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第237話:竜属性
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「少しだけウチの本気を見せてあげる。
撃ち抜け! 『冥闇漏斗』!」
自らをアリサと名乗ったその騎士は、私たちの周りに約1mほどの円錐状の魔力を多数ばらまいた!
な、なに!? この魔法は!?
私が知らない魔法だわ!
「これは…カーティス!
防御魔法を展開してフレデリカを守れ!」
「言ワレナクテモ! 『竜幕』」
ヴォンッ!
カーティスはすぐに魔力を練り上げ、防御態勢をとった。
8つの基本属性とは別の、リックや一部のドラゴン族だけが持ち合わせる『竜属性』ね…!
使用したのは単純な『幕』系列の防御魔法だけど、『赤竜』が発動したためか、張った幕の色が赤色だった。
「来るぞ!」
ドドドドドドッッッ!!!
散りばめられた魔力の塊から、シルヴィアがよく使う『輝光線』を彷彿とさせる攻撃が私たちに降り注ぐ。
たった一人でこんなイカれた戦闘魔法を…!?
つくづく魔族ってやつは…どいつもこいつも!
「カーティス! 大丈夫!?」
いくらドラゴンでも周囲に『幕』を展開させた状態で、四方八方から狙い撃ちにされちゃたまったものじゃないはず!
しかし、カーティスは首を私の方に向けて可愛く(可愛くないけど)片目をつぶった。
「コノクライヘッチャラ!
ソレヨリフレ子! モウ一回攻撃シテ!」
「さすがね! ええ、分かったわ!
とっておきをおみまいしてやるから!」
矢をさらに一本引き抜き、魔力を込めるために集中を始める。
ふと、隣にいたオズベルクを見てみると、彼は魔法すら使わずに空中機動のみで攻撃を回避していた。
身体をよじり、回転して一寸の距離でギリギリ躱している。
なるほど…人型である分、今のカーティスよりは攻撃が当たりにくいってわけね。
「あれ? おかしいな…。
ウチの攻撃が二人とも全然当たらない…。
お前たちただのドラゴンじゃないね?」
「そうとも。我輩は『変質者』だからな。
あらぬ風評被害をもたらした貴殿には少しだけ痛い目を見てもらう」
「ふん、どうやって? 避けるだけで精一杯の…」
「『流水反撃《アクア・パリィ》』」
バシッ!!
「なっ!? くうっ!」
攻撃魔法を…蹴り飛ばした!?
しかも紅の騎士に向けて!!
そ、そんなのアリ!?
「さあ、どんどん行くぞ。
元は貴殿のモノだ。遠慮なく受け取りたまえ」
ドドドドドド!!!
「ええっ!? く、くそ!」
オズベルクはさらに多くの光線を蹴っ飛ばして、紅の騎士へプレゼントした!
水の属性ってあんなこともできたの!?
そして、放った攻撃が全て自分に返ってくると理解したのか、カオスナントカとか言う魔法を解除した。
よーし、チャンス!!
「さっきのお礼よ! 『雷光狙撃』!」
ギュオオッ!
「…!? は、速っ…」
バチィッ!!
「あっ!?」
とっさに剣を構えて私の射撃を防御しようとしたが矢の勢いが勝って、得物を弾き飛ばした。
フフン、バカね。
これは遠くから敵を狙撃するための技なんだから、近距離で食らったら当然そうなるわ。
「よくやった、フレデリカ。
さて…地上でゆっくり話をさせてもらおう。
『流水流星』」
「ゴボボッ!? ブクブク…!!」
ドンッ!
オズベルクは紅の騎士を生成した水へ封じ込め、地上に向けて射出した!
紅の騎士は為す術なく、水の中で暴れながらぐるぐると回っている…。
…な、なんだかあっけなく片がついちゃった。
☆☆☆
「あっ!? オズベルクさん! フレデリカさん!」
「良かった…。無事だったんだな!」
「コイツが…例の騎士とやらですか?」
カーティスとオズベルクと共に紅の騎士を撃ち落とした地点に降りると、ドノヴァン偵察隊の連中も合流していた。
現在地は麓よりやや降った森の中。
下から見ていたから私たちに合わせて移動できたようね。
そして肝心の紅の騎士はというと、水に包まれたまま大人しくしていた。
最初、息ができなくて苦しそうだったけど、オズベルク曰く作った水には『酸素』を染み込ませることもできるんだそう。
常に肺の中に酸素が満ちるから呼吸しなくても済むとかなんとか…難しくてよく分からなかった。
「ああ、そうだ。
それより、まさか村の戦士まで来るとは…。
どうやらいらぬ心配を掛けてしまったようだな」
「いえいえ!
僕らが勝手に志願してついてきただけなので!」
「そうそう!
