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甘々なんですが……*
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ピチュ……ピチュ……ピッ……
………アレ?……もう朝か……
って動けねえ……何で?
目を開けると俺の目の前には鍛えられた筋肉。あ、ヴェーグか。ってヴェーグ⁉︎何で一緒に寝てんだ?
「……ん……アラタ……」
起きたか?と思ったらまた抱き込まれる。いやいや、確かに昨日は1人で寝てたはずなんだが……?
とりあえず拘束を外しゴロンと向きを変えると、今度も目の前には鍛え上げられた胸筋。今度はシェインかよ。っていうか何で上半身裸で寝てんだよ、2人とも。で、起きれないと来たもんだ。
しかし、朝だからだろうなぁ。2人共息子がしっかり起きてんだよな…… 俺、昨日はこんな太いのを受け入れたのか。思わず自分のアナルを手で確認すると……
「アラタ?誘っているのか?」
後ろから羽交い締めにされ、頭にキスをしてくるヴェーグ。
「アラタ。おはようございます」
顎をあげられ軽いキスを唇に落とすシェイン。
やべ、2人共に起きてたんだ。
「おはよう。ヴェーグ、シェイン。ていうかいつの間に一緒に寝てたんだ?」
「貴方が寝てすぐですよ」
「獣人は、大事な人とは常に一緒に居ないと落ち着かねえんだ」
話しながらヴェーグは頭から首すじをキスしまくってくるし、シェインは俺の顔中にキスの雨を降らせる。
「で、朝っぱらから何盛ってんだよ!」
2人共の手が俺の胸や尻を撫でたり揉んだりしているんだ。しかもシェインは敏感になった乳首を摘んだり、ヴェーグはおれのアナルの辺りを撫でてくる。
「愛する人とは常に繋がっていたいものですよ」
「だな。それも朝からこんなに元気な愛しい人をこのままにできないだろ?」
シェインは俺の胸を手でいやらしく撫でまわし、深いキスをしてくるし、ヴェーグは俺の勃起した陰茎を直接手で扱いてくる。
「ぅん!……んぁ!……あっ……んん!」
くっそー!弱いとこついてくるから強くでれねぇ……しかも流れるように俺を裸にして、また感じるところをついてくるから力が抜けていく。
「アラタ愛してる」
「愛しています、アラタ」
2人からキスや愛撫を受けて、また俺は朝からトロトロにされる。シェインはキスをしながら俺の陰茎を手で扱き、ヴェーグは俺の股の間に入りアナルに「洗浄」をかけ、丹念に舐めまわしてくる。
「あっ……そこやだ!……あっんぅ……!」
キスをされながら、快感を感じるのは苦しいけど気持ちいい。唾液で濡らした指と舌を上手く使い俺のアナルの拡張をしていくヴェーグ。
「アラタ……可愛い。俺の指をキュウキュウと締め付けてくるぞ」
「んっ……ヴェーグ!……そこ!あああ!」
指が的確に前立腺を探し当て、俺に快感を与えてくる。もう昨日で俺の弱いところバレまくっているからなぁ。俺は喘がされてばっかりだ。
「あっっ!ああっ!んぁっ!あぅっ!」
「良い声……アラタもっと聴かせて……」
俺の陰茎もシェインに同時に攻められるものだから、既に感じすぎて辛い。もう良いから早く入れて欲しい。
「……あっ!あん!お願い!早く……いれてぇぇ!」
「大分ほぐれたからな。シェイン今日はお前に先譲るわ」
「珍しいですね。でも遠慮はしませんよ」
俺の叫びにシェインが応えてくれて、ゆっくりと内壁を擦りながら奥へと入って来た。奥まで届くと、シェインはゆっくり俺の感じる部分を狙いながら出し入れをしていく。二度目とは言え、シェインのテクニックによって俺は更に乱れていく。
「ああん!……あっ!……そこっ!弱いん……だって!ああ!」
「可愛い、可愛いアラタ。もっともっと感じて下さい」
腰を上手くつかい愛を囁くシェインに、俺に深いキスをしながら乳首を触るヴェーグ。息も絶え絶えになりながら感極まっていく俺。中も同時にうねうね動きとシェインの性器を追い詰めていく。
