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プロローグ
森の薬売り
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魔物が巣食う危険な森の奥。一般人はほとんど近づかず、たまに人間がいるとすれば、俗世で生きられない訳ありのものか、超一流の腕の立つ冒険者か、もしくは人間に化けている魔物か……。
そんな森には冒険者達の間で有名な噂があった。
一流の冒険者でも見つけられない、神出鬼没の薬売り。
会おうと探しても全く見つからず、気が向いた時だけ姿を現す。姿も、正体も、一切が不明。用が終わるとすぐに消え去り、何人も追いかけることは叶わない。
「クソ!見失った……」
「相変わらず、逃げ足の早いやつだ」
二人組の男が、思わずといった調子で吐き捨てる。彼らの職業は、言うなれば暗殺者。
任務に失敗した仲間のひとりを始末するために、追いかけるうちに、森の中に入り込んでしまったのだ。
「ヤツはエルフだ。森の中では分が悪い」
彼らの標的……エルフは森の民とも呼ばれている。森で生まれ、森のとともに生きる。そのほとんどが森の中で一生を終えるが、近年では見目の美しさや魔力や身体能力の高さから奴隷狩りに狙われ、裏社会ではちらほらその姿を見かけるようになった。
愛玩奴隷としても人気だが、彼らの今回の標的のように、暗殺者や護衛などの戦闘奴隷としても需要があるのだ。
「それに狙撃が得意だからな、気を抜くなよ」
彼らの生きる世界は弱肉強食。狩る側のつもりでも気を抜けば狩られる側になる。片時も油断は出来ない。
男たちはこれ以上奥に入り込むのは不味いと判断し、一度引き返し、他のチームと連携を取ろうということになった。
しかしターゲット側としては、森を出て応援を呼ばれるのは都合が悪く、狙撃による妨害の可能性は大いにあった。
狙撃に気をつけつつ、二人が引き返し始めたその時、背後でがさりともの音が聞こえた。
二人は即座に振り返ると、ゆっくりと音のした方に近づき、勢いよく短剣を突き立てた。
しかし剣は空を切り、足元の何かを踏みつけた。
「なっ……!コイツは!」
足元を確認して驚きに小さく声を漏らす。
そこに転がっていたのは、胸をナイフで刺されたターゲットのエルフだった。
二人は慎重に近づき、脈や瞳孔を確認する。
「死んでる……」
エルフの男はかなりの手練で、ここはエルフに有利な森の中。だと言うのに、目の前に転がる死体には、胸に刺さったナイフ以外は外傷ひとつない。
「殺ってくれたのはありがたいが、これは……」
もし自分達が敵対することになれば、彼と同じように為す術なく殺されるだろうと予想出来た。
「早く証拠を回収して、森を抜けるぞ」
「ああ」
このような森の中から死体を持って帰るのは、大変だ。そのため、こういう場合は奴隷の証である首輪を持ち帰る。暗殺者など、主人の都合の悪い秘密に当たる仕事をする奴隷には"隷属の首輪"という特殊な魔道具が着けられる。"隷属の首輪"を嵌められた奴隷は、決して主人に逆らえず、どんな拷問を受けようとも秘密を話すことは出来ない。この首輪は主人の許しがあった時か、奴隷自身が死亡した時しか外すことが出来なくなっており、ターゲットを確実に殺したという証拠としても有用だ。
男のひとりが首輪に手をかけると、やはり首輪はあっさり外れた。
ついでにエルフの胸に刺さったナイフも回収ししておこうと、手を差し向ける。
「そのナイフ、わたしの」
突然、すぐ隣で声がした。
咄嗟に目の前のナイフを抜き、声の主を切りつける。しかしナイフはひらりとかわされ、深緑のローブがはためく。
「それ、わたしのナイフ。返して」
少女のような少年のような声。警戒する男達を前に、全身を深緑のローブで覆った、小柄な人物が静かに佇んでいた。目深に被ったフードが影を落とし、その人相を確認することはできない。
「何者だ、お前は」
目の前にいながら見失いそうになるほどの気配の薄さに、暗殺者としての本能が警鐘を鳴らしていた。
見失えば、手も足も出ずに簡単に殺される、と。
何か考え込むような長い沈黙の後、小柄な人物が答える。
「……名は忘れた。冒険者たちには、薬売りと呼ばれている」
「薬売り……?神出鬼没だと言う森の薬売りの事か?」
「……たぶんそう」
男達に別の衝撃が走るとともに、納得する。
