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しかるべき場所に
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ロラン王子が再びニリオンに渡り数週間がたった、ある晴れた日の朝――。
みずみずしい陽光のもと、みくも屋のおもてを竹ぼうきで掃いていると、坊主頭の青年が配達に駆けてきました。
「よう、朝っぱらから精がでるな、ロラン」
「おはよう。お互いにね」
「こんど遊びいくから少しまけろよ」
「そういうのは女将さん判断だから、チヨちゃんにきいとく」
「うまく言っといてくれな」
新聞を受けとり、走り去る青年を見送ります。
この国での顔なじみはロラン王子を王族だなんて思ってもみないので、臆面もありません。本人はそれが爽快です。
チトセ女王の指示により、ミヤ姫に戻ったモモがみくも屋を離れたので、ロラン王子の仕事はうんと増えました。
そうなってみて初めて知りましたが、彼女は金勘定の得意でないチヨにかわって帳簿をつけたり仕入れの手配をしたり、はたまた店の姐さん方のお世話やご近所さんへの気配りを欠かさなかったりといった実姉顔負けの辣腕家で、ひたむきな働き者でした。
「ロラン様、下ごしらえができましたよ」
店先の掃除を終えたころ、玄関戸が引かれアルマンが顔をだしました。
モモ専任だった食事のしたくも、今や彼らの仕事のひとつ。実家が鍛冶屋なだけあってかアルマンは刃物の扱いにたけていて、ロラン王子がやるよりも迅速かつ正確です。
ニリオンへの同行を断りつづけていたアルマンでしたが、後光のさす勢いでロラン王子に渾身の土下座をかまされたのと両陛下とレオン王太子によくよくお願いされてしまったのとで、世話係でなく護衛ということでやむをえず承諾しました。
「ありがと、こっちも終了。はい、アルマンお待ちかねの経済紙きたよ。あいかわらずおカタイのしか読まないねぇ」
「ロラン様も、そろそろご覧になってはいかがですか」
「俺はゴシップロイヤル一本です。浮気しません」
と、手渡した一面にはチトセ女王とミヤ姫が。教育に関する新たな政策を打ちだしたという記事で、以前トウヤの件のお礼で偽ミヤ姫と対面した際ロラン王子が提案したのが、のちのち本物のミヤ姫からチトセ女王に伝わり採用されたのでした。
「お二方ともご活躍のようですね」
「そうだね。欲をいえば魔術画は精度あげてほしいけど。ま、俺のミヤちゃんコレクションが増えるだけでも良しとするか。あとでスクラップしとこ」
「粘着気質はコルト顔負けですね」
「アルマンも好きな人ができれば、俺たちの気持ちがわかる……って、ねえちょっと! ちゃんと聞いて!」
連れだって厨にいくと、整然と切りそろえられた野菜がありました。
これらのうちのいくつかは、トウヤが生産したもの。ミヤ姫の桜で世話になったロラン王子へのお礼として、定期的に旬の野菜が届けられていました。実直な彼の性格を反映したようにけれんみなく美味しくて、みくも屋のみんなに好評です。
火をつかう調理はアルマンがおこないますが、味つけはロラン王子の担当でした。舌が肥えているせいで一家言あってうるさく、最初から任せてしまったほうが早いのです。近頃は母国料理をニリオン風にアレンジするのに凝っています。
「おはようございます」
ロラン王子が調味料をまぜていると、コルトが起きてきました。
「おはよう。今日早いね、どしたの」
「ハクレン様に新しい術を教えていただける日だと思ったら、いてもたってもいられなくて」
「そっか、訓練デーだっけ。でも、お城に行くのは午後だよね。ごはんできたら起こすから、もう少し寝てなよ」
「大丈夫です。お皿ならべてきます」
黒い魔術師と対峙しても、たじろぐどころか逆にバチバチだった見あげた根性と、秘薬の副作用の眉毛と眼力がなんかうけたという理由で、コルトはハクレンに弟子入りを認められました。なにが琴線に触れるかわかったもんじゃないね、というのはチヨの言です。