「ああ……なんて気持ちいいのでしょう。アラタ動きますよ!」
「……ぅん!きてぇ!」
激しくグチュズチュ動くシェインの動きに、俺の陰茎からは先走りがピュピュッと出る。そして奥の結腸を簡単に開き、勢いよく射精をするシェイン。
「あっあああああ!」「…… はっ!」
そのままシェインがズチュズチュかき混ぜるようにグラインドをすると、俺の喘ぎは更に高まる。
「イッてる!イッてるからぁ!」
「ああ……アラタ。なんて愛おしいのでしょう」
顔中にキスをして動いてくるシェイン。抜かずの二発目に移行しようかという時に、黙っていたヴェーグから声がかかる。
「シェイン。ずりーぞ!交代だろうが!」
「全く……野暮ですねぇ」
ピタッと動きを止めて、俺からズルッと出ていくシェイン。俺と言えば、高まりつつあったものがいきなり出て行かれたものだから「……あ!……抜かないでぇ!」と言ってしまう始末。
これにはやられたのかシェインは、俺の唇を激しくキスして来た。代わりに応えてくれたのはヴェーグ。
「全く。可愛いすぎるだろうが!」
一挙に奥までズドンと差し込んで来た。これには「んぅぅぅ!」と声を上げる俺。
「おい、シェイン。譲ってやったんだ。ちょっとアラタを貸せ」
「……仕方ありませんね」
俺に軽くキスをしてシェインが離れると、ヴェーグが俺の中に入れたまま対面する様に向きを変えて来た。
「ああっ!っんう!何⁉︎」
「今日はアラタの上も下も可愛がらせてくれ」
いわゆる対面座位になり、貪る様にキスをして来ては下から突き上げを喰らう俺。
「んぅ!んっ!あん!んんぅ!んあっんんん!」
互いの舌が絡みあいながら、シェインの精液が潤滑油となりズチュズチュと音を立てながら奥をついてくるヴェーグ。だんだんと激しくなり快感と共に息も絶え絶えになって来た俺。
「んぁ!ヴェーグ!待ってぇ!」
「すまん、待てねぇ!」
より早くなった動きにより、先に果てた俺の後、ヴェーグも俺の中でイッた。熱いものが俺の中に満たされていく。ヴェーグは差し込んだまま満足したのか、顔の至る所をキスしてくる。ゆるゆるとまた動き出しそうなヴェーグに、シェインが甘い雰囲気の中をぶった切ってくれた。
「そこまでですよ、ヴェーグ。またアラタが動けなくなったらケイル様に流石に叱られます。さ、もう抜いて下さい」
「くっそ。これからだっつーのに。ま、仕方ねえか。でもアラタを風呂に入れる権利はもらうぜ」
「構いませんよ。私は食事の権利を貰いますから」
当事者の俺を抜きにしてドンドンと決まっていく予定。その後、ヴェーグによって風呂場で精液を抜く為、アンアン言わされた俺。散々喘がされ愛撫され風呂に入ったんだか、続きをやらされたんだかわからない状況だったけどさ。手際はいいわ、気持ちはいいわでクタリとなった俺を、シェインが受け取る。
シェインは俺を膝に乗せて今度は給餌をしてくれる。自分で食べれる!と抵抗しても、結局口にスープやパンが運ばれてくる。あきらめてもぐもぐしていると、ケイル爺さんからそっと「これも飲むんじゃぞ」とコシアガリソウを煎じたお茶を貰う。
このコシアガリソウにまさか自分が助けられるとはなぁ……
昨日はこれを飲んで動ける様になったんだ。動ける様になればなったで甘やかされて大変だったがな。
獣人は大事な人ができると、とにかく世話を焼く。給餌、身支度、風呂の世話など全て求愛行動らしい。そのほかにもひたすら言葉攻めだ。
「可愛いアラタ。さあ飲んで、それとも口移しがいいですか?」
「アラタは何をしていても可愛いな。昼は俺がやってあげるからな」
美形が蕩ける様な目で自分を甲斐甲斐しく世話をするんだぜ。それも極上の笑顔付きで。……正直お前らの方が綺麗だろうに。といつも思ってしまう俺。
それにスキンシップは常になんだぜ。事あるごとに、唇は勿論顔から髪から手から指までキスをされる。結局口移しでお茶も飲まされたからな。こんなん絆されない方がおかしいだろう?
