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余命2年
26.すれ違い
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頬に冷たい感触がした。それを皮切りに光と音が明瞭なものになっていく。
「……? ここ、は……?」
「エレノア様!?」
「み、ら……?」
瞼を押し上げると濃緑の瞳と目が合った。
「~~っ、エレノア様!!」
横になったままの状態で抱き着かれる。
今日の彼女は深緑色の軍服姿。治癒術師の正装に身を包んでいるようだった。
(温かい。薬剤と……これは藤の香りかしら? 香水もつけるようになったのね)
エレノアの肩がミラの涙で濡れていく。変わらず素直であるようだ。この10年、さぞ色々なことがあっただろうに。
(尊く、それでいて愛おしい)
エレノアは胸を温めながら、そっと静かに抱き返した。
「お加減はいかがですか?」
話しかけてきたのはレイだった。服装は相変わらずの革製の黒のジャケット、パンツ、ブーツスタイルだ。
あまりの懐かしさに視界がじんわりと歪む。
「少し怠いけど、それ以外におかしなところはないわ」
「そうですか」
レイはほっとしたように深く頷いた。
(坊主頭に険しい顔立ち。ふふっ、変わらないわね)
――そう思いかけて改める。
よくよく見て見れば、彼の下瞼は僅かだが確かにたるみ、額には薄くしわが走っていた。
(今のわたくしは? 一体どうなっているのかしら?)
芽吹いた疑問は無視出来ない程に大きなものになっていく。
「……ミラ、鏡を取ってもらえますか?」
「えっ? あっ、はい! 鏡ですね」
エレノアはミラが鏡を探している間に枕の位置を調節。ベッドボードに凭れかかるような体勢を取った。
「ありました!」
手渡された鏡は金の装飾で縁取られていた。とても豪奢な逸品だ。
(ここは一体どこなのかしら……?)
部屋の造り、調度品からして貴族の邸宅であろうことは容易に想像がついた。
(後程お伺いをして、きちんと感謝申し上げなくては)
「ふふっ、心配要りませんよ。変わらずお綺麗ですから」
「……ありがとう」
ミラに促されるまま鏡を見る。
やわらかなミルキーブロンドの髪に、垂れ目がちな瑠璃色の瞳。
顔色は優れないがその白磁を思わせるような肌にはしわ一つ見られなかった。
(……20歳の頃のままね)
エレノアは10年にも渡って魔王の首飾りの中に――黒水晶の中に捕らえられていた。
その間、彼女は一睡もすることなく結界を張り続けたが、不思議と飢えや排泄に悩むようなことはなかった。
(とてつもなく緩やかな時の中にいた……ということになるのかしら?)
細々疑問が残るが深くは考えないことにする。
(魔法鞄から取り出されたアイテムは、表のものと同じペースで朽ちていく。おそらくはわたくしも同じ。このまま……年齢と外見がずれたまま最期の時を迎えることになるのでしょうね)
嬉しくはない。言ってしまえば複雑な心境だ。大仰な言い方をすれば『人ならざるもの』になってしまった。そんな気さえする。
「…………」
「ねっ? 綺麗でしょ?」
ミラが嬉々とした表情で尋ねてくる。当然彼女に悪意はない。エレノアの心境など知る由もないのだから。
(落ち込んでなんていられないわ。皆のために生きると、そう決めたのだから)
エレノアは気持ちを切り替えてミラに向き直る。
「そうかしら? ミラの方がずっとずっと綺麗だと思うのだけれど」
「えぇ!? やっ、やだぁ~。お世辞は止してくださいよぉ~」
「殿方からも引く手数多なのではなくって?」
「へへっ、実はアタシ結婚したんですよ♪」
「えっ……?」
エレノアは思わず言葉を失った。
相手はビルだろうか?
10年前、彼女は彼に対して熱い思いを抱いていた。一方のビルは剣に生きたいと強く願っていて。
「ああ、ビルさんじゃないですよ? めっちゃ、めっーーーーーーちゃ粘ったんですけどね~……」
ビルの意思を変えることが出来なかった、ということなのだろう。
正直なところタイミングの悪さもあったのではないかと思う。
当時のビルは仇討、ユーリの育成、修羅の克服と諸々手一杯であっただろうから。
(でも、それでも貴方は……今の貴方は幸せなのよね……?)
