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第148話:ノルン広報
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«『裏賭博場』、人族により壊滅!?»
王都ノルンで長らく蔓延していた非合法の裏カジノ…通称『裏賭博場』が昨日未明、王国騎士団によってついに検挙された。
そしてその翌日、裏カジノを運営していた支配人ジョナサン・プルーロ氏も、王国騎士団本部へ自ら出頭し現在拘留中の身となっている。
当賭博場は、元々は『カジノ・ノルン』として王都に住む人々の娯楽施設として運営されていた。
だが、近年カジノの支配人の交代による影響か、施設は陽の届かない場へと移され、悪質な不正行為が横行する裏カジノへと変貌してしまったのが実態だ。
変わってしまったのはカジノだけではなく、遊戯の種目も同様だ。
カジノと言えば、カードやルーレットなど、盤面で遊んでディーラーとチップを交わすことをイメージする方が多いだろう。
しかし、当裏カジノでは人間と魔物を闘わせ、その命をレートにする『裏武闘会』なるものも行われていた。
今回我々ノルン広報は、裏武闘会より命からがら脱出して来たという被害者たちが集まる酒場にて、当時の話を聞くことに成功した。
以下、インタビューの内容をそのまま掲載する。
〔今まで王都の地下で魔物と闘うことを強要させられたということですが、どのような経緯で脱出できたのでしょうか?〕
「〝暴動〟だね。その日、新入りが何組が入って来たんだが、そいつらが私らを扇動してくれたおかげで助かったんだ」
「ああ。しかも、助けたのは俺らだけじゃなく、人質も見つけ出して保護してくれたんだ。
アイツらには感謝してもし切れないぜ」
〔その助けてくれた者とは、どのような人間でしたか?〕
「最初はたった2人だけかと思ったんだけどよ、どうやら仲間がたくさんいるようでな。
東西南北のエリアにそれぞれの組が居たんだ」
「そうそう。そしてそいつらを束ねていたのが『蒼の英雄』だよ」
〔『蒼の英雄』とは?〕
「俺たちが呼んでる愛称みたいなもんさ。
そいつは若い兄ちゃんで、黒い頭髪の人族なんだ。
なんでも、闘う時には蒼い魔力を使って魔法を繰り出すらしいぜ」
「いや…実は私、遠目であのクソ看守長と闘っているのを見てたけど、あんな消えたり現れたりする魔法なんて聞いたことがないよ。
というか、素手で看守長を圧倒していたよ?」
〔素手で圧倒…ということはその人物は『打撃士』なのでしょうか?〕
「詳しくは分からないが、その職業にしては随分痩せてた気がしたけどな。
けど驚くのはそれだけじゃねぇ…!
『蒼の英雄』はアリーナの魔物まで従えてたんだぜ!」
「そうそう!あれには私もたまげたよ!
あの牛魔獣まで言うこと聞いてたからね!」
このように僅かな取材ではあったが、酒場の人たちは全員口を揃えて『蒼の英雄』という言葉と笑顔を絶やさなかった。
未だ遺恨がある人族でありながら、突如彗星のように現れ、王都ノルンに潜む闇を駆逐した謎の人間…。
我々は事件を解決に導いた『蒼の英雄』の素顔に迫るため、更なる取材を決行する考えだ。
レポートライター:ニーナ・ハワード
☆☆☆
「な、なな…なんじゃこりゃああああ!?」
「あーもーうるせーな!
新聞くらい静かに読みやがれ!」
時刻は夜6時半。
用事があるとみんなに伝え、俺は独りハルートのガレージへやって来た。
見せたいものがあるようだったが、その前に何か食うべってことで、まずは腹ごしらえをするになった。
そして現在、露店で買ってきた串肉を頬張りながら1枚のある新聞を読んでいる。
ガレージ外のポストに丸まってた物だ。
どうやら全然開いてなかったらしい。
そして内容を確認してみると、こないだぶっ潰した裏カジノに関することがネタにされていた…!