でも俺はまだ自分から気持ちは話していない。
ずるいと思うかもしれないが、これを言ったが最後囲われる未来しかみえないんだ。俺はやりたい事あるしな。あ、そうだ。それ相談したいんだった。
「なあ、シェイン、ヴェーグ。あのさ……」
「やっと見つけましたよ!団長‼︎」
相談しようとした時、リビングに一人の男が入って来た。あ、そういえば玄関の呼び出しベルなってたっけ。さっき爺さんが見にいったはずだよな。ってうわ!
「団長‼︎いい加減にして下さい!こんなメモだけ残して消えられても困ります!」
「ディーン。いつからそんなに空気が読めなくなったんですか。私は今愛する人との逢瀬を楽しんでいるところです。そんな野暮な事で邪魔しないで下さい」
「だー‼︎貴方がちゃんと仕事をして下されば邪魔しになんか来ませんよ!っていうか、腕の中にいるのが団長の恋人さんですか?」
実はシェインに顔を見せない様に抱き抱えられた状態の俺。シェインの厚い胸板にくっつけられて実は苦しい。ドンドンとシェインの胸を叩き「シェイン……苦しい……」と抗議する。
「ああ、アラタすみません。あの男に貴方を見せたくなくて、力加減を間違えてしまいました」
「ぶはぁ……!はぁ……死ぬかと思った」
顔を赤らめ息の荒い俺をみて、ボッと顔を赤くするディーンという男。
「ああ、アラタ。貴方のそんな扇情的な表情を私達の他に見せなくていいのです。これ以上ディーンに貴方を見せたくありませんからね。残念ですがヴェーグ、アラタを貴方に渡します。この続きをお願いしますよ」
「おお!行って来い、行って来い。戻って来なくて良いぞ」
「冗談じゃありません。すぐ戻って来ますよ」
シェインは俺をヒョイと抱え、ヴェーグに渡すと俺の手を取って手の甲にキスをしてディーンを連れてリビングから出て行った。その後は今度はヴェーグから口移しで飲まされ、あーんをされて俺はこの先自分で食べる事は諦めた方がいいだろうな、と遠い目をしていた。
「アラタ。お前はどこもかしこも甘いな」
甘い言葉を浴びせるヴェーグにキスをされながら朝食を食べた後は、大事に抱えられて俺の部屋のベッドに連れて行かれ寝かされた俺。
朝から二人と抱き合ったせいで、すぐに眠気がおりてきた。
……俺、このままだと駄目な人になりそうだなぁ。
………アレ?……もう朝か……
って動けねえ……何で?
目を開けると俺の目の前には鍛えられた筋肉。あ、ヴェーグか。ってヴェーグ⁉︎何で一緒に寝てんだ?
「……ん……アラタ……」
起きたか?と思ったらまた抱き込まれる。いやいや、確かに昨日は1人で寝てたはずなんだが……?
とりあえず拘束を外しゴロンと向きを変えると、今度も目の前には鍛え上げられた胸筋。今度はシェインかよ。っていうか何で上半身裸で寝てんだよ、2人とも。で、起きれないと来たもんだ。
しかし、朝だからだろうなぁ。2人共息子がしっかり起きてんだよな…… 俺、昨日はこんな太いのを受け入れたのか。思わず自分のアナルを手で確認すると……
「アラタ?誘っているのか?」
後ろから羽交い締めにされ、頭にキスをしてくるヴェーグ。
「アラタ。おはようございます」
顎をあげられ軽いキスを唇に落とすシェイン。
やべ、2人共に起きてたんだ。
「おはよう。ヴェーグ、シェイン。ていうかいつの間に一緒に寝てたんだ?」
「貴方が寝てすぐですよ」
「獣人は、大事な人とは常に一緒に居ないと落ち着かねえんだ」
話しながらヴェーグは頭から首すじをキスしまくってくるし、シェインは俺の顔中にキスの雨を降らせる。
「で、朝っぱらから何盛ってんだよ!」
2人共の手が俺の胸や尻を撫でたり揉んだりしているんだ。しかもシェインは敏感になった乳首を摘んだり、ヴェーグはおれのアナルの辺りを撫でてくる。
「愛する人とは常に繋がっていたいものですよ」
「だな。それも朝からこんなに元気な愛しい人をこのままにできないだろ?」
シェインは俺の胸を手でいやらしく撫でまわし、深いキスをしてくるし、ヴェーグは俺の勃起した陰茎を直接手で扱いてくる。
「ぅん!……んぁ!……あっ……んん!」
