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第四話-8
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Z課の取り調べ室
「早く答えなさい!」机を叩く有菜。
「も・く・ひ」
有菜はミズタマンが捕まえた売人の男の取り調べを行っていた。
売人は一貫して黙秘を貫いていた。
その為、売人の素性が分からないままだった。
「ふざけんな!」
「・・・・・・・」
「何とか言いなさいよ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あ~もうっ!」
頭を抱える有菜を見て、勝ち誇った顔をする男。
すると取り調べ室のドアが開き上司が手招きをして有菜を呼ぶ。
「どうしたんですか?」
「いや、君が売人と接触していたっていう女性に所轄の刑事を向かわせて検査したんだが・・・」
「陽性ではなかったんですか。」
無言で頷く。
「じゃあ、手の出しようがないじゃないですか。」
「う~ん」熟考し始める上司。
「私、その女吐かせてきます。」
有菜が出ていこうとした時、上司が呼び止める。
「まあ、落ち着いて。相手は地球人だから。
訴訟になったら厄介にな事になるのは、君もよく分かるでしょう。」
「それは、そうですが。」
「猪突猛進も良いけどさ、もう少し考えて動こうよ。ね?」
「はい、すいません・・・」
唇をかみ歯がゆさをこらえる有菜であった。
天田は仕事を休んでまでして、ミズタマン捜索をしていた。
会社から自宅までの範囲を辞め、東京都中を駆け回っており腹いせがてら宇宙人達を無差別に襲っていた。
そして、今も一人の宇宙人を締めあげていた。
「うらぁっ!!!」
マウントを取って拳を振り下ろし続ける。
「止めっ!」
「うるせぇ!てめぇら魔物の親玉を出せ!」
「魔物?何の事だ?」
「しらばっくれるのか!?ああ!!」
首を掴み締め上げる。
「くっ苦しいっ!!」顔を真っ青にしながら天田の腕にタップする宇宙人。
「お前らが危ない粉をばらまいているのは分かっているんだ!」
「粉?嗚呼、ブルドンのことか!」宇宙人は、絞り出しながら言う。
「ブルドン?」
「答えてやるから・・・・」今にも意識がなくなりそうな宇宙人にかけている手を緩める。
「ゲホッ!ゲホッ!」
「で、ブルドンっていうのかあの粉。」
「嗚呼。ウゲッ!」痰を吐き出す。
「それで、ばらまいている奴の正体は。」
「奴らは、キンクラーっていうギャングだ。」
「ギャング?」
「あんたも宇宙人なら聞いたことあるだろう。」
「宇宙人?」
「おいまさか、あんた地球人なのか。」
「そうだが。」
「成程、それであんたが魔物とか訳の分からない事を言うのか分かったぜ。」
天田は、宇宙人胸倉を掴み壁に叩きつける。
「おい、あまり調子に乗るな。」
「わ、分かった。」
手を離し解放する。
「取り敢えず、そんなところだ。じゃあ、俺はこれで。」
立ち去ろうとする宇宙人の襟足を掴み自分の方に引き寄せる。
「待て、助けてやる代わりにもう一つ聞きたいことがある。」
「なんだい?」
「水玉マントの宇宙人を知っているか。」
「噂には聞いたことがある。
奴は、あんたら地球人の味方だとか・・・・」
「味方?」
「ああ、そうさ。俺もこれくらいのことしか分からねえ。
もう良いか?」
「分かった。行け。」
手を離すと同時に宇宙人は勢いよく逃げ出した。
「宇宙人・・・・・・」
覆面男を外し、自分が戦っていたのが魔物ではなく宇宙人という事を知り、戸惑いが隠せないまま帰路に就いた。
「早く答えなさい!」机を叩く有菜。
「も・く・ひ」
有菜はミズタマンが捕まえた売人の男の取り調べを行っていた。
売人は一貫して黙秘を貫いていた。
その為、売人の素性が分からないままだった。
「ふざけんな!」
「・・・・・・・」
「何とか言いなさいよ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あ~もうっ!」
頭を抱える有菜を見て、勝ち誇った顔をする男。
すると取り調べ室のドアが開き上司が手招きをして有菜を呼ぶ。
「どうしたんですか?」
「いや、君が売人と接触していたっていう女性に所轄の刑事を向かわせて検査したんだが・・・」
「陽性ではなかったんですか。」
無言で頷く。
「じゃあ、手の出しようがないじゃないですか。」
「う~ん」熟考し始める上司。
「私、その女吐かせてきます。」
有菜が出ていこうとした時、上司が呼び止める。
「まあ、落ち着いて。相手は地球人だから。
訴訟になったら厄介にな事になるのは、君もよく分かるでしょう。」
「それは、そうですが。」
「猪突猛進も良いけどさ、もう少し考えて動こうよ。ね?」
「はい、すいません・・・」
唇をかみ歯がゆさをこらえる有菜であった。
天田は仕事を休んでまでして、ミズタマン捜索をしていた。
会社から自宅までの範囲を辞め、東京都中を駆け回っており腹いせがてら宇宙人達を無差別に襲っていた。
そして、今も一人の宇宙人を締めあげていた。
「うらぁっ!!!」
マウントを取って拳を振り下ろし続ける。
「止めっ!」
「うるせぇ!てめぇら魔物の親玉を出せ!」
「魔物?何の事だ?」
「しらばっくれるのか!?ああ!!」
首を掴み締め上げる。
「くっ苦しいっ!!」顔を真っ青にしながら天田の腕にタップする宇宙人。
「お前らが危ない粉をばらまいているのは分かっているんだ!」
「粉?嗚呼、ブルドンのことか!」宇宙人は、絞り出しながら言う。
「ブルドン?」
「答えてやるから・・・・」今にも意識がなくなりそうな宇宙人にかけている手を緩める。
「ゲホッ!ゲホッ!」
「で、ブルドンっていうのかあの粉。」
「嗚呼。ウゲッ!」痰を吐き出す。
「それで、ばらまいている奴の正体は。」
「奴らは、キンクラーっていうギャングだ。」
「ギャング?」
「あんたも宇宙人なら聞いたことあるだろう。」
「宇宙人?」
「おいまさか、あんた地球人なのか。」
「そうだが。」
「成程、それであんたが魔物とか訳の分からない事を言うのか分かったぜ。」
天田は、宇宙人胸倉を掴み壁に叩きつける。
「おい、あまり調子に乗るな。」
「わ、分かった。」
手を離し解放する。
「取り敢えず、そんなところだ。じゃあ、俺はこれで。」
立ち去ろうとする宇宙人の襟足を掴み自分の方に引き寄せる。
「待て、助けてやる代わりにもう一つ聞きたいことがある。」
「なんだい?」
「水玉マントの宇宙人を知っているか。」
「噂には聞いたことがある。
奴は、あんたら地球人の味方だとか・・・・」
「味方?」
「ああ、そうさ。俺もこれくらいのことしか分からねえ。
もう良いか?」
「分かった。行け。」
手を離すと同時に宇宙人は勢いよく逃げ出した。
「宇宙人・・・・・・」
覆面男を外し、自分が戦っていたのが魔物ではなく宇宙人という事を知り、戸惑いが隠せないまま帰路に就いた。
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