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壱・河女の怪
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夜風が肌寒くなって来た夜半。川沿いの小路、帰路を急いでいる男が一人、手灯りひとつで歩いている。
静かな夜、足音といえばその男の足音だけで、時折風にあおられて川辺の柳の枝が揺れるのが、いやに不気味に感じられた。
ふと、男の耳に足音と風の音とわずかなせせらぎの音以外の音が聞こえた。
ぴしゃん。という、何かが跳ねた様な水音。
「………?」
男は、人間の性に従って、おそるおそる水音のした方を振り返った。
すると、
「 !? 」
音がした方向、川辺に近い柳の下に、いつの間にか女が立っていた。
月明かりが、そのときだけ不思議と明るさを増し、人影をくっきりと浮かび上がらせたのだ。
「……」
普通なら、いつの間にそこに立っていたのかと、そら恐ろしくなるところだが、何故か男は恐ろしいと感じなかった。
「………もし。そこのお方」
女の寒々しいほどの眼差しが、男の目を捉えた。
「…何だい、娘さん…」
男の口から、引き出される様にゆっくりと言葉が洩れた。
瞬間。
月明かりに鮮烈に映える女の紅い唇が弧を描いた様を視界に留めたのを最後に、男の視界は暗転した。
「……その女の声かけに応えちゃあいけなかったんでやんす。その女は河女と言って、呼び掛けに応えた男にとり憑いてしまう…妖怪なんでやんすから…」
男は、その後何事も無かった様に家に帰り着いたが、急に異常な食欲を見せ始め、お櫃一杯を一人で空にしていまう程になり…
…やがて、どんどんと肥えていく男を、家の者は心配したが、男の鬼気迫る様子を恐ろしがってどうにも出来な かった。
そうして、ある晩、男が肥えた体を引きずって一人家を出たのを最後に、二度と男は戻って来なかったという……。
「……と、いう妖怪譚がこの辺りにはあるらしいでやんす」
「はいはい……よかったね」
山中で妖怪に襲われてから三日ばかり、嘉助と六弥太は、川沿いの小さな集落に下りて来ていた。
この辺りにさしかかってから、嘉助の妖怪譚を否応無く聞かされていた六弥太は、ようやく話しが終わり、疲れたため息を吐いた。
「男を肥らせて…喰うってとこでやんすかね。恐い女でやんすねぇ…」
「あのさァ旦那ぁ……」
あからさまに嫌そうな顔をしている六弥太だが、嘉助はそんな空気を読む男ではない。きらきらした子供の様な瞳で虚空を見つめてニヤニヤしている。
端から見たら怪しすぎる嘉助の様子にもめげずに、苦言を洩らす。
「人を喰う類の妖怪はやめてよ。この前みたいになるの後免だからね」
「まあまあ。河女程度なら大丈夫でやんすよ、それに中々のいい女かも知れねぇでやんすか」
「あのねぇ…」
「ああ…でも肥えた男が好みなんでやんすかねぇ…」
「ちょっと旦那!聞いてる!?」
「あ!」
と、そこで、嘉助は六弥太の小言を遮る様に声をあげて前方を指さした。
「…何?」
苛々とした口調で指差された方向を見ると、夜目のきく六弥太の眼に、一人の男が写り込んだ。
「……あのでっぷりとした男…は…」
六弥太はそう口に出してはっとした。
「河女に憑かれた男でやんす!」
が、時既に遅し。
嘉助は目を輝かせて、前方をふらふらと歩いていく肥えた男を見つめている。
「ち…違う違う!絶対違う!」
「いいや違ぇねぇ!あの様子はいよいよヤバい状況でやんすよ!」
「違うって!聞いてよ旦那ぁ!」
六弥太は直感的に察した。あの男に関わると確実に河女に行き着く。そして面倒な事に巻き込まれるのだ。そうに違いない。
「あの男を尾行するでやんすよ!」
「しないよ!しない!」
「さ、行きやすよ六弥太!」
「行かない行かない!」
が、抵抗虚しく、六弥太は嘉助に引きずられる様に川沿いの路へと向かっていく。
「……」