くっそー!弱いとこついてくるから強くでれねぇ……しかも流れるように俺を裸にして、また感じるところをついてくるから力が抜けていく。
「アラタ愛してる」
「愛しています、アラタ」
2人からキスや愛撫を受けて、また俺は朝からトロトロにされる。シェインはキスをしながら俺の陰茎を手で扱き、ヴェーグは俺の股の間に入りアナルに「洗浄」をかけ、丹念に舐めまわしてくる。
「あっ……そこやだ!……あっんぅ……!」
キスをされながら、快感を感じるのは苦しいけど気持ちいい。唾液で濡らした指と舌を上手く使い俺のアナルの拡張をしていくヴェーグ。
「アラタ……可愛い。俺の指をキュウキュウと締め付けてくるぞ」
「んっ……ヴェーグ!……そこ!あああ!」
指が的確に前立腺を探し当て、俺に快感を与えてくる。もう昨日で俺の弱いところバレまくっているからなぁ。俺は喘がされてばっかりだ。
「あっっ!ああっ!んぁっ!あぅっ!」
「良い声……アラタもっと聴かせて……」
俺の陰茎もシェインに同時に攻められるものだから、既に感じすぎて辛い。もう良いから早く入れて欲しい。
「……あっ!あん!お願い!早く……いれてぇぇ!」
「大分ほぐれたからな。シェイン今日はお前に先譲るわ」
「珍しいですね。でも遠慮はしませんよ」
俺の叫びにシェインが応えてくれて、ゆっくりと内壁を擦りながら奥へと入って来た。奥まで届くと、シェインはゆっくり俺の感じる部分を狙いながら出し入れをしていく。二度目とは言え、シェインのテクニックによって俺は更に乱れていく。
「ああん!……あっ!……そこっ!弱いん……だって!ああ!」
「可愛い、可愛いアラタ。もっともっと感じて下さい」
腰を上手くつかい愛を囁くシェインに、俺に深いキスをしながら乳首を触るヴェーグ。息も絶え絶えになりながら感極まっていく俺。中も同時にうねうね動きとシェインの性器を追い詰めていく。
「ああ……なんて気持ちいいのでしょう。アラタ動きますよ!」
「……ぅん!きてぇ!」
激しくグチュズチュ動くシェインの動きに、俺の陰茎からは先走りがピュピュッと出る。そして奥の結腸を簡単に開き、勢いよく射精をするシェイン。
「あっあああああ!」「…… はっ!」
そのままシェインがズチュズチュかき混ぜるようにグラインドをすると、俺の喘ぎは更に高まる。
「イッてる!イッてるからぁ!」
「ああ……アラタ。なんて愛おしいのでしょう」
顔中にキスをして動いてくるシェイン。抜かずの二発目に移行しようかという時に、黙っていたヴェーグから声がかかる。
「シェイン。ずりーぞ!交代だろうが!」
「全く……野暮ですねぇ」
ピタッと動きを止めて、俺からズルッと出ていくシェイン。俺と言えば、高まりつつあったものがいきなり出て行かれたものだから「……あ!……抜かないでぇ!」と言ってしまう始末。
これにはやられたのかシェインは、俺の唇を激しくキスして来た。代わりに応えてくれたのはヴェーグ。
「全く。可愛いすぎるだろうが!」
一挙に奥までズドンと差し込んで来た。これには「んぅぅぅ!」と声を上げる俺。
「おい、シェイン。譲ってやったんだ。ちょっとアラタを貸せ」
「……仕方ありませんね」
俺に軽くキスをしてシェインが離れると、ヴェーグが俺の中に入れたまま対面する様に向きを変えて来た。
「ああっ!っんう!何⁉︎」
「今日はアラタの上も下も可愛がらせてくれ」
いわゆる対面座位になり、貪る様にキスをして来ては下から突き上げを喰らう俺。
「んぅ!んっ!あん!んんぅ!んあっんんん!」
互いの舌が絡みあいながら、シェインの精液が潤滑油となりズチュズチュと音を立てながら奥をついてくるヴェーグ。だんだんと激しくなり快感と共に息も絶え絶えになって来た俺。
「んぁ!ヴェーグ!待ってぇ!」
「すまん、待てねぇ!」
より早くなった動きにより、先に果てた俺の後、ヴェーグも俺の中でイッた。熱いものが俺の中に満たされていく。ヴェーグは差し込んだまま満足したのか、顔の至る所をキスしてくる。ゆるゆるとまた動き出しそうなヴェーグに、シェインが甘い雰囲気の中をぶった切ってくれた。
