28 / 51
余命2年
27.繋がる想い
しおりを挟む
「聖女様、貴方は魂を焼べられたようですね」
「っ! レイ」
レイは構わず続けていく。ユーリに「残れ」と指示するかのように。
「体力、魔力共に著しく低下している。……症例にもある通り、このまま衰弱されていくものと考えられます」
「余命は……」
ミラがそれとなく説明を引き継いだ。彼女もまたレイと同意見。ユーリにもきちんと明かすべきだと考えているのだろう。
「ミラ……っ」
エレノアはミラの腕を掴んだ。けれど、彼女は止まらない。沈痛な面持ちで続けていく。
「静養されるのなら2年。1日でも長く生きることを希望されるのなら、魔法は……っ、程度を問わず使用をお控えいただかなければなりません」
「…………くそっ……」
ユーリは顔を俯かせた。白い二つの拳が小刻みに震えている。
十中八九、自責の念に駆られているのだろう。
(……やはりこうなってしまうのね)
いくら言葉を尽くしたところで後悔は残ってしまう。故に伏せて置きたかった。必要最低限の人間にだけ明かす形を取りたかった。
(……悲観してばかりもいられないわね)
エレノアは意を決して口を開いた。
「ユーリ、貴方が気に病むようなことではないわ」
「いえ。俺がもっと早くに助けに行けていたら――」
「これは報いなのです」
ユーリの栗色の瞳が大きく揺れた。
エレノアは遠く10年前の記憶を手繰り寄せながら続ける。
「あの日、わたくしは降伏しました。皆の忠義を無碍にしたのです」
「違います! あれは、~~っ、あれはアタシや村の皆を守るために――」
「戦意を喪失したに過ぎません」
「~~っ、違う!!」
ミラの濃緑色の瞳が歪んでいく。あの日の自分を恥じているのだろう。
何も出来なかった。ただ翻弄されるばかりだった過去の自分を。
「…………」
レイは何も言わない。唇を引き結んで顔を俯かせている。
真面目な彼のことだ。ミラ同様にあの日の自分を恥じているのかもしれない。
「変わらずお優しいのですね」
口火を切ったのはユーリだった。栗色の瞳は伏せられた状態に。眉間には薄くしわが寄っている。
「変わらず……。そう。ご存知なのね」
「ええ」
夢を見ながらも端から諦めていた。時が解決してくれるだろうと高を括っていた。
そういったエレノアの真意はミラを始めとした仲間達に伝えてある。ユーリが耳にしていたとしても不思議ではない。
「ごめんなさい」
怒りか、それとも悲しみか。
(しっかりと受け止めましょう)
覚悟を決めてユーリの言葉を待つ。
「エレノア様」
ユーリがゆっくりと顔を上げる。
優し気でありながら、何処か負けん気の強さを感じさせる。そんな栗色の瞳がエレノアを捉えた。
「不躾ながらお願いがございます」
「何でしょう?」
「貴方の本当の気持ちをお聞かせ願えませんでしょうか?」
「……聞いての通りよ」
「俺が聞きたいのは貴方の純粋な気持ちです。諸々の事情は排してください」
ユーリが一歩一歩と近付いてくる。レイとミラが後方に下がってユーリに道を譲った。
(……っ)
ユーリが近付く度にエレノアの喉が干上がっていく。
「俺のことが嫌いだと仰るのなら、その時はキッパリ諦めます。ただ……もしも変わらず、俺に夢を見てくれるというのなら」
ユーリの足が止まった。彼は今ベッドの横に。手を伸ばせば触れられる距離にいる。
「俺は未来永劫、貴方だけを愛すると誓います」
「……っ」
「俺はどちらでも構いません。貴方の選択に従います」
その物言いには一片の曇りもなかった。
改めて思う。何処までも眩しく、真っ直ぐな人であると。
叶うことならこのままその胸に飛び込んでしまいたい。
だが、それは赦されない。決して赦してはいけない選択だ。
(これ以上、貴方を不幸にするわけにはいかない。……いかない……のに……っ)
堪らず顔を俯かせた。白いシーツとそれを握り締める手が視界を占める。
「それは拒絶ですか? それとも不審ですか?」
「……っ、これは」
衣擦れの音がした。ユーリの体温を一層近くに感じる。
「っ!」
かと思えば、栗色の瞳と目が合った。
ユーリの視線は上から下へ。しゃがんだ状態で見上げてくる。その瞳は挑発的でもあり、悪戯っぽくもあって。
(ああ、……何ってこと……)
力強くも温かな光がエレノアの心を照らしていく。不安も恐れすらも呑み込むように。
(自警団の皆様も、ご両親も同じ思いだったのかしら?)
