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第238話:フレデリカの憎しみ
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ピィィィィ!!!
胸に下げた警笛を鳴らし、騒ぎ立てる魔物…いや魔族が一人、私たちの左翼に居た。
チッ!
「『雷光射』!」
「みんなー! こっぐぺ…っ!?」
「よせ、無駄だフレデリカ。
既にこちらの位置が向こうに割れている」
素早く矢を射るも、オズベルクに追撃を制止されてしまった。
「見つけたか! 〝裏切り者〟アリサ・エボニィ!
おい! 誰か『師団長』に急ぎ伝えろ!」
「はっ!」
「他の部隊が来るまで取り囲んで逃がすな!」
……クソ、もう時遅しね。
笛の音を聞きつけた魔族と配下の魔物たちが、続々と周りに現れ始めている。
イチ、ジュウ、サンジュウ…それなりの数だけど、種族的に手こずるほどの敵じゃないわね。
…って待って、よくよく考えたらこの状況になった原因は…!
「ちょっとオズベルク!
なんでこんな所に騎士を撃ち落としたのよ!?
落とすならもっと山側に落とせばアイツらに見つからなかったのに!」
紅の騎士を指差しながら文句を垂れると、オズベルクはキョトンとした顔で返事をした。
「今ごろ気が付いたのか?
空を降りる段階で、貴殿は察しているものだと思っていたが」
「はあ? それどういう…」
「『竜散射』!」
ボボボボボッ!!!
「「「!?」」」
「ぐああっ!? な、なんだアイツは!?」
ワラワラと魔族が集まり出した所をカーティスがいきなり迎撃した!
ちょっと!? やるなら声掛けなさいよ!
「アハハッ! 弱~い!
ねえねえ覗きオヤジ、アイツら倒しちゃっても良いんだよね?」
「いい加減我輩のことはオズベルクと呼べ。
倒すのは構わないが口が聞ける者を一匹残しておくのだ。
後ほど、その者にも尋問する」
……!! なるほど、そういうこと…。
伊達に長く生きていないドラゴンね!
「りょーかい! 覚悟しろオマエラ!」
カーティスは元気よく返事をして、身体に魔力を纏わせた。
……くっ!
この身体に突き刺すような魔力…やはり竜ならではの独特の『エネルギー』だわ!
「こ、これは…!?
まさか報告に上がっていた海竜の一味か!?」
「な、なんだと!?
クソ、〝アリサ・エボニィ〟め…!
早くも〝軍〟を作りつつあるというのか!」
敵の魔族が妙なことを口走っていた。
〝軍〟ですって…?
魔族の国のことじゃない?
…いや、それは後回しだ。
今は援軍が来る前に、急いで目の前の敵を片付けなくちゃ!
「よし! 私も闘うわ! アンタ達も手伝って!」
「分かっている!
お前ら! 訓練通り仲間を背にして闘え!
絶対に孤立してはダメだ!」
「「了解!!」」
カーティスの暴れぶりにやや気圧されながらも、偵察隊の連中たちと一緒に遊撃を始める。
当然、生き物を殺すことができないオズベルクは簡単な妨害くらいしか援護しなかったけど、私たちだけでもこの場にいる敵を殲滅するまで、そう時間は掛からなかった。
☆☆☆
「ダ、ダメだ強過ぎる…!!
逃げるんだ! 一時退却!!」
「クソォォ!!!」
「お、おい待て!? 俺を置いてくなぁー!」
地上で戦闘を始めてわずか五分足らず。
ドラゴン組と私、そしてドノヴァンの偵察隊の連携により、あっという間に取り囲んだ魔族たちを撃破することに成功した。
特にカーティスがめざましい活躍をみせ、討伐数だけで言えば私よりかなり多いわね。
もちろん、今回は偵察隊の男どもを気遣いながら闘ったわけで、私だって本気を出せば…
「こ、殺さないでくれぇ! 帰してくれよぉ!」
「コラ! 大人しくしないと頭から食べちゃうぞ!
ふふん、どう?
人間形態でもワタシ凄かったでしょオズりん!」
退却して行く魔族たちに独りだけ取り残されてしまった一匹の『梟熊』。
コイツは…魔族じゃないわね、ただの魔物だ。
勝利の余韻に浸るカーティスに踏んづけられ、今にも泣きそうな顔で彼女に命乞いを何度もしている。
「……だからオズベルクと呼べ。
さすが『逆鱗』の脱皮を経ただけはある。
昨日も思ったが、よくあのレイトが貴殿の手伝いをしたな?」
「えへへ、意外とマー坊〝上手〟だったよ♡
オズりんもやってもらえば?」
「絶対に遠慮しておく」
一部の魔物が行う『脱皮』は、単純な生理現象の他に、戦闘力を著しく向上させる効果を生み出す者もいる。
そのほとんどが人間を襲う魔物ばかりだけど…。
カーティスの場合はその人間に皮を剥がしてもらっていたし、あれは特殊中の特殊ね。
…それがなんであんなにエッチな行為に見えちゃったのか、自分でもよく分からない。
まさか私、むっつりナディアに感化されてきてるのかしら…?
