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鬼人の習性 ークリード視点ー
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「おい、聞いたか?団長に遂に番が届いた事」
「ああ。あのすげえ弁当の事だろ?それに団長のやる気が半端ねえし」
「だが、気持ちわかるよなぁ。俺にも愛しのクオンが来た時なんて……」
「止めろ止めろ!お前の話は何度も聞いた!それより、未だ番を女神から頂いていない俺の前で話すな!」
「あー、悪い悪い。大丈夫だって。俺は70年待ったからな」
「うわああ!その顔が憎らしい!くっそー!女神様ー!俺にも幸せを下さいー!」
ガヤガヤと賑やかな騎士団の食堂に着いた俺は、扉の前で部下達の話を耳にしていた。
俺も少し前までは、番を持っている奴らが羨ましかった。だが、今はヨシユキがいる。しかも、昼には手作り弁当まで作ってくれて。
先程のヨシユキの顔を思い出しながらフッと笑い、食堂の扉を開ける。
「団長!お疲れ様です!」
「「「「「お疲れ様です!」」」」」
俺が入った途端、賑やかだった食堂の雰囲気が一瞬でピリッと引き締まる。
「ああ、楽しそうなところ悪いな。俺は端で食べているから気にするな」
俺の言葉に全員揃って返事をし、食堂の雰囲気が元に戻る。俺はいつもの窓際の席に弁当という名の重箱を置き、椅子に腰掛ける。
その重箱を開いていくと、いつも周りから感嘆の声が聞こえてくる。
……相変わらず見事だな。
愛しいヨシユキは、俺の好物の肉を中心に、野菜や煮物を彩りよく重箱に詰めてくれていた。
正直、騎士団長室で食べてもいいのだが。あまりの弁当の見事さに、皆に自慢したくて食堂に持ってきてしまっている。
まあ、たとえ味見を請われても、ヨシユキの作った物一つとして渡す気はないが。
「いつも見事ですね」
そんな事を考えながら食べる準備をしていると、副団長のジョシュが声をかけてきた。
「ジョシュ。さっきは悪かったな」
「全くです。でも、どうせしばらく帰って来ないとは予想していましたけど。団長、向かいの席良いですか?」
「ああ、構わない」
俺が弁当を持ってくるようになってからというもの、副団長のジョシュもよく食堂で食べるようになった。
同じ鬼人族であるジョシュは、すでに10年前に番を他国から娶っている。要するに、ずっと愛妻弁当派だ。だが……
「……今日は食堂の飯か?」
奴は毎日番が作ってくれるサンドイッチをよく持って来ていたが、今日は他の団員と同じ食堂のメニューを持っていた。
「ええ、実は我が愛するガイが、発情期に入りました。ですから、今日の午後から一週間ほど、番休暇を申請してきたところです」
にこやかに話すジョシュだが、この男普段は無表情だ。番の事を話す時だけは表情が出る。
「そうか、了解した。そういえば、お前の番は獣人だったな」
「ええ、エリアル国出身の犬獣人です。団長は黒髪黒目の稀人でしたね。発情期がないと、我らの愛を受けるには大変なのでは?」
「まあな……」
そう。ジョシュが言うように、本来鬼人族の愛は重い。番に関しては、囲うのが当然。性行為もほぼ当たり前のように、濃く長く執着する。その最たるものが番契約だ。
番契約とは、番が長い時を生きる鬼人族と共に生きる為の手段。
番契約の際には、鬼人族が成長と共に生え変わる角の一部を番に飲み込ませ、たっぷりと番の体内に精液を注ぎ込む必要がある。その為、最低でも1週間は番に精液を与え続けなければならない。
生来、鬼人族の精液は番ならば増強・回復作用がある為、この世界のどんな種族が相手でも体力的に対応は可能だ。
だが、異世界の稀人が相手となると少々問題が起こる。
