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第四章:ロストフィールド侵攻編

48話:ロストフィールド③

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 ラスティ、エミーリア、メーテルリンクの三人は、斥候としてロストフィールドへ足を踏み入れる。

 選出基準は『強さのラスティ』『回復のエミーリア』『高水準のバランスのメーテルリンク』だ。

 ロストフィールドの一番外側にある迷宮都市は、現在は廃墟と呼ぶに相応しい荒れ模様だった。

 窓ガラスは割れ、コンクリートの壁は砕かれ、ひしゃげた鉄筋がコンクリートから飛び出した、そんな建物ばかりが立ち並ぶ。

 道路には何十台もの馬車があり、動かなくなっていたり、横転していたり、様々な様子を見せる。

 そして、街の景観を良くするために植えられていた街路樹は殆どが根元から折られ、歩道や道路に倒れていた。

 当然ながら人の気配など無く、生きている動物すら見かけない。大体の場所に生息しているカラスですら、ここでは見られない程だ。

 天を見上げれば、真っ黒い夜空に丸い満月が大きく存在感を示す。

 今も昔も生物の営みを見守り続け、冷たく、だが確かに包み込んでくれる女神のような美しさの月だった。

 しかし、冥府の底に沈んだ亡者たちには、一欠片の慈悲さえ届かないのか。

 真っ黒い雲が齎す漆黒の闇が街を完全に包み込み、空から注がれた月光を吸い込んで消してしまっている。

 辛うじて一筋射し込んだ光が照らす廃墟にはゾンビが三体、寄り添うようにして集まっていた。


 ──夜になると、ロストフィールドにいるゾンビは活動範囲を大幅に狭める。多くのゾンビ達は、まるで家に帰るかのように廃墟に引っ込んで動かなくなってしまうのだ。


 逆に昼間は非常に活発になり、歩道や店舗だった建物の跡地には多くのゾンビがたむろするようになる。

 普通のゾンビならば昼夜関係なく動き回っているのだが、どうやらここだけは例外なようだった。

 人間だった頃の記憶が、まだ朧気に残っているのだろうか?

 ラスティは体についた埃を払いながら、言う。
 
「やっと一息だ」
「取り敢えず休憩ですね。明日からは夕方以降に動くのが良いでしょう」
「はい、私も賛成です」

 そんな、ゾンビですら寝静まるほどの深夜帯。

 ゴーストタウンと化して久しい街の中にある、大型ショッピングモールの中で彼らは休んでいる。

「ショッピングモールとゾンビ……なるほど、昔の映画を思い出させる話だ」
「映画?」

 ラスティは忘れてくれ、と手を振る。

「ここは徘徊ルートから外れてるのかゾンビにも荒らされてないみたいてすし、良かったですね」

 この四階建てのショッピングモールの、三階部分には従業員しか入る事を許されない通路があり、それを進んだ奥に小さな部屋がある。
 ゾンビの目につきにくいこの部屋で何日か暮らす程度には、可能だった。
 その際に寝袋や缶詰などを売り場から持ってきてセーフハウスのように整えていた。
 物資を確認し、そのついでに埃を払う。
 降り積もった埃の厚さが、人がいなくなってからの年月を表していた。

「けほっ……埃は溜まっていますけど、それ以外は使用可能。水も食糧も置きっぱなしで……うわっ」

 舞い上がった埃に噎せながらの作業。持っていたハンカチをマスク代わりに口元に当てたエミーリアが、くぐもった声をあげる。

「どうした? エミーリアさん」
「これ飲みかけです……勿体ない」

 中身が半分くらい残ったボトルウォーターを片手に持って揺らした。もちろん飲めない。
 それを見て、メーテルリンクは肩を竦めた。

「どのみち消費期限切れで飲めないませんよ」
「これは15年保存効く奴だから問題ありません。一年前に期限が切れてるといえば、切れてるけど、それくらいなら誤差ではないでしょうか?」
「15年? 嘘?」

 エミーリアが見せたペットボトルには、確かにラベルに15年保存可能だという旨が記されていた。

「そんなものもあるんですね」
「消費期限から逆算すると、これが作られたのはここがロストフィールドになる直前すぐみたいだし、いつ終わるか分からない大戦への備えとして売られてたんでしょう」

