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第250話:やらかした者
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「ぱわー・すふぃあ?
アハハ、ヘンなお名前だね~」
「……………」
「ふえー、そうなの?
それじゃあ、まおうサマとずっといっしょにいるの?」
「……。………!」
「『はっきんぐ』…? ねびゅら、あに…?
えーと…?? どういうイミなのー?」
「……………。……。……?」
「うーん、むずかしくてウチわかんないよ~。
でも、いいよ!
それならウチがおまえと『トモダチ』になってあげる!」
「……! ……?」
「うん!
ウチはアリサ、『アリサ・エボニィ』だよ!」
☆☆☆
「…ンン…?」
目を開けると、知らない天井がうつった。
『天井』…?
あれ、ウチなんかの建物に侵入したっけ…?
そもそもウチはカンバクと別れて、それから…
「カンバク!!」
バッと、飛び跳ねるように身体を起こす。
も、毛布…!?
ウチが寝てたのってベッドだったのか。
ここは…まさか病院…?
いや、そもそも魔族であるウチらは、ニンゲンに勘づかれないため野外活動がほとんど。
さっきまでドノヴァンにいたはず…。
いったいここはどこ!?
「やっと起きたのか、闇森人の姉ちゃん」
「…ッ!?」
男の声!?
再び身体を跳ねらせウチの真横を見てみると、同じデザインのベッドに寝そべっている一人のニンゲンの男が静かにこちらを見ていた。
えっ…、黒い…髪…?
ニンゲンの人族でこんな人種もいたの…?
しかも生き物なら誰でも持っているはずの魔力が感じられない。
いったいどうなってるの?
「安心しろよ。
ここはミアのしゅく…ああいや、仲間のアジトみたいな所だ。
魔族どもはしばらく襲って来ない」
「…アジトだって…? な、なんなのお前…?」
黒い髪の男は、ゴロンと枕に両手を挟めて天井を仰いだ。
そして小さくため息をつくと、ポツリポツリと語り出した。
「まずは自己紹介でもしようか。
俺は『間宮 零人』。
蒼の宝石の〝契約者〟だ」
「は……?」
マミヤレイト!?
それに…蒼の…宝石だって…!?
待って、どこかでそれを…。
そうだ!
ラドンのヤツとフレデリカが言っていた!
まさかこの男が!?
あっ…、そうだ! フレデリカ…!
「フ、フレデリカは!?
アイツ、ウチと一緒に闘って…」
「アイツなら無事だ。
今は食事処にいる。弟のカンバクもな」
「…!?」
弟のことを知って…!?
そういえば、この男の第一声は『姉ちゃん』と言っていた。
まさか…!
「助けてくれたの…? 魔族のウチを」
「助けたのはセリーヌとオズのおっさんだよ。
そんでケガを治したのはシルヴィア。
あとでちゃんと礼を言っておけよ?」
セリーヌ、オズ…?
そっか…。
あのときウチは目の前に碧いドラゴンが降ってきた瞬間、気を失ったんだ。
一度敵対したり、フレデリカをラドンの暗殺に巻き込んだのに…それでもウチを助けてくれたなんて…。
「お願いだ…教えてくれない?
