34 / 40
勝手知ったる
3
しおりを挟む
「窮屈だけど我慢してね」
チームロランがリーダーを先頭に一列、腹ばいになって進みます。
彼らが身をよじるのは、一階と二階に挟まれた隠し通路。ステラシオン宮殿は柱や外壁などは石づくりですが、それ以外は木材。ところどころさしこむ隙間からの光が頼りです。
「見つけたのは偶然なんだ。いつからあるのか知らないけど、けっこう年期入ってるよね」
日頃の服のほうが布地も少なくて動きやすかったし、髪型も眼鏡も意味ないくらい即身バレするし、と変装したのを後悔しているロラン王子のうしろ、埃を吸いこまないよう口元に手ぬぐいを巻いたチヨが応じます。
「敵襲からの逃げ道にしちゃ妙だね」
「それは別にあって、うちの家族と側近の何人かが知ってるやつ。けど、こっちのは俺しか知らないと思う。おかげでお忍び成功率ぐんとハネあがったよね」
「ってことは、あんたのご先祖さんもお忍び癖があったってことかい」
「たぶんね。それがこうして役立ってるんだから、ご先祖さまさまだよ」
さらにそのうしろ、三番手のライゴは素顔のまま。前二人が道を綺麗にしてくれるうえ、服装だって慣れっこです。余裕のあるぶん、すき見できる一階の違和感にいち早く気がつきます。
「静かすぎるな」
「そういや使用人の姿が見えないね。でも、心配するこたないさ。宮廷に仕えるのは腕のある連中ばかりだから代えを用意するのも一苦労だ、おいそれと始末しやしない。おおかたとっ捕まって、騒動がおさまるまでどこかに閉じこめられてんだろうよ」
チヨの気休め。しかしそれは敵が行動をおこしている証拠でもありますから、あまり悠長にしていられません。
そこに、最後尾のコルトが不安を増幅させるようなことを言います。
「むこうのほうで嫌な気配がします」
「らしいぞ」
「だってさ」
「いや、わかんないよ。あいだに二人も挟んでるんだから。ちゃんと伝言して」
コルトの懸念が横着者たちを介してロラン王子に届きます。魔力のようなものを感知したが、これまでと毛色が違うようだというのです。
「そっちは玉座の間だ。行ってみよう」
「にしても、まぬけな移動だよ」
「廊下部分はね。部屋のところは広くなってて高さもあるから」
「そんなとこまで通じてんのかい。ひょっとするとご先祖の趣味はお忍びじゃなく、のぞきだったのかもしれないね」
「だとしても俺には遺伝してない要素です」
チヨの揶揄を牽制、もそりもそりと移動します。
ロラン王子の言うとおり、部屋ゾーンまでくると中腰になれるほどの高さが生じ、そのぶん下階の天井が低くなるつくりでした。
はじっこにある足元の一区画はとり外すことができ、ちょうど片目がおさまるくらいの大きさで下の様子をうかがえます。
「これも偶然見つけたってのかい」
「他の部屋でね。こうして印のついてるところの板は横にずらせるんだよ」
「やっぱり先祖もあんたも、のぞき趣味が……」
「主要な箇所にしかなかったから、ご先祖さまじゃなくて隠密な人たち用かもね」
いいかげんな答えで封じ、ロラン王子が印の板をとります。
玉座の間は赤と金の配色で、そこかしこが絢爛に細工されていました。
その中央あたり、立派な身なりの人物たちを兵らしき者らがとり囲んでいるのが見えます。
「父上と母上だ!」
まわりがとめる暇もなく、ロラン王子がブーツのかかとで穴を蹴破り飛びおります。
囲まれていたのは王と王妃。囲む側には兵にまじって見おぼえのある顔が二つ。ロラン王子は彼らの名を知りませんでしたが、会えばいつも嫌なまなざしを投げてくる大臣たちでした。
そのうちの片方、りんごみたようなお腹をした中年が目を白黒させます。
「うおっ、えええ……? なんか早くないか」
ロラン王子の帰国が予想より早かったのにとまどっていますが、そこはそれ謀反を企むほどの肝っ玉、すぐに気をとりなおして嫌味っぽく挨拶をします。
「これはこれは、ご機嫌うるわしゅうロラン殿下。外遊とのことであらせられましたが、またいちだんと珍奇なところからお帰りで」
「そんな演技したってムダだよ。きみらの計画はお見とおしなんだから!」
ロラン王子がつっぱねた途端、りんご腹の男は、豹変っぷりに定評のあるコルトもびっくり、にたにた笑いから鬼の形相に。
「まんまと罠にかかった分際で偉そうな口をたたくな、このバカ王子!」
「かかってないよ。全部承知のうえで帰ってきたんだ。こんなことしたって意味ないからやめな。いずれ兄上は王位につくし、きみらが正しくあれば重用してくれるよ」
終わりに「たぶん」とつけ足したのは、兄が敵か味方か判然としないため。ですが相手は、幸か不幸か、良くも悪くもある答えをくれました。
