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ひとつめの国
15.一階
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桶蓮の葉を歩いてしばらく進むと、さらに水底が深くなったようで、また植生が変わった。
わたし達は最後に、一際大きい桶蓮の葉にみんなで乗ると、水魔術の刃で茎を切り離し、船のようにして水面を進んだ。
「さーて、ちょっと釣りでもするか」
「うん」
ルシアの影から釣竿を出して座ると、あぐらをかいた膝がぷにっと何かに当たった。
「ん?ぷにっ?」
膝をあげて確認すると、パッと見そこには何も無い。しかし"眼"を凝らして見ると、手の平サイズの透明の丸い何かが転がっている。そっと持ち上げてよく観てみると、それは小さくて透明なスライムだった。
「……お前、スライムなのか?」
いや、観てわかってはいるのだが、あまりに自分の知るスライムとかけ離れていて、そう尋ねずにはいられなかった。
手に乗った透明の丸は、ビクッとして少しの間驚いたように固まった後、頷くようにぷるっと縦に揺れた。
それにまた驚く。そもそも返事など期待していなかったのだ。スライムはとても知能が低く、同族以外と意思疎通は不可能と言われている。
「わたしの言っていることがわかるのか?」
スライムは肯定するようにまたぷるっと揺れた。見た目もそうだが、かなり特殊な個体のようだ。改めてスライムをじっと観る。
隠れスライム。スライムの特殊個体。普通の生き物には姿が認識出来ないほど透明。水のように光が屈折することもないので、その輪郭を捉えることは出来ない。
また、非常に気配も薄く、触れたとしても気づかれないことが多い。
身体が小さく、成体でも人間の成人女性の手のひらほどにしかならない。
神聖属性の魔力を持ち、強い浄化の能力がある。
神聖属性……初めて見るな。神性を帯びた魔力や聖属性の魔力は見たことがあるが、それがどっちも合わさったようなものは見たことも聞いたこともない。なんかとにかく神々しい響きだ。
「ラウム、そこに何かいるの?」
「ああ、そうか。普通の生き物には見えないんだったな」
「ワフ?」
さっきからひとりで喋っているようにしか見えないわたしの手のひらをを、マーレとルシアが不思議そうに覗き込む。
「ここに小さくて透明なスライムがいるんだ。隠れスライムと言うらしい」
スライムが乗っている手をズイと二人の目の前に出すと、目をこらすようにじっと見て、そっと指先や前足でつついた。スライムはそれにまったく臆する様子もなく、されるがままぷるぷると揺れている。
「ほんとだ、なんかいる。ぷにぷに」
マーレが不思議そうにつぶやくと、ルシアは興味深そうに尻尾を振った。スライムはなんだか照れたようにぷるぷると揺れている。スライムのような弱い魔物がルシアを怖がらないのも、人間と見れば義務なのかと思うほど襲いかかってくるスライムがこんなに大人しいのも、とても珍しい。
「もしかして群れからはぐれさせてしまったか?」
そう聞いてみれば、違うというように横に二回揺れる。それに少しほっとする。
まあ、おそらく他のスライムにもコイツは見えないのだろう。もしかするとずっと空気のように生きて来たのかもしれない。
「スマンがしばらく同乗させてくれ」
そっと葉上にスライムを下ろし、釣糸を水面に垂らした。
今日は釣りをしつつ、階層の中でも一番広いと言われる一階層を探索し、このまま水上で一晩明かす予定だ。実際探索だけならそこまで時間はかからないのだが、それとは別の目的があるので、今日は一晩居座るつもりだ。
とりあえず、ダンジョン一階層の旅に隠れスライムという同行者が加わった。
浮遊性の植物植物が浮かぶ水面を見ながら、初めて見る植物があればすかさず採取していく。
雲藻。ふわふわの綿が取れる藻。上から見ると水面に雲が浮かんでいるように見える。綿は撥水性が高く、雨具などの防水グッズに使われる。