お前のこと…いや、このドノヴァンで起きた全ての出来事を」
「ああ、元からそのつもりだよ。
カンバクからそっちの大体の事情は聞いてる。
ここは〝やらかした〟者同士、仲良くしようぜ」
マミヤ・レイトと名乗る黒きニンゲンは、首をこちらに向けて苦笑いではにかんだ。
☆間宮 零人sides☆
紅の騎士が目覚める数時間前。
ドノヴァンの山頂で、俺は『暴走』して仲間に襲いかかってしまった。
イザベラから俺に宿ったという『悪魔』…。
ルカを中心とした仲間の尽力のおかげで、俺はなんとか正気を取り戻せた。
その後、カンバクを連れてルカの転移で村へ戻り、気絶した俺と穴だらけのナディアさんは、エドウィンに気絶させられた時にも使用したミアの宿場の『仮眠室』へ運び込まれていた。
マキオンさんを初めとする〝反対派〟の手助けもあり、常備していた応急薬のおかげで俺たちの身体の傷を癒せた。
この時点で俺は目を覚まし、展望台で起きた諸々の経緯をルカとカンバクから聞いている。
しかし『悪魔』はともかく、デズモンドに受けた闇属性の魔法が僅かに身体に残っており、完全な治癒はできない…と思われた。
山頂組の俺たちが村に帰還してからしばらくした後、なんと麓組も勢ぞろいで帰ってきたのだ。
そしてあちらにも、こちらと同じように重傷者が一人居た。
名前を『アリサ・エボニィ』。
カンバクの実姉だ。
俺らのメンバーで『回復』を扱える者はシルヴィアただ一人だけ。
最初彼女は、俺とナディアさんの治療はすぐに行なってくれたが、アリサの治療は拒否した。
理由は言わずもがな、対象が人類の敵である『魔族』だからだろう。
しかし、フレイの必死の説得によってしぶしぶシルヴィアは回復を掛けてくれた。
カンバクの奴、えらい感謝してたな。
そして現在。
しばらく安静にしてろと、ルカとシルヴィアからアリサと一緒の部屋に叩き込まれてしまった…というわけだ。
「……ありがとう。
魔族であるウチらを気にかけてくれて」
「いや…気にすんな。
〝借り〟を弟クンに作っちまったのもあるし…何よりお前とカンバクは」
「それよりもう一つ聞かせて。
ウチが気絶したあと、戦況はどうなってるの?」
アリサは真面目な顔つきで質問をぶつけてきた。
なんだよ、俺の言葉遮りやがって。
まあいいか。あとで教えても。
「リック達が行なった陽動作戦が大成功してな。
魔王軍は陣を立て直してる最中らしい。
んで、こっちのドノヴァン軍は偵察隊? が集めてきた情報を元手に攻勢を仕掛ける気みたい」
「……あのハイエルフ達か。ちなみに戦力は?」
「えーと…だいたい六、七十くらいって言ってたかな?」
もっとも、その数は村の戦士ではなく『闘える者』の統計だ。
実践経験が全くない人も居るだろうし、実際の数はもっと少ないはずだ。
するとアリサは、ベッドから両脚を出してシーツに腰掛けた。
「助けてくれたお礼に警告してあげる。
今すぐ村を引き払って逃げた方が良いよ。
あっちは軽く二百を超えてる。
本当ならこんな事言える立場じゃないけど…」
悔しそうに唇を噛むアリサ。
フレイから軽く聞いてはいたが、たしか大将のラドンとかいう奴に敗れたんだったか。
そんな彼女によっぽどご立腹だったのか、フレイは目の前に弟さんがいるにもかかわらず、ご不満をつらつらとぶちまけていた。
まあ、口で言うほど嫌っては無さそうだったけどな。
「俺もそうしたいけど、ドノヴァンの連中は頑固として闘う方針みたいでよー。
逃げるなんざ簡単だけど、友達になった奴らもその家族も居るし…。
こうなったら、俺らもできるとこまで彼らに付き合うことに決めたんだ」
「…………」
アリサはポカーンと口を開けた。
そんなアホ面を見てみると、ちょっとおっかない黒い目やツノといい、やはり弟とよく似ている。
これで二人の種族が違うとは驚きだ。
「ウ、ウチを責めないの?
アイツら…ウチを追ってきたのに」
「はあ? なんでお前までカンバクと同じこと聞くんだよ…」
それは散々ヤツと話し合った。
イマイチ納得してないようだったけど。
「お前らが作ろうとしてる『反乱団』…だっけ?
実は俺らもそれと似た勢力でね。
魔王に抗うと決めたヤツで構成されてんだ」
「ええ!? ど、どういうこと!?」
「それは…」
ガチャ
俺らの目的を説明しようした時だった。
部屋の扉がノックもなしに開かれる。
そこには…
「ね、姉さん…?」
「あ、カンバク…!?」
「姉さんッ!!」
ガバッ!