父への説得。
死別した後のことについて。
課題は山積。その上難解だ。
にもかかわらず、エレノアの口元からは笑みが零れた。
「ユーリと共に在りたい」
気付けば本音を口にしていた。
「俺と……?」
「ええ。貴方と」
ユーリの色白な頬が赤らんで――緩んでいく。
「俺と……ですか……」
彼の口元から笑みが零れた。爽やかで甘酸っぱい笑みが。
「どうしよう。すっげー嬉しい」
あどけなさの残る言葉。10歳の頃の彼を彷彿とさせるような言葉で喜んだ。
(本当に貴方なのね)
こんな日が来るとは夢にも思っていなかった。エレノアの目尻がじんわりと熱くなっていく。
「及第点だな」
茶化してきたのはレイだった。皮肉の効いた彼らしい物言いではあるものの、そのタイミングについては心底意外で。
「いつものことだろ」
ユーリは座ったままケラケラと笑った。対するレイは呆れながらも口角を上げる。
――足掻きに足掻いて勝利を手にする。
ユーリの歩みはそんな類のものであるのかもしれない。
(そんな貴方だからこそ皆は貴方に夢を見るのね。……御多分に漏れずわたくしも)
「~~っ!!! よしよしよーーーーし!!!!」
「ミラさん……?」
「ミラ……?」
ミラが唐突に駆け出した。何処に向かうのかと思えば――ベッドの反対側へ。
白いナイトテーブルの上に置かれた花瓶に手を伸ばす。
カットが無数に施されたミルクグラスの花瓶には、一輪の花が生けられていた。
10年前、ユーリがエレノアに贈った野花・ハルジオンだ。
「ユーリ! もう一回!!!!」
ミラは花を手にするなりユーリの元へ。野花を受け取るよう促した。
「なっ……!?」
ユーリの顔が真っ赤に。罰が悪そうに表情を歪めた。
「っ! レイ」
レイは構わず続けていく。ユーリに「残れ」と指示するかのように。
「体力、魔力共に著しく低下している。……症例にもある通り、このまま衰弱されていくものと考えられます」
「余命は……」
ミラがそれとなく説明を引き継いだ。彼女もまたレイと同意見。ユーリにもきちんと明かすべきだと考えているのだろう。
「ミラ……っ」
エレノアはミラの腕を掴んだ。けれど、彼女は止まらない。沈痛な面持ちで続けていく。
「静養されるのなら2年。1日でも長く生きることを希望されるのなら、魔法は……っ、程度を問わず使用をお控えいただかなければなりません」
「…………くそっ……」
ユーリは顔を俯かせた。白い二つの拳が小刻みに震えている。
十中八九、自責の念に駆られているのだろう。
(……やはりこうなってしまうのね)
いくら言葉を尽くしたところで後悔は残ってしまう。故に伏せて置きたかった。必要最低限の人間にだけ明かす形を取りたかった。
(……悲観してばかりもいられないわね)
エレノアは意を決して口を開いた。
「ユーリ、貴方が気に病むようなことではないわ」
「いえ。俺がもっと早くに助けに行けていたら――」
「これは報いなのです」
ユーリの栗色の瞳が大きく揺れた。
エレノアは遠く10年前の記憶を手繰り寄せながら続ける。
「あの日、わたくしは降伏しました。皆の忠義を無碍にしたのです」
「違います! あれは、~~っ、あれはアタシや村の皆を守るために――」
「戦意を喪失したに過ぎません」
「~~っ、違う!!」
ミラの濃緑色の瞳が歪んでいく。あの日の自分を恥じているのだろう。
何も出来なかった。ただ翻弄されるばかりだった過去の自分を。
「…………」
レイは何も言わない。唇を引き結んで顔を俯かせている。
真面目な彼のことだ。ミラ同様にあの日の自分を恥じているのかもしれない。
「変わらずお優しいのですね」
口火を切ったのはユーリだった。栗色の瞳は伏せられた状態に。眉間には薄くしわが寄っている。
「変わらず……。そう。ご存知なのね」
「ええ」
夢を見ながらも端から諦めていた。時が解決してくれるだろうと高を括っていた。
そういったエレノアの真意はミラを始めとした仲間達に伝えてある。ユーリが耳にしていたとしても不思議ではない。
「ごめんなさい」
怒りか、それとも悲しみか。
(しっかりと受け止めましょう)
覚悟を決めてユーリの言葉を待つ。
「エレノア様」
ユーリがゆっくりと顔を上げる。
優し気でありながら、何処か負けん気の強さを感じさせる。そんな栗色の瞳がエレノアを捉えた。
「不躾ながらお願いがございます」
「何でしょう?」
「貴方の本当の気持ちをお聞かせ願えませんでしょうか?」
「……聞いての通りよ」
「俺が聞きたいのは貴方の純粋な気持ちです。諸々の事情は排してください」