つか、記事にモロ俺のこと書かれてる!!
テオん所で俺が噂になってたのはこれが原因か!
「…ったく、そんな騒ぐことか?
マスコミなんてすーぐ話題を変えるぜ?
たかがちっと有名になっただけじゃねーか」
ハルートがモシャモシャとお肉を口に入れながら、心底どうでもよさそうに言ってきた。
この世界で有名になるなんて冗談じゃない!
「もしこれが俺の命を狙ってる『黒竜』に知れたらヤバいんだよ!
バレたら絶対殺しにくる…!」
「つっても、おめーは明日にはもう王都を出るんだろ?
なら別に分からねーんじゃねーの?
それにどーせこんなの1週間もしねーでほとぼり冷めるよ」
「う、うーん…」
そんな楽観的な考えで良いのかな…。
でも、同じドラゴンであるオズのおっさんも大丈夫だって言ってくれたっけか。
まあ、とりあえず早めに王都を出発した方が良いことだけは分かった。
ハルートは残りの肉を一気に口に入れた。
「モグモグ…ゴクン。
ふう、さーてメシも済ませたしそろそろ行くか」
「え、行くってどこに?
何か見せたいものがあるって言わなかった?」
口に付いたタレをペロリと舐めながら、ハルートは不敵に笑った。
口元くらいちゃんとティッシュで拭きなさいよ。
「だからその見せてーもんは今から行くとこにあんだよ。
あたいの家でもある『格納庫』にな」
☆☆☆
マキナ・ガレージを出て、俺とハルートは肩を並べて夜の王都を闊歩している。
つーか、ハルートの家が『格納庫』って…。
ずいぶんと鉄臭いお家だこと。
「しっかし、夜だってのにあちーな。
夏が近づいてきてんのかね…。
あーやだやだ」
パタパタと、上着のタンクトップを摘んで扇ぐハルート。
今の彼女の格好はツナギを腰に巻いた、戦闘する時のスタイルだ。
仕事終わりも相まってか、褐色の肌にしっとりと汗が張り付いている。
「俺の世界でも四季はあるよ。
夏は俺わりと好きだけどなぁ」
「そーかー?あたいは冬の方がいいな。
冬は着込めば寒さを凌げっけど、夏だと脱いでもあちーじゃねーか。
その時期のガレージん中なんて最悪だぜ?」
「あーなるほど…。
あんまり想像したくないな」
そんなとりとめのない話をしているうちに、やがて目的地へと到着した。
『格納庫』…ジオンから少し聞いていたが、思ってたよりデカいな。
周りに民家などは無く、四方を鉄製のフェンスで囲われた大型の建物。
これだとまるで…。
「なんか格納庫ってよりも工房っぽいな…」
「お、正解だぜマミヤ。よく分かったな。
ここは元々馬車を生産する工房だったんだ。
今はただ客どもの馬車を保管する所になっちまったけどな」
ハルートはポケットから鍵を取り出し、入り口の扉にある鍵穴へ差し込んだ。
「『解錠』」
カチャン
セリーヌやモネも使っている施錠された鍵を開ける魔法だ。
魔法で鍵かけるあたり、彼女はセキュリティをちゃんと心がけているようだ。
客の馬車を預かるなら当然かもだけど。
ガレージのように馬車を搬入するゲートも、入り口の傍に設けられている。
「よし、入ってくれ」
「ういー、お邪魔しまーす…おおっ」
中へ入ると、そこは異世界に居ることを忘れさせるような光景が目の前に広がっていた。
まず、天井がやけに高い。理由は簡単だ。
大型の馬車がリフトで数段ごとに固定されてあり、まるで立体駐車場のような造りになっているからだ。
これならば多くの台数を収納できるだろう。
よくこんな設計を思いついたな…!
