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第126話:装備返却
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「ははぁ…なるほど。だからこんな状態に…。
よろしければ補修いたしましょうか?」
「え、良いんすか?」
「もちろんでございますよ!
坊っちゃまをお助けになられたご恩を、ぜひこのオババめにお返しさせてくださいな。
今日中に全部補修するのは少し厳しいですが…」
「いやいや、ゆっくりで大丈夫だよ!
ありがとう、おばちゃん!」
ジオンお抱えの仕立て屋に到着した。
昨日、貴族街に潜入するために作ってもらった衣装が戦闘でボロボロになってしまったことを謝ると、おばちゃんは怒りもせずに服を受け取ってくれた。
ほっ…、良かった。
結構気がかりだったから胸のつっかえが下りた気分だ。
「皆さまの預かり物は丁重に保管しています。
ただ今お持ちするので、ちょっとお待ちくださいね。
エリザベス、貴女も手伝いなさい」
「はい」
ザベっさんは短く返事をして、バックヤードに消えて行った。
彼女たちが戻ってくる間、みんなで店の中を冷やかしていると、1人のエルフの店員が会計テーブルに隠れながらチョイチョイと手招きをしてきた。
…?もしかして俺を呼んでるのか?
店員さんの所へ近づくと、なぜかニコニコしていた。
あ、よく見たらこの人、俺のスリーサイズ測ってくれた人だ。
「ええと、なにか?」
「マミヤ様っ!コレですコレ」
店員さんは凄く小さな声で足元に置いてある箱を指さした。
リボンが巻かれて綺麗にラッピングが施されている。
ああ、そっか、俺これの引き取りにも来たんだった。
頭から抜けてた、危ねぇ危ねぇ。
「代金は既に受け取っているので、あとはお渡しするだけですが…如何なさいますか?」
「もちろん受け取ります。
声掛けてくれなかったら危うく忘れるとこでしたよ」
「うふふ、それなら良かったです。
ちなみにどなたにお渡しする予定なんですか?」
「んー、内緒です」
「えー!教えてくださいよ蒼の英雄さま~」
「嫌ですよ。
…え待って、その名前をどこで…?」
店員さんとお喋りをしているうちに、おばちゃんとザベっさんが戻ってきた。
俺たちの服と武器の装備はここでできるけど、リックたちの分は手で持っていくしかない。
やっぱり元の服がいちばん落ち着く。
随分俺の服から良い匂いするけど、まさか洗濯までしてくれたのか?
何から何まで、お世話になりっぱなしだな。
☆☆☆
「マミヤ・レイト様…。
お話は若から伺っております。どうぞお通りを」
「う、うす…。どうも…」
ジオンに案内をしてもらい、『スラム街』へやってきた。
なんか門番の人、随分厳つくない?
ガルドの野郎どもを思い出したんだけど…。
ここがテオが暮らしている街…。
木造の建物が建ち並んで、薄暗い路地にはボロボロの服を着た亜人たちが地べたに座り込んでいた。
露天商もいるようだが、錆びた道具や衛生的に不安になる食べ物しか販売していない。
貴族街とここまで違うとはね…。
ジオンにそのままついて行くと、やがて目の前に大きなボロ屋敷が見えてきた。
まさか、あれが…?
鉄格子の門をくぐり屋敷の入口まで来ると、ジオンの足がピタリと止まる。
「着いたぞ、レイト殿。ここがテオの住む館だ」
「そ、そうなんだ…」
「ここがマスカットの住む家…。
まるでアンデッドが徘徊していた、迷いの森の屋敷のようだな」
「ちょ、ちょっとルカ!?
ヤメてよ!変な例えしないで!」
あールカもやっぱそれを連想したか。
フレイのやつも、かつてアンデッドにビクついて闘ったことを思い出していたみたい。
地震とか来たら崩れないか心配になる建物だ。
そんな俺たちの感想を、ジオンが何故か苦笑いで返した。
「ふふふ、ゴードン殿とランボルト殿もそんなことを言っていたよ。
さあ、お邪魔するとしよう」
☆☆☆
「おお、みんな!やっと来てくれたか!
首を長くして待っていたぞ!」
正面扉をノックすると、すぐにテオが出迎えてくれた。
尻尾をブンブン振ってる様子は、まるで仕事から帰ってきた主人にテンアゲする犬のようだ。
…本人には言えんけど、クソ可愛ええ…。
そのままエントランスへ通してくれた。
…あれ?
外見はあんなにボロいのに、屋敷内の方は意外と綺麗になっているんだな。
さっきの門番みたいな屈強な男の人がチラホラ見えるし、あの中に優秀な給仕人でもいるのだろうか?
