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第1章・異世界転移と異世界転生
丸腰バトル②
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「え? え?」
ユリウス本人も相当驚いたようで、何度も回し蹴りをした自分の脚と、吹き飛んだ熊の首を見比べている。
「ふ、普通は、あんな事できませんからね。じ、自分にもできるかもしれないなんて、思ってはいけませんよっ」
アルバトスさんも、これにはかなり驚いたらしい。
だけど、平静を装おうとしているのか、のんびりとした口調で、みんなに注意を促す。
暫くの間熊の首を眺めていたユリウスは、地面に転がる熊の胴体と、三匹の狼を見て言った。
「えと、これ、どうする? いる? いるなら、結界内に持って入るけど……」
「ユリウス様、うちで買い取りますから、ぜひ運んでくださいっ」
ユリウスの声に一番に反応したのは、ハロン商店の主人である、モネちゃんのお父さんのマルコルさんだった。
みんな驚いて固まっていた中、マルコルさんは嬉しそうな表情で、
「どちらも毛並みがいい、久しぶりの大物ですよ。肉はどうしますか?」
とユリウスに聞いてくる。ユリウスは少し考え込んだ後、
「じゃあ、買取代金は、モネに渡してくれ。服を用意してくれた代金だ。肉は、みんなで食べよう。調理はお願いしてもいいかな?」
と言って、ヒョイと首のなくなった熊を担ぎ上げると、結界内に戻って来た。
ユリウス本人自身の身長も百九十センチを超えているから、かなり大きいけど、大柄な熊は当たり前だが、かなり重いはずだ。
いくら頭がなくなっているからって、四百……いや、五百キロ近くあるかもしれない熊を、ひょいと担ぎ上げるなんて、凄すぎだ。
同じ事を思ったのだろう、結界内に運ばれた熊を前に、マルコルさんが、村までどうやって運ぼうかと頭を悩ませている。
ユリウスは、狼もひょいと担ぎ上げ、結界内に運び終えると、熊は自分が運ぶと申し出ていた。
ユリウス、男性の体になって、ものすごく力が強くなったんだなぁ、すごいなぁ……。
そんな事を思っていると、隣に居たアルバトスさんが、
「自分でも驚いているようですが、あの子、相当パワーアップしてしていますね……」
と、小さく呟く。
「そうなんですか?」
と小声で尋ねると、アルバトスさんは苦笑して頷いた。
「今の体は、無理矢理封じていた力に耐えられるものなのでしょう。筋力的にも、体力的にも、魔力の面でも、ユリアナの時の数倍の力があるでしょうね」
「うわぁ」
スーパーユリウス爆誕だ。そんな事をぼんやりと考えていると、アルバトスさんの腕の中で、
「ユリウスくん、かっこいいねぇー」
と、サーチートが呟くように言った。
ユリウス本人も相当驚いたようで、何度も回し蹴りをした自分の脚と、吹き飛んだ熊の首を見比べている。
「ふ、普通は、あんな事できませんからね。じ、自分にもできるかもしれないなんて、思ってはいけませんよっ」
アルバトスさんも、これにはかなり驚いたらしい。
だけど、平静を装おうとしているのか、のんびりとした口調で、みんなに注意を促す。
暫くの間熊の首を眺めていたユリウスは、地面に転がる熊の胴体と、三匹の狼を見て言った。
「えと、これ、どうする? いる? いるなら、結界内に持って入るけど……」
「ユリウス様、うちで買い取りますから、ぜひ運んでくださいっ」
ユリウスの声に一番に反応したのは、ハロン商店の主人である、モネちゃんのお父さんのマルコルさんだった。
みんな驚いて固まっていた中、マルコルさんは嬉しそうな表情で、
「どちらも毛並みがいい、久しぶりの大物ですよ。肉はどうしますか?」
とユリウスに聞いてくる。ユリウスは少し考え込んだ後、
「じゃあ、買取代金は、モネに渡してくれ。服を用意してくれた代金だ。肉は、みんなで食べよう。調理はお願いしてもいいかな?」
と言って、ヒョイと首のなくなった熊を担ぎ上げると、結界内に戻って来た。
ユリウス本人自身の身長も百九十センチを超えているから、かなり大きいけど、大柄な熊は当たり前だが、かなり重いはずだ。
いくら頭がなくなっているからって、四百……いや、五百キロ近くあるかもしれない熊を、ひょいと担ぎ上げるなんて、凄すぎだ。
同じ事を思ったのだろう、結界内に運ばれた熊を前に、マルコルさんが、村までどうやって運ぼうかと頭を悩ませている。
ユリウスは、狼もひょいと担ぎ上げ、結界内に運び終えると、熊は自分が運ぶと申し出ていた。
ユリウス、男性の体になって、ものすごく力が強くなったんだなぁ、すごいなぁ……。
そんな事を思っていると、隣に居たアルバトスさんが、
「自分でも驚いているようですが、あの子、相当パワーアップしてしていますね……」
と、小さく呟く。
「そうなんですか?」
と小声で尋ねると、アルバトスさんは苦笑して頷いた。
「今の体は、無理矢理封じていた力に耐えられるものなのでしょう。筋力的にも、体力的にも、魔力の面でも、ユリアナの時の数倍の力があるでしょうね」
「うわぁ」
スーパーユリウス爆誕だ。そんな事をぼんやりと考えていると、アルバトスさんの腕の中で、
「ユリウスくん、かっこいいねぇー」
と、サーチートが呟くように言った。
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