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第2話-救出
救出-13
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「どういう事だ?」
佐保田が説明を求めると、京助は語り始めた。
「そうですね。じゃあ、単刀直入に佐保田さんは犯人グループの一味ですよね」
「とんでもない言い掛かりだな」
「そうでしょうか? 俺は少なくともこの家に来た時から貴方を疑っていましたよ」
「ふっ」佐保田は鼻で笑って一蹴する。
「金智さん。どうして、警察の佐保田さんが犯人なんですか?」浩が質問してきた。
「警察だからこそ犯人なんですよ。それに犯人一人だけじゃないですし、大穴さんもその仲間ですから。良いですか? 太秦さん。トリックはこうです。事前に家庭環境を調べるのは大穴さんの役割。そして、ある程度の情報を収取したら誘拐を決行するんだと思います。多分、誘拐を担当しているのも大穴さんでしょう」
「ちょっと、待ってください。我が家の家族全員が大穴さんと面識があると思いますが、他のご家庭はどうなんです? 全ての家庭が大穴さんと面識があるとは思えませんが」
浩は当然の疑問をぶつける。
「ご主人の言う通りだ。営業マンが探偵の真似事をしようってのが間違いなんだよ」
佐保田は嫌味を言うのだが、京助は気にしない感じで話を続ける。
「ご主人の疑問に答えるなら、大穴さん。いや、犯人グループが狙っている家庭は家族全員を知ることが出来る。そういった家庭を狙っているんですよ。つまりは、ホームパーティ―を行うご家庭とかですね。要は家族ぐるみで付き合うことができる家庭です」
「そんなのお前の推測に過ぎないだろ」佐保田がすかさずいちゃもんをつける。
「推測。そう言われたら、そうかもしれませんね。でも、それを確認してくれる人物が居るんですよ。薫ちゃん」
「はい。北澤さん、今までの話を聞いてくれましたか?」
薫はスピーカーモードにしたスマホに語りかけると「ああ、聞こえているよ」と返事が返ってきた。
「で、どうなの? 北見沢君」
「北澤だよっ! そんな事はさておき、ホームパーティーを行う家庭だったな。おい、どうなんだよ」
北澤は手、錠を掛けられパイプ椅子に座らされている大穴さんに問いかける。
「その通りだ。ホームパーティー若しくは会社の行事に連れてきた家族を狙った」ふてぶてしく答える大穴。
「だそうですけど。当たっていましたね」
大穴の供述を聞き終えた京助が佐保田に意見を伺う。
「偶々だろ。良い気になるな。それより、どうして大穴が捕まっているんだ?」
「どうして? それはご本人の口から聞きましょう」
京助はスマホの向こうに居る大穴からの供述を待つ。
「・・・・・・」
無言が続くので、北澤が「喋ろよ」と急かす。
「家で高飛びする為の準備をしていた時に、踏み込まれたんだ。それで、あっけなく御用だ」
「だそうです。それより、気になる事ありませんか?」
「何がだ」
「犯人グループの一味の大穴が逮捕されたのに肝心の太朗君の安否ですよ。一番大事なところなのに全然気にかけないじゃないですか」
京助のその一言を受け、佐保田は太秦夫婦から厳しい視線を浴びせられる。
「そ、それは・・・・・・」返答に困る佐保田に薫は「私も気になっていたんです。どうしてですか?」と質問した。
「まさか、大穴さんが犯人だと思っていたなかったのでな。太朗君はどうなんだ? 待てよ。という事はあのメッセージは、噓か?」
「That’s Right.」
京助が不気味な笑顔で答えると、薫、太秦夫婦も不気味な笑顔で佐保田を見るのだった。
佐保田が説明を求めると、京助は語り始めた。
「そうですね。じゃあ、単刀直入に佐保田さんは犯人グループの一味ですよね」
「とんでもない言い掛かりだな」
「そうでしょうか? 俺は少なくともこの家に来た時から貴方を疑っていましたよ」
「ふっ」佐保田は鼻で笑って一蹴する。
「金智さん。どうして、警察の佐保田さんが犯人なんですか?」浩が質問してきた。
「警察だからこそ犯人なんですよ。それに犯人一人だけじゃないですし、大穴さんもその仲間ですから。良いですか? 太秦さん。トリックはこうです。事前に家庭環境を調べるのは大穴さんの役割。そして、ある程度の情報を収取したら誘拐を決行するんだと思います。多分、誘拐を担当しているのも大穴さんでしょう」
「ちょっと、待ってください。我が家の家族全員が大穴さんと面識があると思いますが、他のご家庭はどうなんです? 全ての家庭が大穴さんと面識があるとは思えませんが」
浩は当然の疑問をぶつける。
「ご主人の言う通りだ。営業マンが探偵の真似事をしようってのが間違いなんだよ」
佐保田は嫌味を言うのだが、京助は気にしない感じで話を続ける。
「ご主人の疑問に答えるなら、大穴さん。いや、犯人グループが狙っている家庭は家族全員を知ることが出来る。そういった家庭を狙っているんですよ。つまりは、ホームパーティ―を行うご家庭とかですね。要は家族ぐるみで付き合うことができる家庭です」
「そんなのお前の推測に過ぎないだろ」佐保田がすかさずいちゃもんをつける。
「推測。そう言われたら、そうかもしれませんね。でも、それを確認してくれる人物が居るんですよ。薫ちゃん」
「はい。北澤さん、今までの話を聞いてくれましたか?」
薫はスピーカーモードにしたスマホに語りかけると「ああ、聞こえているよ」と返事が返ってきた。
「で、どうなの? 北見沢君」
「北澤だよっ! そんな事はさておき、ホームパーティーを行う家庭だったな。おい、どうなんだよ」
北澤は手、錠を掛けられパイプ椅子に座らされている大穴さんに問いかける。
「その通りだ。ホームパーティー若しくは会社の行事に連れてきた家族を狙った」ふてぶてしく答える大穴。
「だそうですけど。当たっていましたね」
大穴の供述を聞き終えた京助が佐保田に意見を伺う。
「偶々だろ。良い気になるな。それより、どうして大穴が捕まっているんだ?」
「どうして? それはご本人の口から聞きましょう」
京助はスマホの向こうに居る大穴からの供述を待つ。
「・・・・・・」
無言が続くので、北澤が「喋ろよ」と急かす。
「家で高飛びする為の準備をしていた時に、踏み込まれたんだ。それで、あっけなく御用だ」
「だそうです。それより、気になる事ありませんか?」
「何がだ」
「犯人グループの一味の大穴が逮捕されたのに肝心の太朗君の安否ですよ。一番大事なところなのに全然気にかけないじゃないですか」
京助のその一言を受け、佐保田は太秦夫婦から厳しい視線を浴びせられる。
「そ、それは・・・・・・」返答に困る佐保田に薫は「私も気になっていたんです。どうしてですか?」と質問した。
「まさか、大穴さんが犯人だと思っていたなかったのでな。太朗君はどうなんだ? 待てよ。という事はあのメッセージは、噓か?」
「That’s Right.」
京助が不気味な笑顔で答えると、薫、太秦夫婦も不気味な笑顔で佐保田を見るのだった。
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