雲のような白い綿と、淡い寒色の浮草、白く煙る薄い霧を夕暮れ黄みの光が柔らかく照らし、幻想的な景色を作り出している。
そろそろ日没。夕食の準備に取り掛かろうかと言う時に、わたし達が乗った桶蓮の葉は、蓮のような花が一面に浮かぶ場所に辿り着いた。すりガラスのような半透明の花弁の先端は淡いピンク色に染まっている。
ここを今日の野営地と決めて、進むために使っていた風魔術を切る。
肩にかけていたマジックバッグから折り畳み式二口魔導コンロを出す。これは釜戸が作れない時も代用として今回新たに用意したものだ。動力源は精魔玉と呼ばれる魔力を貯めることが出来る球体状の石で、これは魔溜茸と言われる魔力を溜める性質のある茸を霊泉の水煮込んだものに、精霊石と呼ばれる空気中の魔力を集める性質の石を丸く削って漬け込んで作られている。霊泉の水は素材の持つ力を良く引き出してくれるので、魔法薬の溶媒に重宝される。
精魔玉は溜め込んだ魔力を使い切ってしまっても、放っておけばまた魔力が溜まっていくので、何度か再利用できる。しかし、魔溜茸のエキスが抜けてしまうと魔力を貯めることが出来なくなるので、定期的に漬け込む必要がある。魔溜茸のエキスは魔道具屋か薬屋で購入できる。
ちなみにわたしは自分で作れるので、買う必要は無い。
精魔玉をふたつセットして、ツマミをひねれば簡単に火が着く。ツマミは一口につきひとつ付いていて、これで火力を調節するのだ。なんて便利で楽チン。こんなものをずっと使っていたら、あっという間に魔術の腕が退化しそうだ。
土魔術が使えない時以外は修行のためにも、釜戸を作ろう。
今日は野菜たっぷりのミルクスープに、トマトとハーブのソースがかかった淡水魚の揚げ焼き、チーズを練りこんだパンを頂く。
今日もマーレの料理は最高だ。わたしはルシアがいつものように美味しそうに夕食を食べているのを見て、ふと思いついたようにスライムに揚げ焼きの端っこを差し出した。その意図を覗うようにスライムが揺れる。
「食べるか?端っこ美味いぞ」
端っこはカリカリで一番美味しいところなのだ。スライムはじっと見つめるように固まって、揚げ焼きを身体に押し付けるようにして飲み込んでいく。すると、しゅわわ~と小さな音を立てて透明な身体の中で揚げ焼きが消化された。
スライムは感激したようにぷるぷるぷるっと小刻みに震えた。全身で美味しいと言っているようで、少し可愛い。
「もっと食べるか?」
ぷるっと肯定するスライムにスープやらパンやらと食べさせていった。小さな身体でよく食べる。スライムにあげているうちに自分の食べる分がほとんどなくなってしまって、結局マーレに作り置きを出して貰って食べた。
「朝は四人分作る」
「ああ、頼む」
スライムの食べっぷりから食事を気に入ってくれたことがなんとなく伝わったのか、マーレは少し張り切ったように宣言した。
食器を洗おうとして見ると、既に汚れはなく綺麗になっていた。重なった食器の横で、スライムが揺れている。
「綺麗にしてくれたのか?」
ちょっと得意げにぷるっと揺れて肯定する。礼を言ってちょいちょいと撫でると、それを羨ましがったルシアが頭を押し付けて来るので、それをわしゃわしゃと撫でる。するとさらにそれをマーレが羨ましそうにじっと見てくるので、短い髪をかき混ぜてやった。
「マーレもルシアもいつもありがとうな」
「うん」
「ワフッ」
完全に日が沈んで辺りが真っ暗になると、反対に水面に浮かぶ蓮の花に暖かいオレンジ色の明かりが灯る。
そう、これが今夜一階層に居座る理由だ。
灯蓮花。半透明の美しい花を咲かせる浮遊植物。花は夜になると火を灯した灯籠のように、中心からオレンジ色に発光する。花は蓮に似ているが、全くの別物。夜のうちに加工して調合すれば、高品質の媚薬ができる。また、見た目の美しさから観賞用としての人気も高い。
「美しいな」
一面に浮かんだ灯蓮花が、霧がかった湖を水面からぼんやりと照らす。近くにあるくっきりとしたガラス細工のような花と、遠く朧気に揺れる幻のような花。ここでしか見ることのできない、その幽玄な景色に、わたし達はしばし見とれた。
