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ひとつめの国
38.風邪
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出発から一週間が過ぎた、この道には魔物除けの結界が張られているらしく、この一週間特に魔物が襲い掛かってくることはなかった。
また、盗賊についても、見つかりにくいように作られているというだけあって、今のところまったく影も形もない。
「こんなので本当に報酬をもらって良いんだろうか」
ただ馬車に乗って揺られているだけで、ここの所、まったく仕事らしいことをしていないため、少し不安になってくる。……マーレだけは相変わらずご飯を作っていて大絶賛され、仕事をしているとは言えるが、本来の仕事はまったくない。
「いいのよ。もしもの時の保険を買ってるわけなんだから」
もちろんそれは分かっているのだが、何となく居心地が悪いのだ。商人達はもう慣れているようで、まったく気にしていないどころか、むしろ大剣がいる分安く済んだ事もあり、終始ご機嫌なのだが。
現在は野営の準備をしながら、猫目と雑談をしていた。マーレは何故かわたしと猫目が二人だけになることを嫌がっていたが、わたしの腹が切ない声で空腹を訴えると、しぶしぶ夕食を作りにいった。
もしかすると、仲間外れにされているようですねているのかもしれない。
そこに、テントの設営を終えたらしい大剣が近づいてきた。
「おい、今日はマーレが後半の夜番だよな。ラウムも付き合うのか?」
「ああ、流石に一人だけ寝るのも忍びないからな」
この王都までの旅も、マーレの護衛依頼に便乗させてもらっているようなものだ。まあ、元をたどれば馬車をケチった領主のせいだが、まあ、なんの実績もない新人冒険者がどれほど信用できるか分からないうちから、そうもてなすことはできないだろう。
だからマーレ一人に夜番をさせるのはあまりにも薄情な気がして、今のところマーレが夜番の時は一緒に起きている。
ただでさえ、いつも美味しい料理を提供してもらっているのだ。マーレは夜番の時に付き合ってやるだけで機嫌がよくなるのだから、そのくらいはお安い御用だ。
「どうせアンタは役に立たないんだから、アイツにまかせて寝ちゃえばいいのに」
かなり辛辣な言い草だが、冒険者ではないわたしの体調を猫目なりに気遣ってくれているのだ。
不器用な優しさを微笑ましく思いながら首を振る。
「まあ、心配するな。体調管理だけはしっかりしているから」
「……別に心配なんてしてないわよ」
「はいはい」
大剣と二人、にんまりとして猫目に生温かい視線を送る。
「素直になれないのも、また若さだな」
「なにオッサンクサイこと言ってんの?」
「オッ……」
猫目をからかおうとした大剣がオッサンカウンターを食らうのも、最近では日常風景と化して、誰も気にも留めない。最初のころは誰かしらフォローしたりしていたが、割といつも自業自得なうえに一日に何度の同じようなやり取りをするため、慰めの言葉も尽きてしまった。
どうせ放っておいても、勝手に自分でさっさと立ち直るため、ちょっとの間くらい好きに落ち込ませておけばいいのだ。
そんなくだらないやり取りをしているうちに、いい匂いを漂わせて、マーレの夕食が完成した。
皆で運んで並べ、机を囲んで歓談しつつ食べる。
今日も変わりなく美味しいのだが、ひとりの若い見習商人の匙があまり進んでいない。
いつもなら若いだけあって、他の商人よりもモリモリ食べているが、今日はいつもの半分も食べていない。表情を見るに口に合わないようではないようだが、あまり食欲はないようだ。
「ごちそうさまです」
「ん?もういいのか?」
「ええ、なんだかもうお腹いっぱいで」
彼の近くに座っていた商人が、不思議に思って訪ねるが、本人もなぜ食欲がないのかあまり分かっていないようで、困ったように首を傾げる。
「体調が悪いのか?」
「いえ、そういうわけでは……」
ないとは思いつつも、断言するほどの自信はないようだ。商人は少し考えた後、念のため、早く休むように勧める。見習商人もそうしたほうがいいと考え、言葉に甘えて一足先に休むことにしたようだ。自分の分の皿だけ洗って、テントに入っていった。
仮眠した後、前半の夜番をしていた猫目と交代して、荷物のそばに座って見張りをする。