川辺が近づいてくると、前を歩いていた男は立ち止まり、じっと水辺を眺めているのが見えた。
二人は、柳の木陰に隠れて、男の様子を見る事にした。
「旦那っ。ヤバいって」
「静かにするでやんす」
少しの間そのまま見守っていると、男は突然がくりと膝を落とした。そして、瞬きひとつ、男の身体から人影の様な影がゆらりと踊り出た。
『ふふ……。ふふふ…』
距離がある筈だというのに、耳元に響く様な女の笑い声……。
ぞわりと、全身が総毛立つ感覚に襲われ、無意識に足腰に震えがきた。
「…だ…旦那…」
これはヤバい。と悟った六弥太が、嘉助を振り仰いだ。
「……だ」
が、そこに既に彼の人の姿はなく…。
「娘さん。姿絵を描かせて下せぇ」
「 ! 」
いつの間にか、調子のいい#嘉助……かすけ……#の声が、川辺の方向へ移動していた。
「あのっ……馬鹿旦那ッ…」
しまった。
と思っても遅すぎた。既に嘉助は、幽鬼の様な姿の河女に近寄り、声を掛けていた。
『あら。いい男じゃない…。うふふふ…』
「こりゃ光栄でやんす」
相変わらず肝が座ってから一回転している嘉助は、さも何でもない事の様に河女と話している。
『貴方も……私の虜になってみない…?』
ざざっ。と、水が落ちる音がしたかと思うと、それまで幽鬼の様な姿だった女が、ただの人間の様に姿を変えた。
「おお…。やっぱりいい女でやんすねぇ…」
「旦那!」
『あら、ありがとう。貴方もいい男だわ…。こんなに積極的な男は初めて会ったけど』
いくらいい女だろうと、相手は妖怪である。青ざめて嘉助に駆け寄る六弥太は、絶妙な距離を保ち、決して近づき過ぎない。
「旦那、これ以上…」
「是非その美しい姿を絵に収めさせて欲しいでやんす」
「旦那ッてば!」
『良いわよ。好きなだけお描きなさいな』
「ちょっとアンタ!」
「おおおお!有難ぇでやんす!」
『上手に描いてちょうだいね』
妖怪らしからぬ軽い調子で女は答え、嘉助の側に近寄って来る。
「六弥太!紙と筆ッ!」
「勘弁してよ旦那ァ!」
「早く寄越すでやんす!こちらさんの気が変わらん内に!」
「あああぁ…もう…。分かったよ…」
渋々、六弥太は荷物の中から矢立と紙を取り出すと、諦めて嘉助に渡した。
受け取ると、早速矢立から筆を取り出し墨を筆先に含ませる。
「さ、描くでやんすよ」
そう言う表情は輝いている。子供の様な無邪気な笑顔だ。
こうなると、嘉助は目的を達するまでてこでも動かない。
「……」
仕方なく、絵に集中し始めた嘉助を見やり、描き終わりを待つ六弥太。
その間にも、嘉助の筆は鮮やかに動き、白紙の紙面に墨が踊っていく。
「よし…」
瞬く間に嘉助は、美しくも寒々しい女の姿を絵に描いた。
「さ。いかがでやんすか?」
『あら…。上手ねぇ……絵師なの?貴方…』
「へえ。そんなもんでやんすかねぇ…」
表情はへらりと口元をゆがませ、適当に返事をする嘉助。それに『あらそう』と、さほど関心などなさそうに河女は返した。
『もういいかしら?あの男を片付けなくちゃ』
そして、川辺に倒れている男を振り向く。
「喰うんでやんすか?」
「旦那!余計な事言わないの!」
再び、目を輝かせる嘉助だが、河女は曖昧に笑って。
『さあねぇ…ふふ』
妖艶に口許をゆがめると、河女は再び陽炎の様な姿に戻り、川辺に屈み込んだ男の影に沈む様にして姿を消した。
声だけが…不思議と耳に響く……
『人間にも…面白いのがいるのね。絵師さん…?』
「面白いでやんすか?」
姿なき声に言葉を返す。
『面白いわ。連れのその子も……ね。狐さん…?』
「 ! 」
『絵師さんは稀な人間ね…。だから狐さんも付いていってるのよね…?そうでしょ?』
「そんなの関係ないよ。稀だろうが稀じゃなかろうが、旦那は旦那さ」
『ふふっ…。道中気をつけてね』
ばしゃん。
その音と共に会話は終わり、男の身体は水面に沈んだ。
「いやー。いい女でやんしたね」
「ヒトじゃないから、妖怪だからね、旦那」
「六弥太、あっしの言ったとおり大丈夫だったでやんすね」