「昨日、カジノから帰る時にアシュリー嬢が言っていたぞ。
レイト、あんたはどうやら『英雄』になったらしいな?」
「なっ!?クソ、あの女…。
いや、そんな大したことしてないから」
「レイト殿…。それは謙遜し過ぎだぞ?
君は多くの命を救っただけではなく、 この僕に『ピンチ』を味わさせてくれたんだ!
とても感謝してもしきれないぞ!」
「おいてめ!
なにさり気に巻き込まれたことを俺のせいにしてんだ!」
野郎3人でくっちゃべっていると、フレイがわざとらしく咳払いをしてきた。
「オホン…。盛り上がるのも良いけど、とっととシルヴィアの所に連れてくれないかしら?
こっちは荷物が多いのよ」
「ああ、すまないフレデリカ嬢。
リック達は2階の客間にいる。案内しよう」
☆☆☆
テオに案内された客間は、床にはフカフカの絨毯、壁にはよく分からない絵画、中央には大きなテーブルと、平凡でありきたりな内装だった。
そして席にシルヴィアとシトロンさんが隣り合って着席していた。
真剣な顔つきで何か話し合ってる…。
リックは会話に混ざらず、部屋の隅で筋トレをしていた。
「やっと来たか、遅せェんだよてめェら。
はやく俺の服渡してくれ」
「うっさいわねー。
次そんなこと言ったら破き捨てるわよ。ほら」
俺たちの来訪をずっと待っていたからか、リックは少し急かすように装備の返却を求めた。
それを持っていたフレイもまた、負けじと強い口調で応える。
まあ、待たせたのは悪かったな。
そしてシルヴィアも席を立ってこちらへやって来た。
「もう…ちょっとは行儀良くしなさいリック。
あ、ちなみに私の装備は…」
「ああ、それなら僕が持ってきたぞ。
君のローブもこの通りしっかり洗濯済みなので安心してくれ」
「え…ええええ!?
な、なんでジオンさんが!?」
「レイト殿が僕が渡した方が喜ぶだろうと」
「なっ!?レイトさん!
ちょっとこっち来なさい!」
「え、え!?いだだだ!!!」
顔を真っ赤にしたシルヴィアに腕を引っ張られ、部屋の外でめっちゃ怒られた。
女性の着替えを男性に持たせるのは非常識極まりないとかなんとか…。
そ、そんな怒んなくても…俺は良かれと思っただけなのに…。
よろしければ補修いたしましょうか?」
「え、良いんすか?」
「もちろんでございますよ!
坊っちゃまをお助けになられたご恩を、ぜひこのオババめにお返しさせてくださいな。
今日中に全部補修するのは少し厳しいですが…」
「いやいや、ゆっくりで大丈夫だよ!
ありがとう、おばちゃん!」
ジオンお抱えの仕立て屋に到着した。
昨日、貴族街に潜入するために作ってもらった衣装が戦闘でボロボロになってしまったことを謝ると、おばちゃんは怒りもせずに服を受け取ってくれた。
ほっ…、良かった。
結構気がかりだったから胸のつっかえが下りた気分だ。
「皆さまの預かり物は丁重に保管しています。
ただ今お持ちするので、ちょっとお待ちくださいね。
エリザベス、貴女も手伝いなさい」
「はい」
ザベっさんは短く返事をして、バックヤードに消えて行った。
彼女たちが戻ってくる間、みんなで店の中を冷やかしていると、1人のエルフの店員が会計テーブルに隠れながらチョイチョイと手招きをしてきた。
…?もしかして俺を呼んでるのか?
店員さんの所へ近づくと、なぜかニコニコしていた。
あ、よく見たらこの人、俺のスリーサイズ測ってくれた人だ。
「ええと、なにか?」
「マミヤ様っ!コレですコレ」
店員さんは凄く小さな声で足元に置いてある箱を指さした。
リボンが巻かれて綺麗にラッピングが施されている。
ああ、そっか、俺これの引き取りにも来たんだった。
頭から抜けてた、危ねぇ危ねぇ。
「代金は既に受け取っているので、あとはお渡しするだけですが…如何なさいますか?」
「もちろん受け取ります。
声掛けてくれなかったら危うく忘れるとこでしたよ」
「うふふ、それなら良かったです。
ちなみにどなたにお渡しする予定なんですか?」
「んー、内緒です」
「えー!教えてくださいよ蒼の英雄さま~」
「嫌ですよ。
…え待って、その名前をどこで…?」
店員さんとお喋りをしているうちに、おばちゃんとザベっさんが戻ってきた。
俺たちの服と武器の装備はここでできるけど、リックたちの分は手で持っていくしかない。
やっぱり元の服がいちばん落ち着く。
随分俺の服から良い匂いするけど、まさか洗濯までしてくれたのか?