「だから困るんですよ。わたくしたちにも、切れない関係や手をひけない案件がありますんで」
もう片方、鼻の長い髭面がしゃしゃりでます。レオン王太子が仲間でなかったのは喜ばしいことですが、すでに彼らが悪事に手をそめていたのはいただけません。
ロラン王子は、胸のつかえがとれるやら腹がたつやらでぐちゃぐちゃな気持ちですが、長鼻の男はおかまいなし、もみ手で下卑た顔つきです。
「それで、ものは相談ですがね。もしロラン殿下さえお嫌じゃなければ、わたくしどもと手を組みませんか。ひきかえに、王にしてさしあげますから」
けれども、その言葉を聞いて激昂したのはロラン王子ではなく、りんご腹のほう。彼は鼻男より年輩で力関係も順当でした。
「なにを言うか! こんなのに誰もついてくるわけないだろ! レオン王太子だからこそ、まわりも納得するんだろうが!」
「でも、こいつのほうが御しやすいですよ。平民たちとも、そこそこ仲がいいみたいですし」
「いいや辛抱ならん! 建前とはいえこんなポンコツの下につくくらいなら、全財産を失って裸で路頭に迷うほうがましだ!」
「た、たしかに……! わたくしの考えがまちがっておりました。どうぞお許しください」
言いたい放題の彼ら。これには王と王妃が黙っていません。
「そんなことはない。ロランにはロランの良さがある」
「そうですよ。大丈夫ですよ。いろいろと」
「そうだな。いろいろと」
「ええ、もちろん。いろいろと」
命の危機にあっても庇いだてする親心ですが、具体的に褒めていないのは褒めるところがないのと同義。傷口に塩です。
「そういう打ちあわせは俺のいないとこでしといてほしいし、父上と母上はフォローになってないし、つら……」
ロラン王子の意気消沈を白旗とみなし、りんご男がわずらわしげに指示をだします。
「くだらんことで時間をくった。もういい、こいつも牢に入れておけ。誰一人自害しないよう、しっかり見張りもつけろ」
「えっ、俺たちのこと殺すんじゃないの」
「そのつもりだったが、レオン王太子に逆上されてはかなわん。貴様らは人質だ。あの石頭を裏で操るためのな」
さっさと捕らえろ、とりんご腹が叫び、追加の兵が入口よりなだれこみます。
背中に壁。ロラン王子は、あっというまに囲まれてしまいました。
チームロランがリーダーを先頭に一列、腹ばいになって進みます。
彼らが身をよじるのは、一階と二階に挟まれた隠し通路。ステラシオン宮殿は柱や外壁などは石づくりですが、それ以外は木材。ところどころさしこむ隙間からの光が頼りです。
「見つけたのは偶然なんだ。いつからあるのか知らないけど、けっこう年期入ってるよね」
日頃の服のほうが布地も少なくて動きやすかったし、髪型も眼鏡も意味ないくらい即身バレするし、と変装したのを後悔しているロラン王子のうしろ、埃を吸いこまないよう口元に手ぬぐいを巻いたチヨが応じます。
「敵襲からの逃げ道にしちゃ妙だね」
「それは別にあって、うちの家族と側近の何人かが知ってるやつ。けど、こっちのは俺しか知らないと思う。おかげでお忍び成功率ぐんとハネあがったよね」
「ってことは、あんたのご先祖さんもお忍び癖があったってことかい」
「たぶんね。それがこうして役立ってるんだから、ご先祖さまさまだよ」
さらにそのうしろ、三番手のライゴは素顔のまま。前二人が道を綺麗にしてくれるうえ、服装だって慣れっこです。余裕のあるぶん、すき見できる一階の違和感にいち早く気がつきます。
「静かすぎるな」
「そういや使用人の姿が見えないね。でも、心配するこたないさ。宮廷に仕えるのは腕のある連中ばかりだから代えを用意するのも一苦労だ、おいそれと始末しやしない。おおかたとっ捕まって、騒動がおさまるまでどこかに閉じこめられてんだろうよ」
チヨの気休め。しかしそれは敵が行動をおこしている証拠でもありますから、あまり悠長にしていられません。
そこに、最後尾のコルトが不安を増幅させるようなことを言います。
「むこうのほうで嫌な気配がします」
「らしいぞ」
「だってさ」
「いや、わかんないよ。あいだに二人も挟んでるんだから。ちゃんと伝言して」
コルトの懸念が横着者たちを介してロラン王子に届きます。魔力のようなものを感知したが、これまでと毛色が違うようだというのです。
「そっちは玉座の間だ。行ってみよう」
「にしても、まぬけな移動だよ」
「廊下部分はね。部屋のところは広くなってて高さもあるから」
「そんなとこまで通じてんのかい。ひょっとするとご先祖の趣味はお忍びじゃなく、のぞきだったのかもしれないね」
「だとしても俺には遺伝してない要素です」
チヨの揶揄を牽制、もそりもそりと移動します。