「お見事だったね、ニンゲン。
あの部隊は決して弱いヤツらじゃなかったんだけど…」
アホなことを考え始めた私の後ろから、オズベルクの水魔法に囚われている紅の騎士が賛辞を送ってきた。
闘ってる最中も逃げ出さないかチラチラ監視してたけど、退屈そうに首をグリグリ回してるのみで、特に怪しい行動はとらなかった。
「やっぱりアンタあいつらの仲間…なの?」
「ハハ、さっきの魔族があんなはっきりウチを『裏切り者ー!』だなんて呼んでいたのに、まだお仲間だと思ってるの?
お前けっこう頭弱くない? ホントにエルフ?
もう少し客観的に物事を見つめられないのー?」
紅の騎士は私を小馬鹿にしながら肩をすくめてみせた。
…いちいちムカッ腹を立てさせてくれる。
だけど、ここで感情的になってしまってはこの女の思うツボだわ。
「……確かにね。
でも、魔族は人間の敵よ。
ずっと大昔からそうでしょ?
…それにアンタたちの親玉…紅の魔王は、私のママを殺したわ」
「…………」
少し膝を折って、真っ直ぐ兜の目元を覗きながらはっきりもの申すと、彼女はふいと首を横に向けた。
「……あ? どこ見てんのよアンタ…?」
正確に言えば『殺された』と言うよりも、『死ぬ時間が早まった』が正しいんだけど。
なんにせよ、私はママにもっと甘えて…ずっと一緒に過ごしたかった。
そのかけがいのない時間を紅の魔王は奪ったも同然だ。
なのに…魔王と同じ格好をしているこの女は、私といっさい目を合わせようともしない。
……いったい何サマなの…!
「フレデリカ。ひとまず場所を移すぞ。
あまり長居しては援軍がすぐ来てしまう。
この娘は我輩が運ぶ」
「……っ! …ええ、分かったわ」
フツフツと煮立つ憎しみの感情が登ってきた瞬間、オズベルクが私の肩に手を置いて現実に引き戻してくれた。
…危なかった。
あと少し声を掛けてくるのが遅かったら、コイツに殴りかかってたかも…。
胸に下げた警笛を鳴らし、騒ぎ立てる魔物…いや魔族が一人、私たちの左翼に居た。
チッ!
「『雷光射』!」
「みんなー! こっぐぺ…っ!?」
「よせ、無駄だフレデリカ。
既にこちらの位置が向こうに割れている」
素早く矢を射るも、オズベルクに追撃を制止されてしまった。
「見つけたか! 〝裏切り者〟アリサ・エボニィ!
おい! 誰か『師団長』に急ぎ伝えろ!」
「はっ!」
「他の部隊が来るまで取り囲んで逃がすな!」
……クソ、もう時遅しね。
笛の音を聞きつけた魔族と配下の魔物たちが、続々と周りに現れ始めている。
イチ、ジュウ、サンジュウ…それなりの数だけど、種族的に手こずるほどの敵じゃないわね。
…って待って、よくよく考えたらこの状況になった原因は…!
「ちょっとオズベルク!
なんでこんな所に騎士を撃ち落としたのよ!?
落とすならもっと山側に落とせばアイツらに見つからなかったのに!」
紅の騎士を指差しながら文句を垂れると、オズベルクはキョトンとした顔で返事をした。
「今ごろ気が付いたのか?
空を降りる段階で、貴殿は察しているものだと思っていたが」
「はあ? それどういう…」
「『竜散射』!」
ボボボボボッ!!!
「「「!?」」」
「ぐああっ!? な、なんだアイツは!?」
ワラワラと魔族が集まり出した所をカーティスがいきなり迎撃した!
ちょっと!? やるなら声掛けなさいよ!
「アハハッ! 弱~い!
ねえねえ覗きオヤジ、アイツら倒しちゃっても良いんだよね?」
「いい加減我輩のことはオズベルクと呼べ。
倒すのは構わないが口が聞ける者を一匹残しておくのだ。
後ほど、その者にも尋問する」
……!! なるほど、そういうこと…。
伊達に長く生きていないドラゴンね!
「りょーかい! 覚悟しろオマエラ!」
カーティスは元気よく返事をして、身体に魔力を纏わせた。
……くっ!
この身体に突き刺すような魔力…やはり竜ならではの独特の『エネルギー』だわ!
「こ、これは…!?
まさか報告に上がっていた海竜の一味か!?」
「な、なんだと!?