ミラは笑っている。強がりというよりは気恥ずかしさ。
先日のユーリのように済んだこととして語っているような気がした。
「相手はルイスです! ルイス・フォーサイス」
「えっ……?」
エレノアは再び言葉を失った。
フォーサイスは三大勇者一族の一つ。辺境伯の地位を預かるほどの名門中の名門。
件の男性ルイスは、『勇者の中の勇者』と評されるハーヴィー・フォーサイスの四番目の息子であるのだ。
(物言いから察するに駆け落ち……ではないのよね?)
ミラはとても幸せそうだ。憂いはまるで感じられない。
ルイスの両親との関係は良好。祝福されていると見ていいのだろうか。
「ご記憶ですか?」
「ええ。でも、わたくしの記憶の中のルイス様はとても幼くて、7つの頃のお姿のまま止まってしまっているわ」
ルイスはその生まれとは裏腹に内気で気弱な少年だった。
社交の場においても9つ上の兄・アーサーにべったりで、決して離れようとはしなかった。
アーサーが殉職したと聞いた時には、真っ先に彼の将来を案じてしまった程で。
「ああ! じゃあ分かんないですよね」
「???」
「我々のパーティの中に重騎士がいたでしょう。あれがルイスです」
「っ!!? まぁ! 何ってこと……っ!」
件の重騎士は2メートル近い屈強な男性だった。
魔王アイザックとの戦いにおいては先陣を切って扉を破壊。防御が不得手なレイやミラ、付与術師の男女を守る盾の役割を担っていた。
つまりは彼――ルイス・フォーサイスは守られる側から守る側に転じたというわけだ。
(ルイス様の成長のきっかけはミラ、であったりするのかしら?)
胸がちくりと痛む。羨ましさが過ぎてのことだ。エレノアは首を左右に振って祝福する。
「おめでとう」
「へへっ、ありがとうございます!」
「……そろそろ本題に入らせていただいてもよろしいでしょうか?」
「あらっ! ふふっ、ごめんなさいね。お願いするわ」
途端に空気が張り詰める。
言わずもがな本題というのはエレノアの容体に関すること。余命についても言及されることになるのだろう。
「では……」
レイの褐色がかった手が扉の方に向く。
(何……?)
エレノアが困惑している間に扉が開いた。
「お゛わっ!?」
「ユーリ!?」
扉の向こうには紅髪の青年ユーリの姿があった。腰を折って背中を擦っている。
「~~にすんだよ、師匠!!」
「しゃんとしろ」
「……っ」
ユーリはぐっと息を呑んで顔を俯かせた。
「ふふっ」
エレノアは堪らず笑みを零す。服装と仕草のギャップにあてられてのことだ。
今日の彼もまた軍服姿。勇者の正装に身を包んでいた。先日のものとは違って汚れも破れもない。
(ユーリには悪いけど、やっぱりほっとするわ)
置いていかれてしまった。
そう思っているのだろう。失われた10年を取り戻したい。そんな願望からの無意味な足掻きとも取れる。
(……バカね)
エレノアは自嘲気味に笑って手元のシーツを握り締めた。
「何してんだ。さっさと来い」
レイが鬱屈とした態度で入室を促した。
(っ! いけない……っ)
これはエレノアにとって非常に都合の悪い事態だった。
余命僅かであることは極力内密に。自身の死後、必要に応じて公表してもらう計画を立てていたからだ。
間違っても彼らの足枷になるようなことがないように。そう配慮してのことだった。
(厳しい言い方にはなってしまうけれど……やむを得ないわね)
エレノアは逡巡しながらも意を決して口を開いた。
「レイ、その必要はないわ」
「なっ……」
レイに限らず、ユーリもミラも瞠目する。
「ユーリ。申し訳ないけれど出直していただけるかしら?」
「……っ」
ユーリの表情が驚きから落胆へ。悲痛を帯びたものになっていく。
「……? ここ、は……?」
「エレノア様!?」
「み、ら……?」
瞼を押し上げると濃緑の瞳と目が合った。
