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第3話-報道
報道-14
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「分かりました。では、お答えしましょう。10年前の事件で町田さんのキャリアをズタズタにした男。しかし、その理由で今になって殺すのはおかしな話です。ですから、三邉ミミなんですよ」
京助がそう言うと、恵理子は眉をひそめる。
「金智さん。何で三邉さんが殺す理由になるんですか?」薫が質問する。
「言っちゃ悪いけど、あの人は女の敵でしょ。男の俺から見てもそう思うもん」
「それだけで・・・・・・あっ!」
薫はここで何かに気付いた。
「妊娠!!」
「気づいてくれて何よりだ。そう三邉ミミは妊娠している。これは紛れもない事実。そして、そんな後輩の仇を討とうとする理由は・・・・・・」京助は意味深に恵理子を見る。
「つまりは、私が田沢さんとの間に子供を作った様な言い方ですね」
「そうですよ。こればっかしは、憶測の域でしかありませんが」
「あの、もし仮に、仮にですよ。私が田沢さんの子供を妊娠したとしましょう。でも、今現在、私には子供はいません。そんな私が田沢さんを殺す理由にはなりませんよ」
勝ち誇った様な顔になる恵理子。
「子供がいないからこそなんですよ。多分、望まない中絶だったのではないですか?」
「それも憶測ですよね?」
「はい、そうです」あっさりと認める京助を見て、薫は少し不安になる。
「でしたら、もう良いですか? 明日の朝からMCの仕事がありますので」
恵理子は仮眠室へ行こうとする。
「三邉ミミさんも中絶させられそうになっていたんじゃないかなぁ~」
仮眠室へ行こうとする恵理子の足が止まる。
「自分もそうだったからこそ、彼女を自分のようにさせまいとして毒物を生成して彼女に託したんじゃないかなっていうのが、俺の推理です」
「そ、そうですか。では」再び歩き始める。
「そう言えば、三邉ミミは共犯の事は何も喋っていないんだよね? 薫ちゃん」
「はい、そうです。彼女は田沢さんとの別れ話で殺した。の一点張りで答えているようです」
「・・・・・・」
恵理子が心の中で葛藤しているのが、その背中から読み取れた。
「町田さん」薫が声を掛けると「は、はい」と返事しながら振り向くと一筋の涙を流す。
「三邉ミミも貴方と同じように辛い思いをしているんですよ。真実を隠してこれから妊娠している子供と生きてゆくことになりますからね。楽になりませんか?」
京助は諭すように説得する。
「そうですね・・・・・・でも、子供には話して欲しくないな。自分の父親が最低な野郎だから」
「そこに関して我々は、何とも言えないです」
「そうですよね。そうですよね。あ、番組どうしよう」
「それは心配ないんですよ。プロデューサーに頼んで別の人に代わってもらえるようにしてますから。安心してください」
京助がそう言うと、どこか安堵した様子を見せる恵理子は薫に手錠を掛けるように手を差し出す。
「町田恵理子。殺人幇助の容疑で緊急逮捕します」
薫はそう宣言し、恵理子に手錠を掛けた。
京助がそう言うと、恵理子は眉をひそめる。
「金智さん。何で三邉さんが殺す理由になるんですか?」薫が質問する。
「言っちゃ悪いけど、あの人は女の敵でしょ。男の俺から見てもそう思うもん」
「それだけで・・・・・・あっ!」
薫はここで何かに気付いた。
「妊娠!!」
「気づいてくれて何よりだ。そう三邉ミミは妊娠している。これは紛れもない事実。そして、そんな後輩の仇を討とうとする理由は・・・・・・」京助は意味深に恵理子を見る。
「つまりは、私が田沢さんとの間に子供を作った様な言い方ですね」
「そうですよ。こればっかしは、憶測の域でしかありませんが」
「あの、もし仮に、仮にですよ。私が田沢さんの子供を妊娠したとしましょう。でも、今現在、私には子供はいません。そんな私が田沢さんを殺す理由にはなりませんよ」
勝ち誇った様な顔になる恵理子。
「子供がいないからこそなんですよ。多分、望まない中絶だったのではないですか?」
「それも憶測ですよね?」
「はい、そうです」あっさりと認める京助を見て、薫は少し不安になる。
「でしたら、もう良いですか? 明日の朝からMCの仕事がありますので」
恵理子は仮眠室へ行こうとする。
「三邉ミミさんも中絶させられそうになっていたんじゃないかなぁ~」
仮眠室へ行こうとする恵理子の足が止まる。
「自分もそうだったからこそ、彼女を自分のようにさせまいとして毒物を生成して彼女に託したんじゃないかなっていうのが、俺の推理です」
「そ、そうですか。では」再び歩き始める。
「そう言えば、三邉ミミは共犯の事は何も喋っていないんだよね? 薫ちゃん」
「はい、そうです。彼女は田沢さんとの別れ話で殺した。の一点張りで答えているようです」
「・・・・・・」
恵理子が心の中で葛藤しているのが、その背中から読み取れた。
「町田さん」薫が声を掛けると「は、はい」と返事しながら振り向くと一筋の涙を流す。
「三邉ミミも貴方と同じように辛い思いをしているんですよ。真実を隠してこれから妊娠している子供と生きてゆくことになりますからね。楽になりませんか?」
京助は諭すように説得する。
「そうですね・・・・・・でも、子供には話して欲しくないな。自分の父親が最低な野郎だから」
「そこに関して我々は、何とも言えないです」
「そうですよね。そうですよね。あ、番組どうしよう」
「それは心配ないんですよ。プロデューサーに頼んで別の人に代わってもらえるようにしてますから。安心してください」
京助がそう言うと、どこか安堵した様子を見せる恵理子は薫に手錠を掛けるように手を差し出す。
「町田恵理子。殺人幇助の容疑で緊急逮捕します」
薫はそう宣言し、恵理子に手錠を掛けた。
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