ロラン王子の言うとおり、部屋ゾーンまでくると中腰になれるほどの高さが生じ、そのぶん下階の天井が低くなるつくりでした。
はじっこにある足元の一区画はとり外すことができ、ちょうど片目がおさまるくらいの大きさで下の様子をうかがえます。
「これも偶然見つけたってのかい」
「他の部屋でね。こうして印のついてるところの板は横にずらせるんだよ」
「やっぱり先祖もあんたも、のぞき趣味が……」
「主要な箇所にしかなかったから、ご先祖さまじゃなくて隠密な人たち用かもね」
いいかげんな答えで封じ、ロラン王子が印の板をとります。
玉座の間は赤と金の配色で、そこかしこが絢爛に細工されていました。
その中央あたり、立派な身なりの人物たちを兵らしき者らがとり囲んでいるのが見えます。
「父上と母上だ!」
まわりがとめる暇もなく、ロラン王子がブーツのかかとで穴を蹴破り飛びおります。
囲まれていたのは王と王妃。囲む側には兵にまじって見おぼえのある顔が二つ。ロラン王子は彼らの名を知りませんでしたが、会えばいつも嫌なまなざしを投げてくる大臣たちでした。
そのうちの片方、りんごみたようなお腹をした中年が目を白黒させます。
「うおっ、えええ……? なんか早くないか」
ロラン王子の帰国が予想より早かったのにとまどっていますが、そこはそれ謀反を企むほどの肝っ玉、すぐに気をとりなおして嫌味っぽく挨拶をします。
「これはこれは、ご機嫌うるわしゅうロラン殿下。外遊とのことであらせられましたが、またいちだんと珍奇なところからお帰りで」
「そんな演技したってムダだよ。きみらの計画はお見とおしなんだから!」
ロラン王子がつっぱねた途端、りんご腹の男は、豹変っぷりに定評のあるコルトもびっくり、にたにた笑いから鬼の形相に。
「まんまと罠にかかった分際で偉そうな口をたたくな、このバカ王子!」
「かかってないよ。全部承知のうえで帰ってきたんだ。こんなことしたって意味ないからやめな。いずれ兄上は王位につくし、きみらが正しくあれば重用してくれるよ」
終わりに「たぶん」とつけ足したのは、兄が敵か味方か判然としないため。ですが相手は、幸か不幸か、良くも悪くもある答えをくれました。
「だから困るんですよ。わたくしたちにも、切れない関係や手をひけない案件がありますんで」
もう片方、鼻の長い髭面がしゃしゃりでます。レオン王太子が仲間でなかったのは喜ばしいことですが、すでに彼らが悪事に手をそめていたのはいただけません。
ロラン王子は、胸のつかえがとれるやら腹がたつやらでぐちゃぐちゃな気持ちですが、長鼻の男はおかまいなし、もみ手で下卑た顔つきです。
「それで、ものは相談ですがね。もしロラン殿下さえお嫌じゃなければ、わたくしどもと手を組みませんか。ひきかえに、王にしてさしあげますから」
けれども、その言葉を聞いて激昂したのはロラン王子ではなく、りんご腹のほう。彼は鼻男より年輩で力関係も順当でした。
「なにを言うか! こんなのに誰もついてくるわけないだろ! レオン王太子だからこそ、まわりも納得するんだろうが!」
「でも、こいつのほうが御しやすいですよ。平民たちとも、そこそこ仲がいいみたいですし」
「いいや辛抱ならん! 建前とはいえこんなポンコツの下につくくらいなら、全財産を失って裸で路頭に迷うほうがましだ!」
「た、たしかに……! わたくしの考えがまちがっておりました。どうぞお許しください」
言いたい放題の彼ら。これには王と王妃が黙っていません。
「そんなことはない。ロランにはロランの良さがある」
「そうですよ。大丈夫ですよ。いろいろと」
「そうだな。いろいろと」
「ええ、もちろん。いろいろと」
命の危機にあっても庇いだてする親心ですが、具体的に褒めていないのは褒めるところがないのと同義。傷口に塩です。
「そういう打ちあわせは俺のいないとこでしといてほしいし、父上と母上はフォローになってないし、つら……」
ロラン王子の意気消沈を白旗とみなし、りんご男がわずらわしげに指示をだします。
「くだらんことで時間をくった。もういい、こいつも牢に入れておけ。誰一人自害しないよう、しっかり見張りもつけろ」
「えっ、俺たちのこと殺すんじゃないの」
「そのつもりだったが、レオン王太子に逆上されてはかなわん。貴様らは人質だ。あの石頭を裏で操るためのな」
さっさと捕らえろ、とりんご腹が叫び、追加の兵が入口よりなだれこみます。
背中に壁。ロラン王子は、あっというまに囲まれてしまいました。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。

どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる