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第119話:歌姫の趣味
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「それじゃあみんなぁ。
あとはよろしくね、おつかれさま」
「はい!お疲れ様です、ギルド長」
レイト君たちとの面談が終わってから半日。
その日の業務に区切りを付け、他の職員の子より早く上がらせてもらった。
理由は『裏賭博場』へ向かうためだ。
もちろん遊ぶ目的…ではない。
面談で質問を受け付けた時、彼らは魔王以外にも何か目的があるようだった。
余計なお世話かもしれないが、少しでも彼らの人探しに協力してあげようと思い立ったのだ。
カジノ…。
前オーナーの『グエル・ノーストン』が仕切っていた時から、私はカジノへ多額の出資をして援助を行なっている。
しかし時代の流れなのか、オーナーが変わり、ノルンのカジノは『裏カジノ』などと呼ばれるようになってしまった。
以前からノーストン支配人とは交流があったけど、持病が悪化したとかで最近はめっきり連絡が途絶えてしまっている。
しかし、例えオーナーが変わり、カジノが何と呼ばれようとも、私がギャンブルを愛する気持ちは若い頃から変わることはない。
王都にできる前は、よく『理の国』のカジノへ出向いていたほどだ。
煌びやかで豪華な雰囲気。
豊富なゲームの数々。
他の客とのコミュニケーション。
そして、テーブル上で行われる真剣勝負…。
大当たりや逆転の一手を引くまでのスリルが私を痺れさせ、極上の快感を与えてくれる。
あのヒリヒリした場を考えただけで…ゾクゾクする。
……もし、レイト君たちがとっくに人探しが終わっていて遊んでいるなら、少しくらいはゲームに付き合ってもいいかもね。
この時の私はそんな軽い気持ちで向かっていた。
☆☆☆
今回開催されているカジノは貴族街の地下。
普通なら街に入る前の検問所で止められてしまうけど、私は〝顔がきく〟のでフリーパスだ。
そして、貴族街でもっとも近いルートからカジノへ向かう。
薄暗い通路を抜け、装飾が施された扉を開けると…キラキラとした眩しい光が目に飛び込む。
フフ、今日もみんな派手に賭けて遊んでるみたいね。
換金所のスタッフに声を掛けると、恭しくお辞儀をしてきた。
「ごきげんよう」
「これはこれは…フェザリィ様。
毎度ご無沙汰しております。
今夜はプレイヤーとしてのご来訪ですか?
それとも、お客様とのご交流ですかな?」
「ううん、今回はどちらでもないわ」
「そうですか…。
また貴女様の〝歌〟で会場を盛り上げてくださるのかと、少々期待していましたが…」
「うふふ、それはまた今度ねぇ」
換金所のスタッフは残念そうに顔を伏せる。
私はこのカジノで『アンナ・フェザリィ』の他に別の名前…というか異名を持っている。
かつてこのカジノでは、経営不振が続き私の出資や収益だけでは首が回らない時があった。
そこで私は『紅の魔王』の軍と闘ってる時代から使ってる『武器』を提供することにした。
私の職業は『歌手士』。
そして私は、稀に女性だけに生まれる数少ない亜人族、『女鳥人』の血を引いている。
種族柄もあって、歌うことは誰よりも得意だった。
私の歌は闘う人を勇気付けたり、傷付いた人を癒し、さらには敵を操ったりするなど、様々な魔法が込められた『武器』だ。
やる事は単純で、カジノに通じる各入り口…すなわち酒場などの人が多く集まる場で、〝歌〟を披露し私を気に入った客をカジノへ誘うというちょっと危うい戦法だ。
もちろん歌う時は、人を操る魔法を込めてなんて歌わないので、あくまで『私の歌をもっと聴きたいならカジノへ来てね♡』と、客引きをしてるだけ。
そのかいもあって会場はたくさんのお客で賑わい、なんとかカジノは持ち直してくれた。
ただ、時々しか歌は提供していないはずなのに、いつの間にか『夜の歌姫』などと呼ばれるようになってしまった。
私はゲームで遊べればそれでいいのだけどね。
「それでは、本日は何のご入用でいらっしゃいましたか?」
スタッフが気を取り直すように、改めて質問してきた。
…そうね、自分で探すより聞いた方が早いかもしれないわね。
「人を探しているのよ。
『マミヤ・レイト』と『フレデリカ・シュバルツァー』っていう、若いカップルが来ていると思うのだけれど…」
「……っ!!」
名前を出した途端、スタッフの額に汗が出始めた。
あら?
「どうしたの?」
「いっ、いえ!
申し訳ありませんが、そのような方はご来場になっておりません…!」
「…?そう…」
変ねぇ…?
あの子たちの実績の1つに潜入クエストも含まれていた。
こんなカジノに潜入するくらいわけないと思うけど…。
「それならプルーロ支配人はいらっしゃる?
取り次いでもらえないかしら?」
「もっ、申し訳ございません!
そちらもただ今席を外しておりますゆえ…」
「あら、そう…。邪魔したわね」
「いえ!ごゆるりとお楽しみください!」
☆☆☆
とりとめのない挨拶をした後、他のスタッフに聞いてみるがみんな知らぬ存ぜぬで一貫していた。
そこで私はある部屋へ足を運んでみた。
『休憩室』だ。
ここにはゲームに疲れたプレイヤーが来る。
世間話でもよく使われるエリアだ。
情報を得るにはもってこいなのよねぇ。
「むう、今夜は散々ですな!」
「まったくだ!
せっかく良いコネを築けそうだった機会を逃してしまうとは…」
「そうだ。これだから人族が関わると…」
部屋へ入ると、貴族たちが集ってなにやら騒がしくしていた。
何かあったのかしら?
「ごきげんよう、皆さん。
今夜は運の巡りが悪いようですね?」
「あ、アンナ嬢!?
おお…まさか貴女と話せる日が来るとは!」
「待て!
ご麗人は私に声を掛けてくださったのだ!
ささ、どうぞお掛けください!
ただ今グラスを持ってきますので乾杯いたしましょう!」
何やら変な勘違いしてしまったようで、椅子を勧められた。
少し話を聞きたいだけなのに。
「お構いなく。
それより貴方たちが気分を害している理由の方に興味があるわ。
詳しく教えてくださらない?」
「もちろんですとも!
実は数時間前、『ウィーヌス』で遊んでいた人族と霊森人が居まして…」
☆☆☆
「……とまぁ、こんな感じで…ア、アンナ嬢?
もう行ってしまわれるのですか?」
「ええ。用事を思い出したの。
お話を聞かせてもらって嬉しかったわ。
今度はテーブルの上で語らいましょ♡」
「わ、分かりました!デュフフ…」
貴族たちにお礼を言ったあと、部屋を出た。
…やはり、あの子たちはここに居る。
それも何かトラブルに巻き込まれた形で。
急いで探さなければ!
私が密かに決意した時だった。
普段滅多に開くことがないVIPルームの扉が勢いよく開いた。
バン!
「た、助かったぜ!
おいみんな!やっと戻ってきたぞ!!」
「「おおおお!!!」」
「貴様らは!?なぜここに!?」
VIPルームから出てきたのは、ボロボロの服装を身にまとった様々な人種が混じった人間たち。
さらに奇妙なことに、各々がぐったりとした人間を一人ずつ肩に担いでいた。
あの人たちはいったい?
あの多人数がVIPルームに居た?
いや、今『戻ってきた』と言っていた。
部屋に何か秘密があるわね!
「クソっ!!
はやくコイツらを戻せ!
目撃者は封じろ!」
「…っ!?みんな下がれ!
眠ってるやつは後ろに置くんだ!」
「くたば……ぶっ!?」
ディーラーの1人が剣で斬り掛かる瞬間、私は後ろから『水弾』をぶつけた。
よし、注意をこちらに引かせられたわね。
さぁ、私の『剣』に刮目しなさい。
「『夢宴の歌』」
♪♪♪
「…これ、は………グゥ…」
カジノ内のディーラーだけに効果があるように魔法を調節し、無力化に成功した。
ま、こんなものね。
私は先ほど襲われようとされていた人たちの所へ近づいた。
「あ、アンタ…すげぇな。
一瞬でコイツらを眠らせるなんて」
「バカ。まず言うことあんだろ?
ありがとう、おかげで助かったよ!」
「うふふ、どういたしまして。
それより貴方たちどこから来たの?
良かったら聞かせてくれないかしら?」
「俺らは地下の『裏武闘会』から来たんだ!
ずっと監禁されていたが、今日マミヤ・レイトっていう人族が俺たちを…」
こうして私はジョナサンが裏で行なっていた、真の悪業を知ることとなった。
ちなみに脱出した人の中には、なんとノーストン支配人も居た!