「そういや、こないだコルトが洗濯してるの見て気づいたんだけど、俺がかわりにやってたとき、女の子たちの下着類ひとつもなかったんだよね。なんでだろ」
「姐さん方は女性慣れしていないコルトの反応が楽しかったんですから、ロラン様に見せてもしかたないと思ったんでしょう。今となっては過去の話ですが」
「ハクレン様のじゃないと思ったら全部ただの布にしか見えなくなりました、って言ってたっけ。変われば変わるもんだね。コルトも成長したなぁ」
「それが喜ばしいことなのかは判断しかねますが」
じゅうじゅうパチパチと音をさせ、アルマンが目玉焼きをこしらえます。ところに、コルトしかいないはずの座敷から話し声が。不審に思ったロラン王子が様子を見にいくと、
「いつのまに!」
コルトと語らうライゴの姿。卓上には、レオン王太子が表紙のゴシップロイヤル最新号が開かれています。
妻子を人質にとられていたとはいえガセネタをあげてしまった前号のお詫びとして一転、好意的な特集。チトセ女王の名前をだすわけにいかなかったこともあり、大臣らのクーデターを鎮圧したのは表向きレオン王太子の手柄となっています。
そんなふうに兄ばかり注目されても昔と違ってロラン王子に歯がゆさはなく、むしろ自慢ですらありました。なのでライゴに「兄貴ばかりだな」と言われたってなんともありませんし、
「ふふん、じつは俺も載ってるんだよね」
めくってみせた次ページのすみには、ロラン王子が当誌の熱狂的ファンという内容。おまけ程度の小さなものですが、以前の見切れた手首に比べたら大出世です。
「で、どしたの。どうせ朝ごはん食べにきたんだろうけど」
「わかってるなら早く頼む。夜勤あけで腹がへった」
「図々しいなぁ。てか、事前に連絡してって何度も言ってるよね。それ用の水晶、コルトにもらったでしょ。いきなりこられても材料の都合とか……」
不平たらたらのロラン王子。ライゴはわざとがましく席を立とうとします。
「そうか。ミヤ姫からのことづてもあったが、またにする」
「ちょ、待って、それだけ言っていきなよ」
ライゴが瞳で等価交換を要求。ロラン王子は是非もありません。
「わかったよ、作るよ! あーあ、チトセ女王が書簡を許してくれればこんなことにならないのに、形に残るものはダメって言うから」
そこに足音。登場したのは大あくびのチヨです。
「なんの騒ぎだい。うるさくって寝てられないよ」
「ごめんねチヨちゃん、でもライゴが」
「でももくそもありゃしない。こちとら夜中じゅう客の相手してんだから昼までは静かにしなって、いつも言ってんだろう」
「それはそうなんだけど……あ、お茶飲む? いれるから座ってよ」
薬茶を煎じてもらい、いくらか機嫌をなおすチヨ。その間にアルマンがライゴのぶんも調理をおえ、一同食卓を囲みます。
「来月になったら花火があるから一緒に見ないか、とおっしゃっていた」
ライゴが告げたミヤ姫の伝言に、チヨが食指を動かされます。
「そりゃいいね。いろんな国のを見てきたけど、うちはニリオンのが、いっとう気に入ってるよ。余韻があるっていうか、なんだか情緒的でね」
「へえ、楽しみですね。エトワルンのは派手さ重視でしたから」
「ハクレン様もいらっしゃるでしょうか」
おのおの興味を示したアルマンとコルト。ロラン王子も期待に胸が膨らみます。
「みんなで見ればいいよ。ハクレンちゃんもトウヤも、トウヤのおばあちゃんも。この際チトセ女王も呼んでさ。せっかくだから兄上も。兄弟子くんに頼めば一瞬でしょ」
「いいんですか、そんなこと言って。ミヤ姫と二人きりになれませんけど」
「いいの、どうせチトセ女王がさせてくれないもん。それに、楽しいことはみんな一緒のほうがミヤちゃんも喜ぶし、俺も嬉しい」
「……生意気なことを」
「なんで! けっこういいこと言ったのに!」
アルマンに舌打ちされ、けんもほろろのロラン王子が笑いを誘う団欒。ニリオンでの彼らの夏は始まったばかりで、言わずもがな平穏無事とはいきません。
