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【第15話】眠り姫
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暗い病院の一室。
病室のベッドで眠る一条海未を神崎は虚ろ眼で見つめていた。ここ数日まともに眠ることができない。自分の無力さと非力さ、そして後悔の念をひしひしと感じる日々。
事故から1週間が経過していた。が、海未は目を覚まさない。
事故直後、ギルド連盟直轄の病院へ緊急搬送された海未は、意識不明の重体だった。先進医療と高度回復術によって一命を取り留めたものの、ドアに押し潰された下半身は不随となり、意識も戻らずに今に至る。神崎は、元が丈夫であるため軽症で済んだ。
病室には、ギルド連盟の職員が24時間体制で保護、監視している。海未が生きている限り、烏龍は常に命を狙っているはずだ。
事故を起こした黒いワゴン車は、あの日、局長からの電話にあった黒いワゴン車で間違いなかった。恐らく烏龍ギルドの手引きしたものだ。
その黒いワゴン車は、事故直後、大破していた。調査すると、内側から爆破したような形跡が残っていたが、乗員は無残にも跡形もなく消し飛んでおり、捜査は難航している。しかし、唯一のてがかりがあった。あまりに無残な肉片から検出された成分からドラッグの痕跡があったのだ。そのドラッグの名は……『MAXIS』。
「……くっ!」
神崎は拳を強く握りわなわなと震えだした。
許せない。どこまで非道なのだ。烏龍。
必ず捕える。神崎は、そう改めて決意し、病室を後にした。
■■■
赤坂駅を降りてすぐのところに、ギルド連盟の日本支部はある。都内でも指折りの全面ガラス張りの高層ビル。神崎は支部局長のいる執務室のドアをノックする。
「失礼します」
挨拶をしながら中に入る。ビルは全面ガラス張りになっており、角部屋に位置する支部局長の執務室は、ふんだんに光が入って明るかった。手前には来客用のソファとローテーブルが置いてあり、入り口正面奥の大きな机には資料が山程積まれている。
「ああ、入れ」
積み上げられた資料の奥から声がした。
声の主は、ギルド連盟日本支部、支部局長兼迷宮犯罪捜査局局長、神宮寺 聖だ。積まれた資料のせいで、顔が確認できない。
「あぁ~ん、アリスちゃ~~ん!!」
そう言いながら神崎は、局長補佐官である如月 透に突然抱きつかれ困惑する。
「ちょ! ちょちょ!! ききき如月さん!? なんですか突然!!」
「おつかれさまぁ~~!!」
「ちょちょーー!! 胸が! 見えちゃいますよ!? は、離して下さい!!」
溢れんばかりの豊満な胸は、ストライプのワイシャツのボタンで締めることを許さず、神崎の目の前で自由奔放に跳ねている。ややオレンジがかったウェーブした金髪からは、甘い匂いがする。クールビューティな見た目からはかけ離れたスキンシップに、神崎はドギマギした。
なんとか如月を引き剥がすと、今度は顔を両手で抑えられ、青みの強いエメラルドの瞳で、まじまじと覗き見られる。
「ちょっと、全然寝れてないんじゃない? 目の隈がすごいわよ? 今夜はお姉さんが一緒に寝てあげようか?」
「結構です!」
「あら、振られちゃった」
ようやく如月の手から離れることができた。この人といるとホントに調子が狂う。
「そのへんにしといてやれ、如月」
応接用のソファに腰掛けた局長が、「やれやれ」と嘆息しながら制止した。身長150cmほどの小柄な体格。黒のワイシャツと血のような赤のサスペンダーを身に着け、黒髪に隠れるように右目には黒革の眼帯。若々しい見た目に反して、まるで中世貴族のような佇まい。
「如月、コーヒーを持ってきてくれ。俺はブラック」
「はぁ~い、ひじりん♡」
