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第254話:鴉獣《レイヴン》の行動
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究極魔法『変身』。
ガルドの授業で習った魔法の一つ。
といっても、実際に使ってる奴はさすがに居なかったが。
その効果は使用者の姿をイメージした異なる姿へ変身させるという、トンデモ魔法だ。
常にルカと合体で変身してる俺が言うのもおかしいけど。
少々余談になってしまうが、ドノヴァン山の展望台で展開していた黒い〝バリア〟。
あれの正体がいま目の前にいる『鴉獣』だ。
カンバク曰く、鴉獣を『空間』に『変身』させていたらしい。
理由を聞いてみると、カンバクに宿ったばかりだという鴉獣はまだ本調子ではないらしく、闘いよりも裏手に回ってもらったのだそうだ。
そして肝心のその役目は、ドノヴァン山に『いにしえの魔力』を展開し国中の魔物を呼び寄せ、『反乱団』に加えるに値する相応しい魔物…『強者』と呼ばれる個体を〝選別〟するというなかなかな大役だ。
…ま、まぁ、今回その計画は俺らが暴れたせいで失敗させちまったんだけども…。
鴉獣が姿を変えていた『空間』もまたおもしろい効果を持っており、主であるカンバクに匹敵する力を秘めている者以外は全て弾くという、実に生意気な魔法を使ってくれた。
なぜ俺とルカのエネル…いや、『星力』が『空間』の中で使用できなかったかについては、説明は受けたけど残念ながら俺の頭であんま理解できんかった…。
ルカの言葉をそのまま述べると、『星力には宝石の血とも言えるゲノム細胞がふんだんに含まれており、鴉獣はそれを『生き物』と認識してアイヴォリーの戦闘力に満たないと判断したのだろう』…とのことでした。
…話を戻そう。
『変身』は魔法を使った者にしか効果を得られないと俺はガルドで学んだ。
まさかこの黒い鳥野郎は…
「俺を…『霊森人』に変えられるの!?」
「おうよ! チョチョイとすぐできるぜ!」
自信満々に答える鴉獣。
う、うーん…ついさっきも悪魔っつうワケわからんものになったばかりだしな…。
さすがにちょっと怖いというか…。
頭を悩ませていると、ザベっさんがトントンと肩を叩いてきた。
「お待ちくださいレイト様。
その前にこの魔物に聞くことがあります」
「えっ?」
「なぜ主であるカンバク・アイヴォリーの傍を離れ、勝手に単独行動を行なっているのか?
答えなさい、鴉獣」
ギロリと鋭い視線を鴉獣にぶつける。
どうやらザベっさんはシルヴィアほどじゃないけど、カンバク姉弟を警戒しているみたいだ。
「お、俺ちゃん…いつもこうやって『降臨』させてもらってるだけだよ…。
カンバクについていく条件として、俺ちゃんの好きなタイミングで『外』の空気を吸わせてくれってな」
「…な、なるほど…」
俺は頷いた。
そういやカンバクの瞳の色は出会ってからずっと金色だった。
同じく『伝説の魔物』を宿しているナディアさんも、身体を炎獣に貸してる時やオットー町で闘った時などに、彼と同じ瞳の色をしていた。
『降臨』の影響だろう。
ちなみに姉のアリサは、黒い目の中に赤い瞳が刻まれている。
最初は『魔人族』と『闇森人』の違いのせいだと思っていたけど、それが本当の理由なんだな。
しかし、隣のハイエルフさんは納得のいっていない様子だ。
「ならばなぜ私たちを監視していたのです?
それも村に帰還してから、ずっと。
無害な鳥型の魔物…クルゥに扮して宿の外から見ていましたね」
「ええ!?」
「うぐっ!? そっ、それは…!」
そうなの!? き、気づかなかった…。
さすがスーパーメイドエルフ、視線の気配の察知はお手の物ってか。
鴉獣はギクリと、全身から冷や汗を流し始めた。
さすがに俺も監視されてたとあっちゃあ、こいつに疑いの目を向けるしかない。
二人で射殺すように睨み続けると、鴉獣は観念したのか、地面へ降りてペタンと頭を擦り付けた。
「お、俺ちゃんがワガママ言いましたぁ!!