森の薬売りは、森を住処とするだけあって森に詳しく、神出鬼没。暗殺者すら欺く隠密スキルを持っていても不思議ではない。
しかし納得はすれど、まだ警戒を緩める訳には行かない。元とはいえ、仲間だった暗殺者が殺されている。敵対者である可能性が無くなった訳では無い。
「なぜそいつを殺した?」
「……急に襲いかかってきたから、咄嗟に殺してしまった」
「急に……?そいつがか?」
隠密行動中に暗殺者が無駄な戦闘をするとは思えない。それに、目の前にいても気を抜くと見失いそうになるこの人物をどうやって探し当てたというのか。どうにも信じられないと、男は首を傾げた。
「向こうも驚いていたみたいだった……彼も咄嗟にわたしを殺そうとしていたのかもしれない」
どうやらターゲットの男は、狙撃地点を探して移動した先で、運悪く薬売りに鉢合わせてしまったようだ。そして咄嗟に攻撃した結果、返り討ちにあってしまった。
なんともあっけなく、不運な最後だ。
「お前達の素性に興味はないし、詮索するつもりもない。でもわたしの物を盗るなら容赦はしない……分かったらナイフ、返して」
薬売りは感情の読み取れない声で、淡々と告げる。二対一。数の利は男達にあるが、地の利は薬売りにあり、隠密では勝負ならないほど実力に開きがある。
目撃者は極力消すべきではあるが、ここは俗世から切り離された森の中であり、勝ち目の薄い戦いに臨む理由は無いように思えた。
二人は目配せをすると、薬売りの足元にナイフを投げ捨てた。
「それは返す。我々の用事は既に済んだので、このまま森を出る」
「わかった、追撃はしない」
「感謝する」
簡潔に言葉を交わすと、男達は掻き消えるように走り去る。背後への警戒は緩めず、迅速に森の外へと駆け抜けた。
暗殺者達が森を去った後、薬売りは、死体のそばにしゃがむと、おもむろに彼の胸元をはだけさせた。
白い肌を濡らす血を軽く拭き取ると、小瓶を取り出し、中の液体を傷口にふりかける。
すると、みるみるうちに傷が塞がっていき、数分後には跡形も無く完治していた。
次に、上体を抱え起こすと別の小瓶を開け、男の口に含ませた。
「ッハア!ゲホゲホッ!」
しばらく激しく咳き込んだ後、うっすらと虚ろな目が開く。
先程まで死体だったはずの彼は、まだ弱いながらも、脈も呼吸も安定していた。
「ふむ、思ったより意識の回復が早いな……もう少し眠っていた方がいい」
エルフを地面に寝かせると、薬売りはそっと瞼を手で覆った。小さく頼り無く見えるその手の不思議な安心感に、エルフの意識は微睡みに落ちていった。
そんな森には冒険者達の間で有名な噂があった。
一流の冒険者でも見つけられない、神出鬼没の薬売り。
会おうと探しても全く見つからず、気が向いた時だけ姿を現す。姿も、正体も、一切が不明。用が終わるとすぐに消え去り、何人も追いかけることは叶わない。
「クソ!見失った……」
「相変わらず、逃げ足の早いやつだ」
二人組の男が、思わずといった調子で吐き捨てる。彼らの職業は、言うなれば暗殺者。
任務に失敗した仲間のひとりを始末するために、追いかけるうちに、森の中に入り込んでしまったのだ。
「ヤツはエルフだ。森の中では分が悪い」
彼らの標的……エルフは森の民とも呼ばれている。森で生まれ、森のとともに生きる。そのほとんどが森の中で一生を終えるが、近年では見目の美しさや魔力や身体能力の高さから奴隷狩りに狙われ、裏社会ではちらほらその姿を見かけるようになった。
愛玩奴隷としても人気だが、彼らの今回の標的のように、暗殺者や護衛などの戦闘奴隷としても需要があるのだ。
「それに狙撃が得意だからな、気を抜くなよ」
彼らの生きる世界は弱肉強食。狩る側のつもりでも気を抜けば狩られる側になる。片時も油断は出来ない。
男たちはこれ以上奥に入り込むのは不味いと判断し、一度引き返し、他のチームと連携を取ろうということになった。
しかしターゲット側としては、森を出て応援を呼ばれるのは都合が悪く、狙撃による妨害の可能性は大いにあった。
狙撃に気をつけつつ、二人が引き返し始めたその時、背後でがさりともの音が聞こえた。
二人は即座に振り返ると、ゆっくりと音のした方に近づき、勢いよく短剣を突き立てた。
しかし剣は空を切り、足元の何かを踏みつけた。
「なっ……!コイツは!」
足元を確認して驚きに小さく声を漏らす。
そこに転がっていたのは、胸をナイフで刺されたターゲットのエルフだった。
二人は慎重に近づき、脈や瞳孔を確認する。
「死んでる……」