が、このたびはいささか長くなってしまいました。そのお話は、またの機会といたしましょう。
〈おしまい〉
みずみずしい陽光のもと、みくも屋のおもてを竹ぼうきで掃いていると、坊主頭の青年が配達に駆けてきました。
「よう、朝っぱらから精がでるな、ロラン」
「おはよう。お互いにね」
「こんど遊びいくから少しまけろよ」
「そういうのは女将さん判断だから、チヨちゃんにきいとく」
「うまく言っといてくれな」
新聞を受けとり、走り去る青年を見送ります。
この国での顔なじみはロラン王子を王族だなんて思ってもみないので、臆面もありません。本人はそれが爽快です。
チトセ女王の指示により、ミヤ姫に戻ったモモがみくも屋を離れたので、ロラン王子の仕事はうんと増えました。
そうなってみて初めて知りましたが、彼女は金勘定の得意でないチヨにかわって帳簿をつけたり仕入れの手配をしたり、はたまた店の姐さん方のお世話やご近所さんへの気配りを欠かさなかったりといった実姉顔負けの辣腕家で、ひたむきな働き者でした。
「ロラン様、下ごしらえができましたよ」
店先の掃除を終えたころ、玄関戸が引かれアルマンが顔をだしました。
モモ専任だった食事のしたくも、今や彼らの仕事のひとつ。実家が鍛冶屋なだけあってかアルマンは刃物の扱いにたけていて、ロラン王子がやるよりも迅速かつ正確です。
ニリオンへの同行を断りつづけていたアルマンでしたが、後光のさす勢いでロラン王子に渾身の土下座をかまされたのと両陛下とレオン王太子によくよくお願いされてしまったのとで、世話係でなく護衛ということでやむをえず承諾しました。
「ありがと、こっちも終了。はい、アルマンお待ちかねの経済紙きたよ。あいかわらずおカタイのしか読まないねぇ」
「ロラン様も、そろそろご覧になってはいかがですか」
「俺はゴシップロイヤル一本です。浮気しません」
と、手渡した一面にはチトセ女王とミヤ姫が。教育に関する新たな政策を打ちだしたという記事で、以前トウヤの件のお礼で偽ミヤ姫と対面した際ロラン王子が提案したのが、のちのち本物のミヤ姫からチトセ女王に伝わり採用されたのでした。
「お二方ともご活躍のようですね」
「そうだね。欲をいえば魔術画は精度あげてほしいけど。ま、俺のミヤちゃんコレクションが増えるだけでも良しとするか。あとでスクラップしとこ」
「粘着気質はコルト顔負けですね」
「アルマンも好きな人ができれば、俺たちの気持ちがわかる……って、ねえちょっと! ちゃんと聞いて!」
連れだって厨にいくと、整然と切りそろえられた野菜がありました。
これらのうちのいくつかは、トウヤが生産したもの。ミヤ姫の桜で世話になったロラン王子へのお礼として、定期的に旬の野菜が届けられていました。実直な彼の性格を反映したようにけれんみなく美味しくて、みくも屋のみんなに好評です。
火をつかう調理はアルマンがおこないますが、味つけはロラン王子の担当でした。舌が肥えているせいで一家言あってうるさく、最初から任せてしまったほうが早いのです。近頃は母国料理をニリオン風にアレンジするのに凝っています。
「おはようございます」
ロラン王子が調味料をまぜていると、コルトが起きてきました。
「おはよう。今日早いね、どしたの」
「ハクレン様に新しい術を教えていただける日だと思ったら、いてもたってもいられなくて」
「そっか、訓練デーだっけ。でも、お城に行くのは午後だよね。ごはんできたら起こすから、もう少し寝てなよ」
「大丈夫です。お皿ならべてきます」
黒い魔術師と対峙しても、たじろぐどころか逆にバチバチだった見あげた根性と、秘薬の副作用の眉毛と眼力がなんかうけたという理由で、コルトはハクレンに弟子入りを認められました。なにが琴線に触れるかわかったもんじゃないね、というのはチヨの言です。
「そういや、こないだコルトが洗濯してるの見て気づいたんだけど、俺がかわりにやってたとき、女の子たちの下着類ひとつもなかったんだよね。なんでだろ」