実はカンバクから『中』に入るように言われてたんだ…。
俺ちゃん嫌だつったら、じゃあクルゥに変身して大人しくしてろって…。
けど、窓の外からカンバクが人間と楽しそうにしてるのが見えて、それが気になって…。
お前らに話しかけたのは、こうすりゃカンバクのやつ少しは構ってくれると思ったつうか…」
「「……………」」
思ったよりしょうもない理由だった!
幼児かお前は!?
「…驚くことにウソを言っているようには感じられませんね」
「まあセリーヌもそう言うだろうな。
つか、カンバクの野郎もなんでコイツを締め出したんだ?
…あの宿には魔物が…それもドラゴンが二体も宿泊してんだぞ。
ミアもあの感じなら受け入れそうなのに」
「それは…そうですね。
彼女は昔からあまり細かいことを気にする性格ではありませんでした。
部屋割りもまだ余裕があります」
腕を組んで、俺とザベっさんは首を傾げた。
宿内ペット禁止とかなら分かるけど、そんな制限は無いし…。
「あ、いたいた!
二人とも話は終わった…あれ、何この魔物?」
「ニャア! 真っ黒なお羽ニャ!
レイト君とそっくりニャ」
鴉獣の後ろからフレイとセリーヌがやってきた。
食後の運動で外へ出掛けていた二人だ。
どうやらもう戻ってきたらしい。
「実はかくかくしかじか…」
「えええ!? レイトをエルフに!?
ちょっと何それ、おもしろそうじゃない!」
「あたしもあたしも!
今まで猫人族ばかりだったから、一回くらいエルフになってみたいニャ!」
なにぃ!? ノってきやがっただと!?
「マ、マジか!? よっしゃあ!
俺ちゃん久しぶりにがんばっちゃうぜ!
『鴉獣』の技をよく見ておけよ!」
「ニャハハ、ガッテンニャ!」
「うふふ…、レイトが耳長に…」
よ、予想外だ…。
まさかこの二人がOKするなんて…。
「どうしようザベっさん…」
「…なるように身を任せましょう。
いざという時は私がフォローいたします」
「いつもすまんね…。頼んます…」
俺とザベっさんは軽くため息をついて、張り切り出した鴉獣と共に、ドノヴァン村の公民館潜入ミッションを開始した。
ガルドの授業で習った魔法の一つ。
といっても、実際に使ってる奴はさすがに居なかったが。
その効果は使用者の姿をイメージした異なる姿へ変身させるという、トンデモ魔法だ。
常にルカと合体で変身してる俺が言うのもおかしいけど。
少々余談になってしまうが、ドノヴァン山の展望台で展開していた黒い〝バリア〟。
あれの正体がいま目の前にいる『鴉獣』だ。
カンバク曰く、鴉獣を『空間』に『変身』させていたらしい。
理由を聞いてみると、カンバクに宿ったばかりだという鴉獣はまだ本調子ではないらしく、闘いよりも裏手に回ってもらったのだそうだ。
そして肝心のその役目は、ドノヴァン山に『いにしえの魔力』を展開し国中の魔物を呼び寄せ、『反乱団』に加えるに値する相応しい魔物…『強者』と呼ばれる個体を〝選別〟するというなかなかな大役だ。
…ま、まぁ、今回その計画は俺らが暴れたせいで失敗させちまったんだけども…。
鴉獣が姿を変えていた『空間』もまたおもしろい効果を持っており、主であるカンバクに匹敵する力を秘めている者以外は全て弾くという、実に生意気な魔法を使ってくれた。
なぜ俺とルカのエネル…いや、『星力』が『空間』の中で使用できなかったかについては、説明は受けたけど残念ながら俺の頭であんま理解できんかった…。
ルカの言葉をそのまま述べると、『星力には宝石の血とも言えるゲノム細胞がふんだんに含まれており、鴉獣はそれを『生き物』と認識してアイヴォリーの戦闘力に満たないと判断したのだろう』…とのことでした。
…話を戻そう。
『変身』は魔法を使った者にしか効果を得られないと俺はガルドで学んだ。
まさかこの黒い鳥野郎は…
「俺を…『霊森人』に変えられるの!?」
「おうよ! チョチョイとすぐできるぜ!」
自信満々に答える鴉獣。
う、うーん…ついさっきも悪魔っつうワケわからんものになったばかりだしな…。
さすがにちょっと怖いというか…。
頭を悩ませていると、ザベっさんがトントンと肩を叩いてきた。
「お待ちくださいレイト様。
その前にこの魔物に聞くことがあります」
「えっ?」
「なぜ主であるカンバク・アイヴォリーの傍を離れ、勝手に単独行動を行なっているのか?
