン肉でパーティしよう。
■■■
「ふぅ~~満腹満腹」
相変わらず味覚が失われているのだが、ドラゴンを倒しその肉を食す達成感に満ち溢れていた。腹に入ればなんでもいいのだが、それが獲物であれば嬉しいものだ。
さて、お待ちかねのクラスアップの成果を確認していこう。先日、朦朧とする意識の中、進化スキルや派生スキルの啓示があったのを覚えているので、ひとつずつ確認していくことにする。
<感知>の派生スキル<解析>を獲得。
<集中感知>よりも更に範囲を限定。個体、物体レベルまでに限定することで、そのモノの性質や特性を認識することができる。これまでも熟練度の上がった<感知>スキルで、モンスターの情報をポップアップで表示できたが、より詳細な情報を表示できるようだ。表示内容の情報源は自身の記憶に追加して、モンスターの行動履歴もデータソースにできるようになった。完全に初見のモンスターが現れた際は、戦いながら情報を集めることができそうだ。
さらに演算能力も向上し、より多彩なシミュレーションが可能になった。これは嬉しい。
そして、今回の目玉といっても過言ではないスキル。
<拡張現実>の進化スキル<仮想現実>を獲得。
自分だけの亜空間を形成し、アイテムを出し入れできるようになった。これまでの道中、荷物が増えることから、泣く泣く高レアリティなアイテムを置いてきた。が、ここからは<仮想現実>にアイテムを保管することができる。『収集家』の職業に相応しい能力と言える。
このスキルのおかげで手ぶらでダンジョンに挑めるのは大きなアドバンテージだ。
以上で、新たに獲得したスキルは全て。
「ちくしょ~~~~!!」
ばんばんと地面を叩き突っ伏す。
うん、まぁわかってはいたけれど、案の定、攻撃スキルはありませんでした。わかってた、わかってた。もう期待もしていないよ。
便利なスキルが増えたことは喜ばしいことだし、ハイクラスなアイテムを使う戦闘スタイルも板についてきたことだし。
それでも、必殺技とか奥の手となる奥義とかは、ほしいんだけどね。
半泣きになりながらも、今回獲得したスキルに思いを馳せる。かなり応用が効きそうだし、熟練度に応じてまだ見ぬ潜在能力を発揮しそうな感じがプンプンする。ないものねだりは意味がない。割り切って、自分のスキルと向き合うことにする。
「え~と、これはどうすれば亜空間にしまえるんだろうか。ナビさん、荷物全部を<仮想現実>に格納できる?」
これまで背負って歩いてきた迷宮探索用のリュックを手にして、<ナビゲーション>に問いかける。
――完了しました
<ナビゲーション>の返事と共に、ジジジ……と音を立てて大きなリュックは手元から消えていった。ダンジョンが発生する際に、建造物が書き換わっていくような感じだ。
すると、視界に『迷宮探索用リュック』という文字とアイテムのマークがポップアップされる。
「これは、すごいな。それじゃ今度は……ナビさん、『迷宮探索用リュック』を出して」
――完了しました
瞬く間に、ジジジ……と音を立てながら先ほど格納したリュックが目の前に現れた。ちょっと楽しい。俺は、手当り次第に<仮想現実>にアイテムを格納してみる。腰に装備した双剣や、紺碧の弓、拾った薬草、腕に付けた籠手等、なんでもかんでも出し入れしてみた。
「ん~、たぶんありそうだな。ナビさん、格納したアイテムを一覧にして」
視界に、先程格納したアイテムが一覧で表示される。これは便利だ。視界に視える文字をタップするとアイテムが出てきた。あまり気を使ってなかったが、視界に視えるポップアップはタップ操作とかできるみたいだ。本格的にゲームっぽくなってきた。
ひと通り、最低限の機能を確認して、第45階層のボスフロアを後にすることにした。ボスフロアから出ると、すぐに財宝の眠る隠し部屋を発見した。ちょうどいい。この部屋で<仮想現実>スキルの真価を発揮するとしよう。
隠し部屋の入口は真っ白な石の壁だった。例のごとく壁を探っていると「がこっ」とスイッチが入ったようで、中に入ることができた。
いつも思うのだが、この隠し部屋。正直すごい。きっとこの部屋、いや、このダンジョンの主は、生粋のコレクターに違いない。
そう思うのも、どの隠し部屋にもあるグリフィンの紋章が描かれた旗が飾られているからだ。きっと貴族か何かなのだろうか?