部屋に入るなり、アリサへ飛び込んでいった人物は、『魔人族』カンバク・アイヴォリーだった。
アハハ、ヘンなお名前だね~」
「……………」
「ふえー、そうなの?
それじゃあ、まおうサマとずっといっしょにいるの?」
「……。………!」
「『はっきんぐ』…? ねびゅら、あに…?
えーと…?? どういうイミなのー?」
「……………。……。……?」
「うーん、むずかしくてウチわかんないよ~。
でも、いいよ!
それならウチがおまえと『トモダチ』になってあげる!」
「……! ……?」
「うん!
ウチはアリサ、『アリサ・エボニィ』だよ!」
☆☆☆
「…ンン…?」
目を開けると、知らない天井がうつった。
『天井』…?
あれ、ウチなんかの建物に侵入したっけ…?
そもそもウチはカンバクと別れて、それから…
「カンバク!!」
バッと、飛び跳ねるように身体を起こす。
も、毛布…!?
ウチが寝てたのってベッドだったのか。
ここは…まさか病院…?
いや、そもそも魔族であるウチらは、ニンゲンに勘づかれないため野外活動がほとんど。
さっきまでドノヴァンにいたはず…。
いったいここはどこ!?
「やっと起きたのか、闇森人の姉ちゃん」
「…ッ!?」
男の声!?
再び身体を跳ねらせウチの真横を見てみると、同じデザインのベッドに寝そべっている一人のニンゲンの男が静かにこちらを見ていた。
えっ…、黒い…髪…?
ニンゲンの人族でこんな人種もいたの…?
しかも生き物なら誰でも持っているはずの魔力が感じられない。
いったいどうなってるの?
「安心しろよ。
ここはミアのしゅく…ああいや、仲間のアジトみたいな所だ。
魔族どもはしばらく襲って来ない」
「…アジトだって…? な、なんなのお前…?」
黒い髪の男は、ゴロンと枕に両手を挟めて天井を仰いだ。
そして小さくため息をつくと、ポツリポツリと語り出した。
「まずは自己紹介でもしようか。
俺は『間宮 零人』。
蒼の宝石の〝契約者〟だ」
「は……?」
マミヤレイト!?
それに…蒼の…宝石だって…!?
待って、どこかでそれを…。
そうだ!
ラドンのヤツとフレデリカが言っていた!
まさかこの男が!?
あっ…、そうだ! フレデリカ…!
「フ、フレデリカは!?
アイツ、ウチと一緒に闘って…」
「アイツなら無事だ。
今は食事処にいる。弟のカンバクもな」
「…!?」
弟のことを知って…!?
そういえば、この男の第一声は『姉ちゃん』と言っていた。
まさか…!
「助けてくれたの…? 魔族のウチを」
「助けたのはセリーヌとオズのおっさんだよ。
そんでケガを治したのはシルヴィア。
あとでちゃんと礼を言っておけよ?」
セリーヌ、オズ…?
そっか…。
あのときウチは目の前に碧いドラゴンが降ってきた瞬間、気を失ったんだ。
一度敵対したり、フレデリカをラドンの暗殺に巻き込んだのに…それでもウチを助けてくれたなんて…。
「お願いだ…教えてくれない?