答えなさい、鴉獣」
ギロリと鋭い視線を鴉獣にぶつける。
どうやらザベっさんはシルヴィアほどじゃないけど、カンバク姉弟を警戒しているみたいだ。
「お、俺ちゃん…いつもこうやって『降臨』させてもらってるだけだよ…。
カンバクについていく条件として、俺ちゃんの好きなタイミングで『外』の空気を吸わせてくれってな」
「…な、なるほど…」
俺は頷いた。
そういやカンバクの瞳の色は出会ってからずっと金色だった。
同じく『伝説の魔物』を宿しているナディアさんも、身体を炎獣に貸してる時やオットー町で闘った時などに、彼と同じ瞳の色をしていた。
『降臨』の影響だろう。
ちなみに姉のアリサは、黒い目の中に赤い瞳が刻まれている。
最初は『魔人族』と『闇森人』の違いのせいだと思っていたけど、それが本当の理由なんだな。
しかし、隣のハイエルフさんは納得のいっていない様子だ。
「ならばなぜ私たちを監視していたのです?
それも村に帰還してから、ずっと。
無害な鳥型の魔物…クルゥに扮して宿の外から見ていましたね」
「ええ!?」
「うぐっ!? そっ、それは…!」
そうなの!? き、気づかなかった…。
さすがスーパーメイドエルフ、視線の気配の察知はお手の物ってか。
鴉獣はギクリと、全身から冷や汗を流し始めた。
さすがに俺も監視されてたとあっちゃあ、こいつに疑いの目を向けるしかない。
二人で射殺すように睨み続けると、鴉獣は観念したのか、地面へ降りてペタンと頭を擦り付けた。
「お、俺ちゃんがワガママ言いましたぁ!!
実はカンバクから『中』に入るように言われてたんだ…。
俺ちゃん嫌だつったら、じゃあクルゥに変身して大人しくしてろって…。
けど、窓の外からカンバクが人間と楽しそうにしてるのが見えて、それが気になって…。
お前らに話しかけたのは、こうすりゃカンバクのやつ少しは構ってくれると思ったつうか…」
「「……………」」
思ったよりしょうもない理由だった!
幼児かお前は!?
「…驚くことにウソを言っているようには感じられませんね」
「まあセリーヌもそう言うだろうな。
つか、カンバクの野郎もなんでコイツを締め出したんだ?
…あの宿には魔物が…それもドラゴンが二体も宿泊してんだぞ。
ミアもあの感じなら受け入れそうなのに」
「それは…そうですね。
彼女は昔からあまり細かいことを気にする性格ではありませんでした。
部屋割りもまだ余裕があります」
腕を組んで、俺とザベっさんは首を傾げた。
宿内ペット禁止とかなら分かるけど、そんな制限は無いし…。
「あ、いたいた!
二人とも話は終わった…あれ、何この魔物?」
「ニャア! 真っ黒なお羽ニャ!
レイト君とそっくりニャ」
鴉獣の後ろからフレイとセリーヌがやってきた。
食後の運動で外へ出掛けていた二人だ。
どうやらもう戻ってきたらしい。
「実はかくかくしかじか…」
「えええ!? レイトをエルフに!?
ちょっと何それ、おもしろそうじゃない!」
「あたしもあたしも!
今まで猫人族ばかりだったから、一回くらいエルフになってみたいニャ!」
なにぃ!? ノってきやがっただと!?
「マ、マジか!? よっしゃあ!
俺ちゃん久しぶりにがんばっちゃうぜ!
『鴉獣』の技をよく見ておけよ!」
「ニャハハ、ガッテンニャ!」
「うふふ…、レイトが耳長に…」
よ、予想外だ…。
まさかこの二人がOKするなんて…。
「どうしようザベっさん…」
「…なるように身を任せましょう。
いざという時は私がフォローいたします」
「いつもすまんね…。頼んます…」
俺とザベっさんは軽くため息をついて、張り切り出した鴉獣と共に、ドノヴァン村の公民館潜入ミッションを開始した。
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