すぐに動けるように並んで座るべきなのだが、まだ夜は冷えるということもあって、マーレに抱えられてくっついて座る。
「マーレは寒がりだな」
「ラウムは温かい……」
ぎゅうぎゅうとぬいぐるみのように抱きしめられているが、ルシアは最近は暑くなってきたのか少し離れた場所に伏せて眠ってしまった。ロスもルシアの頭の上が気に入っているようで、そこに乗っている。
マーレはまだ肌寒いのか、たまに身体をスリスリと動かしている。
わたしはそこまで寒くないため、もしかして彼は体調不良なのではと疑い、マーレの額に手を当てて熱を測った。
「……別に熱はないようだな」
「うん、元気」
額に置いた手に重なったマーレの手は少し冷たい。今度冷え性改善の薬でも調合してやろうと考えながら、みんなが起きだすまで二人でうとうとする。もちろん警戒はしているので、別に番をサボって居眠りしているわけではない。
そうして日が昇り始めたころ、徐々に他のメンバーが起きてくるとマーレは朝食を作り始めたが、食事が始まっても、あの見習商人が起きてくることはなかった。
食事の後、商人の一人と見習商人の様子を見に行く。
「おい、はいるぞ?」
商人が声をかけても返事はなかったが、幕を開けて勝手に入る。見習商人の青年は顔を赤くして、苦しそうに目を閉じていた。額には脂汗をかいていてかなり息が荒い。加えてたまに鼻をすすったり、咳をしたりしている。
首に手を当てて熱を測るフリをしつつ、”眼”を使って瞼越しに彼の体調を診る。
「……うん、風邪ですね。疲れが出たんでしょう」
「そうですか……」
この見習の青年は今回が初めての遠征らしい。慣れない環境で気を張っていたのかもしれない。しかし彼一人のためにここで足を止めるわけにもいかない。病人には酷だろうが馬車の中で寝ていてもらうしかない。
風邪薬と一緒に酔い止めも処方しておいてやろう。
「お粥くらいなら食べられそうですか?」
「……少しなら」
「では、薬を飲む前に少しでも何か食べるようにしてください」
激しく胃が荒れるような薬ではないが、食べられるのなら空腹でないほうが良いし、少しでも栄養を摂っておいたほうが早く治る。旅中に体調不良が長引けば、かなりつらい思いをするだろうし、見習の身でずっと看病され続けるのはかなり気まずいだろう。
また、盗賊についても、見つかりにくいように作られているというだけあって、今のところまったく影も形もない。
「こんなので本当に報酬をもらって良いんだろうか」
ただ馬車に乗って揺られているだけで、ここの所、まったく仕事らしいことをしていないため、少し不安になってくる。……マーレだけは相変わらずご飯を作っていて大絶賛され、仕事をしているとは言えるが、本来の仕事はまったくない。
「いいのよ。もしもの時の保険を買ってるわけなんだから」
もちろんそれは分かっているのだが、何となく居心地が悪いのだ。商人達はもう慣れているようで、まったく気にしていないどころか、むしろ大剣がいる分安く済んだ事もあり、終始ご機嫌なのだが。
現在は野営の準備をしながら、猫目と雑談をしていた。マーレは何故かわたしと猫目が二人だけになることを嫌がっていたが、わたしの腹が切ない声で空腹を訴えると、しぶしぶ夕食を作りにいった。
もしかすると、仲間外れにされているようですねているのかもしれない。
そこに、テントの設営を終えたらしい大剣が近づいてきた。
「おい、今日はマーレが後半の夜番だよな。ラウムも付き合うのか?」
「ああ、流石に一人だけ寝るのも忍びないからな」
この王都までの旅も、マーレの護衛依頼に便乗させてもらっているようなものだ。まあ、元をたどれば馬車をケチった領主のせいだが、まあ、なんの実績もない新人冒険者がどれほど信用できるか分からないうちから、そうもてなすことはできないだろう。
だからマーレ一人に夜番をさせるのはあまりにも薄情な気がして、今のところマーレが夜番の時は一緒に起きている。
ただでさえ、いつも美味しい料理を提供してもらっているのだ。マーレは夜番の時に付き合ってやるだけで機嫌がよくなるのだから、そのくらいはお安い御用だ。
「どうせアンタは役に立たないんだから、アイツにまかせて寝ちゃえばいいのに」
かなり辛辣な言い草だが、冒険者ではないわたしの体調を猫目なりに気遣ってくれているのだ。