エルフの男はかなりの手練で、ここはエルフに有利な森の中。だと言うのに、目の前に転がる死体には、胸に刺さったナイフ以外は外傷ひとつない。
「殺ってくれたのはありがたいが、これは……」
もし自分達が敵対することになれば、彼と同じように為す術なく殺されるだろうと予想出来た。
「早く証拠を回収して、森を抜けるぞ」
「ああ」
このような森の中から死体を持って帰るのは、大変だ。そのため、こういう場合は奴隷の証である首輪を持ち帰る。暗殺者など、主人の都合の悪い秘密に当たる仕事をする奴隷には"隷属の首輪"という特殊な魔道具が着けられる。"隷属の首輪"を嵌められた奴隷は、決して主人に逆らえず、どんな拷問を受けようとも秘密を話すことは出来ない。この首輪は主人の許しがあった時か、奴隷自身が死亡した時しか外すことが出来なくなっており、ターゲットを確実に殺したという証拠としても有用だ。
男のひとりが首輪に手をかけると、やはり首輪はあっさり外れた。
ついでにエルフの胸に刺さったナイフも回収ししておこうと、手を差し向ける。
「そのナイフ、わたしの」
突然、すぐ隣で声がした。
咄嗟に目の前のナイフを抜き、声の主を切りつける。しかしナイフはひらりとかわされ、深緑のローブがはためく。
「それ、わたしのナイフ。返して」
少女のような少年のような声。警戒する男達を前に、全身を深緑のローブで覆った、小柄な人物が静かに佇んでいた。目深に被ったフードが影を落とし、その人相を確認することはできない。
「何者だ、お前は」
目の前にいながら見失いそうになるほどの気配の薄さに、暗殺者としての本能が警鐘を鳴らしていた。
見失えば、手も足も出ずに簡単に殺される、と。
何か考え込むような長い沈黙の後、小柄な人物が答える。
「……名は忘れた。冒険者たちには、薬売りと呼ばれている」
「薬売り……?神出鬼没だと言う森の薬売りの事か?」
「……たぶんそう」
男達に別の衝撃が走るとともに、納得する。
森の薬売りは、森を住処とするだけあって森に詳しく、神出鬼没。暗殺者すら欺く隠密スキルを持っていても不思議ではない。
しかし納得はすれど、まだ警戒を緩める訳には行かない。元とはいえ、仲間だった暗殺者が殺されている。敵対者である可能性が無くなった訳では無い。
「なぜそいつを殺した?」
「……急に襲いかかってきたから、咄嗟に殺してしまった」
「急に……?そいつがか?」
隠密行動中に暗殺者が無駄な戦闘をするとは思えない。それに、目の前にいても気を抜くと見失いそうになるこの人物をどうやって探し当てたというのか。どうにも信じられないと、男は首を傾げた。
「向こうも驚いていたみたいだった……彼も咄嗟にわたしを殺そうとしていたのかもしれない」
どうやらターゲットの男は、狙撃地点を探して移動した先で、運悪く薬売りに鉢合わせてしまったようだ。そして咄嗟に攻撃した結果、返り討ちにあってしまった。
なんともあっけなく、不運な最後だ。
「お前達の素性に興味はないし、詮索するつもりもない。でもわたしの物を盗るなら容赦はしない……分かったらナイフ、返して」
薬売りは感情の読み取れない声で、淡々と告げる。二対一。数の利は男達にあるが、地の利は薬売りにあり、隠密では勝負ならないほど実力に開きがある。
目撃者は極力消すべきではあるが、ここは俗世から切り離された森の中であり、勝ち目の薄い戦いに臨む理由は無いように思えた。
二人は目配せをすると、薬売りの足元にナイフを投げ捨てた。
「それは返す。我々の用事は既に済んだので、このまま森を出る」
「わかった、追撃はしない」
「感謝する」
簡潔に言葉を交わすと、男達は掻き消えるように走り去る。背後への警戒は緩めず、迅速に森の外へと駆け抜けた。
暗殺者達が森を去った後、薬売りは、死体のそばにしゃがむと、おもむろに彼の胸元をはだけさせた。
白い肌を濡らす血を軽く拭き取ると、小瓶を取り出し、中の液体を傷口にふりかける。
すると、みるみるうちに傷が塞がっていき、数分後には跡形も無く完治していた。
次に、上体を抱え起こすと別の小瓶を開け、男の口に含ませた。
「ッハア!ゲホゲホッ!」
しばらく激しく咳き込んだ後、うっすらと虚ろな目が開く。
先程まで死体だったはずの彼は、まだ弱いながらも、脈も呼吸も安定していた。
「ふむ、思ったより意識の回復が早いな……もう少し眠っていた方がいい」
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