「たまたまね!たまたま!毎回こんな上手くいくと思わないでよ!」
「まあまあ、次もきっと上手くいくでやんすよ」
「その自信はどこから湧いてくるのさ!馬鹿旦那!」
静かな夜、足音といえばその男の足音だけで、時折風にあおられて川辺の柳の枝が揺れるのが、いやに不気味に感じられた。
ふと、男の耳に足音と風の音とわずかなせせらぎの音以外の音が聞こえた。
ぴしゃん。という、何かが跳ねた様な水音。
「………?」
男は、人間の性に従って、おそるおそる水音のした方を振り返った。
すると、
「 !? 」
音がした方向、川辺に近い柳の下に、いつの間にか女が立っていた。
月明かりが、そのときだけ不思議と明るさを増し、人影をくっきりと浮かび上がらせたのだ。
「……」
普通なら、いつの間にそこに立っていたのかと、そら恐ろしくなるところだが、何故か男は恐ろしいと感じなかった。
「………もし。そこのお方」
女の寒々しいほどの眼差しが、男の目を捉えた。
「…何だい、娘さん…」
男の口から、引き出される様にゆっくりと言葉が洩れた。
瞬間。
月明かりに鮮烈に映える女の紅い唇が弧を描いた様を視界に留めたのを最後に、男の視界は暗転した。
「……その女の声かけに応えちゃあいけなかったんでやんす。その女は河女と言って、呼び掛けに応えた男にとり憑いてしまう…妖怪なんでやんすから…」
男は、その後何事も無かった様に家に帰り着いたが、急に異常な食欲を見せ始め、お櫃一杯を一人で空にしていまう程になり…
…やがて、どんどんと肥えていく男を、家の者は心配したが、男の鬼気迫る様子を恐ろしがってどうにも出来な かった。
そうして、ある晩、男が肥えた体を引きずって一人家を出たのを最後に、二度と男は戻って来なかったという……。
「……と、いう妖怪譚がこの辺りにはあるらしいでやんす」
「はいはい……よかったね」
山中で妖怪に襲われてから三日ばかり、嘉助と六弥太は、川沿いの小さな集落に下りて来ていた。
この辺りにさしかかってから、嘉助の妖怪譚を否応無く聞かされていた六弥太は、ようやく話しが終わり、疲れたため息を吐いた。
「男を肥らせて…喰うってとこでやんすかね。恐い女でやんすねぇ…」
「あのさァ旦那ぁ……」
あからさまに嫌そうな顔をしている六弥太だが、嘉助はそんな空気を読む男ではない。きらきらした子供の様な瞳で虚空を見つめてニヤニヤしている。
端から見たら怪しすぎる嘉助の様子にもめげずに、苦言を洩らす。
「人を喰う類の妖怪はやめてよ。この前みたいになるの後免だからね」
「まあまあ。河女程度なら大丈夫でやんすよ、それに中々のいい女かも知れねぇでやんすか」
「あのねぇ…」
「ああ…でも肥えた男が好みなんでやんすかねぇ…」
「ちょっと旦那!聞いてる!?」
「あ!」
と、そこで、嘉助は六弥太の小言を遮る様に声をあげて前方を指さした。
「…何?」
苛々とした口調で指差された方向を見ると、夜目のきく六弥太の眼に、一人の男が写り込んだ。
「……あのでっぷりとした男…は…」
六弥太はそう口に出してはっとした。
「河女に憑かれた男でやんす!」
が、時既に遅し。
嘉助は目を輝かせて、前方をふらふらと歩いていく肥えた男を見つめている。
「ち…違う違う!絶対違う!」
「いいや違ぇねぇ!あの様子はいよいよヤバい状況でやんすよ!」
「違うって!聞いてよ旦那ぁ!」
六弥太は直感的に察した。あの男に関わると確実に河女に行き着く。そして面倒な事に巻き込まれるのだ。そうに違いない。
「あの男を尾行するでやんすよ!」
「しないよ!しない!」
「さ、行きやすよ六弥太!」
「行かない行かない!」
が、抵抗虚しく、六弥太は嘉助に引きずられる様に川沿いの路へと向かっていく。
「……」
川辺が近づいてくると、前を歩いていた男は立ち止まり、じっと水辺を眺めているのが見えた。
二人は、柳の木陰に隠れて、男の様子を見る事にした。
「旦那っ。ヤバいって」
「静かにするでやんす」