何から何まで、お世話になりっぱなしだな。
☆☆☆
「マミヤ・レイト様…。
お話は若から伺っております。どうぞお通りを」
「う、うす…。どうも…」
ジオンに案内をしてもらい、『スラム街』へやってきた。
なんか門番の人、随分厳つくない?
ガルドの野郎どもを思い出したんだけど…。
ここがテオが暮らしている街…。
木造の建物が建ち並んで、薄暗い路地にはボロボロの服を着た亜人たちが地べたに座り込んでいた。
露天商もいるようだが、錆びた道具や衛生的に不安になる食べ物しか販売していない。
貴族街とここまで違うとはね…。
ジオンにそのままついて行くと、やがて目の前に大きなボロ屋敷が見えてきた。
まさか、あれが…?
鉄格子の門をくぐり屋敷の入口まで来ると、ジオンの足がピタリと止まる。
「着いたぞ、レイト殿。ここがテオの住む館だ」
「そ、そうなんだ…」
「ここがマスカットの住む家…。
まるでアンデッドが徘徊していた、迷いの森の屋敷のようだな」
「ちょ、ちょっとルカ!?
ヤメてよ!変な例えしないで!」
あールカもやっぱそれを連想したか。
フレイのやつも、かつてアンデッドにビクついて闘ったことを思い出していたみたい。
地震とか来たら崩れないか心配になる建物だ。
そんな俺たちの感想を、ジオンが何故か苦笑いで返した。
「ふふふ、ゴードン殿とランボルト殿もそんなことを言っていたよ。
さあ、お邪魔するとしよう」
☆☆☆
「おお、みんな!やっと来てくれたか!
首を長くして待っていたぞ!」
正面扉をノックすると、すぐにテオが出迎えてくれた。
尻尾をブンブン振ってる様子は、まるで仕事から帰ってきた主人にテンアゲする犬のようだ。
…本人には言えんけど、クソ可愛ええ…。
そのままエントランスへ通してくれた。
…あれ?
外見はあんなにボロいのに、屋敷内の方は意外と綺麗になっているんだな。
さっきの門番みたいな屈強な男の人がチラホラ見えるし、あの中に優秀な給仕人でもいるのだろうか?
「昨日、カジノから帰る時にアシュリー嬢が言っていたぞ。
レイト、あんたはどうやら『英雄』になったらしいな?」
「なっ!?クソ、あの女…。
いや、そんな大したことしてないから」
「レイト殿…。それは謙遜し過ぎだぞ?
君は多くの命を救っただけではなく、 この僕に『ピンチ』を味わさせてくれたんだ!
とても感謝してもしきれないぞ!」
「おいてめ!
なにさり気に巻き込まれたことを俺のせいにしてんだ!」
野郎3人でくっちゃべっていると、フレイがわざとらしく咳払いをしてきた。
「オホン…。盛り上がるのも良いけど、とっととシルヴィアの所に連れてくれないかしら?
こっちは荷物が多いのよ」
「ああ、すまないフレデリカ嬢。
リック達は2階の客間にいる。案内しよう」
☆☆☆
テオに案内された客間は、床にはフカフカの絨毯、壁にはよく分からない絵画、中央には大きなテーブルと、平凡でありきたりな内装だった。
そして席にシルヴィアとシトロンさんが隣り合って着席していた。
真剣な顔つきで何か話し合ってる…。
リックは会話に混ざらず、部屋の隅で筋トレをしていた。
「やっと来たか、遅せェんだよてめェら。
はやく俺の服渡してくれ」
「うっさいわねー。
次そんなこと言ったら破き捨てるわよ。ほら」
俺たちの来訪をずっと待っていたからか、リックは少し急かすように装備の返却を求めた。
それを持っていたフレイもまた、負けじと強い口調で応える。
まあ、待たせたのは悪かったな。
そしてシルヴィアも席を立ってこちらへやって来た。
「もう…ちょっとは行儀良くしなさいリック。
あ、ちなみに私の装備は…」
「ああ、それなら僕が持ってきたぞ。
君のローブもこの通りしっかり洗濯済みなので安心してくれ」
「え…ええええ!?
な、なんでジオンさんが!?」
「レイト殿が僕が渡した方が喜ぶだろうと」
「なっ!?レイトさん!
ちょっとこっち来なさい!」
「え、え!?いだだだ!!!」
顔を真っ赤にしたシルヴィアに腕を引っ張られ、部屋の外でめっちゃ怒られた。
女性の着替えを男性に持たせるのは非常識極まりないとかなんとか…。
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