性常識の違い、基本的体力の違い、身体の造りの違いが問題となる。過去の稀人の中には、無理をした為壊れた者もいたそうだ。その稀人の生涯は、番の鬼人共々見るに耐えないものだったと伝えられている。
俺は、ヨシユキを壊したくない。
だが、番契約は受け入れて欲しい。
最近はその機会を伺っていたところだった。申請を願い出るのはジョシュに先を越されてしまったが。
「成る程。稀人が番になると、また違う悩みがあるものですね。ですが、第三隊のベイクから色々と情報を得たと聞いておりますが……」
「ああ。かなり役立ったが、番契約に関してはベイクもまだのようだ。正直、今は手探り状態だ」
「ふむ。流石の団長も、番相手では難渋しているようですね」
「当然だ。だが、お前が戻って来たなら俺も申請させて貰うぞ」
「おや。と言う事は順調に馴染ませて行っているのですね」
「徐々にだがな」
サラッとおかずを取ろうとするジョシュから弁当を守り、じっくり味わって食べていると、食堂の入り口で部下達がざわめき出した。
俺とジョシュが入り口に目をやると、その中心にはベイクの姿があった。ベイクと目が合うと、ベイクが俺を呼びながら近づいて来た。
「団長!遂に!遂にユウから《許可》が出ました!明日から番契約休暇を頂きます!」
相当嬉しいのだろう。ベイクはニヤケ顔のまま俺に報告をして来た。
「……そうか、了解した」
正直、羨ましい。が、部下の喜ばしい報告を共に喜ぶのも上司の役割だ。それに何より、許可が出た具体的な内容が知りたい。
「ベイク、一先ず祝いの言葉を送ろう。おめでとう、しっかり契約して来い。そして……」
「団長!最後まで言わずとも報告させて頂きますよ!ユウなんですが……」
勘の良いベイクは、俺が聞く前に進んで教えてくれたんだが……成る程。種族が違うとまた興味深いものだと知った。
これに思うところがあったのか、急ぎ食事を済ませ早々に退勤して行ったジョシュ。
あいつめ……早速試すつもりか。
少々ジョシュの背中を睨んでしまったが、俺も早くヨシユキに会って試したい。
その思いが強くでてしまったのだろう。食事を完食した後の書類作業は未だかつてない早さで終わった。早々に騎士塔を後にした俺は、ベイクの提案通りに動き帰宅する。
玄関の扉を開けると、調理場からヒョコッと顔を出したヨシユキが迎えてくれた。
「クリード、おかえり」
いつも恥じらいながら迎えてくれる、愛しいヨシユキ。今日も色々料理を仕込んでいたのだろう。調理場から美味そうな匂いがしていた。
ヨシユキの行動が全て俺に為だと実感すると、愛おしさが更に込み上げてくる。
「え?何?……んぅ!」
その思いを抱いたまま、帰宅の挨拶もせずに愛しいヨシユキを抱き寄せ口付ける。
「ん?んん!ちょ、っ!……ん!……」
何度も角度を変え、深く時間をかけて舌を絡ませる。番の唾液は甘く、俺を惹きつけて止まない。
「え!ちょっと、クリード!」
「今、ヨシユキが欲しい」
額に頬にキスをしながら、ヨシユキを横抱きにし脱衣所に向かう。
脱衣所に着いてもすぐには脱がさず、恥ずかしがるヨシユキを堪能しながらゆっくり脱がしていく。
俺の唾液によって感度が上がっているヨシユキの声まで甘い。その声に魅了されながら、丹念に陥没乳首を舐め回す。
「……あっ……んっ……あぅっ!……うあっ!」
ヨシユキの可愛い乳首を出す事に成功した俺は、乳首を吸い舐めしながらヨシユキの小ぶりの尻を揉みほぐす。
徐々に吸い跡をつけながら下がっていき、ヨシユキ自身を口に含むと、ヨシユキの足はふるふると可愛く震えていた。
足に力が入らず、俺の頭に抱きつくように悶える可愛いヨシユキ。
「ああっ!クリードぉ……!」
そんなヨシユキを軽くイカせてから、素早く互いの服を脱ぎ、ヨシユキを横抱きにして洗い場に向かう。
