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第259:肉付け
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「なるほど、そんなことがあったのか。
それにしてもあのセンチュリーが公然の面々で兄を叱ったとはな…。
どうせなら私も見てみたかったよ」
「うん、スゴかったニャ!
みんなエリーちゃんに釘付けで、戦士の人たちなんか涙ぐんでる人も居たニャ!」
「おいセリーヌ、ザベっさんがまた睨んでるぞ。
早く謝った方が良いぞ」
おニューのナディアさんと共に、食事処へ入ると魔族のカンバクとアリサを含めて全員勢揃いしていた。
ちなみにイザークはドノヴァンの戦士のため、当面はあちらで行動する予定だ。
もし一緒に闘う機会があったら、俺も彼の闘い方を見ておきたいところだ。
さて、みんな着席したし、今度はこっちでブリーフィングを行う番だな。
「よしみんな。
これからドノヴァン防衛作戦の概要を説明するぞ。
ナディアさん、お願いしてもいいですか?」
彼女に目配せをすると、すぐに頷いた。
食事処に入る前、ナディアさんと打ち合わせを行なった。
軍議の経験が豊富な彼女にブリーフィングの進行役を頼んだのだ。
「ああ任せろ。
だが、その前にこれだけは言わせてくれ。
私に遠慮して発言を控えることなどは無いように頼む。
もちろん、魔族である貴公たちもな」
「そうか? ならばお言葉に甘えさせてもらう。
師団長ラドンと知恵比べといこうか」
「あはは、ウチはあまりこういうの得意じゃないから大人しくしてるよー」
メシの時軽く話には聞いたが、弟のカンバクは魔王軍に従軍していた際、なんと小隊長を務めていたらしい。
敵の戦法も覚えているとのことで、作戦立案には期待をもてそうだ。
「それじゃあまずはこちらの布陣を…」
☆ラドン・イシュタルsides☆
「報告!
目標敵性ドラゴンは、師団長ガイア様を強制的に帰還させた『海竜』オズベルク・ダアトと判明!
…また、『擬態』によってこちらの追跡を躱されました。
申し訳ございません、ラドン様」
「ふーん、あっそう。もう下がっていいよ。
というか早く消えた方が良いよ?
今ものすごく僕、キゲン悪いからさ…」
「ヒッ!? し、失礼しました!」
僕の元から一目散に逃げ出す部下の魔族。
ふん、雑魚はいつまで経っても雑魚のまま。
だけどそれを上手く使うのが僕の役割だ。
司令部より『裏切り者、アリサ・エボニィ及びカンバク・アイヴォリーを始末せよ』と下された指令を抱え、僕たち『ラドン師団』はニンゲンが住まないドノヴァンの地へやってきた。
しかし事前の情報とはかなり齟齬があるようで、戦略地図ではニンゲンが居ないと記載さらていたはずのこの地に、『霊森人』の住処が健在した。
それだけなら良かったのに、なんと昔からたびたび僕たち魔族を葬ってきたあのオズベルク・ダアトの一派まで存在したのだ。
オマケに奴はターゲットであるアリサと組んでいる始末…。
『反乱団』の存在はまだ確認されていないにせよ、魔王サマが降臨なさる前には必ずその二人を殺さなきゃならない。
高貴な魔族による治世の為に、その二人はイレギュラー…邪魔なんだ。
「……! ラドン様!
上空より何者かが接近!」
「んん? おい待て、あれは…」
直近の部下が空を指差す。
目を凝らしてその姿を鮮明に捉えると、正体はすぐに判明した。
『王蟲』…? まさか…!
「ミラー隊長!? バ、バカなあの姿は!
『悪魔』の気配までありますぞ!」
王蟲は複数の魔物を抱えて飛行している。
その中で血まみれのデズモンド・ミラー隊長が彼の多脚によって固定されていた。
「…は? なにやってんのアイツ?
まさか偵察に行って返り討ちにあった感じ?」
「そ、そこまでは分かりませんが、急いで救護班を!」
☆☆☆
「うう、うう……」
「ふい~やっと着いたねー。
お疲れサマ~」
「ふう、流石の私もこの人数は堪えた。
救護班、急いでこのお二方を治療してくれ」
「「「はっ!」」」
ラドン師団お抱えの救護班が、ミラー小隊が連れてきた重傷を負った二人の魔族の治療を開始する。
対象は二人。
一人は隊長であるデズモンド。
もう一人は…皆の嫌われ者、『暴食イザベラ』だ。
今はとっくに昼過ぎだぞ?