「…………」
「どーしたマミヤ?アホみたいに口開けて…」
「アホ言うなっ。
単純に驚いてるだけだっつの。
この建物造ったヤツすげぇな…」
「にししっ、先祖代々から受け継いだあたいの『秘密基地』を気に入ってくれたよーで良かったよ。
けど、今からもっと驚くかもしれないぜー?」
ハルートは褒められて嬉しくなったのか、くしゃっと八重歯を見せてはにかんだ。
普段男勝りな性格なくせして、笑った顔は案外可愛いんだな。
そのまま彼女の後ろをついて行くと、『管理スペース』と書かれたプレートが壁にかけられているエリアで立ち止まった。
「ちょっと離れてくれ。今ブツを出すからよ」
「…?うん」
ハルートは俺を遠ざけると、壁に設置してある取っ手のような物を掴んだ。
「よっ…!」
ガゴン…!
取っ手を回すと何かのロックが外れたような音が格納庫内に響き渡った。
そして、ハルートの掴んでいた壁が入れ替わるようにゆっくりと回転を始めた!
「なっ!?ま、またこの仕掛けか…。
亜人の国の人は壁に何か細工するの好きだね…」
「あん?何の話だ?」
「ああいや!何でもない」
腕を組みつつ首を傾げるハルート。
娼婦館で同じ仕掛けがあったよって伝えると機嫌悪くなりそうだったからな…。
そして徐々に壁の反対面が現れてくると、壁に固定されたL字型の鉄骨が、だいたい頭上あたりに見え始めてきた。
「ん?これステーか?
見せたいもんってこれ?」
「ちげーよバカ。
それにぶら下がってるもんだよ」
「ぶら下がっ…はあっ!?」
L字のステーは二対あった。
そのステーにはそれぞれ鉄の鎖が巻き付いてあり、2つのチェーンは1つの〝機械の塊〟を吊り下げていた…。
いや…機械と表現するよりも、もっと当てはまる単語がある。
地球にいる頃、俺のバイト先で必ず触っていた〝アレ〟だ。
「まさか…『原動機』…?」
王都ノルンで長らく蔓延していた非合法の裏カジノ…通称『裏賭博場』が昨日未明、王国騎士団によってついに検挙された。
そしてその翌日、裏カジノを運営していた支配人ジョナサン・プルーロ氏も、王国騎士団本部へ自ら出頭し現在拘留中の身となっている。
当賭博場は、元々は『カジノ・ノルン』として王都に住む人々の娯楽施設として運営されていた。
だが、近年カジノの支配人の交代による影響か、施設は陽の届かない場へと移され、悪質な不正行為が横行する裏カジノへと変貌してしまったのが実態だ。
変わってしまったのはカジノだけではなく、遊戯の種目も同様だ。
カジノと言えば、カードやルーレットなど、盤面で遊んでディーラーとチップを交わすことをイメージする方が多いだろう。
しかし、当裏カジノでは人間と魔物を闘わせ、その命をレートにする『裏武闘会』なるものも行われていた。
今回我々ノルン広報は、裏武闘会より命からがら脱出して来たという被害者たちが集まる酒場にて、当時の話を聞くことに成功した。
以下、インタビューの内容をそのまま掲載する。
〔今まで王都の地下で魔物と闘うことを強要させられたということですが、どのような経緯で脱出できたのでしょうか?〕
「〝暴動〟だね。その日、新入りが何組が入って来たんだが、そいつらが私らを扇動してくれたおかげで助かったんだ」
「ああ。しかも、助けたのは俺らだけじゃなく、人質も見つけ出して保護してくれたんだ。
アイツらには感謝してもし切れないぜ」
〔その助けてくれた者とは、どのような人間でしたか?〕
「最初はたった2人だけかと思ったんだけどよ、どうやら仲間がたくさんいるようでな。
東西南北のエリアにそれぞれの組が居たんだ」
「そうそう。そしてそいつらを束ねていたのが『蒼の英雄』だよ」
〔『蒼の英雄』とは?〕
「俺たちが呼んでる愛称みたいなもんさ。
そいつは若い兄ちゃんで、黒い頭髪の人族なんだ。
なんでも、闘う時には蒼い魔力を使って魔法を繰り出すらしいぜ」
「いや…実は私、遠目であのクソ看守長と闘っているのを見てたけど、あんな消えたり現れたりする魔法なんて聞いたことがないよ。
というか、素手で看守長を圧倒していたよ?」
〔素手で圧倒…ということはその人物は『打撃士』なのでしょうか?〕
「詳しくは分からないが、その職業にしては随分痩せてた気がしたけどな。
けど驚くのはそれだけじゃねぇ…!