お前のこと…いや、このドノヴァンで起きた全ての出来事を」
「ああ、元からそのつもりだよ。
カンバクからそっちの大体の事情は聞いてる。
ここは〝やらかした〟者同士、仲良くしようぜ」
マミヤ・レイトと名乗る黒きニンゲンは、首をこちらに向けて苦笑いではにかんだ。
☆間宮 零人sides☆
紅の騎士が目覚める数時間前。
ドノヴァンの山頂で、俺は『暴走』して仲間に襲いかかってしまった。
イザベラから俺に宿ったという『悪魔』…。
ルカを中心とした仲間の尽力のおかげで、俺はなんとか正気を取り戻せた。
その後、カンバクを連れてルカの転移で村へ戻り、気絶した俺と穴だらけのナディアさんは、エドウィンに気絶させられた時にも使用したミアの宿場の『仮眠室』へ運び込まれていた。
マキオンさんを初めとする〝反対派〟の手助けもあり、常備していた応急薬のおかげで俺たちの身体の傷を癒せた。
この時点で俺は目を覚まし、展望台で起きた諸々の経緯をルカとカンバクから聞いている。
しかし『悪魔』はともかく、デズモンドに受けた闇属性の魔法が僅かに身体に残っており、完全な治癒はできない…と思われた。
山頂組の俺たちが村に帰還してからしばらくした後、なんと麓組も勢ぞろいで帰ってきたのだ。
そしてあちらにも、こちらと同じように重傷者が一人居た。
名前を『アリサ・エボニィ』。
カンバクの実姉だ。
俺らのメンバーで『回復』を扱える者はシルヴィアただ一人だけ。
最初彼女は、俺とナディアさんの治療はすぐに行なってくれたが、アリサの治療は拒否した。
理由は言わずもがな、対象が人類の敵である『魔族』だからだろう。
しかし、フレイの必死の説得によってしぶしぶシルヴィアは回復を掛けてくれた。
カンバクの奴、えらい感謝してたな。
そして現在。
しばらく安静にしてろと、ルカとシルヴィアからアリサと一緒の部屋に叩き込まれてしまった…というわけだ。
「……ありがとう。
魔族であるウチらを気にかけてくれて」
「いや…気にすんな。
〝借り〟を弟クンに作っちまったのもあるし…何よりお前とカンバクは」
「それよりもう一つ聞かせて。
ウチが気絶したあと、戦況はどうなってるの?」
アリサは真面目な顔つきで質問をぶつけてきた。
なんだよ、俺の言葉遮りやがって。
まあいいか。あとで教えても。
「リック達が行なった陽動作戦が大成功してな。
魔王軍は陣を立て直してる最中らしい。
んで、こっちのドノヴァン軍は偵察隊? が集めてきた情報を元手に攻勢を仕掛ける気みたい」
「……あのハイエルフ達か。ちなみに戦力は?」
「えーと…だいたい六、七十くらいって言ってたかな?」
もっとも、その数は村の戦士ではなく『闘える者』の統計だ。
実践経験が全くない人も居るだろうし、実際の数はもっと少ないはずだ。
するとアリサは、ベッドから両脚を出してシーツに腰掛けた。
「助けてくれたお礼に警告してあげる。
今すぐ村を引き払って逃げた方が良いよ。
あっちは軽く二百を超えてる。
本当ならこんな事言える立場じゃないけど…」
悔しそうに唇を噛むアリサ。
フレイから軽く聞いてはいたが、たしか大将のラドンとかいう奴に敗れたんだったか。
そんな彼女によっぽどご立腹だったのか、フレイは目の前に弟さんがいるにもかかわらず、ご不満をつらつらとぶちまけていた。
まあ、口で言うほど嫌っては無さそうだったけどな。
「俺もそうしたいけど、ドノヴァンの連中は頑固として闘う方針みたいでよー。
逃げるなんざ簡単だけど、友達になった奴らもその家族も居るし…。
こうなったら、俺らもできるとこまで彼らに付き合うことに決めたんだ」
「…………」
アリサはポカーンと口を開けた。
そんなアホ面を見てみると、ちょっとおっかない黒い目やツノといい、やはり弟とよく似ている。
これで二人の種族が違うとは驚きだ。
「ウ、ウチを責めないの?
アイツら…ウチを追ってきたのに」
「はあ? なんでお前までカンバクと同じこと聞くんだよ…」
それは散々ヤツと話し合った。
イマイチ納得してないようだったけど。
「お前らが作ろうとしてる『反乱団』…だっけ?
実は俺らもそれと似た勢力でね。
魔王に抗うと決めたヤツで構成されてんだ」
「ええ!? ど、どういうこと!?」
「それは…」
ガチャ
俺らの目的を説明しようした時だった。
部屋の扉がノックもなしに開かれる。
そこには…
「ね、姉さん…?」
「あ、カンバク…!?」
「姉さんッ!!」
ガバッ!
部屋に入るなり、アリサへ飛び込んでいった人物は、『魔人族』カンバク・アイヴォリーだった。
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