なぜこんな炎天下の下で『吸血鬼』の彼女が活動している?
失態を失態で重ねるとは…なんとも愚かな女だ。
まあ、そもそもコイツは全然僕のタイプじゃないしね。
「さあて、隊長のデズモンド君が起きるまで報告を聞かせてもらおうかな?
なんでこんなことになっちゃってるわけ?」
能天気に背筋を伸ばして欠伸をしている『蛇頭王』に質問すると、待ってましたと言わんばかりに口を忙しくし始めた。
「そうそう! 聞いてよラドン様~!
ニンゲンは居ないって聞いてたのにめっちゃ居たよ!?
しかもその中に噂の『マミヤレイト』まで来ててさ!
隊長がソイツにやられちゃったんだよね」
「なんだって…?
そういえば…イザベラとガイアもこっぴどくやられたと何度か報告があったな。
まさか『蒼の宝石』もここに?」
「はい、仰る通りです。
裏切り者『カンバク』も発見したのですが、我々だけでは力及ばず…。
それと…ミラー隊長は先ほどからうわ言のように呟いていました。
『マミヤレイトは〝死神〟』と…。
申し訳ございません、ラドン様」
もう一人の随行部下である『王蟲《キング・ワーム》』が合わせて報告を行う。
ふーん、『死神』…ね?
それは元々カンバクに付けられたあだ名だ。
というのも、奴が担当した隊は昔からことごとく不運にまみれ、部隊ごと壊滅してしまう。
だが、そういった皮肉を込めた意味でデズモンドは呟いたのだろうか?
きっと違う。
彼の身体の損傷具合を見るだけで分かる。
欠損してしまった右腕、切り刻まれた胴体、陥没しまくった顔面…。
殺すことを目的としていない、拷問に近いなぶり方だ。
いくら僕でもここまではしないぜ。
今は元の姿に戻っているようだけど、ところどころに変異の跡が確認できる。
デズモンドは『悪魔化』を使用したんだ。
それでいてこうまでボコボコにされるとは…。
最初は報告だけの存在だった彼に、どんどん肉付けがされていく。
どうやら奴は僕ら魔族以上に、残忍で冷血に…容赦をしない闘い方をするようだな。
ふふふ、いったいどんな男なんだろう?
ヤバいな…実際にこの目で見てみたくなってきたじゃないか…!
それにしてもあのセンチュリーが公然の面々で兄を叱ったとはな…。
どうせなら私も見てみたかったよ」
「うん、スゴかったニャ!
みんなエリーちゃんに釘付けで、戦士の人たちなんか涙ぐんでる人も居たニャ!」
「おいセリーヌ、ザベっさんがまた睨んでるぞ。
早く謝った方が良いぞ」
おニューのナディアさんと共に、食事処へ入ると魔族のカンバクとアリサを含めて全員勢揃いしていた。
ちなみにイザークはドノヴァンの戦士のため、当面はあちらで行動する予定だ。
もし一緒に闘う機会があったら、俺も彼の闘い方を見ておきたいところだ。
さて、みんな着席したし、今度はこっちでブリーフィングを行う番だな。
「よしみんな。
これからドノヴァン防衛作戦の概要を説明するぞ。
ナディアさん、お願いしてもいいですか?」
彼女に目配せをすると、すぐに頷いた。
食事処に入る前、ナディアさんと打ち合わせを行なった。
軍議の経験が豊富な彼女にブリーフィングの進行役を頼んだのだ。
「ああ任せろ。
だが、その前にこれだけは言わせてくれ。
私に遠慮して発言を控えることなどは無いように頼む。
もちろん、魔族である貴公たちもな」
「そうか? ならばお言葉に甘えさせてもらう。
師団長ラドンと知恵比べといこうか」
「あはは、ウチはあまりこういうの得意じゃないから大人しくしてるよー」
メシの時軽く話には聞いたが、弟のカンバクは魔王軍に従軍していた際、なんと小隊長を務めていたらしい。
敵の戦法も覚えているとのことで、作戦立案には期待をもてそうだ。
「それじゃあまずはこちらの布陣を…」
☆ラドン・イシュタルsides☆
「報告!
目標敵性ドラゴンは、師団長ガイア様を強制的に帰還させた『海竜』オズベルク・ダアトと判明!
…また、『擬態』によってこちらの追跡を躱されました。
申し訳ございません、ラドン様」
「ふーん、あっそう。もう下がっていいよ。
というか早く消えた方が良いよ?
