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第166話:月の思し召し
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「者ども! この二人を捕らえろ!!」
「はっ!」
イザベラの号令が後ろにいる蛇頭王とアンデッド達にかかった。
『捕らえろ』?
あの女、俺らの能力を忘れたのか?
「零人! 心を受け入れろ!」
「おう!」
「「『融解』!」」
ボン!!
エネルギーの粒子体と化したルカが俺と一つになった。
合体直後、身体から蒼のエネルギーが弾け飛ぶ。
「これが…かつて魔王様が振るわれた力、宝石との融合か…!」
「オオオ……」
「アゥゥ……」
爆発の衝撃か、蛇頭王含め全員が踏み込みをためらった。
だがイザベラだけは冷静にかつ、憎々しげにこちらを観察している。
「私の声は聴こえるな?
敵性魔族『吸血鬼』と『蛇頭王』を撃破する。
動きのノロいゾンビどもは放っておいて構わん、あの二体に狙いを定めるぞ!」
「おうよ!」
ガキャン!
改めて両腕のガントレットから武器を展開。
左に盾、右に剣。オーソドックスな形態だ。
宙に浮き、背の高い蛇頭王に視線を合わせる。
まずはてめぇからだ!
「はあぁぁぁ!!!」
ガキンッ!
「…っ! ニンゲン風情が!」
勢いに任せた俺の剣突は、野郎の丸い盾のよって防がれてしまう。
闘いは先手必勝。それがガルドの教えだ!
「こちとら爬虫類はもうお腹いっぱいなんだよ!
蛇は蛇らしく草むらん中でウロウロしてろ!」
ブン!
「…!? 消えた!?」
「何をしている馬鹿者が! 上だ!」
ガキャアンッ!!
「はっ…!? ぐうっ…!!」
チッ、イザベラのやつ余計な口を…。
おかげでまた防御されちまったじゃねぇか。
逆さまの体勢になった俺の一閃を受け止めた蛇頭王は、右手に握った大槍を自らの頭上へ突き出した。
「『暗黒突槍』!」
ブン!
「トロいんだよ、ヘビ野郎」
再び転移を発動し、今度は敵の真正面に出現する。
上に必殺技を放ったせいか、完全に身体がガラ空きだ。
ドスッ!!
「ゴボッ…!!」
右の両刃剣を蛇頭王の胸に突き刺し、勢い良く引き抜く。
穴の空いた胸からは、鮮血が噴水のように吹き出す。
そして…アンデッドの海に沈み込んだ。
「まずは1人。次はアンタだイザベラ」
バシャッ!
血の雫に濡れた剣を払って、腕を組んでいる吸血鬼に切っ先を向けた。
「…今宵はとても美しい月だ。
そう思わないか?」
「あん?」
「このような素晴らしい夜に、蒼く輝く宝石と黒き深淵の瞳を持つヒトと再びあいまみえる…。
これこそ月の思し召しと言えよう」
イザベラは夜空を見上げ、黄金色に輝く満月を見つめて俺に話しているのか月に話しているのかよく分からん台詞を口にした。
…まさか頭イったのか?
「零人、耳を貸すな。
奴は人心を掌握する魔法も備えている」
「ああ、そうだったな」
あの時は瞳を見つめられて大変なことになったが、今回はそうはいかない。
なにもヤバいのは目だけとは限らないからな。
イザベラが発する言葉からも俺の心を侵食してくる可能性だってある。
「…………」
やがて彼女はゆっくりと俺の方へ頭を向け…その下にいるアンデッド…の中にいる蛇頭王に視線を向けた。
既にコイツは動かない。
そして氷のような冷徹な目で、ヘビ男に吐き捨てた。
「…やはり、生者の身では役に立たん。
死して我に奉仕せよ。
『屍人起こし』」
パチン!
イザベラが指を鳴らすと、先ほど倒した蛇頭王が再び立ち上がった!
これが…『死霊士《ネクロマンサー》』の力か!
「オオオ…!」
「『蛇頭王』の再起を確認。
だが、あれは…空っぽの存在だ」
「空っぽ?」
「ああ。目をよく凝らしてみろ。
死した身体をイザベラのエネルギーが支配しているだけに過ぎん」
言われた通り眼にエネルギーを回して蛇頭王を観察すると、先ほどのエネルギー構成とは随分違っていた。
あ、ホントだ。
あれじゃあほとんどゾンビ達と同じだ。
それに…
「オオン…!」
ブォン
「さっきより弱くなってんじゃ世話ねぇな。
動きが腐動人と一緒じゃねぇか」
槍で殴ろうと大げさな振りかぶりで俺に襲いかかる。
これなら死ぬ前の方が強いんじゃない?