舌を絡ませながら、ヨシユキを対面するように膝に乗せ、石鹸を泡立たせる。
クチュクチュと舌が絡み合う音が響く中、丹念にヨシユキを洗い出すと、今度はヨシユキの甘い声が浴室に響く。その声につられて更に硬さを増した俺自身。
流石に俺も一度は出しておく必要があるか……
「あうっ!ちょっ!クリード……!」
ヨシユキと俺自身を片手で擦り合わせ、泡を利用して動きを激しくすると、イキやすいヨシユキはあっと言う間に達してしまう。だが、俺は休む間もなく達したヨシユキにキスをしながら、手を淫らに動かす。
「イッてる!イッてるからぁっ!」
「クッ!」
俺に抱きつきながらイキ続けるヨシユキと同時に俺も達すると、満足感と深い幸福感が押し寄せる。と同時に昼間のベイクの言葉を思い出した。
『魔力に乗せて愛を囁いて下さい!それが多ければ多いだけ《許可》が早く出ます。恐らく団長はそれが足りないのでは、と推測されます』
……確かに俺は《許可》の後に言うものだと思っていたな……
足りない事を反省しながらも、ヨシユキの耳元で魔力を乗せて囁く。
「好きだ」
するとぐったりしていたヨシユキの耳が更に赤くなり、俺にぎゅっと抱きついて来た。そして小さな声で「……俺も」とヨシユキが言い返してくれた。
嬉しさと余りのヨシユキの可愛いさに、貪るようにキスをして、体位を変え素股で2度抜く。その間も敏感になっているヨシユキは、甘い声で鳴き続け、3度目の兜合わせで達した後に気を失ってしまった。
そんな愛しいヨシユキに、願いを込めて呟く。
「ヨシユキ……早くここで俺を受け入れてくれ……」
ヨシユキの可愛いアナル。ようやく指を入れる段階にまで来ていたが、未だ《許可》の反応は出ない。
早くヨシユキの中で繋がりたい。
ヨシユキをじっくり愛し尽くしたい。
そうは思っていても、鬼人族の精液は強力だ。だからこそ異世界からの稀人は、精液に慣れ受け入れる期間を必要とする。
慣れさせる期間が終わった時に、ヨシユキは知るだろう。
鬼人族の『言葉』の本当の力を……
「ああ。あのすげえ弁当の事だろ?それに団長のやる気が半端ねえし」
「だが、気持ちわかるよなぁ。俺にも愛しのクオンが来た時なんて……」
「止めろ止めろ!お前の話は何度も聞いた!それより、未だ番を女神から頂いていない俺の前で話すな!」
「あー、悪い悪い。大丈夫だって。俺は70年待ったからな」
「うわああ!その顔が憎らしい!くっそー!女神様ー!俺にも幸せを下さいー!」
ガヤガヤと賑やかな騎士団の食堂に着いた俺は、扉の前で部下達の話を耳にしていた。
俺も少し前までは、番を持っている奴らが羨ましかった。だが、今はヨシユキがいる。しかも、昼には手作り弁当まで作ってくれて。
先程のヨシユキの顔を思い出しながらフッと笑い、食堂の扉を開ける。
「団長!お疲れ様です!」
「「「「「お疲れ様です!」」」」」
俺が入った途端、賑やかだった食堂の雰囲気が一瞬でピリッと引き締まる。
「ああ、楽しそうなところ悪いな。俺は端で食べているから気にするな」
俺の言葉に全員揃って返事をし、食堂の雰囲気が元に戻る。俺はいつもの窓際の席に弁当という名の重箱を置き、椅子に腰掛ける。
その重箱を開いていくと、いつも周りから感嘆の声が聞こえてくる。
……相変わらず見事だな。
愛しいヨシユキは、俺の好物の肉を中心に、野菜や煮物を彩りよく重箱に詰めてくれていた。
正直、騎士団長室で食べてもいいのだが。あまりの弁当の見事さに、皆に自慢したくて食堂に持ってきてしまっている。
まあ、たとえ味見を請われても、ヨシユキの作った物一つとして渡す気はないが。
「いつも見事ですね」
そんな事を考えながら食べる準備をしていると、副団長のジョシュが声をかけてきた。
「ジョシュ。さっきは悪かったな」