フレデリカさん達に無理を言って同行させてもらったんだ」
オズベルクは村の戦士からよほど信頼を得ているようで、彼の姿に全員胸を撫で下ろしている。
…単独行動が好きなわりに、案外面倒見もいいオジサンだしね。
「そうだ…、この娘に問いをかける前にフレデリカ達の状況を聞いておこう。
ここに来たのは貴殿とカーティスだけなのか?」
「いえ、エリザベス達もあとで合流する予定よ。
レイトとルカは…ちょっとトラブルで別行動になっちゃってね。
実はドノヴァン山で…」
☆☆☆
「なに…? 『白竜』だと?」
「ええ、そうよ。
いきなり襲ってきてホント大変だったんだから」
オズベルクにこれまでの経緯を説明した。
なぜかレイトや黒の騎士よりも、白竜の方に興味を寄せている。
「レイト達はそいつに勝ったというのか?」
「うん。なんか女に人化してどこか逃げたとか。
モネとミアから聞いたクチだけど、レイトの奴かなり怒ってたらしいわ」
「人化…。ふむ…?」
「お、女のドラゴン…!? うう、マー坊め~!
ワタシのあんな所まで触っておきながら~!」
ちなみにカーティスは再び人化している。
彼女がモタモタと変身していると、見かねたオズベルクが人化のコツ? を教え、そのおかげでカーティスは以前よりも素早く人間に変われるようになった。
「オズベルク、そのドラゴン知ってるの?」
「……いや、ただ珍しい種族故に少し興味を持っただけだ。
ともあれ、レイトとルカが無事ならなによりだ」
「はぁ…?」
それを言うなら『海竜』だって充分珍しい種族だと思うのだけれど…。
本来『海竜』は海辺にしか生息していない魔物なのに。
いや…そもそもドラゴンがこうやって人間と仲良くお喋りしてる時点で珍しいわね。
「あの~、もしもーし?
お前らウチに用があるんじゃなかったのー?」
未だ水の中に『拘束』されている紅の騎士が私たちに声をかける。
捕まっているというのに、ずいぶん肝が据わった女ね。
「あら、素直に貴方達のこと話してくれるの?
それなら乱暴にしないで丁重に扱うわよ」
「別に話すのはいいけどさ、それよりウチら…囲まれてるよ?」
紅の騎士が首を横に向ける。
……!? まずい!!
「〝裏切り者〟とその他の勢力を発見!!
みんな! こっちだ!!」
撃ち抜け! 『冥闇漏斗』!」
自らをアリサと名乗ったその騎士は、私たちの周りに約1mほどの円錐状の魔力を多数ばらまいた!
な、なに!? この魔法は!?
私が知らない魔法だわ!
「これは…カーティス!
防御魔法を展開してフレデリカを守れ!」
「言ワレナクテモ! 『竜幕』」
ヴォンッ!
カーティスはすぐに魔力を練り上げ、防御態勢をとった。
8つの基本属性とは別の、リックや一部のドラゴン族だけが持ち合わせる『竜属性』ね…!
使用したのは単純な『幕』系列の防御魔法だけど、『赤竜』が発動したためか、張った幕の色が赤色だった。
「来るぞ!」
ドドドドドドッッッ!!!
散りばめられた魔力の塊から、シルヴィアがよく使う『輝光線』を彷彿とさせる攻撃が私たちに降り注ぐ。
たった一人でこんなイカれた戦闘魔法を…!?
つくづく魔族ってやつは…どいつもこいつも!
「カーティス! 大丈夫!?」
いくらドラゴンでも周囲に『幕』を展開させた状態で、四方八方から狙い撃ちにされちゃたまったものじゃないはず!
しかし、カーティスは首を私の方に向けて可愛く(可愛くないけど)片目をつぶった。
「コノクライヘッチャラ!
ソレヨリフレ子! モウ一回攻撃シテ!」
「さすがね! ええ、分かったわ!
とっておきをおみまいしてやるから!」
矢をさらに一本引き抜き、魔力を込めるために集中を始める。
ふと、隣にいたオズベルクを見てみると、彼は魔法すら使わずに空中機動のみで攻撃を回避していた。
身体をよじり、回転して一寸の距離でギリギリ躱している。
なるほど…人型である分、今のカーティスよりは攻撃が当たりにくいってわけね。
「あれ? おかしいな…。
ウチの攻撃が二人とも全然当たらない…。
お前たちただのドラゴンじゃないね?」
「そうとも。我輩は『変質者』だからな。
あらぬ風評被害をもたらした貴殿には少しだけ痛い目を見てもらう」
「ふん、どうやって? 避けるだけで精一杯の…」
「『流水反撃《アクア・パリィ》』」
バシッ!!