『蒼の英雄』はアリーナの魔物まで従えてたんだぜ!」
「そうそう!あれには私もたまげたよ!
あの牛魔獣まで言うこと聞いてたからね!」
このように僅かな取材ではあったが、酒場の人たちは全員口を揃えて『蒼の英雄』という言葉と笑顔を絶やさなかった。
未だ遺恨がある人族でありながら、突如彗星のように現れ、王都ノルンに潜む闇を駆逐した謎の人間…。
我々は事件を解決に導いた『蒼の英雄』の素顔に迫るため、更なる取材を決行する考えだ。
レポートライター:ニーナ・ハワード
☆☆☆
「な、なな…なんじゃこりゃああああ!?」
「あーもーうるせーな!
新聞くらい静かに読みやがれ!」
時刻は夜6時半。
用事があるとみんなに伝え、俺は独りハルートのガレージへやって来た。
見せたいものがあるようだったが、その前に何か食うべってことで、まずは腹ごしらえをするになった。
そして現在、露店で買ってきた串肉を頬張りながら1枚のある新聞を読んでいる。
ガレージ外のポストに丸まってた物だ。
どうやら全然開いてなかったらしい。
そして内容を確認してみると、こないだぶっ潰した裏カジノに関することがネタにされていた…!
つか、記事にモロ俺のこと書かれてる!!
テオん所で俺が噂になってたのはこれが原因か!
「…ったく、そんな騒ぐことか?
マスコミなんてすーぐ話題を変えるぜ?
たかがちっと有名になっただけじゃねーか」
ハルートがモシャモシャとお肉を口に入れながら、心底どうでもよさそうに言ってきた。
この世界で有名になるなんて冗談じゃない!
「もしこれが俺の命を狙ってる『黒竜』に知れたらヤバいんだよ!
バレたら絶対殺しにくる…!」
「つっても、おめーは明日にはもう王都を出るんだろ?
なら別に分からねーんじゃねーの?
それにどーせこんなの1週間もしねーでほとぼり冷めるよ」
「う、うーん…」
そんな楽観的な考えで良いのかな…。
でも、同じドラゴンであるオズのおっさんも大丈夫だって言ってくれたっけか。
まあ、とりあえず早めに王都を出発した方が良いことだけは分かった。
ハルートは残りの肉を一気に口に入れた。
「モグモグ…ゴクン。
ふう、さーてメシも済ませたしそろそろ行くか」
「え、行くってどこに?