「全くです。でも、どうせしばらく帰って来ないとは予想していましたけど。団長、向かいの席良いですか?」
「ああ、構わない」
俺が弁当を持ってくるようになってからというもの、副団長のジョシュもよく食堂で食べるようになった。
同じ鬼人族であるジョシュは、すでに10年前に番を他国から娶っている。要するに、ずっと愛妻弁当派だ。だが……
「……今日は食堂の飯か?」
奴は毎日番が作ってくれるサンドイッチをよく持って来ていたが、今日は他の団員と同じ食堂のメニューを持っていた。
「ええ、実は我が愛するガイが、発情期に入りました。ですから、今日の午後から一週間ほど、番休暇を申請してきたところです」
にこやかに話すジョシュだが、この男普段は無表情だ。番の事を話す時だけは表情が出る。
「そうか、了解した。そういえば、お前の番は獣人だったな」
「ええ、エリアル国出身の犬獣人です。団長は黒髪黒目の稀人でしたね。発情期がないと、我らの愛を受けるには大変なのでは?」
「まあな……」
そう。ジョシュが言うように、本来鬼人族の愛は重い。番に関しては、囲うのが当然。性行為もほぼ当たり前のように、濃く長く執着する。その最たるものが番契約だ。
番契約とは、番が長い時を生きる鬼人族と共に生きる為の手段。
番契約の際には、鬼人族が成長と共に生え変わる角の一部を番に飲み込ませ、たっぷりと番の体内に精液を注ぎ込む必要がある。その為、最低でも1週間は番に精液を与え続けなければならない。
生来、鬼人族の精液は番ならば増強・回復作用がある為、この世界のどんな種族が相手でも体力的に対応は可能だ。
だが、異世界の稀人が相手となると少々問題が起こる。
性常識の違い、基本的体力の違い、身体の造りの違いが問題となる。過去の稀人の中には、無理をした為壊れた者もいたそうだ。その稀人の生涯は、番の鬼人共々見るに耐えないものだったと伝えられている。
俺は、ヨシユキを壊したくない。
だが、番契約は受け入れて欲しい。
最近はその機会を伺っていたところだった。申請を願い出るのはジョシュに先を越されてしまったが。
「成る程。稀人が番になると、また違う悩みがあるものですね。ですが、第三隊のベイクから色々と情報を得たと聞いておりますが……」
「ああ。かなり役立ったが、番契約に関してはベイクもまだのようだ。正直、今は手探り状態だ」
「ふむ。流石の団長も、番相手では難渋しているようですね」
「当然だ。だが、お前が戻って来たなら俺も申請させて貰うぞ」
「おや。と言う事は順調に馴染ませて行っているのですね」
「徐々にだがな」
サラッとおかずを取ろうとするジョシュから弁当を守り、じっくり味わって食べていると、食堂の入り口で部下達がざわめき出した。
俺とジョシュが入り口に目をやると、その中心にはベイクの姿があった。ベイクと目が合うと、ベイクが俺を呼びながら近づいて来た。
「団長!遂に!遂にユウから《許可》が出ました!明日から番契約休暇を頂きます!」
相当嬉しいのだろう。ベイクはニヤケ顔のまま俺に報告をして来た。
「……そうか、了解した」
正直、羨ましい。が、部下の喜ばしい報告を共に喜ぶのも上司の役割だ。それに何より、許可が出た具体的な内容が知りたい。
「ベイク、一先ず祝いの言葉を送ろう。おめでとう、しっかり契約して来い。そして……」
「団長!最後まで言わずとも報告させて頂きますよ!ユウなんですが……」
勘の良いベイクは、俺が聞く前に進んで教えてくれたんだが……成る程。種族が違うとまた興味深いものだと知った。
これに思うところがあったのか、急ぎ食事を済ませ早々に退勤して行ったジョシュ。
あいつめ……早速試すつもりか。
少々ジョシュの背中を睨んでしまったが、俺も早くヨシユキに会って試したい。
その思いが強くでてしまったのだろう。食事を完食した後の書類作業は未だかつてない早さで終わった。早々に騎士塔を後にした俺は、ベイクの提案通りに動き帰宅する。