「なっ!? くうっ!」
攻撃魔法を…蹴り飛ばした!?
しかも紅の騎士に向けて!!
そ、そんなのアリ!?
「さあ、どんどん行くぞ。
元は貴殿のモノだ。遠慮なく受け取りたまえ」
ドドドドドド!!!
「ええっ!? く、くそ!」
オズベルクはさらに多くの光線を蹴っ飛ばして、紅の騎士へプレゼントした!
水の属性ってあんなこともできたの!?
そして、放った攻撃が全て自分に返ってくると理解したのか、カオスナントカとか言う魔法を解除した。
よーし、チャンス!!
「さっきのお礼よ! 『雷光狙撃』!」
ギュオオッ!
「…!? は、速っ…」
バチィッ!!
「あっ!?」
とっさに剣を構えて私の射撃を防御しようとしたが矢の勢いが勝って、得物を弾き飛ばした。
フフン、バカね。
これは遠くから敵を狙撃するための技なんだから、近距離で食らったら当然そうなるわ。
「よくやった、フレデリカ。
さて…地上でゆっくり話をさせてもらおう。
『流水流星』」
「ゴボボッ!? ブクブク…!!」
ドンッ!
オズベルクは紅の騎士を生成した水へ封じ込め、地上に向けて射出した!
紅の騎士は為す術なく、水の中で暴れながらぐるぐると回っている…。
…な、なんだかあっけなく片がついちゃった。
☆☆☆
「あっ!? オズベルクさん! フレデリカさん!」
「良かった…。無事だったんだな!」
「コイツが…例の騎士とやらですか?」
カーティスとオズベルクと共に紅の騎士を撃ち落とした地点に降りると、ドノヴァン偵察隊の連中も合流していた。
現在地は麓よりやや降った森の中。
下から見ていたから私たちに合わせて移動できたようね。
そして肝心の紅の騎士はというと、水に包まれたまま大人しくしていた。
最初、息ができなくて苦しそうだったけど、オズベルク曰く作った水には『酸素』を染み込ませることもできるんだそう。
常に肺の中に酸素が満ちるから呼吸しなくても済むとかなんとか…難しくてよく分からなかった。
「ああ、そうだ。
それより、まさか村の戦士まで来るとは…。
どうやらいらぬ心配を掛けてしまったようだな」
「いえいえ!
僕らが勝手に志願してついてきただけなので!」
「そうそう!
フレデリカさん達に無理を言って同行させてもらったんだ」
オズベルクは村の戦士からよほど信頼を得ているようで、彼の姿に全員胸を撫で下ろしている。
…単独行動が好きなわりに、案外面倒見もいいオジサンだしね。
「そうだ…、この娘に問いをかける前にフレデリカ達の状況を聞いておこう。
ここに来たのは貴殿とカーティスだけなのか?」
「いえ、エリザベス達もあとで合流する予定よ。
レイトとルカは…ちょっとトラブルで別行動になっちゃってね。
実はドノヴァン山で…」
☆☆☆
「なに…? 『白竜』だと?」
「ええ、そうよ。
いきなり襲ってきてホント大変だったんだから」
オズベルクにこれまでの経緯を説明した。
なぜかレイトや黒の騎士よりも、白竜の方に興味を寄せている。
「レイト達はそいつに勝ったというのか?」
「うん。なんか女に人化してどこか逃げたとか。
モネとミアから聞いたクチだけど、レイトの奴かなり怒ってたらしいわ」
「人化…。ふむ…?」
「お、女のドラゴン…!? うう、マー坊め~!
ワタシのあんな所まで触っておきながら~!」
ちなみにカーティスは再び人化している。
彼女がモタモタと変身していると、見かねたオズベルクが人化のコツ? を教え、そのおかげでカーティスは以前よりも素早く人間に変われるようになった。
「オズベルク、そのドラゴン知ってるの?」
「……いや、ただ珍しい種族故に少し興味を持っただけだ。
ともあれ、レイトとルカが無事ならなによりだ」
「はぁ…?」
それを言うなら『海竜』だって充分珍しい種族だと思うのだけれど…。
本来『海竜』は海辺にしか生息していない魔物なのに。
いや…そもそもドラゴンがこうやって人間と仲良くお喋りしてる時点で珍しいわね。
「あの~、もしもーし?
お前らウチに用があるんじゃなかったのー?」
未だ水の中に『拘束』されている紅の騎士が私たちに声をかける。
捕まっているというのに、ずいぶん肝が据わった女ね。
「あら、素直に貴方達のこと話してくれるの?
それなら乱暴にしないで丁重に扱うわよ」
「別に話すのはいいけどさ、それよりウチら…囲まれてるよ?」
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