少しの間そのまま見守っていると、男は突然がくりと膝を落とした。そして、瞬きひとつ、男の身体から人影の様な影がゆらりと踊り出た。
『ふふ……。ふふふ…』
距離がある筈だというのに、耳元に響く様な女の笑い声……。
ぞわりと、全身が総毛立つ感覚に襲われ、無意識に足腰に震えがきた。
「…だ…旦那…」
これはヤバい。と悟った六弥太が、嘉助を振り仰いだ。
「……だ」
が、そこに既に彼の人の姿はなく…。
「娘さん。姿絵を描かせて下せぇ」
「 ! 」
いつの間にか、調子のいい#嘉助……かすけ……#の声が、川辺の方向へ移動していた。
「あのっ……馬鹿旦那ッ…」
しまった。
と思っても遅すぎた。既に嘉助は、幽鬼の様な姿の河女に近寄り、声を掛けていた。
『あら。いい男じゃない…。うふふふ…』
「こりゃ光栄でやんす」
相変わらず肝が座ってから一回転している嘉助は、さも何でもない事の様に河女と話している。
『貴方も……私の虜になってみない…?』
ざざっ。と、水が落ちる音がしたかと思うと、それまで幽鬼の様な姿だった女が、ただの人間の様に姿を変えた。
「おお…。やっぱりいい女でやんすねぇ…」
「旦那!」
『あら、ありがとう。貴方もいい男だわ…。こんなに積極的な男は初めて会ったけど』
いくらいい女だろうと、相手は妖怪である。青ざめて嘉助に駆け寄る六弥太は、絶妙な距離を保ち、決して近づき過ぎない。
「旦那、これ以上…」
「是非その美しい姿を絵に収めさせて欲しいでやんす」
「旦那ッてば!」
『良いわよ。好きなだけお描きなさいな』
「ちょっとアンタ!」
「おおおお!有難ぇでやんす!」
『上手に描いてちょうだいね』
妖怪らしからぬ軽い調子で女は答え、嘉助の側に近寄って来る。
「六弥太!紙と筆ッ!」
「勘弁してよ旦那ァ!」
「早く寄越すでやんす!こちらさんの気が変わらん内に!」
「あああぁ…もう…。分かったよ…」
渋々、六弥太は荷物の中から矢立と紙を取り出すと、諦めて嘉助に渡した。
受け取ると、早速矢立から筆を取り出し墨を筆先に含ませる。
「さ、描くでやんすよ」
そう言う表情は輝いている。子供の様な無邪気な笑顔だ。
こうなると、嘉助は目的を達するまでてこでも動かない。
「……」
仕方なく、絵に集中し始めた嘉助を見やり、描き終わりを待つ六弥太。
その間にも、嘉助の筆は鮮やかに動き、白紙の紙面に墨が踊っていく。
「よし…」
瞬く間に嘉助は、美しくも寒々しい女の姿を絵に描いた。
「さ。いかがでやんすか?」
『あら…。上手ねぇ……絵師なの?貴方…』
「へえ。そんなもんでやんすかねぇ…」
表情はへらりと口元をゆがませ、適当に返事をする嘉助。それに『あらそう』と、さほど関心などなさそうに河女は返した。
『もういいかしら?あの男を片付けなくちゃ』
そして、川辺に倒れている男を振り向く。
「喰うんでやんすか?」
「旦那!余計な事言わないの!」
再び、目を輝かせる嘉助だが、河女は曖昧に笑って。
『さあねぇ…ふふ』
妖艶に口許をゆがめると、河女は再び陽炎の様な姿に戻り、川辺に屈み込んだ男の影に沈む様にして姿を消した。
声だけが…不思議と耳に響く……
『人間にも…面白いのがいるのね。絵師さん…?』
「面白いでやんすか?」
姿なき声に言葉を返す。
『面白いわ。連れのその子も……ね。狐さん…?』
「 ! 」
『絵師さんは稀な人間ね…。だから狐さんも付いていってるのよね…?そうでしょ?』
「そんなの関係ないよ。稀だろうが稀じゃなかろうが、旦那は旦那さ」
『ふふっ…。道中気をつけてね』
ばしゃん。
その音と共に会話は終わり、男の身体は水面に沈んだ。
「いやー。いい女でやんしたね」
「ヒトじゃないから、妖怪だからね、旦那」
「六弥太、あっしの言ったとおり大丈夫だったでやんすね」
「たまたまね!たまたま!毎回こんな上手くいくと思わないでよ!」
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