「誰が、ひじりんだ。局長と呼べ局長と」
神宮寺は、十代にして五ツ星ハンターとなった神童。現在は22歳だったか。それでもギルド連盟の日本支部の長を務めているエリート。年上とはいえ馴れ馴れしい如月には、諦めているのか、それを許しているようだ。
「さて、神崎。一条海未の容態はどうだった?」
「はい……変わらず意識は戻りません。いつ烏龍ギルドが襲撃してきてもおかしくはないため、24時間体制で監視をつけています」
「賢明だな。それでいい」
如月がコーヒーを入れて戻ってくると、神宮寺の隣に座った。
「アリスちゃん、ごめんなさいね。私の<千里眼>で黒いワゴンをずっと追っていればよかったのだけれど、まさかアリスちゃんの方に向かうなんて思わなかったわ……」
「いえ、如月さんのせいではありません。私が警戒を怠ったのが原因です」
少しの間、気まずい空気が流れる。如月は思い立ったように、自分のコーヒーに大量の砂糖を入れだした。
「神崎、お前には引き続き烏龍を追ってもらいたいのだが、いけるか?」
神宮寺は、神崎の心情を考慮し、引き続き捜索を継続するかの是非を神崎自身に求めた。精神的にもかなりまいっているはずだ。神崎自身も何度も命を狙われている。神崎がいくら優秀とはいえ、烏龍には顔が割れており、警戒もされている以上、捜査の難易度は高くなっている。しかし、引けない事情もあるのも理解している。
「いけます」
決意のこもった神崎の栗色の目が神宮寺を射抜く。神宮寺は「はぁ」と少し嘆息した。まぁ、思ったとおりだな。
「お前の意思はわかった。それで、捜査の方だが……」
如月はどこからともなく資料を取り出し、神宮寺に手渡した。
無言でそれを受け取った神宮寺が捜査内容を説明する。
「事故の方から洗い出すのは難しそうだ。手詰まりになっている。もう一方のC級ダンジョンでの殺人未遂についても、実行犯である山田が消息不明となっているため、手詰まり。そこで、こっちから捜査を進めてほしい」
そう言った神宮寺から神崎は資料を手渡される。ざっと資料に目を通した。
「『MAXIS』……!」
「ああ。『MAXIS』は、高濃度ポーションと、ダンジョンに生息するアサという植物を高度な錬金術で調合したダンジョンドラッグだ」
「滋養強壮、魔力増強、筋力増強だけならまだよいのだけれど、それに加えて興奮作用に幻覚作用もある、国際法で製造が禁止されているドラッグなの」
「その『MAXIS』を烏龍が製造、販売しているという情報が入った。どうやらそれが奴らの収入源になっているようだ。今回、事故を起こしたワゴン車からもわずかに検出された。関連性は深いとみている」
ドラッグの販売で莫大な収益を立てている、まさに闇ギルド。さらに『MAXIS』を服用させた実行犯に犯罪を起こさせている。どこまでも非道な烏龍ギルドの所業に、神崎は頭に血がのぼるのを感じた。許せない。絶対に捕まえてやる。
「烏龍、腐ってやがる。二階堂龍騎。必ず捕らえて全てを吐かせ、報いを受けさせてやる」
若く可愛らしい顔を、憎しみで歪めた神宮寺は、コーヒーを啜りながら吐き捨てるように言った。
「そのためにも、まず証拠を集めなければならん。『MAXIS』は一般人にも流通しているようだが、被害者の多くは、ハンターだ。自身の成長に限界を感じたハンターが、体力や魔力を増強する目的で購入。一種のチートやドーピングの類のようなものだ。過剰摂取した者は中毒となり、最悪、死に至る」
成長限界突破……服用するだけでそれが叶うのであれば、喉から手が出るほどほしいハンターはたくさんいるはずだ。星ひとつ上がるだけでも収入は桁が変わってくる。弱者の弱みにつけ込む巧妙な手法。
自身の非力さに嘆く日々を送っている神崎にも甘い囁きが聞こえてくる。が、楽をして手に入れた力に価値はないと、自分を制する。
