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第4話
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樹が衝撃の事実に呆然としている間に、訪問診療に来た医者が部屋に入ってきた。どうやら早乙女は、スペイン風邪に罹患していたらしく、一時は命が危うかったらしい。
(多分、本物の早乙女さんは亡くなってしまったんだろうな……)
神の采配によって、何故か自分が描いた絵の中に転生してしまった樹は、ぼんやりとそう思った。
(俺……これからどうすればいいんだろう……)
そう考えていた樹の意識をはっきりと覚醒させたのは、小鈴のように凛とした、可憐な声だった。
「先生。樹さんは、梗一郎お兄さまのことも、椿子のこともお忘れになってしまったようですの。女中の花が言うには、昨夜はかなりの高熱だったそうで……。これは記憶喪失というものでしょうか?」
柳眉をハの字にした美しい令嬢――椿子が医者に訊ねると、しばらく考え込んだ医者が重い口を開けた。
「おそらく、スペイン風邪の高熱による、一時的な記憶障害でしょう」
その言葉に動揺したのは樹ただひとりで、医者が口にした『一時的な記憶障害』の言葉に、偉丈夫の青年――梗一郎と椿子は安堵した様子だった。
「そうか……安心した。先生。樹の記憶はいつ頃戻るのだろうか?」
「そうですなぁ。命を落としてもおかしくないほどの高熱でしたから……」
「あまり急かすのは良くないだろうか?」
「ふぅむ……とりあえず薬を処方して帰りますので、まずは一週間程度、容態を診ながら診療計画を立てていきましょう」
「樹を頼みます。先生」
病人の樹そっちのけで進んでいく会話に、
(こっちはやっとガキの頃の記憶を取り戻したばっかりなんだぞ! 魂は別人なのに、『早乙女樹』に戻れるわけねぇだろー!)
と割り込みたくても出来ない樹は、もどかしい気持ちを押し殺す。
(本当の記憶喪失ならともかく。『魂が変わっちゃいました~!』なんて言えるわけがないしな)
最悪、頭がおかしくなったと勘違いされて、病院に監禁されてしまうかも知れない。
医者を見送るために皆が席を外したあとで、樹は「はあぁぁぁ~~」と長い溜め息を吐いてうなだれた。
「なんだって転生なんか……」
樹はもう一度溜め息を吐きながら、少し長めに整えられた黒髪をわしわしと掻くと、そのままだらしなく布団に寝転んだ。
身体が変わったからか、改めて目にした天井に、安心感を感じる気がする。それと同時に、両親を亡くして悲しんでいた感情が薄れていることに気がつく。
「……俺。本当に死んで、早乙女さんの身体に入っちまったんだな」
何も手につかなくなり、寝食もまともにとれず、葬式の記憶すら曖昧で。悪い夢でも視ているような、五感が全て失われてしまったような、圧倒的な絶望感は――もう感じられない。そのことに喜べば良いのか、悲しめばいいのかわからないまま、い草の香りを肺いっぱいに吸い込んだ。
「まあ、解決しないことを考え込んでも仕方がないか。……って言っても、かなり複雑な気分ではあるけど」
この世界、この場所で生きていくためには、一刻も早く、早乙女樹になりきらないといけない気がする。
(どれくらいの頻度で記憶を取り戻せるんかな。そのきっかけも良くわかんねーし。……とりあえず、一人称は『僕』に変えとくか。記憶の中の早乙女さんは、僕って言ってたし。あとはちょっと儚げな感じに……)
樹がひとり考え込んでいると、
「樹。入っていいか?」
と言って、襖の向こうから、深く響く高音のバリトンボイスが聞こえてきた。
(やべっ、梗一郎さんだっ!)
焦った樹は、急いで掛け布団をかぶり、こほこほと咳き込んだ。
「ど、どうぞお入りください」
樹は、なんとかそれらしいことを言えたとホッとする。そして「失礼する」と言い、美しい所作で入室してきた梗一郎の精悍な顔立ちに、思わずほうっと感嘆の息を漏らした。軍服姿の時とは違い、焦げ茶の髪は下ろされていて、前髪があると少し幼く見えるのが新鮮だった。
梗一郎は気品を感じる着物の裾捌きで樹の側までくると、膝の後ろを手でたたき折り込んで座った。それから、知性を感じる焦げ茶色の瞳で樹を眺め、薄い唇をひと舐めして口を開いた。
「……樹。記憶を失ったということだが、どこまでなら覚えている?」
唐突な質問に、樹は考え込んでいる風を装う。
「う、うーん、そうですね……僕の名前が、早乙女樹ということと、幼い頃に祖母と暮らしていた記憶だけ……残って、ます……」
梗一郎の反応を探りながら、本当に分かっていることだけを伝える。すると梗一郎は、何かに引っかかったように眉根を寄せた。
途端、樹の顔からサアッと血の気が引いていく。
(や、やばい……! 『僕』って言ったのが間違ってたか? それとも幼少期の話が……!?)