これは…問い詰めなければいけない。
私の大切な遊び場を作ってくれた恩人に泥をぶつけた罪…しっかり償わせてやる。
あとはよろしくね、おつかれさま」
「はい!お疲れ様です、ギルド長」
レイト君たちとの面談が終わってから半日。
その日の業務に区切りを付け、他の職員の子より早く上がらせてもらった。
理由は『裏賭博場』へ向かうためだ。
もちろん遊ぶ目的…ではない。
面談で質問を受け付けた時、彼らは魔王以外にも何か目的があるようだった。
余計なお世話かもしれないが、少しでも彼らの人探しに協力してあげようと思い立ったのだ。
カジノ…。
前オーナーの『グエル・ノーストン』が仕切っていた時から、私はカジノへ多額の出資をして援助を行なっている。
しかし時代の流れなのか、オーナーが変わり、ノルンのカジノは『裏カジノ』などと呼ばれるようになってしまった。
以前からノーストン支配人とは交流があったけど、持病が悪化したとかで最近はめっきり連絡が途絶えてしまっている。
しかし、例えオーナーが変わり、カジノが何と呼ばれようとも、私がギャンブルを愛する気持ちは若い頃から変わることはない。
王都にできる前は、よく『理の国』のカジノへ出向いていたほどだ。
煌びやかで豪華な雰囲気。
豊富なゲームの数々。
他の客とのコミュニケーション。
そして、テーブル上で行われる真剣勝負…。
大当たりや逆転の一手を引くまでのスリルが私を痺れさせ、極上の快感を与えてくれる。
あのヒリヒリした場を考えただけで…ゾクゾクする。
……もし、レイト君たちがとっくに人探しが終わっていて遊んでいるなら、少しくらいはゲームに付き合ってもいいかもね。
この時の私はそんな軽い気持ちで向かっていた。
☆☆☆
今回開催されているカジノは貴族街の地下。
普通なら街に入る前の検問所で止められてしまうけど、私は〝顔がきく〟のでフリーパスだ。
そして、貴族街でもっとも近いルートからカジノへ向かう。
薄暗い通路を抜け、装飾が施された扉を開けると…キラキラとした眩しい光が目に飛び込む。
フフ、今日もみんな派手に賭けて遊んでるみたいね。
換金所のスタッフに声を掛けると、恭しくお辞儀をしてきた。
「ごきげんよう」
「これはこれは…フェザリィ様。
毎度ご無沙汰しております。
今夜はプレイヤーとしてのご来訪ですか?
それとも、お客様とのご交流ですかな?」
「ううん、今回はどちらでもないわ」
「そうですか…。
また貴女様の〝歌〟で会場を盛り上げてくださるのかと、少々期待していましたが…」
「うふふ、それはまた今度ねぇ」
換金所のスタッフは残念そうに顔を伏せる。
私はこのカジノで『アンナ・フェザリィ』の他に別の名前…というか異名を持っている。
かつてこのカジノでは、経営不振が続き私の出資や収益だけでは首が回らない時があった。
そこで私は『紅の魔王』の軍と闘ってる時代から使ってる『武器』を提供することにした。
私の職業は『歌手士』。
そして私は、稀に女性だけに生まれる数少ない亜人族、『女鳥人』の血を引いている。
種族柄もあって、歌うことは誰よりも得意だった。
私の歌は闘う人を勇気付けたり、傷付いた人を癒し、さらには敵を操ったりするなど、様々な魔法が込められた『武器』だ。
やる事は単純で、カジノに通じる各入り口…すなわち酒場などの人が多く集まる場で、〝歌〟を披露し私を気に入った客をカジノへ誘うというちょっと危うい戦法だ。
もちろん歌う時は、人を操る魔法を込めてなんて歌わないので、あくまで『私の歌をもっと聴きたいならカジノへ来てね♡』と、客引きをしてるだけ。
そのかいもあって会場はたくさんのお客で賑わい、なんとかカジノは持ち直してくれた。
ただ、時々しか歌は提供していないはずなのに、いつの間にか『夜の歌姫』などと呼ばれるようになってしまった。
私はゲームで遊べればそれでいいのだけどね。
「それでは、本日は何のご入用でいらっしゃいましたか?」
スタッフが気を取り直すように、改めて質問してきた。
…そうね、自分で探すより聞いた方が早いかもしれないわね。
「人を探しているのよ。
『マミヤ・レイト』と『フレデリカ・シュバルツァー』っていう、若いカップルが来ていると思うのだけれど…」
「……っ!!」
名前を出した途端、スタッフの額に汗が出始めた。
あら?