「わかりました、私に任せて下さい」
頭を下げ、そう言い残すと神崎は執務室を後にし、再び歩み始めた。
病室のベッドで眠る一条海未を神崎は虚ろ眼で見つめていた。ここ数日まともに眠ることができない。自分の無力さと非力さ、そして後悔の念をひしひしと感じる日々。
事故から1週間が経過していた。が、海未は目を覚まさない。
事故直後、ギルド連盟直轄の病院へ緊急搬送された海未は、意識不明の重体だった。先進医療と高度回復術によって一命を取り留めたものの、ドアに押し潰された下半身は不随となり、意識も戻らずに今に至る。神崎は、元が丈夫であるため軽症で済んだ。
病室には、ギルド連盟の職員が24時間体制で保護、監視している。海未が生きている限り、烏龍は常に命を狙っているはずだ。
事故を起こした黒いワゴン車は、あの日、局長からの電話にあった黒いワゴン車で間違いなかった。恐らく烏龍ギルドの手引きしたものだ。
その黒いワゴン車は、事故直後、大破していた。調査すると、内側から爆破したような形跡が残っていたが、乗員は無残にも跡形もなく消し飛んでおり、捜査は難航している。しかし、唯一のてがかりがあった。あまりに無残な肉片から検出された成分からドラッグの痕跡があったのだ。そのドラッグの名は……『MAXIS』。
「……くっ!」
神崎は拳を強く握りわなわなと震えだした。
許せない。どこまで非道なのだ。烏龍。
必ず捕える。神崎は、そう改めて決意し、病室を後にした。
■■■
赤坂駅を降りてすぐのところに、ギルド連盟の日本支部はある。都内でも指折りの全面ガラス張りの高層ビル。神崎は支部局長のいる執務室のドアをノックする。
「失礼します」
挨拶をしながら中に入る。ビルは全面ガラス張りになっており、角部屋に位置する支部局長の執務室は、ふんだんに光が入って明るかった。手前には来客用のソファとローテーブルが置いてあり、入り口正面奥の大きな机には資料が山程積まれている。
「ああ、入れ」
積み上げられた資料の奥から声がした。
声の主は、ギルド連盟日本支部、支部局長兼迷宮犯罪捜査局局長、神宮寺 聖だ。積まれた資料のせいで、顔が確認できない。
「あぁ~ん、アリスちゃ~~ん!!」
そう言いながら神崎は、局長補佐官である如月 透に突然抱きつかれ困惑する。
「ちょ! ちょちょ!! ききき如月さん!? なんですか突然!!」
「おつかれさまぁ~~!!」
「ちょちょーー!! 胸が! 見えちゃいますよ!? は、離して下さい!!」
溢れんばかりの豊満な胸は、ストライプのワイシャツのボタンで締めることを許さず、神崎の目の前で自由奔放に跳ねている。ややオレンジがかったウェーブした金髪からは、甘い匂いがする。クールビューティな見た目からはかけ離れたスキンシップに、神崎はドギマギした。
なんとか如月を引き剥がすと、今度は顔を両手で抑えられ、青みの強いエメラルドの瞳で、まじまじと覗き見られる。
「ちょっと、全然寝れてないんじゃない? 目の隈がすごいわよ? 今夜はお姉さんが一緒に寝てあげようか?」
「結構です!」
「あら、振られちゃった」
ようやく如月の手から離れることができた。この人といるとホントに調子が狂う。
「そのへんにしといてやれ、如月」
応接用のソファに腰掛けた局長が、「やれやれ」と嘆息しながら制止した。身長150cmほどの小柄な体格。黒のワイシャツと血のような赤のサスペンダーを身に着け、黒髪に隠れるように右目には黒革の眼帯。若々しい見た目に反して、まるで中世貴族のような佇まい。
「如月、コーヒーを持ってきてくれ。俺はブラック」
「はぁ~い、ひじりん♡」
「誰が、ひじりんだ。局長と呼べ局長と」