樹が内心焦りまくっていると、梗一郎は、フッと悲しげに笑った。
「そなたは、私が聞いても、自分の昔話をするのを酷く厭ていた。それがまさか、記憶を失ったそなたから聞くことになるとはな」
そう言って、切ない表情を浮かべた梗一郎に、樹の心臓がトクンと跳ねる。
(梗一郎さん。泣いちゃいそうだ……)
思わず、梗一郎の顔に手を伸ばすと、軍人らしい無骨な手が樹のしなやかな手を捕らえた。
「この象牙のように白く美しい指が絵筆を握るのを、二度と見ることが出来ないのだろうか」
囁くように言われた言葉に、樹はパアッと喜色を浮かべる。
(早乙女さんも絵を描いてたのか! この世界でも、大好きな絵を描くことが出来るのか!?)
樹は顔をほころばせると、上体を起こして、梗一郎の手を両手で握った。
「梗一郎さま! 僕、元気になったら、また油絵が描きたいです!」
そう興奮気味に言ったあとで、梗一郎の顔色がサッと変わったことに気がつく。まさか、今度こそ何かを間違えたのだろうか。
花たちの態度を観察して、どうやら身分が高い方のようだと思い、『梗一郎さま』と呼んでみたのだが。
焦った樹は、梗一郎から手を離そうとして――失敗した。
正確には、振りほどこうとした手をぐいっと引かれ、梗一郎の胸の中に抱かれたのだが。
(梗一郎さんって、もしかして早乙女さんと恋人同士だったのか……?)
そう考えながら、樹は大人しく抱かれたままでいる。すると梗一郎は、抱きしめたまま樹の頭を優しく撫でて、
「ああ、ああ。好きなだけ描くといい」
と言って、抱きしめる力を強くした。
(……俺、ノンケなんだけど、梗一郎さんに触れられるのは、そんなに嫌じゃない……かも?)
顔が良いから嫌悪感を抱かないのだろうかと不思議に思いながら、樹は梗一郎の胸に体重を預けたのだった。
(多分、本物の早乙女さんは亡くなってしまったんだろうな……)
神の采配によって、何故か自分が描いた絵の中に転生してしまった樹は、ぼんやりとそう思った。
(俺……これからどうすればいいんだろう……)
そう考えていた樹の意識をはっきりと覚醒させたのは、小鈴のように凛とした、可憐な声だった。
「先生。樹さんは、梗一郎お兄さまのことも、椿子のこともお忘れになってしまったようですの。女中の花が言うには、昨夜はかなりの高熱だったそうで……。これは記憶喪失というものでしょうか?」
柳眉をハの字にした美しい令嬢――椿子が医者に訊ねると、しばらく考え込んだ医者が重い口を開けた。
「おそらく、スペイン風邪の高熱による、一時的な記憶障害でしょう」
その言葉に動揺したのは樹ただひとりで、医者が口にした『一時的な記憶障害』の言葉に、偉丈夫の青年――梗一郎と椿子は安堵した様子だった。
「そうか……安心した。先生。樹の記憶はいつ頃戻るのだろうか?」
「そうですなぁ。命を落としてもおかしくないほどの高熱でしたから……」
「あまり急かすのは良くないだろうか?」
「ふぅむ……とりあえず薬を処方して帰りますので、まずは一週間程度、容態を診ながら診療計画を立てていきましょう」
「樹を頼みます。先生」
病人の樹そっちのけで進んでいく会話に、
(こっちはやっとガキの頃の記憶を取り戻したばっかりなんだぞ! 魂は別人なのに、『早乙女樹』に戻れるわけねぇだろー!)