玄関の扉を開けると、調理場からヒョコッと顔を出したヨシユキが迎えてくれた。
「クリード、おかえり」
いつも恥じらいながら迎えてくれる、愛しいヨシユキ。今日も色々料理を仕込んでいたのだろう。調理場から美味そうな匂いがしていた。
ヨシユキの行動が全て俺に為だと実感すると、愛おしさが更に込み上げてくる。
「え?何?……んぅ!」
その思いを抱いたまま、帰宅の挨拶もせずに愛しいヨシユキを抱き寄せ口付ける。
「ん?んん!ちょ、っ!……ん!……」
何度も角度を変え、深く時間をかけて舌を絡ませる。番の唾液は甘く、俺を惹きつけて止まない。
「え!ちょっと、クリード!」
「今、ヨシユキが欲しい」
額に頬にキスをしながら、ヨシユキを横抱きにし脱衣所に向かう。
脱衣所に着いてもすぐには脱がさず、恥ずかしがるヨシユキを堪能しながらゆっくり脱がしていく。
俺の唾液によって感度が上がっているヨシユキの声まで甘い。その声に魅了されながら、丹念に陥没乳首を舐め回す。
「……あっ……んっ……あぅっ!……うあっ!」
ヨシユキの可愛い乳首を出す事に成功した俺は、乳首を吸い舐めしながらヨシユキの小ぶりの尻を揉みほぐす。
徐々に吸い跡をつけながら下がっていき、ヨシユキ自身を口に含むと、ヨシユキの足はふるふると可愛く震えていた。
足に力が入らず、俺の頭に抱きつくように悶える可愛いヨシユキ。
「ああっ!クリードぉ……!」
そんなヨシユキを軽くイカせてから、素早く互いの服を脱ぎ、ヨシユキを横抱きにして洗い場に向かう。
舌を絡ませながら、ヨシユキを対面するように膝に乗せ、石鹸を泡立たせる。
クチュクチュと舌が絡み合う音が響く中、丹念にヨシユキを洗い出すと、今度はヨシユキの甘い声が浴室に響く。その声につられて更に硬さを増した俺自身。
流石に俺も一度は出しておく必要があるか……
「あうっ!ちょっ!クリード……!」
ヨシユキと俺自身を片手で擦り合わせ、泡を利用して動きを激しくすると、イキやすいヨシユキはあっと言う間に達してしまう。だが、俺は休む間もなく達したヨシユキにキスをしながら、手を淫らに動かす。
「イッてる!イッてるからぁっ!」
「クッ!」
俺に抱きつきながらイキ続けるヨシユキと同時に俺も達すると、満足感と深い幸福感が押し寄せる。と同時に昼間のベイクの言葉を思い出した。
『魔力に乗せて愛を囁いて下さい!それが多ければ多いだけ《許可》が早く出ます。恐らく団長はそれが足りないのでは、と推測されます』
……確かに俺は《許可》の後に言うものだと思っていたな……
足りない事を反省しながらも、ヨシユキの耳元で魔力を乗せて囁く。
「好きだ」
するとぐったりしていたヨシユキの耳が更に赤くなり、俺にぎゅっと抱きついて来た。そして小さな声で「……俺も」とヨシユキが言い返してくれた。
嬉しさと余りのヨシユキの可愛いさに、貪るようにキスをして、体位を変え素股で2度抜く。その間も敏感になっているヨシユキは、甘い声で鳴き続け、3度目の兜合わせで達した後に気を失ってしまった。
そんな愛しいヨシユキに、願いを込めて呟く。
「ヨシユキ……早くここで俺を受け入れてくれ……」
ヨシユキの可愛いアナル。ようやく指を入れる段階にまで来ていたが、未だ《許可》の反応は出ない。
早くヨシユキの中で繋がりたい。
ヨシユキをじっくり愛し尽くしたい。
そうは思っていても、鬼人族の精液は強力だ。だからこそ異世界からの稀人は、精液に慣れ受け入れる期間を必要とする。
慣れさせる期間が終わった時に、ヨシユキは知るだろう。
鬼人族の『言葉』の本当の力を……
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