神宮寺は、十代にして五ツ星ハンターとなった神童。現在は22歳だったか。それでもギルド連盟の日本支部の長を務めているエリート。年上とはいえ馴れ馴れしい如月には、諦めているのか、それを許しているようだ。
「さて、神崎。一条海未の容態はどうだった?」
「はい……変わらず意識は戻りません。いつ烏龍ギルドが襲撃してきてもおかしくはないため、24時間体制で監視をつけています」
「賢明だな。それでいい」
如月がコーヒーを入れて戻ってくると、神宮寺の隣に座った。
「アリスちゃん、ごめんなさいね。私の<千里眼>で黒いワゴンをずっと追っていればよかったのだけれど、まさかアリスちゃんの方に向かうなんて思わなかったわ……」
「いえ、如月さんのせいではありません。私が警戒を怠ったのが原因です」
少しの間、気まずい空気が流れる。如月は思い立ったように、自分のコーヒーに大量の砂糖を入れだした。
「神崎、お前には引き続き烏龍を追ってもらいたいのだが、いけるか?」
神宮寺は、神崎の心情を考慮し、引き続き捜索を継続するかの是非を神崎自身に求めた。精神的にもかなりまいっているはずだ。神崎自身も何度も命を狙われている。神崎がいくら優秀とはいえ、烏龍には顔が割れており、警戒もされている以上、捜査の難易度は高くなっている。しかし、引けない事情もあるのも理解している。
「いけます」
決意のこもった神崎の栗色の目が神宮寺を射抜く。神宮寺は「はぁ」と少し嘆息した。まぁ、思ったとおりだな。
「お前の意思はわかった。それで、捜査の方だが……」
如月はどこからともなく資料を取り出し、神宮寺に手渡した。
無言でそれを受け取った神宮寺が捜査内容を説明する。
「事故の方から洗い出すのは難しそうだ。手詰まりになっている。もう一方のC級ダンジョンでの殺人未遂についても、実行犯である山田が消息不明となっているため、手詰まり。そこで、こっちから捜査を進めてほしい」
そう言った神宮寺から神崎は資料を手渡される。ざっと資料に目を通した。
「『MAXIS』……!」
「ああ。『MAXIS』は、高濃度ポーションと、ダンジョンに生息するアサという植物を高度な錬金術で調合したダンジョンドラッグだ」
「滋養強壮、魔力増強、筋力増強だけならまだよいのだけれど、それに加えて興奮作用に幻覚作用もある、国際法で製造が禁止されているドラッグなの」
「その『MAXIS』を烏龍が製造、販売しているという情報が入った。どうやらそれが奴らの収入源になっているようだ。今回、事故を起こしたワゴン車からもわずかに検出された。関連性は深いとみている」
ドラッグの販売で莫大な収益を立てている、まさに闇ギルド。さらに『MAXIS』を服用させた実行犯に犯罪を起こさせている。どこまでも非道な烏龍ギルドの所業に、神崎は頭に血がのぼるのを感じた。許せない。絶対に捕まえてやる。
「烏龍、腐ってやがる。二階堂龍騎。必ず捕らえて全てを吐かせ、報いを受けさせてやる」
若く可愛らしい顔を、憎しみで歪めた神宮寺は、コーヒーを啜りながら吐き捨てるように言った。
「そのためにも、まず証拠を集めなければならん。『MAXIS』は一般人にも流通しているようだが、被害者の多くは、ハンターだ。自身の成長に限界を感じたハンターが、体力や魔力を増強する目的で購入。一種のチートやドーピングの類のようなものだ。過剰摂取した者は中毒となり、最悪、死に至る」
成長限界突破……服用するだけでそれが叶うのであれば、喉から手が出るほどほしいハンターはたくさんいるはずだ。星ひとつ上がるだけでも収入は桁が変わってくる。弱者の弱みにつけ込む巧妙な手法。
自身の非力さに嘆く日々を送っている神崎にも甘い囁きが聞こえてくる。が、楽をして手に入れた力に価値はないと、自分を制する。
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