「~~っ、エレノア様!!」
横になったままの状態で抱き着かれる。
今日の彼女は深緑色の軍服姿。治癒術師の正装に身を包んでいるようだった。
(温かい。薬剤と……これは藤の香りかしら? 香水もつけるようになったのね)
エレノアの肩がミラの涙で濡れていく。変わらず素直であるようだ。この10年、さぞ色々なことがあっただろうに。
(尊く、それでいて愛おしい)
エレノアは胸を温めながら、そっと静かに抱き返した。
「お加減はいかがですか?」
話しかけてきたのはレイだった。服装は相変わらずの革製の黒のジャケット、パンツ、ブーツスタイルだ。
あまりの懐かしさに視界がじんわりと歪む。
「少し怠いけど、それ以外におかしなところはないわ」
「そうですか」
レイはほっとしたように深く頷いた。
(坊主頭に険しい顔立ち。ふふっ、変わらないわね)
――そう思いかけて改める。
よくよく見て見れば、彼の下瞼は僅かだが確かにたるみ、額には薄くしわが走っていた。
(今のわたくしは? 一体どうなっているのかしら?)
芽吹いた疑問は無視出来ない程に大きなものになっていく。
「……ミラ、鏡を取ってもらえますか?」
「えっ? あっ、はい! 鏡ですね」
エレノアはミラが鏡を探している間に枕の位置を調節。ベッドボードに凭れかかるような体勢を取った。
「ありました!」
手渡された鏡は金の装飾で縁取られていた。とても豪奢な逸品だ。
(ここは一体どこなのかしら……?)
部屋の造り、調度品からして貴族の邸宅であろうことは容易に想像がついた。
(後程お伺いをして、きちんと感謝申し上げなくては)
「ふふっ、心配要りませんよ。変わらずお綺麗ですから」
「……ありがとう」
ミラに促されるまま鏡を見る。
やわらかなミルキーブロンドの髪に、垂れ目がちな瑠璃色の瞳。
顔色は優れないがその白磁を思わせるような肌にはしわ一つ見られなかった。
(……20歳の頃のままね)
エレノアは10年にも渡って魔王の首飾りの中に――黒水晶の中に捕らえられていた。
その間、彼女は一睡もすることなく結界を張り続けたが、不思議と飢えや排泄に悩むようなことはなかった。
(とてつもなく緩やかな時の中にいた……ということになるのかしら?)
細々疑問が残るが深くは考えないことにする。
(魔法鞄から取り出されたアイテムは、表のものと同じペースで朽ちていく。おそらくはわたくしも同じ。このまま……年齢と外見がずれたまま最期の時を迎えることになるのでしょうね)
嬉しくはない。言ってしまえば複雑な心境だ。大仰な言い方をすれば『人ならざるもの』になってしまった。そんな気さえする。
「…………」
「ねっ? 綺麗でしょ?」
ミラが嬉々とした表情で尋ねてくる。当然彼女に悪意はない。エレノアの心境など知る由もないのだから。
(落ち込んでなんていられないわ。皆のために生きると、そう決めたのだから)
エレノアは気持ちを切り替えてミラに向き直る。
「そうかしら? ミラの方がずっとずっと綺麗だと思うのだけれど」
「えぇ!? やっ、やだぁ~。お世辞は止してくださいよぉ~」
「殿方からも引く手数多なのではなくって?」
「へへっ、実はアタシ結婚したんですよ♪」
「えっ……?」
エレノアは思わず言葉を失った。
相手はビルだろうか?
10年前、彼女は彼に対して熱い思いを抱いていた。一方のビルは剣に生きたいと強く願っていて。
「ああ、ビルさんじゃないですよ? めっちゃ、めっーーーーーーちゃ粘ったんですけどね~……」
ビルの意思を変えることが出来なかった、ということなのだろう。
正直なところタイミングの悪さもあったのではないかと思う。
当時のビルは仇討、ユーリの育成、修羅の克服と諸々手一杯であっただろうから。
(でも、それでも貴方は……今の貴方は幸せなのよね……?)