不器用な優しさを微笑ましく思いながら首を振る。
「まあ、心配するな。体調管理だけはしっかりしているから」
「……別に心配なんてしてないわよ」
「はいはい」
大剣と二人、にんまりとして猫目に生温かい視線を送る。
「素直になれないのも、また若さだな」
「なにオッサンクサイこと言ってんの?」
「オッ……」
猫目をからかおうとした大剣がオッサンカウンターを食らうのも、最近では日常風景と化して、誰も気にも留めない。最初のころは誰かしらフォローしたりしていたが、割といつも自業自得なうえに一日に何度の同じようなやり取りをするため、慰めの言葉も尽きてしまった。
どうせ放っておいても、勝手に自分でさっさと立ち直るため、ちょっとの間くらい好きに落ち込ませておけばいいのだ。
そんなくだらないやり取りをしているうちに、いい匂いを漂わせて、マーレの夕食が完成した。
皆で運んで並べ、机を囲んで歓談しつつ食べる。
今日も変わりなく美味しいのだが、ひとりの若い見習商人の匙があまり進んでいない。
いつもなら若いだけあって、他の商人よりもモリモリ食べているが、今日はいつもの半分も食べていない。表情を見るに口に合わないようではないようだが、あまり食欲はないようだ。
「ごちそうさまです」
「ん?もういいのか?」
「ええ、なんだかもうお腹いっぱいで」
彼の近くに座っていた商人が、不思議に思って訪ねるが、本人もなぜ食欲がないのかあまり分かっていないようで、困ったように首を傾げる。
「体調が悪いのか?」
「いえ、そういうわけでは……」
ないとは思いつつも、断言するほどの自信はないようだ。商人は少し考えた後、念のため、早く休むように勧める。見習商人もそうしたほうがいいと考え、言葉に甘えて一足先に休むことにしたようだ。自分の分の皿だけ洗って、テントに入っていった。
仮眠した後、前半の夜番をしていた猫目と交代して、荷物のそばに座って見張りをする。
すぐに動けるように並んで座るべきなのだが、まだ夜は冷えるということもあって、マーレに抱えられてくっついて座る。
「マーレは寒がりだな」
「ラウムは温かい……」
ぎゅうぎゅうとぬいぐるみのように抱きしめられているが、ルシアは最近は暑くなってきたのか少し離れた場所に伏せて眠ってしまった。ロスもルシアの頭の上が気に入っているようで、そこに乗っている。
マーレはまだ肌寒いのか、たまに身体をスリスリと動かしている。
わたしはそこまで寒くないため、もしかして彼は体調不良なのではと疑い、マーレの額に手を当てて熱を測った。
「……別に熱はないようだな」
「うん、元気」
額に置いた手に重なったマーレの手は少し冷たい。今度冷え性改善の薬でも調合してやろうと考えながら、みんなが起きだすまで二人でうとうとする。もちろん警戒はしているので、別に番をサボって居眠りしているわけではない。
そうして日が昇り始めたころ、徐々に他のメンバーが起きてくるとマーレは朝食を作り始めたが、食事が始まっても、あの見習商人が起きてくることはなかった。
食事の後、商人の一人と見習商人の様子を見に行く。
「おい、はいるぞ?」
商人が声をかけても返事はなかったが、幕を開けて勝手に入る。見習商人の青年は顔を赤くして、苦しそうに目を閉じていた。額には脂汗をかいていてかなり息が荒い。加えてたまに鼻をすすったり、咳をしたりしている。
首に手を当てて熱を測るフリをしつつ、”眼”を使って瞼越しに彼の体調を診る。
「……うん、風邪ですね。疲れが出たんでしょう」
「そうですか……」
この見習の青年は今回が初めての遠征らしい。慣れない環境で気を張っていたのかもしれない。しかし彼一人のためにここで足を止めるわけにもいかない。病人には酷だろうが馬車の中で寝ていてもらうしかない。
風邪薬と一緒に酔い止めも処方しておいてやろう。
「お粥くらいなら食べられそうですか?」
「……少しなら」
「では、薬を飲む前に少しでも何か食べるようにしてください」
激しく胃が荒れるような薬ではないが、食べられるのなら空腹でないほうが良いし、少しでも栄養を摂っておいたほうが早く治る。旅中に体調不良が長引けば、かなりつらい思いをするだろうし、見習の身でずっと看病され続けるのはかなり気まずいだろう。
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