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第19話 ※R18
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(も……ぅ、無理……っ……! 早くイきたい……っ)
樹は我慢できなくなり、そろそろと自分の屹立に手を伸ばした。
しかし、寸でのところで梗一郎の手に阻まれてしまう。
「駄目だよ、樹」
「だ……って、もう、おれぇ……」
樹の身体は、どこもかしこもグズグズに蕩けていて、ほんの僅かの接触でも快感を得られるようになっていた。
しかしそれと引き換えに、弱い刺激だけでは達せなくなっていた。
(はやく……はやく……っ)
樹は梗一郎の手を強く握ると、おねだりをするように、赤い舌をチラつかせて媚びる。
「梗一郎さま……お願いします……もう入れてほし――」
ずぷん!
樹が言い終える前に、梗一郎の屹立が勢いよく挿入された。
「ぁ、あーーっ!」
梗一郎の屹立は、散々かわいがられて、ふかふかになった腸壁に迎え入れられる。樹の中のあまりの具合の良さに、すぐに達してしまいそうになった梗一郎は、荒い呼吸を繰り返しながら下腹部に力を入れた。
一方樹は、初めての挿入にもかかわらず、若干の痛みを感じたのみで――その痛みさえも快感になって――あっという間に高みに上り詰めてしまった。その証拠に、樹の白く平らな腹の上には、随分な量の白濁が飛び散っている。
樹は絶頂の余韻に浸りながら、ぼうっとする頭で宙を見つめて、自分の腹の上に撒き散らした白濁を左手の中指でぐちゅぐちゅといじってみた。
(すごい……いっぱい出てる……)
そうして、臍のあたりに溜まっている白濁をすくい取って眺めたあと、おもむろに汚れた指を舐めてみる。すると、動物的な臭いが鼻腔を刺激し、塩気のする粘ついた独特な食感が口腔内に広がった。
(なんだ……異世界の美青年の精液も、臭いし、まずいんだな)
と考えながら口の中のものを嚥下した瞬間、下から勢いよく腸壁を突かれ、樹は声も出せず背中を仰け反らせた。
「あ……え……?」
なにが起こったのか理解するよりも先に、下からずちゅずちゅぐぽぐぽと抽挿され、強すぎる快感に頭の中が快楽で飽和状態になる。
「あっ、あっ、あぅ、ア……ッ! こ……いちろ、さまぁ……っも、もっとゆっくり……っ」
最奥をガツガツと突かれながら、樹は涙を溢して懇願するが、抽挿の速度が落ちることはない。樹は縋るものを探して手指をさまよわせ、涙で滲んだ視界に映った梗一郎の顔を、両手で包みこんだ。
「こういちろう、さま……」
舌っ足らずに彼の名を口にすると、あれだけ激しかった抽挿が緩慢なものになり、やがて動きが停止した。
樹は乱れてしまった呼吸を整えながら、余裕のない表情を浮かべてこちらを見下ろす梗一郎にふわりと微笑んだ。
「よかった……やっと、声が届いた……」
そう言った樹から視線を反らした梗一郎は、ばつが悪そうに秀眉を下げ、消え入りそうな声で、
「すまない。……衝動を抑えられなかった」
と謝罪の言葉を口にした。それに対して樹は、パチパチと目をしばたたかせると、ふふっと囁くように笑った。
「樹、どうして笑うんだい……?」
「ふっ、ははっ。……だって俺、こんなに余裕のない梗一郎さまのこと、初めて見たから……なんだか可愛いなって思って」
くすくすと笑う樹に、梗一郎は、すねたような表情を浮かべた。
「……もとはといえば、樹が私を煽るからこうなったんだよ?」
「煽る……?」
キョトンと首を傾けた樹の姿を見て、梗一郎は呆れたような顔をして、樹の中に入ったままの屹立をぐちゅっと動かした。
「あ……っ! ま、まって梗一郎さま」
「待たない。……無自覚に私の情欲を煽る悪い子には、お仕置きが必要だからね……っ」
そう言って再び、梗一郎の熱くて硬い屹立を抽挿され、狭い室内に卑猥な水音が響き渡る。
「アッ、ンン……! ハァ……ッ、はげし……っ」
気を抜けば、魂ごと身体が飛んでいってしまいそうな快感の嵐が樹を襲い、言葉では形容し難い感覚が何度も背筋を震わせた。
張り出た雁首がずちゅずちゅと水音を立てながら、こりこりとした前立腺にひっかかり
、樹と梗一郎にえもいわれぬ快感を与える。
喘ぎ続けて口を閉じることが出来なくなった樹は、強すぎる快感から逃げるように首を左右に振った。
「あっ、ああ……! そこだめ、そこだめ、梗一郎さまぁ……っ」
しかし梗一郎は、樹がよがり狂うその場所を、徹底的に虐め続ける。すると樹は太ももをブルブルと震わせはじめた。
「だめ、だめ……っ、だめぇ……っ!」
大きく見開いた碧い瞳からポロポロと涙を溢し、抽挿から逃げようとする樹の細腰を、梗一郎は「逃さないよ」とがっしり掴んだ。そうして暴れる足を両脇で挟み込み、荒い呼吸を繰り返しながら、抽挿を速めていく。
「あっ、あっ、アッ、アッ!」
壊れた玩具のように、ただ喘ぐことしか出来なくなった樹の頭の中が、だんだんと霞がかってくる。
そうして梗一郎の大きな亀頭が、樹の中の最奥を抉った瞬間――
「イく、イく、イく……っ、ぁあーー!」
嬌声を上げながら身体を仰け反らせ、樹は凄まじい法悦にひたりながら、忘我の境地に達した。
それから少し遅れて、樹の後を追うように、梗一郎も熱い精水を迸らせたのだった。
樹は我慢できなくなり、そろそろと自分の屹立に手を伸ばした。
しかし、寸でのところで梗一郎の手に阻まれてしまう。
「駄目だよ、樹」
「だ……って、もう、おれぇ……」
樹の身体は、どこもかしこもグズグズに蕩けていて、ほんの僅かの接触でも快感を得られるようになっていた。
しかしそれと引き換えに、弱い刺激だけでは達せなくなっていた。
(はやく……はやく……っ)
樹は梗一郎の手を強く握ると、おねだりをするように、赤い舌をチラつかせて媚びる。
「梗一郎さま……お願いします……もう入れてほし――」
ずぷん!