なんだか申し訳ない気持ちになりながらも、背に腹は代えられないので、ありがたく全てのアイテムを頂戴させていただこう。
手始めにすぐ近くにあった短剣を手にする。
「ナビさん、この短剣を格納してもらえる?」
――完了しました
「おお~、何度やってもすごいな」
どうやら手に触れていないものは格納できないようだった。俺は、全てのアイテムを手に取り、ひとつひとつを<格納>していく。
ほどなくして、財宝コレクションが見事に陳列されていた隠し部屋はすっからかんになった。ホント……なんだか申し訳ない気持ちになってくる。
ぺこりと隠し部屋にお辞儀をして、下を目指す。
新しいスキルの基本操作は試してみたが、戦闘でどう使えるのかこれから模索しよう。A級モンスター、ドラゴンを倒し、二ツ星ハンター『探索家』から三ツ星ハンター『収集家』にクラスアップした。これまで保有していたスキルもワンランク上になった。自信と期待に胸が躍る。
A級モンスターをソロ討伐できるレベルであれば、四ツ星ハンターである二階堂龍騎とも張れるんじゃないないだろうか? ふと、烏龍を思うと晴れやかだった気持ちが重く、暗く沈んでいく。
俺は間違いなく強くなっている。今の俺が、地上に戻ったら。果たして、烏龍に通用するんだろうか? 他のハンター達からこけにされなくなるのだろうか?
わからない。地上に戻って、烏龍を潰す。
わからない。二階堂龍騎に復讐する。報いを受けさせてやる。
でも実際、奴等が目の前に現れたら。
果たして俺は。
一体、どうしたいんだ?
どうしてやりたいんだろう。
まだ地上に戻れる目処も立っていない。
それでも実力が付いていくにつれ、『復讐』という言葉が、徐々に現実味を帯びてくるのだった。
■■■
――翌日。
時間感覚のないダンジョン内で、何時間が経過したのかはわからないが、生きて目を覚ますことができた。
「はぁ~……よかったぁ……生きてる」
せっかくドラゴンを倒し、クラスアップまでしたのにそのまま失血死、なんてことがあったら冗談じゃない。しっかりと止血出来ているようで安心した。眠る直前に残りのポーションをがぶ飲みしておいてよかった。
「ぐぅ~~」
疲労感と倦怠感、そして、怪我をした箇所は痛むが、とにかく、おなかが空いているので、ドラゴン肉でパーティしよう。
■■■
「ふぅ~~満腹満腹」
相変わらず味覚が失われているのだが、ドラゴンを倒しその肉を食す達成感に満ち溢れていた。腹に入ればなんでもいいのだが、それが獲物であれば嬉しいものだ。
さて、お待ちかねのクラスアップの成果を確認していこう。先日、朦朧とする意識の中、進化スキルや派生スキルの啓示があったのを覚えているので、ひとつずつ確認していくことにする。
<感知>の派生スキル<解析>を獲得。
<集中感知>よりも更に範囲を限定。個体、物体レベルまでに限定することで、そのモノの性質や特性を認識することができる。これまでも熟練度の上がった<感知>スキルで、モンスターの情報をポップアップで表示できたが、より詳細な情報を表示できるようだ。表示内容の情報源は自身の記憶に追加して、モンスターの行動履歴もデータソースにできるようになった。完全に初見のモンスターが現れた際は、戦いながら情報を集めることができそうだ。
さらに演算能力も向上し、より多彩なシミュレーションが可能になった。これは嬉しい。
そして、今回の目玉といっても過言ではないスキル。
<拡張現実>の進化スキル<仮想現実>を獲得。
自分だけの亜空間を形成し、アイテムを出し入れできるようになった。これまでの道中、荷物が増えることから、泣く泣く高レアリティなアイテムを置いてきた。が、ここからは<仮想現実>にアイテムを保管することができる。『収集家』の職業に相応しい能力と言える。
このスキルのおかげで手ぶらでダンジョンに挑めるのは大きなアドバンテージだ。
以上で、新たに獲得したスキルは全て。
「ちくしょ~~~~!!」
ばんばんと地面を叩き突っ伏す。
うん、まぁわかってはいたけれど、案の定、攻撃スキルはありませんでした。わかってた、わかってた。もう期待もしていないよ。
便利なスキルが増えたことは喜ばしいことだし、ハイクラスなアイテムを使う戦闘スタイルも板についてきたことだし。