ミラは笑っている。強がりというよりは気恥ずかしさ。
先日のユーリのように済んだこととして語っているような気がした。
「相手はルイスです! ルイス・フォーサイス」
「えっ……?」
エレノアは再び言葉を失った。
フォーサイスは三大勇者一族の一つ。辺境伯の地位を預かるほどの名門中の名門。
件の男性ルイスは、『勇者の中の勇者』と評されるハーヴィー・フォーサイスの四番目の息子であるのだ。
(物言いから察するに駆け落ち……ではないのよね?)
ミラはとても幸せそうだ。憂いはまるで感じられない。
ルイスの両親との関係は良好。祝福されていると見ていいのだろうか。
「ご記憶ですか?」
「ええ。でも、わたくしの記憶の中のルイス様はとても幼くて、7つの頃のお姿のまま止まってしまっているわ」
ルイスはその生まれとは裏腹に内気で気弱な少年だった。
社交の場においても9つ上の兄・アーサーにべったりで、決して離れようとはしなかった。
アーサーが殉職したと聞いた時には、真っ先に彼の将来を案じてしまった程で。
「ああ! じゃあ分かんないですよね」
「???」
「我々のパーティの中に重騎士がいたでしょう。あれがルイスです」
「っ!!? まぁ! 何ってこと……っ!」
件の重騎士は2メートル近い屈強な男性だった。
魔王アイザックとの戦いにおいては先陣を切って扉を破壊。防御が不得手なレイやミラ、付与術師の男女を守る盾の役割を担っていた。
つまりは彼――ルイス・フォーサイスは守られる側から守る側に転じたというわけだ。
(ルイス様の成長のきっかけはミラ、であったりするのかしら?)
胸がちくりと痛む。羨ましさが過ぎてのことだ。エレノアは首を左右に振って祝福する。
「おめでとう」
「へへっ、ありがとうございます!」
「……そろそろ本題に入らせていただいてもよろしいでしょうか?」
「あらっ! ふふっ、ごめんなさいね。お願いするわ」
途端に空気が張り詰める。
言わずもがな本題というのはエレノアの容体に関すること。余命についても言及されることになるのだろう。
「では……」
レイの褐色がかった手が扉の方に向く。
(何……?)
エレノアが困惑している間に扉が開いた。
「お゛わっ!?」
「ユーリ!?」
扉の向こうには紅髪の青年ユーリの姿があった。腰を折って背中を擦っている。
「~~にすんだよ、師匠!!」
「しゃんとしろ」
「……っ」
ユーリはぐっと息を呑んで顔を俯かせた。
「ふふっ」
エレノアは堪らず笑みを零す。服装と仕草のギャップにあてられてのことだ。
今日の彼もまた軍服姿。勇者の正装に身を包んでいた。先日のものとは違って汚れも破れもない。
(ユーリには悪いけど、やっぱりほっとするわ)
置いていかれてしまった。
そう思っているのだろう。失われた10年を取り戻したい。そんな願望からの無意味な足掻きとも取れる。
(……バカね)
エレノアは自嘲気味に笑って手元のシーツを握り締めた。
「何してんだ。さっさと来い」
レイが鬱屈とした態度で入室を促した。
(っ! いけない……っ)
これはエレノアにとって非常に都合の悪い事態だった。
余命僅かであることは極力内密に。自身の死後、必要に応じて公表してもらう計画を立てていたからだ。
間違っても彼らの足枷になるようなことがないように。そう配慮してのことだった。
(厳しい言い方にはなってしまうけれど……やむを得ないわね)
エレノアは逡巡しながらも意を決して口を開いた。
「レイ、その必要はないわ」
「なっ……」
レイに限らず、ユーリもミラも瞠目する。
「ユーリ。申し訳ないけれど出直していただけるかしら?」
「……っ」
ユーリの表情が驚きから落胆へ。悲痛を帯びたものになっていく。
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