「どうしたの?」
「いっ、いえ!
申し訳ありませんが、そのような方はご来場になっておりません…!」
「…?そう…」
変ねぇ…?
あの子たちの実績の1つに潜入クエストも含まれていた。
こんなカジノに潜入するくらいわけないと思うけど…。
「それならプルーロ支配人はいらっしゃる?
取り次いでもらえないかしら?」
「もっ、申し訳ございません!
そちらもただ今席を外しておりますゆえ…」
「あら、そう…。邪魔したわね」
「いえ!ごゆるりとお楽しみください!」
☆☆☆
とりとめのない挨拶をした後、他のスタッフに聞いてみるがみんな知らぬ存ぜぬで一貫していた。
そこで私はある部屋へ足を運んでみた。
『休憩室』だ。
ここにはゲームに疲れたプレイヤーが来る。
世間話でもよく使われるエリアだ。
情報を得るにはもってこいなのよねぇ。
「むう、今夜は散々ですな!」
「まったくだ!
せっかく良いコネを築けそうだった機会を逃してしまうとは…」
「そうだ。これだから人族が関わると…」
部屋へ入ると、貴族たちが集ってなにやら騒がしくしていた。
何かあったのかしら?
「ごきげんよう、皆さん。
今夜は運の巡りが悪いようですね?」
「あ、アンナ嬢!?
おお…まさか貴女と話せる日が来るとは!」
「待て!
ご麗人は私に声を掛けてくださったのだ!
ささ、どうぞお掛けください!
ただ今グラスを持ってきますので乾杯いたしましょう!」
何やら変な勘違いしてしまったようで、椅子を勧められた。
少し話を聞きたいだけなのに。
「お構いなく。
それより貴方たちが気分を害している理由の方に興味があるわ。
詳しく教えてくださらない?」
「もちろんですとも!
実は数時間前、『ウィーヌス』で遊んでいた人族と霊森人が居まして…」
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「……とまぁ、こんな感じで…ア、アンナ嬢?
もう行ってしまわれるのですか?」
「ええ。用事を思い出したの。
お話を聞かせてもらって嬉しかったわ。
今度はテーブルの上で語らいましょ♡」
「わ、分かりました!デュフフ…」
貴族たちにお礼を言ったあと、部屋を出た。
…やはり、あの子たちはここに居る。
それも何かトラブルに巻き込まれた形で。
急いで探さなければ!
私が密かに決意した時だった。
普段滅多に開くことがないVIPルームの扉が勢いよく開いた。
バン!
「た、助かったぜ!
おいみんな!やっと戻ってきたぞ!!」
「「おおおお!!!」」
「貴様らは!?なぜここに!?」
VIPルームから出てきたのは、ボロボロの服装を身にまとった様々な人種が混じった人間たち。
さらに奇妙なことに、各々がぐったりとした人間を一人ずつ肩に担いでいた。
あの人たちはいったい?
あの多人数がVIPルームに居た?
いや、今『戻ってきた』と言っていた。
部屋に何か秘密があるわね!
「クソっ!!
はやくコイツらを戻せ!
目撃者は封じろ!」
「…っ!?みんな下がれ!
眠ってるやつは後ろに置くんだ!」
「くたば……ぶっ!?」
ディーラーの1人が剣で斬り掛かる瞬間、私は後ろから『水弾』をぶつけた。
よし、注意をこちらに引かせられたわね。
さぁ、私の『剣』に刮目しなさい。
「『夢宴の歌』」
♪♪♪
「…これ、は………グゥ…」
カジノ内のディーラーだけに効果があるように魔法を調節し、無力化に成功した。
ま、こんなものね。
私は先ほど襲われようとされていた人たちの所へ近づいた。
「あ、アンタ…すげぇな。
一瞬でコイツらを眠らせるなんて」
「バカ。まず言うことあんだろ?
ありがとう、おかげで助かったよ!」
「うふふ、どういたしまして。
それより貴方たちどこから来たの?
良かったら聞かせてくれないかしら?」
「俺らは地下の『裏武闘会』から来たんだ!
ずっと監禁されていたが、今日マミヤ・レイトっていう人族が俺たちを…」
こうして私はジョナサンが裏で行なっていた、真の悪業を知ることとなった。
ちなみに脱出した人の中には、なんとノーストン支配人も居た!
これは…問い詰めなければいけない。
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