それでも、必殺技とか奥の手となる奥義とかは、ほしいんだけどね。
半泣きになりながらも、今回獲得したスキルに思いを馳せる。かなり応用が効きそうだし、熟練度に応じてまだ見ぬ潜在能力を発揮しそうな感じがプンプンする。ないものねだりは意味がない。割り切って、自分のスキルと向き合うことにする。
「え~と、これはどうすれば亜空間にしまえるんだろうか。ナビさん、荷物全部を<仮想現実>に格納できる?」
これまで背負って歩いてきた迷宮探索用のリュックを手にして、<ナビゲーション>に問いかける。
――完了しました
<ナビゲーション>の返事と共に、ジジジ……と音を立てて大きなリュックは手元から消えていった。ダンジョンが発生する際に、建造物が書き換わっていくような感じだ。
すると、視界に『迷宮探索用リュック』という文字とアイテムのマークがポップアップされる。
「これは、すごいな。それじゃ今度は……ナビさん、『迷宮探索用リュック』を出して」
――完了しました
瞬く間に、ジジジ……と音を立てながら先ほど格納したリュックが目の前に現れた。ちょっと楽しい。俺は、手当り次第に<仮想現実>にアイテムを格納してみる。腰に装備した双剣や、紺碧の弓、拾った薬草、腕に付けた籠手等、なんでもかんでも出し入れしてみた。
「ん~、たぶんありそうだな。ナビさん、格納したアイテムを一覧にして」
視界に、先程格納したアイテムが一覧で表示される。これは便利だ。視界に視える文字をタップするとアイテムが出てきた。あまり気を使ってなかったが、視界に視えるポップアップはタップ操作とかできるみたいだ。本格的にゲームっぽくなってきた。
ひと通り、最低限の機能を確認して、第45階層のボスフロアを後にすることにした。ボスフロアから出ると、すぐに財宝の眠る隠し部屋を発見した。ちょうどいい。この部屋で<仮想現実>スキルの真価を発揮するとしよう。
隠し部屋の入口は真っ白な石の壁だった。例のごとく壁を探っていると「がこっ」とスイッチが入ったようで、中に入ることができた。
いつも思うのだが、この隠し部屋。正直すごい。きっとこの部屋、いや、このダンジョンの主は、生粋のコレクターに違いない。
そう思うのも、どの隠し部屋にもあるグリフィンの紋章が描かれた旗が飾られているからだ。きっと貴族か何かなのだろうか?
なんだか申し訳ない気持ちになりながらも、背に腹は代えられないので、ありがたく全てのアイテムを頂戴させていただこう。
手始めにすぐ近くにあった短剣を手にする。
「ナビさん、この短剣を格納してもらえる?」
――完了しました
「おお~、何度やってもすごいな」
どうやら手に触れていないものは格納できないようだった。俺は、全てのアイテムを手に取り、ひとつひとつを<格納>していく。
ほどなくして、財宝コレクションが見事に陳列されていた隠し部屋はすっからかんになった。ホント……なんだか申し訳ない気持ちになってくる。
ぺこりと隠し部屋にお辞儀をして、下を目指す。
新しいスキルの基本操作は試してみたが、戦闘でどう使えるのかこれから模索しよう。A級モンスター、ドラゴンを倒し、二ツ星ハンター『探索家』から三ツ星ハンター『収集家』にクラスアップした。これまで保有していたスキルもワンランク上になった。自信と期待に胸が躍る。
A級モンスターをソロ討伐できるレベルであれば、四ツ星ハンターである二階堂龍騎とも張れるんじゃないないだろうか? ふと、烏龍を思うと晴れやかだった気持ちが重く、暗く沈んでいく。
俺は間違いなく強くなっている。今の俺が、地上に戻ったら。果たして、烏龍に通用するんだろうか? 他のハンター達からこけにされなくなるのだろうか?
わからない。地上に戻って、烏龍を潰す。
わからない。二階堂龍騎に復讐する。報いを受けさせてやる。
でも実際、奴等が目の前に現れたら。
果たして俺は。
一体、どうしたいんだ?
どうしてやりたいんだろう。
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それでも実力が付いていくにつれ、『復讐』という言葉が、徐々に現実味を帯びてくるのだった。
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