何か見せたいものがあるって言わなかった?」
口に付いたタレをペロリと舐めながら、ハルートは不敵に笑った。
口元くらいちゃんとティッシュで拭きなさいよ。
「だからその見せてーもんは今から行くとこにあんだよ。
あたいの家でもある『格納庫』にな」
☆☆☆
マキナ・ガレージを出て、俺とハルートは肩を並べて夜の王都を闊歩している。
つーか、ハルートの家が『格納庫』って…。
ずいぶんと鉄臭いお家だこと。
「しっかし、夜だってのにあちーな。
夏が近づいてきてんのかね…。
あーやだやだ」
パタパタと、上着のタンクトップを摘んで扇ぐハルート。
今の彼女の格好はツナギを腰に巻いた、戦闘する時のスタイルだ。
仕事終わりも相まってか、褐色の肌にしっとりと汗が張り付いている。
「俺の世界でも四季はあるよ。
夏は俺わりと好きだけどなぁ」
「そーかー?あたいは冬の方がいいな。
冬は着込めば寒さを凌げっけど、夏だと脱いでもあちーじゃねーか。
その時期のガレージん中なんて最悪だぜ?」
「あーなるほど…。
あんまり想像したくないな」
そんなとりとめのない話をしているうちに、やがて目的地へと到着した。
『格納庫』…ジオンから少し聞いていたが、思ってたよりデカいな。
周りに民家などは無く、四方を鉄製のフェンスで囲われた大型の建物。
これだとまるで…。
「なんか格納庫ってよりも工房っぽいな…」
「お、正解だぜマミヤ。よく分かったな。
ここは元々馬車を生産する工房だったんだ。
今はただ客どもの馬車を保管する所になっちまったけどな」
ハルートはポケットから鍵を取り出し、入り口の扉にある鍵穴へ差し込んだ。
「『解錠』」
カチャン
セリーヌやモネも使っている施錠された鍵を開ける魔法だ。
魔法で鍵かけるあたり、彼女はセキュリティをちゃんと心がけているようだ。
客の馬車を預かるなら当然かもだけど。
ガレージのように馬車を搬入するゲートも、入り口の傍に設けられている。
「よし、入ってくれ」
「ういー、お邪魔しまーす…おおっ」
中へ入ると、そこは異世界に居ることを忘れさせるような光景が目の前に広がっていた。
まず、天井がやけに高い。理由は簡単だ。
大型の馬車がリフトで数段ごとに固定されてあり、まるで立体駐車場のような造りになっているからだ。
これならば多くの台数を収納できるだろう。
よくこんな設計を思いついたな…!
「…………」
「どーしたマミヤ?アホみたいに口開けて…」
「アホ言うなっ。
単純に驚いてるだけだっつの。
この建物造ったヤツすげぇな…」
「にししっ、先祖代々から受け継いだあたいの『秘密基地』を気に入ってくれたよーで良かったよ。
けど、今からもっと驚くかもしれないぜー?」
ハルートは褒められて嬉しくなったのか、くしゃっと八重歯を見せてはにかんだ。
普段男勝りな性格なくせして、笑った顔は案外可愛いんだな。
そのまま彼女の後ろをついて行くと、『管理スペース』と書かれたプレートが壁にかけられているエリアで立ち止まった。
「ちょっと離れてくれ。今ブツを出すからよ」
「…?うん」
ハルートは俺を遠ざけると、壁に設置してある取っ手のような物を掴んだ。
「よっ…!」
ガゴン…!
取っ手を回すと何かのロックが外れたような音が格納庫内に響き渡った。
そして、ハルートの掴んでいた壁が入れ替わるようにゆっくりと回転を始めた!
「なっ!?ま、またこの仕掛けか…。
亜人の国の人は壁に何か細工するの好きだね…」
「あん?何の話だ?」
「ああいや!何でもない」
腕を組みつつ首を傾げるハルート。
娼婦館で同じ仕掛けがあったよって伝えると機嫌悪くなりそうだったからな…。
そして徐々に壁の反対面が現れてくると、壁に固定されたL字型の鉄骨が、だいたい頭上あたりに見え始めてきた。
「ん?これステーか?
見せたいもんってこれ?」
「ちげーよバカ。
それにぶら下がってるもんだよ」
「ぶら下がっ…はあっ!?」
L字のステーは二対あった。
そのステーにはそれぞれ鉄の鎖が巻き付いてあり、2つのチェーンは1つの〝機械の塊〟を吊り下げていた…。
いや…機械と表現するよりも、もっと当てはまる単語がある。
地球にいる頃、俺のバイト先で必ず触っていた〝アレ〟だ。
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