「姐さん方は女性慣れしていないコルトの反応が楽しかったんですから、ロラン様に見せてもしかたないと思ったんでしょう。今となっては過去の話ですが」
「ハクレン様のじゃないと思ったら全部ただの布にしか見えなくなりました、って言ってたっけ。変われば変わるもんだね。コルトも成長したなぁ」
「それが喜ばしいことなのかは判断しかねますが」
じゅうじゅうパチパチと音をさせ、アルマンが目玉焼きをこしらえます。ところに、コルトしかいないはずの座敷から話し声が。不審に思ったロラン王子が様子を見にいくと、
「いつのまに!」
コルトと語らうライゴの姿。卓上には、レオン王太子が表紙のゴシップロイヤル最新号が開かれています。
妻子を人質にとられていたとはいえガセネタをあげてしまった前号のお詫びとして一転、好意的な特集。チトセ女王の名前をだすわけにいかなかったこともあり、大臣らのクーデターを鎮圧したのは表向きレオン王太子の手柄となっています。
そんなふうに兄ばかり注目されても昔と違ってロラン王子に歯がゆさはなく、むしろ自慢ですらありました。なのでライゴに「兄貴ばかりだな」と言われたってなんともありませんし、
「ふふん、じつは俺も載ってるんだよね」
めくってみせた次ページのすみには、ロラン王子が当誌の熱狂的ファンという内容。おまけ程度の小さなものですが、以前の見切れた手首に比べたら大出世です。
「で、どしたの。どうせ朝ごはん食べにきたんだろうけど」
「わかってるなら早く頼む。夜勤あけで腹がへった」
「図々しいなぁ。てか、事前に連絡してって何度も言ってるよね。それ用の水晶、コルトにもらったでしょ。いきなりこられても材料の都合とか……」
不平たらたらのロラン王子。ライゴはわざとがましく席を立とうとします。
「そうか。ミヤ姫からのことづてもあったが、またにする」
「ちょ、待って、それだけ言っていきなよ」
ライゴが瞳で等価交換を要求。ロラン王子は是非もありません。
「わかったよ、作るよ! あーあ、チトセ女王が書簡を許してくれればこんなことにならないのに、形に残るものはダメって言うから」
そこに足音。登場したのは大あくびのチヨです。
「なんの騒ぎだい。うるさくって寝てられないよ」
「ごめんねチヨちゃん、でもライゴが」
「でももくそもありゃしない。こちとら夜中じゅう客の相手してんだから昼までは静かにしなって、いつも言ってんだろう」
「それはそうなんだけど……あ、お茶飲む? いれるから座ってよ」
薬茶を煎じてもらい、いくらか機嫌をなおすチヨ。その間にアルマンがライゴのぶんも調理をおえ、一同食卓を囲みます。
「来月になったら花火があるから一緒に見ないか、とおっしゃっていた」
ライゴが告げたミヤ姫の伝言に、チヨが食指を動かされます。
「そりゃいいね。いろんな国のを見てきたけど、うちはニリオンのが、いっとう気に入ってるよ。余韻があるっていうか、なんだか情緒的でね」
「へえ、楽しみですね。エトワルンのは派手さ重視でしたから」
「ハクレン様もいらっしゃるでしょうか」
おのおの興味を示したアルマンとコルト。ロラン王子も期待に胸が膨らみます。
「みんなで見ればいいよ。ハクレンちゃんもトウヤも、トウヤのおばあちゃんも。この際チトセ女王も呼んでさ。せっかくだから兄上も。兄弟子くんに頼めば一瞬でしょ」
「いいんですか、そんなこと言って。ミヤ姫と二人きりになれませんけど」
「いいの、どうせチトセ女王がさせてくれないもん。それに、楽しいことはみんな一緒のほうがミヤちゃんも喜ぶし、俺も嬉しい」
「……生意気なことを」
「なんで! けっこういいこと言ったのに!」
アルマンに舌打ちされ、けんもほろろのロラン王子が笑いを誘う団欒。ニリオンでの彼らの夏は始まったばかりで、言わずもがな平穏無事とはいきません。
が、このたびはいささか長くなってしまいました。そのお話は、またの機会といたしましょう。
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