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第八話 突然ですが魔王軍幹部への対策を考えます

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「皆に集まってもらったのは他でもない、魔王軍に関する事だ。どうやらここアビラトに魔王軍幹部で鉄壁と呼ばれるモロディフェロが向かって来ているようだ。到着は明日の夕方頃らしい。それまでにあいつを倒せる奴を見つけなければならない。明日までにモロディフェロを倒せる奴を見つけるぞ!いいな!!」

 えっ、なんだよそれ。
 なんだかめんどくさそう。
 鉄壁って呼ばれてんならそんな簡単に倒せる奴とか見つかんないだろ。
 

『ご主人。』

「どした?」

『ブレイクで倒せるんじゃない?』

「あっ、たしかに。」

 確かにそう言われればブレイクの能力で倒せるかもしれないな。
 どうしよ、魔王軍幹部と戦うことにでもなったら絶対めんどくさいことになりそうだな。
 まぁ、言わなければバレないだろうし大丈夫だろ。

「おっ、ソウシじゃないか。今の話聞いてたか? ソウシもモロディフェロを倒せる奴を探してくれよ。そうしないと大変なことになるかもしれない、頼むぞ!」

「はい…。」

 えぇ…。大変なことになるってどうなんの?
 怖いよ。これは俺が出ていくべきなのか?
 でも出ていったらめんどくさいことになるだろうし。
  バレないようにしよう。

『ラルド、俺のご主人ならモロディフェロを倒せるかもしれないぜ。』
 
「なに!? それは本当か!?」
 ラルドは驚いた様子でソウシの顔を見る。

「えっ、いやぁ…あのぉ…はい。」

 クソッ、ブルさんのせいでめんどくさいことになりそうだ。
 いつかブルさんに仕返ししてやるからな。
 

 
「そうかそうか! で、モロディフェロをどうやって倒すつもりなんだ? モロディフェロには並大抵の攻撃は通らないはずだが…」 
 ラルドは不思議そうな顔をしている。


『ソウシの持っているブレイクってスキルがあるんだが、そのスキルでならモロディフェロを倒せるはずなんだ。』
 なぜか少し自慢気にブルさんが言った。

 いや、なんでブルさんが自慢気なんだよ

「ソウシ、そのブレイクとやらの能力を教えてもらっていいか?」

「はい。ブレイクは触れているものを30%の確率で破壊するっていう能力なんですけど、それでならモロディフェロを倒せるんじゃないかと。」


「なるほどな。でも、どうやってモロディフェロに近づくんだ? 触れていなければならないんだろ?」

 確かに、それを考えなきゃいけないな。
 でも鉄壁と呼ばれているぐらいだし動きは遅そうだな。

「モロディフェロの動きは遅いんですか?」

「いや、情報では鎧を纏っているにも拘わらずとても速いと聞いている。」

 まじか…鎧纏ってんのに動き速いのかよ。
 どうするかな、気持ちは乗らないが負けるわけにはいかないからな。
 対策は考えておかないと。

「どうすればモロディフェロに触れることができますかね?」

「あれだソウシ、テイムを使えるなら新しい魔物でもテイムしたらどうだ? まだ時間はあるしアビラドを北の門から出れば生命の森がある、生命の森にはさまざまな魔物がいるからモロディフェロとの戦いに役立つ魔物を探すといいんじゃないか?」

 なるほど、新しいモンスターか。
 確かにモロディフェロとの戦いで役に立ちそうなモンスターをテイムするのもいいかもな。
 てか、この世界の人はモンスターではなく魔物って言うのか。
 俺はゲームの感覚で呼んでるからモンスターなんだよな。
 もしかしたらモンスターって言っても通じないかもしれないな。
 気をつけよう。

『ご主人、俺は新しい魔物なんか認めないからな!』
 ブルさんが大きな声で言った。


「えっ、なんで?」









 











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