と割り込みたくても出来ない樹は、もどかしい気持ちを押し殺す。
(本当の記憶喪失ならともかく。『魂が変わっちゃいました~!』なんて言えるわけがないしな)
最悪、頭がおかしくなったと勘違いされて、病院に監禁されてしまうかも知れない。
医者を見送るために皆が席を外したあとで、樹は「はあぁぁぁ~~」と長い溜め息を吐いてうなだれた。
「なんだって転生なんか……」
樹はもう一度溜め息を吐きながら、少し長めに整えられた黒髪をわしわしと掻くと、そのままだらしなく布団に寝転んだ。
身体が変わったからか、改めて目にした天井に、安心感を感じる気がする。それと同時に、両親を亡くして悲しんでいた感情が薄れていることに気がつく。
「……俺。本当に死んで、早乙女さんの身体に入っちまったんだな」
何も手につかなくなり、寝食もまともにとれず、葬式の記憶すら曖昧で。悪い夢でも視ているような、五感が全て失われてしまったような、圧倒的な絶望感は――もう感じられない。そのことに喜べば良いのか、悲しめばいいのかわからないまま、い草の香りを肺いっぱいに吸い込んだ。
「まあ、解決しないことを考え込んでも仕方がないか。……って言っても、かなり複雑な気分ではあるけど」
この世界、この場所で生きていくためには、一刻も早く、早乙女樹になりきらないといけない気がする。
(どれくらいの頻度で記憶を取り戻せるんかな。そのきっかけも良くわかんねーし。……とりあえず、一人称は『僕』に変えとくか。記憶の中の早乙女さんは、僕って言ってたし。あとはちょっと儚げな感じに……)
樹がひとり考え込んでいると、
「樹。入っていいか?」
と言って、襖の向こうから、深く響く高音のバリトンボイスが聞こえてきた。
(やべっ、梗一郎さんだっ!)
焦った樹は、急いで掛け布団をかぶり、こほこほと咳き込んだ。
「ど、どうぞお入りください」
樹は、なんとかそれらしいことを言えたとホッとする。そして「失礼する」と言い、美しい所作で入室してきた梗一郎の精悍な顔立ちに、思わずほうっと感嘆の息を漏らした。軍服姿の時とは違い、焦げ茶の髪は下ろされていて、前髪があると少し幼く見えるのが新鮮だった。
梗一郎は気品を感じる着物の裾捌きで樹の側までくると、膝の後ろを手でたたき折り込んで座った。それから、知性を感じる焦げ茶色の瞳で樹を眺め、薄い唇をひと舐めして口を開いた。
「……樹。記憶を失ったということだが、どこまでなら覚えている?」
唐突な質問に、樹は考え込んでいる風を装う。
「う、うーん、そうですね……僕の名前が、早乙女樹ということと、幼い頃に祖母と暮らしていた記憶だけ……残って、ます……」
梗一郎の反応を探りながら、本当に分かっていることだけを伝える。すると梗一郎は、何かに引っかかったように眉根を寄せた。
途端、樹の顔からサアッと血の気が引いていく。
(や、やばい……! 『僕』って言ったのが間違ってたか? それとも幼少期の話が……!?)
樹が内心焦りまくっていると、梗一郎は、フッと悲しげに笑った。
「そなたは、私が聞いても、自分の昔話をするのを酷く厭ていた。それがまさか、記憶を失ったそなたから聞くことになるとはな」
そう言って、切ない表情を浮かべた梗一郎に、樹の心臓がトクンと跳ねる。
(梗一郎さん。泣いちゃいそうだ……)
思わず、梗一郎の顔に手を伸ばすと、軍人らしい無骨な手が樹のしなやかな手を捕らえた。
「この象牙のように白く美しい指が絵筆を握るのを、二度と見ることが出来ないのだろうか」
囁くように言われた言葉に、樹はパアッと喜色を浮かべる。
(早乙女さんも絵を描いてたのか! この世界でも、大好きな絵を描くことが出来るのか!?)
樹は顔をほころばせると、上体を起こして、梗一郎の手を両手で握った。
「梗一郎さま! 僕、元気になったら、また油絵が描きたいです!」
そう興奮気味に言ったあとで、梗一郎の顔色がサッと変わったことに気がつく。まさか、今度こそ何かを間違えたのだろうか。
花たちの態度を観察して、どうやら身分が高い方のようだと思い、『梗一郎さま』と呼んでみたのだが。
焦った樹は、梗一郎から手を離そうとして――失敗した。
正確には、振りほどこうとした手をぐいっと引かれ、梗一郎の胸の中に抱かれたのだが。
(梗一郎さんって、もしかして早乙女さんと恋人同士だったのか……?)
そう考えながら、樹は大人しく抱かれたままでいる。すると梗一郎は、抱きしめたまま樹の頭を優しく撫でて、
「ああ、ああ。好きなだけ描くといい」
と言って、抱きしめる力を強くした。
(……俺、ノンケなんだけど、梗一郎さんに触れられるのは、そんなに嫌じゃない……かも?)
顔が良いから嫌悪感を抱かないのだろうかと不思議に思いながら、樹は梗一郎の胸に体重を預けたのだった。
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