「そこまでですよ、ヴェーグ。またアラタが動けなくなったらケイル様に流石に叱られます。さ、もう抜いて下さい」
「くっそ。これからだっつーのに。ま、仕方ねえか。でもアラタを風呂に入れる権利はもらうぜ」
「構いませんよ。私は食事の権利を貰いますから」
当事者の俺を抜きにしてドンドンと決まっていく予定。その後、ヴェーグによって風呂場で精液を抜く為、アンアン言わされた俺。散々喘がされ愛撫され風呂に入ったんだか、続きをやらされたんだかわからない状況だったけどさ。手際はいいわ、気持ちはいいわでクタリとなった俺を、シェインが受け取る。
シェインは俺を膝に乗せて今度は給餌をしてくれる。自分で食べれる!と抵抗しても、結局口にスープやパンが運ばれてくる。あきらめてもぐもぐしていると、ケイル爺さんからそっと「これも飲むんじゃぞ」とコシアガリソウを煎じたお茶を貰う。
このコシアガリソウにまさか自分が助けられるとはなぁ……
昨日はこれを飲んで動ける様になったんだ。動ける様になればなったで甘やかされて大変だったがな。
獣人は大事な人ができると、とにかく世話を焼く。給餌、身支度、風呂の世話など全て求愛行動らしい。そのほかにもひたすら言葉攻めだ。
「可愛いアラタ。さあ飲んで、それとも口移しがいいですか?」
「アラタは何をしていても可愛いな。昼は俺がやってあげるからな」
美形が蕩ける様な目で自分を甲斐甲斐しく世話をするんだぜ。それも極上の笑顔付きで。……正直お前らの方が綺麗だろうに。といつも思ってしまう俺。
それにスキンシップは常になんだぜ。事あるごとに、唇は勿論顔から髪から手から指までキスをされる。結局口移しでお茶も飲まされたからな。こんなん絆されない方がおかしいだろう?
でも俺はまだ自分から気持ちは話していない。
ずるいと思うかもしれないが、これを言ったが最後囲われる未来しかみえないんだ。俺はやりたい事あるしな。あ、そうだ。それ相談したいんだった。
「なあ、シェイン、ヴェーグ。あのさ……」
「やっと見つけましたよ!団長‼︎」
相談しようとした時、リビングに一人の男が入って来た。あ、そういえば玄関の呼び出しベルなってたっけ。さっき爺さんが見にいったはずだよな。ってうわ!
「団長‼︎いい加減にして下さい!こんなメモだけ残して消えられても困ります!」
「ディーン。いつからそんなに空気が読めなくなったんですか。私は今愛する人との逢瀬を楽しんでいるところです。そんな野暮な事で邪魔しないで下さい」
「だー‼︎貴方がちゃんと仕事をして下されば邪魔しになんか来ませんよ!っていうか、腕の中にいるのが団長の恋人さんですか?」
実はシェインに顔を見せない様に抱き抱えられた状態の俺。シェインの厚い胸板にくっつけられて実は苦しい。ドンドンとシェインの胸を叩き「シェイン……苦しい……」と抗議する。
「ああ、アラタすみません。あの男に貴方を見せたくなくて、力加減を間違えてしまいました」
「ぶはぁ……!はぁ……死ぬかと思った」
顔を赤らめ息の荒い俺をみて、ボッと顔を赤くするディーンという男。
「ああ、アラタ。貴方のそんな扇情的な表情を私達の他に見せなくていいのです。これ以上ディーンに貴方を見せたくありませんからね。残念ですがヴェーグ、アラタを貴方に渡します。この続きをお願いしますよ」
「おお!行って来い、行って来い。戻って来なくて良いぞ」
「冗談じゃありません。すぐ戻って来ますよ」
シェインは俺をヒョイと抱え、ヴェーグに渡すと俺の手を取って手の甲にキスをしてディーンを連れてリビングから出て行った。その後は今度はヴェーグから口移しで飲まされ、あーんをされて俺はこの先自分で食べる事は諦めた方がいいだろうな、と遠い目をしていた。
「アラタ。お前はどこもかしこも甘いな」
甘い言葉を浴びせるヴェーグにキスをされながら朝食を食べた後は、大事に抱えられて俺の部屋のベッドに連れて行かれ寝かされた俺。
朝から二人と抱き合ったせいで、すぐに眠気がおりてきた。
……俺、このままだと駄目な人になりそうだなぁ。
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