樹が言い終える前に、梗一郎の屹立が勢いよく挿入された。
「ぁ、あーーっ!」
梗一郎の屹立は、散々かわいがられて、ふかふかになった腸壁に迎え入れられる。樹の中のあまりの具合の良さに、すぐに達してしまいそうになった梗一郎は、荒い呼吸を繰り返しながら下腹部に力を入れた。
一方樹は、初めての挿入にもかかわらず、若干の痛みを感じたのみで――その痛みさえも快感になって――あっという間に高みに上り詰めてしまった。その証拠に、樹の白く平らな腹の上には、随分な量の白濁が飛び散っている。
樹は絶頂の余韻に浸りながら、ぼうっとする頭で宙を見つめて、自分の腹の上に撒き散らした白濁を左手の中指でぐちゅぐちゅといじってみた。
(すごい……いっぱい出てる……)
そうして、臍のあたりに溜まっている白濁をすくい取って眺めたあと、おもむろに汚れた指を舐めてみる。すると、動物的な臭いが鼻腔を刺激し、塩気のする粘ついた独特な食感が口腔内に広がった。
(なんだ……異世界の美青年の精液も、臭いし、まずいんだな)
と考えながら口の中のものを嚥下した瞬間、下から勢いよく腸壁を突かれ、樹は声も出せず背中を仰け反らせた。
「あ……え……?」
なにが起こったのか理解するよりも先に、下からずちゅずちゅぐぽぐぽと抽挿され、強すぎる快感に頭の中が快楽で飽和状態になる。
「あっ、あっ、あぅ、ア……ッ! こ……いちろ、さまぁ……っも、もっとゆっくり……っ」
最奥をガツガツと突かれながら、樹は涙を溢して懇願するが、抽挿の速度が落ちることはない。樹は縋るものを探して手指をさまよわせ、涙で滲んだ視界に映った梗一郎の顔を、両手で包みこんだ。
「こういちろう、さま……」
舌っ足らずに彼の名を口にすると、あれだけ激しかった抽挿が緩慢なものになり、やがて動きが停止した。
樹は乱れてしまった呼吸を整えながら、余裕のない表情を浮かべてこちらを見下ろす梗一郎にふわりと微笑んだ。
「よかった……やっと、声が届いた……」
そう言った樹から視線を反らした梗一郎は、ばつが悪そうに秀眉を下げ、消え入りそうな声で、
「すまない。……衝動を抑えられなかった」
と謝罪の言葉を口にした。それに対して樹は、パチパチと目をしばたたかせると、ふふっと囁くように笑った。
「樹、どうして笑うんだい……?」
「ふっ、ははっ。……だって俺、こんなに余裕のない梗一郎さまのこと、初めて見たから……なんだか可愛いなって思って」
くすくすと笑う樹に、梗一郎は、すねたような表情を浮かべた。
「……もとはといえば、樹が私を煽るからこうなったんだよ?」
「煽る……?」
キョトンと首を傾けた樹の姿を見て、梗一郎は呆れたような顔をして、樹の中に入ったままの屹立をぐちゅっと動かした。
「あ……っ! ま、まって梗一郎さま」
「待たない。……無自覚に私の情欲を煽る悪い子には、お仕置きが必要だからね……っ」
そう言って再び、梗一郎の熱くて硬い屹立を抽挿され、狭い室内に卑猥な水音が響き渡る。
「アッ、ンン……! ハァ……ッ、はげし……っ」
気を抜けば、魂ごと身体が飛んでいってしまいそうな快感の嵐が樹を襲い、言葉では形容し難い感覚が何度も背筋を震わせた。
張り出た雁首がずちゅずちゅと水音を立てながら、こりこりとした前立腺にひっかかり
、樹と梗一郎にえもいわれぬ快感を与える。
喘ぎ続けて口を閉じることが出来なくなった樹は、強すぎる快感から逃げるように首を左右に振った。
「あっ、ああ……! そこだめ、そこだめ、梗一郎さまぁ……っ」
しかし梗一郎は、樹がよがり狂うその場所を、徹底的に虐め続ける。すると樹は太ももをブルブルと震わせはじめた。
「だめ、だめ……っ、だめぇ……っ!」
大きく見開いた碧い瞳からポロポロと涙を溢し、抽挿から逃げようとする樹の細腰を、梗一郎は「逃さないよ」とがっしり掴んだ。そうして暴れる足を両脇で挟み込み、荒い呼吸を繰り返しながら、抽挿を速めていく。
「あっ、あっ、アッ、アッ!」
壊れた玩具のように、ただ喘ぐことしか出来なくなった樹の頭の中が、だんだんと霞がかってくる。
そうして梗一郎の大きな亀頭が、樹の中の最奥を抉った瞬間――
「イく、イく、イく……っ、ぁあーー!」
嬌声を上げながら身体を仰け反らせ、樹は凄まじい法悦にひたりながら、忘我の境地に達した。
それから少し遅れて、樹の後を追うように、梗一郎も熱い精水を迸らせたのだった。
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