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第3話-報道
報道-4
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「不倫相手と密会する為に、ホテルに行っていてその費用を経費で計上していたっていう事ですか?」
薫は訝しげに京助に聞く。
「そうなるんじゃない? 俺の考え通りだとな。ま、裏取りしてみてよ」
「了解しました。それで、これからどうするんですか?」
「どうしようかね。ちょっと、ごめん。薫ちゃん、握手して」そう言いながら、薫に手を差し出す。
「急に何ですか?」戸惑う薫に「良いから。良いから」京助は薫の右手を掴み無理矢理、握手した。
「何するんですか!!」怒鳴りつけながら握手を解除し、京助を睨み付ける。
「ごめん、ごめん。おかげで何となく分かったかもしれない。浮気相手が」
「握手だけで分かるとは思えませんけど」
「まぁ、普通はそう思うよね。信じてもらわなくても良いから・・・・・・」
寂しそうな顔になる京助。
「いや、別にそんなんじゃ・・・・・・」
会議室に沈黙が流れ始めて間もなくして、二人の居る会議室の利用者が来たのですぐにそこから退散した。
「あ!!」
会議室を出てすぐに京助は何かを思い出したらしく突如、声を上げた。
「びっくりしたぁ~急にどうしたんですか?」薫が恐る恐る質問する。
「いや、田沢さんが飲んでいたっていう飲み物を特定するのを忘れたなと思って」
「そういう事でしたか。確認しに行きますか?」
「行こう」
京助と薫はアナウンス部の給湯室へと移動した。
「殺風景な給湯室ですね」薫が入るや否やそう感想を述べた。
「今の時代、どこの会社もこんな感じだよ。薫ちゃん」
京助はそう言いながらゴミ箱の中身を検め始めてすぐに、目的の物は見つかった。
というより、目的の物しかゴミ箱には入っていなかった。
それは、使い捨てマグカップであった。
「薫ちゃん、米沢さんを」
「米沢さん?」自分の知り合いにそんな人物は居ないので、薫は困惑する。
「鑑識のことだよ。鑑識。相棒見たことないの?」」
「ああ、鑑識ですね」
薫は京助の嫌味を聞いていない様子で、すぐ様スマホを取り出して鑑識を呼ぶ。
到着した鑑識捜査員に後を任せて、二人はプリキュアではなく京助と薫は社員食堂に場所を移し捜査会議を始める。
「金智さん、ゴミ箱に入っていたゴミが事件と関係しているんですか?」
「関係しているというか。あれが凶器じゃないかな」
「つまりは、毒殺ですか?」
「あの死に方で、刺殺や撲殺はないでしょう」京助は身体を背もたれに寄りかかる。
「まぁ、そうですけど」
「それにね、薫ちゃん。あのゴミ箱に入っていたのを思い出してみてよ」
「思い出す・・・・・・」
薫は顔をしかめながら発見時の状況を思い出すのだが、京助がゴミ箱を漁ってすぐに鑑識を呼べと指示をされた事しか思い出せなかった。
「なにか変わった事ありましたっけ?」
「あったでしょうが。あ、もしかして、ゴミ箱の中を見ていない?」
「はい。見てません」
「それでか」納得した様子の京助は話を続け「教えてあげる。ゴミ箱の中には使い捨てマグカップだけしか入っていなかったの」
「はぁ」京助の言う意味が理解できず困惑する薫。
「つまりはだ。あのゴミ箱は普段使われておらず、かつ回収もされないようなゴミ箱という事」
「あ、そういう事か! 毒物が検出されるマグカップを後で回収する為の一時避難所という事ですよね!!」
「ご名答」
京助は冷めた態度で、空拍手を送った。
薫は訝しげに京助に聞く。
「そうなるんじゃない? 俺の考え通りだとな。ま、裏取りしてみてよ」
「了解しました。それで、これからどうするんですか?」
「どうしようかね。ちょっと、ごめん。薫ちゃん、握手して」そう言いながら、薫に手を差し出す。
「急に何ですか?」戸惑う薫に「良いから。良いから」京助は薫の右手を掴み無理矢理、握手した。
「何するんですか!!」怒鳴りつけながら握手を解除し、京助を睨み付ける。
「ごめん、ごめん。おかげで何となく分かったかもしれない。浮気相手が」
「握手だけで分かるとは思えませんけど」
「まぁ、普通はそう思うよね。信じてもらわなくても良いから・・・・・・」
寂しそうな顔になる京助。
「いや、別にそんなんじゃ・・・・・・」
会議室に沈黙が流れ始めて間もなくして、二人の居る会議室の利用者が来たのですぐにそこから退散した。
「あ!!」
会議室を出てすぐに京助は何かを思い出したらしく突如、声を上げた。
「びっくりしたぁ~急にどうしたんですか?」薫が恐る恐る質問する。
「いや、田沢さんが飲んでいたっていう飲み物を特定するのを忘れたなと思って」
「そういう事でしたか。確認しに行きますか?」
「行こう」
京助と薫はアナウンス部の給湯室へと移動した。
「殺風景な給湯室ですね」薫が入るや否やそう感想を述べた。
「今の時代、どこの会社もこんな感じだよ。薫ちゃん」
京助はそう言いながらゴミ箱の中身を検め始めてすぐに、目的の物は見つかった。
というより、目的の物しかゴミ箱には入っていなかった。
それは、使い捨てマグカップであった。
「薫ちゃん、米沢さんを」
「米沢さん?」自分の知り合いにそんな人物は居ないので、薫は困惑する。
「鑑識のことだよ。鑑識。相棒見たことないの?」」
「ああ、鑑識ですね」
薫は京助の嫌味を聞いていない様子で、すぐ様スマホを取り出して鑑識を呼ぶ。
到着した鑑識捜査員に後を任せて、二人はプリキュアではなく京助と薫は社員食堂に場所を移し捜査会議を始める。
「金智さん、ゴミ箱に入っていたゴミが事件と関係しているんですか?」
「関係しているというか。あれが凶器じゃないかな」
「つまりは、毒殺ですか?」
「あの死に方で、刺殺や撲殺はないでしょう」京助は身体を背もたれに寄りかかる。
「まぁ、そうですけど」
「それにね、薫ちゃん。あのゴミ箱に入っていたのを思い出してみてよ」
「思い出す・・・・・・」
薫は顔をしかめながら発見時の状況を思い出すのだが、京助がゴミ箱を漁ってすぐに鑑識を呼べと指示をされた事しか思い出せなかった。
「なにか変わった事ありましたっけ?」
「あったでしょうが。あ、もしかして、ゴミ箱の中を見ていない?」
「はい。見てません」
「それでか」納得した様子の京助は話を続け「教えてあげる。ゴミ箱の中には使い捨てマグカップだけしか入っていなかったの」
「はぁ」京助の言う意味が理解できず困惑する薫。
「つまりはだ。あのゴミ箱は普段使われておらず、かつ回収もされないようなゴミ箱という事」
「あ、そういう事か! 毒物が検出されるマグカップを後で回収する為の一時避難所という事ですよね!!」
「ご名答」
京助は冷めた態度で、空拍手を送った。
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