わたし達は最後に、一際大きい桶蓮の葉にみんなで乗ると、水魔術の刃で茎を切り離し、船のようにして水面を進んだ。
「さーて、ちょっと釣りでもするか」
「うん」
ルシアの影から釣竿を出して座ると、あぐらをかいた膝がぷにっと何かに当たった。
「ん?ぷにっ?」
膝をあげて確認すると、パッと見そこには何も無い。しかし"眼"を凝らして見ると、手の平サイズの透明の丸い何かが転がっている。そっと持ち上げてよく観てみると、それは小さくて透明なスライムだった。
「……お前、スライムなのか?」
いや、観てわかってはいるのだが、あまりに自分の知るスライムとかけ離れていて、そう尋ねずにはいられなかった。
手に乗った透明の丸は、ビクッとして少しの間驚いたように固まった後、頷くようにぷるっと縦に揺れた。
それにまた驚く。そもそも返事など期待していなかったのだ。スライムはとても知能が低く、同族以外と意思疎通は不可能と言われている。
「わたしの言っていることがわかるのか?」
スライムは肯定するようにまたぷるっと揺れた。見た目もそうだが、かなり特殊な個体のようだ。改めてスライムをじっと観る。
隠れスライム。スライムの特殊個体。普通の生き物には姿が認識出来ないほど透明。水のように光が屈折することもないので、その輪郭を捉えることは出来ない。
また、非常に気配も薄く、触れたとしても気づかれないことが多い。
身体が小さく、成体でも人間の成人女性の手のひらほどにしかならない。
神聖属性の魔力を持ち、強い浄化の能力がある。
神聖属性……初めて見るな。神性を帯びた魔力や聖属性の魔力は見たことがあるが、それがどっちも合わさったようなものは見たことも聞いたこともない。なんかとにかく神々しい響きだ。
「ラウム、そこに何かいるの?」
「ああ、そうか。普通の生き物には見えないんだったな」
「ワフ?」
さっきからひとりで喋っているようにしか見えないわたしの手のひらをを、マーレとルシアが不思議そうに覗き込む。
「ここに小さくて透明なスライムがいるんだ。隠れスライムと言うらしい」
スライムが乗っている手をズイと二人の目の前に出すと、目をこらすようにじっと見て、そっと指先や前足でつついた。スライムはそれにまったく臆する様子もなく、されるがままぷるぷると揺れている。
「ほんとだ、なんかいる。ぷにぷに」
マーレが不思議そうにつぶやくと、ルシアは興味深そうに尻尾を振った。スライムはなんだか照れたようにぷるぷると揺れている。スライムのような弱い魔物がルシアを怖がらないのも、人間と見れば義務なのかと思うほど襲いかかってくるスライムがこんなに大人しいのも、とても珍しい。
「もしかして群れからはぐれさせてしまったか?」
そう聞いてみれば、違うというように横に二回揺れる。それに少しほっとする。
まあ、おそらく他のスライムにもコイツは見えないのだろう。もしかするとずっと空気のように生きて来たのかもしれない。
「スマンがしばらく同乗させてくれ」
そっと葉上にスライムを下ろし、釣糸を水面に垂らした。
今日は釣りをしつつ、階層の中でも一番広いと言われる一階層を探索し、このまま水上で一晩明かす予定だ。実際探索だけならそこまで時間はかからないのだが、それとは別の目的があるので、今日は一晩居座るつもりだ。
とりあえず、ダンジョン一階層の旅に隠れスライムという同行者が加わった。
浮遊性の植物植物が浮かぶ水面を見ながら、初めて見る植物があればすかさず採取していく。
雲藻。ふわふわの綿が取れる藻。上から見ると水面に雲が浮かんでいるように見える。綿は撥水性が高く、雨具などの防水グッズに使われる。
雲のような白い綿と、淡い寒色の浮草、白く煙る薄い霧を夕暮れ黄みの光が柔らかく照らし、幻想的な景色を作り出している。