クソ、〝アリサ・エボニィ〟め…!
早くも〝軍〟を作りつつあるというのか!」
敵の魔族が妙なことを口走っていた。
〝軍〟ですって…?
魔族の国のことじゃない?
…いや、それは後回しだ。
今は援軍が来る前に、急いで目の前の敵を片付けなくちゃ!
「よし! 私も闘うわ! アンタ達も手伝って!」
「分かっている!
お前ら! 訓練通り仲間を背にして闘え!
絶対に孤立してはダメだ!」
「「了解!!」」
カーティスの暴れぶりにやや気圧されながらも、偵察隊の連中たちと一緒に遊撃を始める。
当然、生き物を殺すことができないオズベルクは簡単な妨害くらいしか援護しなかったけど、私たちだけでもこの場にいる敵を殲滅するまで、そう時間は掛からなかった。
☆☆☆
「ダ、ダメだ強過ぎる…!!
逃げるんだ! 一時退却!!」
「クソォォ!!!」
「お、おい待て!? 俺を置いてくなぁー!」
地上で戦闘を始めてわずか五分足らず。
ドラゴン組と私、そしてドノヴァンの偵察隊の連携により、あっという間に取り囲んだ魔族たちを撃破することに成功した。
特にカーティスがめざましい活躍をみせ、討伐数だけで言えば私よりかなり多いわね。
もちろん、今回は偵察隊の男どもを気遣いながら闘ったわけで、私だって本気を出せば…
「こ、殺さないでくれぇ! 帰してくれよぉ!」
「コラ! 大人しくしないと頭から食べちゃうぞ!
ふふん、どう?
人間形態でもワタシ凄かったでしょオズりん!」
退却して行く魔族たちに独りだけ取り残されてしまった一匹の『梟熊』。
コイツは…魔族じゃないわね、ただの魔物だ。
勝利の余韻に浸るカーティスに踏んづけられ、今にも泣きそうな顔で彼女に命乞いを何度もしている。
「……だからオズベルクと呼べ。
さすが『逆鱗』の脱皮を経ただけはある。
昨日も思ったが、よくあのレイトが貴殿の手伝いをしたな?」
「えへへ、意外とマー坊〝上手〟だったよ♡
オズりんもやってもらえば?」
「絶対に遠慮しておく」
一部の魔物が行う『脱皮』は、単純な生理現象の他に、戦闘力を著しく向上させる効果を生み出す者もいる。
そのほとんどが人間を襲う魔物ばかりだけど…。
カーティスの場合はその人間に皮を剥がしてもらっていたし、あれは特殊中の特殊ね。
…それがなんであんなにエッチな行為に見えちゃったのか、自分でもよく分からない。
まさか私、むっつりナディアに感化されてきてるのかしら…?
「お見事だったね、ニンゲン。
あの部隊は決して弱いヤツらじゃなかったんだけど…」
アホなことを考え始めた私の後ろから、オズベルクの水魔法に囚われている紅の騎士が賛辞を送ってきた。
闘ってる最中も逃げ出さないかチラチラ監視してたけど、退屈そうに首をグリグリ回してるのみで、特に怪しい行動はとらなかった。
「やっぱりアンタあいつらの仲間…なの?」
「ハハ、さっきの魔族があんなはっきりウチを『裏切り者ー!』だなんて呼んでいたのに、まだお仲間だと思ってるの?
お前けっこう頭弱くない? ホントにエルフ?
もう少し客観的に物事を見つめられないのー?」
紅の騎士は私を小馬鹿にしながら肩をすくめてみせた。
…いちいちムカッ腹を立てさせてくれる。
だけど、ここで感情的になってしまってはこの女の思うツボだわ。
「……確かにね。
でも、魔族は人間の敵よ。
ずっと大昔からそうでしょ?
…それにアンタたちの親玉…紅の魔王は、私のママを殺したわ」
「…………」
少し膝を折って、真っ直ぐ兜の目元を覗きながらはっきりもの申すと、彼女はふいと首を横に向けた。
「……あ? どこ見てんのよアンタ…?」
正確に言えば『殺された』と言うよりも、『死ぬ時間が早まった』が正しいんだけど。
なんにせよ、私はママにもっと甘えて…ずっと一緒に過ごしたかった。
そのかけがいのない時間を紅の魔王は奪ったも同然だ。
なのに…魔王と同じ格好をしているこの女は、私といっさい目を合わせようともしない。
……いったい何サマなの…!
「フレデリカ。ひとまず場所を移すぞ。
あまり長居しては援軍がすぐ来てしまう。
この娘は我輩が運ぶ」
「……っ! …ええ、分かったわ」
フツフツと煮立つ憎しみの感情が登ってきた瞬間、オズベルクが私の肩に手を置いて現実に引き戻してくれた。
…危なかった。
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