転移を使うまでもなく、余裕で躱せた。
そしてイザベラの近くに座標を置こうとした瞬間、彼女の口元が歪んだ。
「零人! 蛇頭王のエネルギー濃度が急激に上昇した!
急いでここから離れろ!!」
「えっ…なっ!?」
ガシリ!
「アアアア…!!」
トロトロした動きが急に俊敏になり、長い胴体を俺の全身に巻き付けた!
まさか、あの動きはブラフだったのか!?
ちくしょう!! 動けな…
「爆ぜよ。『屍爆』」
パチン!
イザベラが指を鳴らした途端、巻き付いた胴体から急に熱が走った!
…まずい! まさかコイツ…!
「敵エネルギーが一点に急速圧縮!
危険だ! 零人、早く拘束を解け!」
「わ、分かってるって!」
しかし、死んでいるにもかかわらずとんでもない馬鹿力で締め付けてきやがる!
んぎぎぎ…!
メ、融解のパワーでも外れないのか!?
まさか死後硬直ってやつかい!
「終わりだ」
ボオオン!!!!
膨らんだ風船が割れるように、巻き付いた蛇頭王は俺もろとも自爆した。
☆フレデリカ・シュバルツァーsides☆
「な、なんで居ないのよ!? まさか…!」
私はキャンプ地からテオだけを連れて、再びレイト達のいる現場へ戻った。
しかし、そこにはアンデッドはおろかレイト達まで消えていて、完全にもぬけの殻になっていた。
「落ち着いてくれフレデリカ嬢。
かなりの数の足跡が森の奥へ続いている…。
それに…これはレイトの靴あとだ。
どうやらそのアンデッドとやらを尾行したようだぞ」
テオはしゃがみこんで、地面に点灯の球を寄せる。
そっか…連れ去られたわけじゃないのね。
2人だけで突っ走んなきゃいいんだけど。
「ナイス! お手柄よテオ!
でもよくレイトの靴あとなんて分かったわね?」
素直に褒めてあげると、テオはふふんとちょっと得意気に胸を張った。
「俺は『斥候』だからな!
みんなの靴あとは頭に入っている。
獲物の追跡は任せてくれ。
よーし…俺たちも後を追おう!」
「ええ! お願いね!」
小さな身体を屈ませてレイトの追跡を始めたテオは、何故かイキイキとしている。
…それにしても、この子がエリザベスと別れ際に言ったあの言葉はどういう意味なのかしら?
満月が照らす月明かりのせいかテオのフサフサが自慢の尻尾は、いつもより輝いて見えた。
「はっ!」
イザベラの号令が後ろにいる蛇頭王とアンデッド達にかかった。
『捕らえろ』?
あの女、俺らの能力を忘れたのか?
「零人! 心を受け入れろ!」
「おう!」
「「『融解』!」」
ボン!!
エネルギーの粒子体と化したルカが俺と一つになった。
合体直後、身体から蒼のエネルギーが弾け飛ぶ。
「これが…かつて魔王様が振るわれた力、宝石との融合か…!」
「オオオ……」
「アゥゥ……」
爆発の衝撃か、蛇頭王含め全員が踏み込みをためらった。
だがイザベラだけは冷静にかつ、憎々しげにこちらを観察している。
「私の声は聴こえるな?
敵性魔族『吸血鬼』と『蛇頭王』を撃破する。
動きのノロいゾンビどもは放っておいて構わん、あの二体に狙いを定めるぞ!」
「おうよ!」
ガキャン!
改めて両腕のガントレットから武器を展開。
左に盾、右に剣。オーソドックスな形態だ。
宙に浮き、背の高い蛇頭王に視線を合わせる。
まずはてめぇからだ!
「はあぁぁぁ!!!」
ガキンッ!
「…っ! ニンゲン風情が!」
勢いに任せた俺の剣突は、野郎の丸い盾のよって防がれてしまう。
闘いは先手必勝。それがガルドの教えだ!
「こちとら爬虫類はもうお腹いっぱいなんだよ!
蛇は蛇らしく草むらん中でウロウロしてろ!」
ブン!
「…!? 消えた!?」
「何をしている馬鹿者が! 上だ!」
ガキャアンッ!!
「はっ…!? ぐうっ…!!」
チッ、イザベラのやつ余計な口を…。
おかげでまた防御されちまったじゃねぇか。
逆さまの体勢になった俺の一閃を受け止めた蛇頭王は、右手に握った大槍を自らの頭上へ突き出した。
「『暗黒突槍』!」
ブン!
「トロいんだよ、ヘビ野郎」
再び転移を発動し、今度は敵の真正面に出現する。
上に必殺技を放ったせいか、完全に身体がガラ空きだ。
ドスッ!!
「ゴボッ…!!」
右の両刃剣を蛇頭王の胸に突き刺し、勢い良く引き抜く。
穴の空いた胸からは、鮮血が噴水のように吹き出す。
そして…アンデッドの海に沈み込んだ。
「まずは1人。次はアンタだイザベラ」
バシャッ!