 ラスティはテーブルの上に置きっぱなしで埃を被っていた地図に近寄った。そして片手で雑に埃を払うと、そこに指を置く。

「目的地は、街の北東方面」
「はい。私達は南西から入って来たので、最短で行くなら街中を真っ直ぐ突っ切るルートになります」

 この地図というのは、この地域一帯の有事の際、どこが避難場所になるのかを示したものだ。

 市販されている物であるという都合上、研究施設などの軍事施設の位置情報は載っていないが、出発前に頭に入れておいた地図と照らし合わせれば場所を確かめる事が出来る。

「しかし、最短ルートは厳しいかもしれません。広い幹線道路もあるし、それ以外にも見晴らしが良い場所を通らなきゃいけません」
「なら少し遠回りで行こうか。まだ多くのゾンビがうろついていますし、見晴らしの良い場所で見つかった時の危険を考えると、そう無茶は出来ない」

 この街の中心を通る大きな幹線道路は、旧型の魔導兵器などの軍事品を通すために大きく作られている。
 それゆえに隠れる場所は無く、反対側に渡るのにも時間がかかってしまうのだ。


「他の場所は遠回りできるけど、幹線道路はどうするの? 東西を隔てるように通っていますが」
「下水道だ。使いたくないが贅沢は言ってられない」

 スッと横一線に指を動かし、ラスティは言う。

「まあ、そうなりますよね。でも大丈夫かしら。前に通った時ですら、ところどころ崩落してたじゃない」
「大通りの下が潰れてない事を祈ろう」

 祈りと聞くと運任せに思えるが、ゾンビに見つからない事を祈りながら大通りを突っ切るよりは堅実な方法だ。

 どちらにしてもハイリスクな事に変わりはないが、そのリスクを少しでも減らしたいと考えるのは何らおかしい事ではない。

「それともう一つ。気になる事といえば……」
「世界封鎖機構……ですね。味方の筈の私たちを攻撃してくるイレギュラー。ここまでは魔導ゴーレムに出くわさなかったけど、何時かち合うか分からない」

 薄気味悪いものを感じながらも、しかしラスティ達のやるべき事は変わらない。

 迷宮都市の資料……つまりロストフィールドの資料を回収し生きて帰る。それだけだ。

「勘弁して欲しい。ただでさえゾンビに見つからないように動くのは骨が折れる作業なのに、その上味方である世界封鎖機構からも見つかるな、なんて」
「でもやらなければ。ここでゾンビと三つ巴になるのが最悪のシナリオです」
「理解している」

 いかにラスティ達が強くとも、流石に単体では出来ない事の方が多い。

 ゾンビを相手取るにも、魔導ゴーレムの群れを相手取るにも、こちらの頭数は不足している。

 その辺の人間や亜人であれば、ちぎっては投げちぎっては投げの無双で双方を殲滅する事も可能だが、モンスターのゾンビとなると流石に厳しい。数が多ければ尚更だ。

 そして、それと張り合える魔導ゴーレムの群れなど、単騎では対処できるはずが無かった。

「頭が痛いな」
「もう休みますか? お兄様。ずっと気を張りっぱなしだったし、疲れている筈です」
「そうしたいが、まだやる事ある。この貴重な夜を無駄には出来ない」

 寝袋の誘惑に抗いながらラスティは首を鳴らした。ゾンビが寝静まる夜は、何か準備をするのにもってこいの時間なのだ。それを寝て消費など出来るはずがない。

「お兄様、貴方が倒れたら元も子もないわ」
「心配ありがとう。だが肉体面の心配は死ぬくて良い。可能な限り強化している」

 本気で心配しているような声色の言葉にラスティは頷きながらそう返して、扉の方に向かって歩き始めた。

「行こう」
「何をしに?」
「ここはショッピングモールだ。ならやる事は一つだ」

 そう言いながら扉に手をかけ、疲れを滲ませながらラスティは笑う。

「買物だ」

 昔、大勢の人間で賑わっていたであろうこのショッピングモールの跡地には、今も当時の商品が手つかずのまま残されている。

 年月が経過してしまっているので品質劣化が起こっていたり、ゾンビに壊されたりしている物もあるが、それでも多くの物が未だに使用可能だ。
 言ってしまえば、大きな物資箱のような場所であった。

「買物って言っても、金は払わないが」
「そもそもお金なんて持ってきてないと思いますが。というか、なんで買物なんて言うんですか。素直に物資調達っで良いと思いますけと」
「それでは味気ないとは思わないかい?」

 転がっている骨のようなものを踏んづけて音を立てないように気をつけながら、三階から一階へと降りていく。

 目的のアイテムがある売り場は一階にあり、三階から降りるには二通りのルートがある。

 遠回りだが目立たない階段か、近道なものの目立つ位置にある、電力供給が途絶えてハイテクな見た目の階段に成り下がってしまっているエスカレーターのどちらかだ。

 当然、三人は遠回りの階段を選択。
 今のところゾンビの姿は見当たらないが、だからといって油断はできないだろう。

「今夜の内に運べるだけ色んな物を運んで、昼に休む。それで明日の夜になったら、また動く」
「物を運ぶ順番は決めておきましょう。何から運びますか?」
「まずは……武器だな。ここでしか手に入らない武器があれば最高だ。研究用に持って帰る」

