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第四話-7
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一体奴は、何なんだ。
水玉マントの男、俺と対等に戦える相手。
異世界転生者と渡りあえるキャラと言えば転生者しかいない。
でも、奴からそんな気配は感じなかった。
気分が晴れない。
「天ちゃん。天ちゃん。」
「ん?」
色井田が心配そうにこちらを観ている。
今日は、元気のない天田を元気づけようと色井田から食事の誘いを受けレストランで食事をしていた。
「何、考え込んでいるの?」
「いや、別に。」
「ここ最近、心ここにあらずだよ。」
「そうかもね。」
「ふ~ん。」
「御免。ご飯中にね。」平謝りする天田。
「全く。で。この後なんだけどさ。」
「あ、御免。予定が入っているから。」
「もういい、私帰る。」
色井田は自分のハンドバックを持ち、足早に店を後にする。
結局、天田は瞳を追わずそのまま帰宅した。
帰宅後、冷蔵庫に常駐してある缶ビールを出しソファに座り、再びミズタマンの事を考え始める。
はぁと溜息をつく。
あれからだ。瞳との関係がギクシャクしたのは。
全く転生後だというのにスムーズにいかないものだ。
どうすれば良いのか。
あいつと蹴りをつけないと先に進めない。
手の中で温めたぬるいビールを一気に流し込む。
「行くか!」
ミズタマンと決着をつける為にコスチュームに着替え部屋を出た。
「寒っ!」
10月の寒空の下、とあるビルの屋上にミズタマンは居た。
「大丈夫かい?雫氏。」スケさんの通信が入る。
「いや、ダメだ。スーツに防寒機能を付けてくれ。」
「考慮しておこう。」
「てか、敵さん現れねぇな。」
「そうだね。今のところ事件発生情報は無し。
奴さん、ほとぼりが冷めるまで出てこないつもりかもしれないぞ。」
「そんな感じの相手に思えねえけどな。」
辺りを見回していると、ランニング中の男女が目に入った。
ランニングデートかと思ったが、女が男に金を渡し男はチャック袋を渡す。
スーツの機能ミズタマアイで拡大してみるとあの覆面男が思っていた物と同じものだった。
そして、お互いのポケットに物をしまい再び走り出した。
「スケさん、例の薬ばらまいている奴発見。」
「吉報を待つよ。」
「アイアイさー!!」
ミズタマンは、ビルから飛び降りマントをグラインダーモードに切り替えて滑空しランニング中の男女へ近づく。
二人は別れ、女が被っている帽子に発信機をさりげなく投げつけ男の方を追跡し、人通りが少ない道に男が来たので、グラインダーモードを解除し男の目の前に着地した。
男は、いきなり人が降ってきたので腰を抜かして尻餅をついた。
「な、なんだ!?」
「なんだ、つみはってか。そうです。あたすが・・・・」
「あたすが?」
男が言うと同時にミズタマンは男に腹パンをかまして気絶させ、肩に担ぎその場を後にする。
一方、天田はミズタマンを捜すが例の粉をもった魔物否宇宙人としか遭遇しなかった。
「くっそ!奴はどこだ。」
無暗に街を駆け抜けては、宇宙人を傷つけていく天田。
そしてまた、多くの麻薬も回収した。
「今日は、寝ずにあいつを捜すか・・・」
天田は、夜が明けるまでミズタマンを捜索した。
水玉マントの男、俺と対等に戦える相手。
異世界転生者と渡りあえるキャラと言えば転生者しかいない。
でも、奴からそんな気配は感じなかった。
気分が晴れない。
「天ちゃん。天ちゃん。」
「ん?」
色井田が心配そうにこちらを観ている。
今日は、元気のない天田を元気づけようと色井田から食事の誘いを受けレストランで食事をしていた。
「何、考え込んでいるの?」
「いや、別に。」
「ここ最近、心ここにあらずだよ。」
「そうかもね。」
「ふ~ん。」
「御免。ご飯中にね。」平謝りする天田。
「全く。で。この後なんだけどさ。」
「あ、御免。予定が入っているから。」
「もういい、私帰る。」
色井田は自分のハンドバックを持ち、足早に店を後にする。
結局、天田は瞳を追わずそのまま帰宅した。
帰宅後、冷蔵庫に常駐してある缶ビールを出しソファに座り、再びミズタマンの事を考え始める。
はぁと溜息をつく。
あれからだ。瞳との関係がギクシャクしたのは。
全く転生後だというのにスムーズにいかないものだ。
どうすれば良いのか。
あいつと蹴りをつけないと先に進めない。
手の中で温めたぬるいビールを一気に流し込む。
「行くか!」
ミズタマンと決着をつける為にコスチュームに着替え部屋を出た。
「寒っ!」
10月の寒空の下、とあるビルの屋上にミズタマンは居た。
「大丈夫かい?雫氏。」スケさんの通信が入る。
「いや、ダメだ。スーツに防寒機能を付けてくれ。」
「考慮しておこう。」
「てか、敵さん現れねぇな。」
「そうだね。今のところ事件発生情報は無し。
奴さん、ほとぼりが冷めるまで出てこないつもりかもしれないぞ。」
「そんな感じの相手に思えねえけどな。」
辺りを見回していると、ランニング中の男女が目に入った。
ランニングデートかと思ったが、女が男に金を渡し男はチャック袋を渡す。
スーツの機能ミズタマアイで拡大してみるとあの覆面男が思っていた物と同じものだった。
そして、お互いのポケットに物をしまい再び走り出した。
「スケさん、例の薬ばらまいている奴発見。」
「吉報を待つよ。」
「アイアイさー!!」
ミズタマンは、ビルから飛び降りマントをグラインダーモードに切り替えて滑空しランニング中の男女へ近づく。
二人は別れ、女が被っている帽子に発信機をさりげなく投げつけ男の方を追跡し、人通りが少ない道に男が来たので、グラインダーモードを解除し男の目の前に着地した。
男は、いきなり人が降ってきたので腰を抜かして尻餅をついた。
「な、なんだ!?」
「なんだ、つみはってか。そうです。あたすが・・・・」
「あたすが?」
男が言うと同時にミズタマンは男に腹パンをかまして気絶させ、肩に担ぎその場を後にする。
一方、天田はミズタマンを捜すが例の粉をもった魔物否宇宙人としか遭遇しなかった。
「くっそ!奴はどこだ。」
無暗に街を駆け抜けては、宇宙人を傷つけていく天田。
そしてまた、多くの麻薬も回収した。
「今日は、寝ずにあいつを捜すか・・・」
天田は、夜が明けるまでミズタマンを捜索した。
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