今ものすごく僕、キゲン悪いからさ…」
「ヒッ!? し、失礼しました!」
僕の元から一目散に逃げ出す部下の魔族。
ふん、雑魚はいつまで経っても雑魚のまま。
だけどそれを上手く使うのが僕の役割だ。
司令部より『裏切り者、アリサ・エボニィ及びカンバク・アイヴォリーを始末せよ』と下された指令を抱え、僕たち『ラドン師団』はニンゲンが住まないドノヴァンの地へやってきた。
しかし事前の情報とはかなり齟齬があるようで、戦略地図ではニンゲンが居ないと記載さらていたはずのこの地に、『霊森人』の住処が健在した。
それだけなら良かったのに、なんと昔からたびたび僕たち魔族を葬ってきたあのオズベルク・ダアトの一派まで存在したのだ。
オマケに奴はターゲットであるアリサと組んでいる始末…。
『反乱団』の存在はまだ確認されていないにせよ、魔王サマが降臨なさる前には必ずその二人を殺さなきゃならない。
高貴な魔族による治世の為に、その二人はイレギュラー…邪魔なんだ。
「……! ラドン様!
上空より何者かが接近!」
「んん? おい待て、あれは…」
直近の部下が空を指差す。
目を凝らしてその姿を鮮明に捉えると、正体はすぐに判明した。
『王蟲』…? まさか…!
「ミラー隊長!? バ、バカなあの姿は!
『悪魔』の気配までありますぞ!」
王蟲は複数の魔物を抱えて飛行している。
その中で血まみれのデズモンド・ミラー隊長が彼の多脚によって固定されていた。
「…は? なにやってんのアイツ?
まさか偵察に行って返り討ちにあった感じ?」
「そ、そこまでは分かりませんが、急いで救護班を!」
☆☆☆
「うう、うう……」
「ふい~やっと着いたねー。
お疲れサマ~」
「ふう、流石の私もこの人数は堪えた。
救護班、急いでこのお二方を治療してくれ」
「「「はっ!」」」
ラドン師団お抱えの救護班が、ミラー小隊が連れてきた重傷を負った二人の魔族の治療を開始する。
対象は二人。
一人は隊長であるデズモンド。
もう一人は…皆の嫌われ者、『暴食イザベラ』だ。
今はとっくに昼過ぎだぞ?
なぜこんな炎天下の下で『吸血鬼』の彼女が活動している?
失態を失態で重ねるとは…なんとも愚かな女だ。
まあ、そもそもコイツは全然僕のタイプじゃないしね。
「さあて、隊長のデズモンド君が起きるまで報告を聞かせてもらおうかな?
なんでこんなことになっちゃってるわけ?」
能天気に背筋を伸ばして欠伸をしている『蛇頭王』に質問すると、待ってましたと言わんばかりに口を忙しくし始めた。
「そうそう! 聞いてよラドン様~!
ニンゲンは居ないって聞いてたのにめっちゃ居たよ!?
しかもその中に噂の『マミヤレイト』まで来ててさ!
隊長がソイツにやられちゃったんだよね」
「なんだって…?
そういえば…イザベラとガイアもこっぴどくやられたと何度か報告があったな。
まさか『蒼の宝石』もここに?」
「はい、仰る通りです。
裏切り者『カンバク』も発見したのですが、我々だけでは力及ばず…。
それと…ミラー隊長は先ほどからうわ言のように呟いていました。
『マミヤレイトは〝死神〟』と…。
申し訳ございません、ラドン様」
もう一人の随行部下である『王蟲《キング・ワーム》』が合わせて報告を行う。
ふーん、『死神』…ね?
それは元々カンバクに付けられたあだ名だ。
というのも、奴が担当した隊は昔からことごとく不運にまみれ、部隊ごと壊滅してしまう。
だが、そういった皮肉を込めた意味でデズモンドは呟いたのだろうか?
きっと違う。
彼の身体の損傷具合を見るだけで分かる。
欠損してしまった右腕、切り刻まれた胴体、陥没しまくった顔面…。
殺すことを目的としていない、拷問に近いなぶり方だ。
いくら僕でもここまではしないぜ。
今は元の姿に戻っているようだけど、ところどころに変異の跡が確認できる。
デズモンドは『悪魔化』を使用したんだ。
それでいてこうまでボコボコにされるとは…。
最初は報告だけの存在だった彼に、どんどん肉付けがされていく。
どうやら奴は僕ら魔族以上に、残忍で冷血に…容赦をしない闘い方をするようだな。
ふふふ、いったいどんな男なんだろう?
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