 隣に軒を連ねていたアウトドア用品売り場から大容量のリュックを持ってきて、そこに詰められる物は詰めていく。続いて弾薬を無造作に掴んでリュックに詰め込んでいった。

「どうしました」

 油断なく周囲を観察しているメーテルリンクの目が何かを捉えた。
 エミーリアの疑問の言葉に、メーテルリンクは、とある一箇所を指さした。

「向こうに怪しい鉄製の扉があるります。開けてみますか?」
「頼んだ」

 如何にも頑丈そうで、何かを守るように奥に聳える大きな鉄製の扉。
 それを見たは迷わず開けるようにラスティは指示を出した。
 その指示に頷きを返した彼女が歩を進めると、瓦礫の上をカサカサと黒光りする虫が通り過ぎる。


 更に進めば、足に何かが触れた気がした。彼女は気にも留めなかったが、それは蜘蛛の巣であった。
 そうして扉の前に立ち、ぐっと押してみる。当然のように扉はビクともしない。

「鍵が掛かってます。でも鍵穴は無い」
「電子ロックか。面白い。古い時代の遺物が……電子ロックになっているとは」
「……どうしますか? お兄様」
「こうする」

 ラスティは指を鉄扉に押しつけて、軽く横へスライドさせた。すると、鉄扉がまるで豆腐に包丁を立てた時のようにスッと沈む。そうしてから人が通れるくらいの長方形に動かすと、厚さ何十センチもある分厚い鉄板の扉が、その通りに切断されたのだ。
 音は発生しない。全ての音はラスティによって掌握されていた。

「やっぱり、この手に限るな」
「……こういうのをきっと脳筋解決って言うんですよね」
「開けばいいんです、開けば」

 鉄の塊を押して、扉の奥へと進む。

「おお……」
「へぇー……」

 そこには、表にも置いてある剣は勿論、魔剣や聖剣なども置いてあった。

「なんでこんなものを置いてる」
「なんですか? これは。見たことないものです」
「触らない方が良い。何に使うかは分かるが、詳しい方法は知らない」
「危険なものなんですか?」
「危険だ。個人携帯用の兵器だよ。魔力弾や属性魔法を誰でも使えるようにしたもの、といえば良いだろうか。」
「すごい」

 ラスティは手を翳して、異次元空間に格納する。
 それらを目処をして、セーフハウスへ戻る。

 ──AM:8時。

 遠く離れた平和な地区では、人々が仕事場に向かおうとしているであろう頃合い。
 三階にある売り場の一角、その割れた窓からメーテルリンクは下を見下ろしていた。

「…………」
「まっず……」

 メーテルリンクは活動を再開したゾンビ達を厳しい目で見ながら、何かを咀嚼している。
 手元にあるのはセーフハウスもどきから持ってきた缶詰だった。

 エネルギー補給のため、20年ほど持つ代わりにクソ不味い合成肉の缶詰を無表情でかき込んでいる。
 原料は何なのか、どうしてこんなに不味いのか、それは分からない。
 もはや嫌がらせなんじゃなかろうかと思いたくなるほどの不味さであるそれを飲みこみ、食べ終わった缶を近くの瓦礫に隠した。

「……はぁ」

 大通りを塊になって進むゾンビの集団から何体か外れ、消えかけの横断歩道を渡って別の道へ。どうやらこちらに向かってくるようだ。

 それらのゾンビは元は女性のようで、ボロボロに汚れた服は明らかに女物だった。

「人間って、哀れですね。亜人もモンスターも、馬鹿ばっかり。だからこそ、世界を、ラスティお兄様が君臨するのに相応しいように教育しなくては」

 よく見れば、あの女ゾンビが離れた集団は、組織に所属することを示す制服を着込んだゾンビの姿が大多数を占めているではないか。
 となるとアレらは、ゾンビに成り果ててもまだ出勤しようとしているという事だ。
 あんな姿になってなお働こうとする人間に、少し哀れみを感じる。

「……今のままではいけない。世界は、変わらなくてはならない」

 これからゾンビの活動が活発になっていく。このショッピングモール跡地にも、主婦だった者達や店員だった者達が集まってくるだろう。
 それに見つからないように、寝ているラスティの側へと戻っていった。
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