そろそろ日没。夕食の準備に取り掛かろうかと言う時に、わたし達が乗った桶蓮の葉は、蓮のような花が一面に浮かぶ場所に辿り着いた。すりガラスのような半透明の花弁の先端は淡いピンク色に染まっている。
ここを今日の野営地と決めて、進むために使っていた風魔術を切る。
肩にかけていたマジックバッグから折り畳み式二口魔導コンロを出す。これは釜戸が作れない時も代用として今回新たに用意したものだ。動力源は精魔玉と呼ばれる魔力を貯めることが出来る球体状の石で、これは魔溜茸と言われる魔力を溜める性質のある茸を霊泉の水煮込んだものに、精霊石と呼ばれる空気中の魔力を集める性質の石を丸く削って漬け込んで作られている。霊泉の水は素材の持つ力を良く引き出してくれるので、魔法薬の溶媒に重宝される。
精魔玉は溜め込んだ魔力を使い切ってしまっても、放っておけばまた魔力が溜まっていくので、何度か再利用できる。しかし、魔溜茸のエキスが抜けてしまうと魔力を貯めることが出来なくなるので、定期的に漬け込む必要がある。魔溜茸のエキスは魔道具屋か薬屋で購入できる。
ちなみにわたしは自分で作れるので、買う必要は無い。
精魔玉をふたつセットして、ツマミをひねれば簡単に火が着く。ツマミは一口につきひとつ付いていて、これで火力を調節するのだ。なんて便利で楽チン。こんなものをずっと使っていたら、あっという間に魔術の腕が退化しそうだ。
土魔術が使えない時以外は修行のためにも、釜戸を作ろう。
今日は野菜たっぷりのミルクスープに、トマトとハーブのソースがかかった淡水魚の揚げ焼き、チーズを練りこんだパンを頂く。
今日もマーレの料理は最高だ。わたしはルシアがいつものように美味しそうに夕食を食べているのを見て、ふと思いついたようにスライムに揚げ焼きの端っこを差し出した。その意図を覗うようにスライムが揺れる。
「食べるか?端っこ美味いぞ」
端っこはカリカリで一番美味しいところなのだ。スライムはじっと見つめるように固まって、揚げ焼きを身体に押し付けるようにして飲み込んでいく。すると、しゅわわ~と小さな音を立てて透明な身体の中で揚げ焼きが消化された。
スライムは感激したようにぷるぷるぷるっと小刻みに震えた。全身で美味しいと言っているようで、少し可愛い。
「もっと食べるか?」
ぷるっと肯定するスライムにスープやらパンやらと食べさせていった。小さな身体でよく食べる。スライムにあげているうちに自分の食べる分がほとんどなくなってしまって、結局マーレに作り置きを出して貰って食べた。
「朝は四人分作る」
「ああ、頼む」
スライムの食べっぷりから食事を気に入ってくれたことがなんとなく伝わったのか、マーレは少し張り切ったように宣言した。
食器を洗おうとして見ると、既に汚れはなく綺麗になっていた。重なった食器の横で、スライムが揺れている。
「綺麗にしてくれたのか?」
ちょっと得意げにぷるっと揺れて肯定する。礼を言ってちょいちょいと撫でると、それを羨ましがったルシアが頭を押し付けて来るので、それをわしゃわしゃと撫でる。するとさらにそれをマーレが羨ましそうにじっと見てくるので、短い髪をかき混ぜてやった。
「マーレもルシアもいつもありがとうな」
「うん」
「ワフッ」
完全に日が沈んで辺りが真っ暗になると、反対に水面に浮かぶ蓮の花に暖かいオレンジ色の明かりが灯る。
そう、これが今夜一階層に居座る理由だ。
灯蓮花。半透明の美しい花を咲かせる浮遊植物。花は夜になると火を灯した灯籠のように、中心からオレンジ色に発光する。花は蓮に似ているが、全くの別物。夜のうちに加工して調合すれば、高品質の媚薬ができる。また、見た目の美しさから観賞用としての人気も高い。
「美しいな」
一面に浮かんだ灯蓮花が、霧がかった湖を水面からぼんやりと照らす。近くにあるくっきりとしたガラス細工のような花と、遠く朧気に揺れる幻のような花。ここでしか見ることのできない、その幽玄な景色に、わたし達はしばし見とれた。
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