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第3話-報道
報道-10
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10分後、恵理子が小会議室へと入ってきた。
「お待たせして申し訳ございません」恵理子の第一声はそれであった。
「いえ、気になさらないでください」
薫はそう答えると、京助に本題を話すよう視線で合図をする。
「お呼びしたのはですね・・・・・・町田さんの学生時代の話を聞きたいと思いまして」
「へ?」
想定外の質問に拍子抜けする恵理子と薫。
「ですから、学生時代の話ですよ。大学は生物学部だったそうですが、どのような研究をなさっていたんですか?」京助は気にせず質問を続ける。
「主に植物の研究を」
「植物ですかぁ~」
「ええ」
「そうですか。そうですか」
京助はニヤニヤとしながら、うんうんと頷き次の質問を考える。
「あの、毒性のある植物の研究とかなさっていたんですか?」
「おい」
薫の直球質問に京助はすぐさまツッコミを入れる。
「そうですね。毒性のある植物の研究はしていました。でも、その植物の毒性については研究していませんよ」
「ありがとうございました」薫は腑に落ちたといった様子で引き下がった。
「どのような植物の研究を?」京助の問いに「チョウセンアサガオの研究をしていました」と答える恵理子はどこか不機嫌そうな雰囲気を醸し出し始めていた。
「そうでしたか。では、次の質問が本題です」そう前置き京助は先程、薫に見せたネット記事を恵理子に見せた。
「この記事についてなんですが、真偽の程はどうなんですか?」
「勿論、嘘ですよ。この記事が出た当時、散々な目にあいましたから」
「それは大変でしたね。聞きたい事は以上です。すいません。お忙しい中、手間をとらせてしまって」
「いえ、では失礼します。捜査、頑張ってください」
恵理子は二人にそう告げ、小会議室を足早に去っていった。
「金智さんは、町田さんが毒物を用意したと思っているんですか?」
「毒物の知識があるしぃ~ミミちゃんと接点もあるしぃ~被害者を殺してもおかしくない動機があるしぃ~」
「なんで、ギャル風で喋るんですか?」
「ギャル風で喋ってみたくなったから。それにさ、知識があれば毒物を抽出するなんて朝飯前だしな」
「それは、そうですけど・・・・・・町田さんは田沢さんとの不倫は否定していましたよ」
「そうなんだよなぁ~」
京助は口をすぼめて天井を見上げる。
「このテレビ局にそういった情報通の人が居れば、良いんですけどね」
「薫ちゃん。それだ!!」
京助は指パッチンし、閃いた顔で薫を見る。
「あの人、まだいるかな」
すぐさま、スマホの連絡先から目的の人物の連絡先を検索し、メッセージを送る。
10秒程で返信が返ってきた。
「薫ちゃん、許可が下りた。行こう」
京助は椅子から立ち上がると、急ぎ足で会議室を出て行った。
「お待たせして申し訳ございません」恵理子の第一声はそれであった。
「いえ、気になさらないでください」
薫はそう答えると、京助に本題を話すよう視線で合図をする。
「お呼びしたのはですね・・・・・・町田さんの学生時代の話を聞きたいと思いまして」
「へ?」
想定外の質問に拍子抜けする恵理子と薫。
「ですから、学生時代の話ですよ。大学は生物学部だったそうですが、どのような研究をなさっていたんですか?」京助は気にせず質問を続ける。
「主に植物の研究を」
「植物ですかぁ~」
「ええ」
「そうですか。そうですか」
京助はニヤニヤとしながら、うんうんと頷き次の質問を考える。
「あの、毒性のある植物の研究とかなさっていたんですか?」
「おい」
薫の直球質問に京助はすぐさまツッコミを入れる。
「そうですね。毒性のある植物の研究はしていました。でも、その植物の毒性については研究していませんよ」
「ありがとうございました」薫は腑に落ちたといった様子で引き下がった。
「どのような植物の研究を?」京助の問いに「チョウセンアサガオの研究をしていました」と答える恵理子はどこか不機嫌そうな雰囲気を醸し出し始めていた。
「そうでしたか。では、次の質問が本題です」そう前置き京助は先程、薫に見せたネット記事を恵理子に見せた。
「この記事についてなんですが、真偽の程はどうなんですか?」
「勿論、嘘ですよ。この記事が出た当時、散々な目にあいましたから」
「それは大変でしたね。聞きたい事は以上です。すいません。お忙しい中、手間をとらせてしまって」
「いえ、では失礼します。捜査、頑張ってください」
恵理子は二人にそう告げ、小会議室を足早に去っていった。
「金智さんは、町田さんが毒物を用意したと思っているんですか?」
「毒物の知識があるしぃ~ミミちゃんと接点もあるしぃ~被害者を殺してもおかしくない動機があるしぃ~」
「なんで、ギャル風で喋るんですか?」
「ギャル風で喋ってみたくなったから。それにさ、知識があれば毒物を抽出するなんて朝飯前だしな」
「それは、そうですけど・・・・・・町田さんは田沢さんとの不倫は否定していましたよ」
「そうなんだよなぁ~」
京助は口をすぼめて天井を見上げる。
「このテレビ局にそういった情報通の人が居れば、良いんですけどね」
「薫ちゃん。それだ!!」
京助は指パッチンし、閃いた顔で薫を見る。
「あの人、まだいるかな」
すぐさま、スマホの連絡先から目的の人物の連絡先を検索し、メッセージを送る。
10秒程で返信が返ってきた。
「薫ちゃん、許可が下りた。行こう」
京助は椅子から立ち上がると、急ぎ足で会議室を出て行った。
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