血の雫に濡れた剣を払って、腕を組んでいる吸血鬼に切っ先を向けた。
「…今宵はとても美しい月だ。
そう思わないか?」
「あん?」
「このような素晴らしい夜に、蒼く輝く宝石と黒き深淵の瞳を持つヒトと再びあいまみえる…。
これこそ月の思し召しと言えよう」
イザベラは夜空を見上げ、黄金色に輝く満月を見つめて俺に話しているのか月に話しているのかよく分からん台詞を口にした。
…まさか頭イったのか?
「零人、耳を貸すな。
奴は人心を掌握する魔法も備えている」
「ああ、そうだったな」
あの時は瞳を見つめられて大変なことになったが、今回はそうはいかない。
なにもヤバいのは目だけとは限らないからな。
イザベラが発する言葉からも俺の心を侵食してくる可能性だってある。
「…………」
やがて彼女はゆっくりと俺の方へ頭を向け…その下にいるアンデッド…の中にいる蛇頭王に視線を向けた。
既にコイツは動かない。
そして氷のような冷徹な目で、ヘビ男に吐き捨てた。
「…やはり、生者の身では役に立たん。
死して我に奉仕せよ。
『屍人起こし』」
パチン!
イザベラが指を鳴らすと、先ほど倒した蛇頭王が再び立ち上がった!
これが…『死霊士《ネクロマンサー》』の力か!
「オオオ…!」
「『蛇頭王』の再起を確認。
だが、あれは…空っぽの存在だ」
「空っぽ?」
「ああ。目をよく凝らしてみろ。
死した身体をイザベラのエネルギーが支配しているだけに過ぎん」
言われた通り眼にエネルギーを回して蛇頭王を観察すると、先ほどのエネルギー構成とは随分違っていた。
あ、ホントだ。
あれじゃあほとんどゾンビ達と同じだ。
それに…
「オオン…!」
ブォン
「さっきより弱くなってんじゃ世話ねぇな。
動きが腐動人と一緒じゃねぇか」
槍で殴ろうと大げさな振りかぶりで俺に襲いかかる。
これなら死ぬ前の方が強いんじゃない?
転移を使うまでもなく、余裕で躱せた。
そしてイザベラの近くに座標を置こうとした瞬間、彼女の口元が歪んだ。
「零人! 蛇頭王のエネルギー濃度が急激に上昇した!
急いでここから離れろ!!」
「えっ…なっ!?」
ガシリ!
「アアアア…!!」
トロトロした動きが急に俊敏になり、長い胴体を俺の全身に巻き付けた!
まさか、あの動きはブラフだったのか!?
ちくしょう!! 動けな…
「爆ぜよ。『屍爆』」
パチン!
イザベラが指を鳴らした途端、巻き付いた胴体から急に熱が走った!
…まずい! まさかコイツ…!
「敵エネルギーが一点に急速圧縮!
危険だ! 零人、早く拘束を解け!」
「わ、分かってるって!」
しかし、死んでいるにもかかわらずとんでもない馬鹿力で締め付けてきやがる!
んぎぎぎ…!
メ、融解のパワーでも外れないのか!?
まさか死後硬直ってやつかい!
「終わりだ」
ボオオン!!!!
膨らんだ風船が割れるように、巻き付いた蛇頭王は俺もろとも自爆した。
☆フレデリカ・シュバルツァーsides☆
「な、なんで居ないのよ!? まさか…!」
私はキャンプ地からテオだけを連れて、再びレイト達のいる現場へ戻った。
しかし、そこにはアンデッドはおろかレイト達まで消えていて、完全にもぬけの殻になっていた。
「落ち着いてくれフレデリカ嬢。
かなりの数の足跡が森の奥へ続いている…。
それに…これはレイトの靴あとだ。
どうやらそのアンデッドとやらを尾行したようだぞ」
テオはしゃがみこんで、地面に点灯の球を寄せる。
そっか…連れ去られたわけじゃないのね。
2人だけで突っ走んなきゃいいんだけど。
「ナイス! お手柄よテオ!
でもよくレイトの靴あとなんて分かったわね?」
素直に褒めてあげると、テオはふふんとちょっと得意気に胸を張った。
「俺は『斥候』だからな!
みんなの靴あとは頭に入っている。
獲物の追跡は任せてくれ。
よーし…俺たちも後を追おう!」
「ええ! お願いね!」
小さな身体を屈ませてレイトの追跡を始めたテオは、何故かイキイキとしている。
…それにしても、この子がエリザベスと別れ際に言ったあの言葉はどういう意味なのかしら?
満月が照らす月明かりのせいかテオのフサフサが自慢の尻尾は、いつもより輝いて見えた。
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