ユーリが一歩一歩と近付いてくる。レイとミラが後方に下がってユーリに道を譲った。
(……っ)
ユーリが近付く度にエレノアの喉が干上がっていく。
「俺のことが嫌いだと仰るのなら、その時はキッパリ諦めます。ただ……もしも変わらず、俺に夢を見てくれるというのなら」
ユーリの足が止まった。彼は今ベッドの横に。手を伸ばせば触れられる距離にいる。
「俺は未来永劫、貴方だけを愛すると誓います」
「……っ」
「俺はどちらでも構いません。貴方の選択に従います」
その物言いには一片の曇りもなかった。
改めて思う。何処までも眩しく、真っ直ぐな人であると。
叶うことならこのままその胸に飛び込んでしまいたい。
だが、それは赦されない。決して赦してはいけない選択だ。
(これ以上、貴方を不幸にするわけにはいかない。……いかない……のに……っ)
堪らず顔を俯かせた。白いシーツとそれを握り締める手が視界を占める。
「それは拒絶ですか? それとも不審ですか?」
「……っ、これは」
衣擦れの音がした。ユーリの体温を一層近くに感じる。
「っ!」
かと思えば、栗色の瞳と目が合った。
ユーリの視線は上から下へ。しゃがんだ状態で見上げてくる。その瞳は挑発的でもあり、悪戯っぽくもあって。
(ああ、……何ってこと……)
力強くも温かな光がエレノアの心を照らしていく。不安も恐れすらも呑み込むように。
(自警団の皆様も、ご両親も同じ思いだったのかしら?)
父への説得。
死別した後のことについて。
課題は山積。その上難解だ。
にもかかわらず、エレノアの口元からは笑みが零れた。
「ユーリと共に在りたい」
気付けば本音を口にしていた。
「俺と……?」
「ええ。貴方と」
ユーリの色白な頬が赤らんで――緩んでいく。
「俺と……ですか……」
彼の口元から笑みが零れた。爽やかで甘酸っぱい笑みが。
「どうしよう。すっげー嬉しい」
あどけなさの残る言葉。10歳の頃の彼を彷彿とさせるような言葉で喜んだ。
(本当に貴方なのね)
こんな日が来るとは夢にも思っていなかった。エレノアの目尻がじんわりと熱くなっていく。
「及第点だな」
茶化してきたのはレイだった。皮肉の効いた彼らしい物言いではあるものの、そのタイミングについては心底意外で。
「いつものことだろ」
ユーリは座ったままケラケラと笑った。対するレイは呆れながらも口角を上げる。
――足掻きに足掻いて勝利を手にする。
ユーリの歩みはそんな類のものであるのかもしれない。
(そんな貴方だからこそ皆は貴方に夢を見るのね。……御多分に漏れずわたくしも)
「~~っ!!! よしよしよーーーーし!!!!」
「ミラさん……?」
「ミラ……?」
ミラが唐突に駆け出した。何処に向かうのかと思えば――ベッドの反対側へ。
白いナイトテーブルの上に置かれた花瓶に手を伸ばす。
カットが無数に施されたミルクグラスの花瓶には、一輪の花が生けられていた。
10年前、ユーリがエレノアに贈った野花・ハルジオンだ。
「ユーリ! もう一回!!!!」
ミラは花を手にするなりユーリの元へ。野花を受け取るよう促した。
「なっ……!?」
ユーリの顔が真っ赤に。罰が悪そうに表情を歪めた。
10
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。


【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。

竜王の息子のお世話係なのですが、気付いたら正妻候補になっていました
七鳳
恋愛
竜王が治める王国で、落ちこぼれのエルフである主人公は、次代の竜王となる王子の乳母として仕えることになる。わがままで甘えん坊な彼に振り回されながらも、成長を見守る日々。しかし、王族の結婚制度が明かされるにつれ、彼女の立場は次第に変化していく。
「お前は俺のものだろ?」
次第に強まる独占欲、そして彼の真意に気づいたとき、主人公の運命は大きく動き出す。異種族の壁を超えたロマンスが紡ぐ、ほのぼのファンタジー!
※恋愛系、女主人公で書くのが初めてです。変な表現などがあったらコメント、感想で教えてください。
※全60話程度で完結の予定です。
※いいね&お気に入り登録励みになります!
皇帝陛下は身ごもった寵姫を再愛する
真木
恋愛
燐砂宮が雪景色に覆われる頃、佳南は紫貴帝の御子を身ごもった。子の未来に不安を抱く佳南だったが、皇帝の溺愛は日に日に増して……。※「燐砂宮の秘めごと」のエピローグですが、単体でも読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる