【完結】誰でも持っているはずの7つのスキルの内の１つ、運び屋スキルしか持っていなかったけど、最強になりました

92話

天時空界に着いた俺達を出迎えたのは、バニーガールの格好をした者だった。

「ようこそいらっしゃいました」

「お前は月影の白兎のレビ！！」

「私は月影の白兎の特殊個体『カグヤ』と申します。レビは私の姉になります。私はあなた達に敵意はありません。レビは騙されて操られているだけです。詳しい話はここではなんですので、まずは私に着いてきて下さい」

俺達は言われるがままにカグヤに着いていき、青き神殿に到着した。

そして中に通された俺達は驚くべき光景を目の当たりにした。

青き神殿の中にいたのは、青龍、天悟空、ブルーオウル、月の銀狼。

「地獄にいるはずでは・・・」

「地獄にいるのは地底の王にして天悟空の双子の兄『地悟空』だ。地悟空を助けてくれ」

真っ先に口を開いたのは青龍だった。

「地悟空は闇に飲み込まれ、圧倒的な力を手にして暴走してしまっている。そしてレビは地悟空に騙されて、カグヤを人質に取られていると思っている」

「そんな・・・」

「急がなければ世界は闇に飲み込まれ、崩壊してしまう。だが今のお前達では地悟空どころかレビやその仲間達にも勝てないだろう。そんなお前達には知恵を授ける。真理を理解できた時、大いなる力を手にする事ができるだろう」

上には上がいる世界。俺達はまだまだ弱い。だからこそ、俺は真理を求める。

「まずはアルファよ、お前は白き一族にして光の一族じゃ。天の使い、天使とは何かを理解できた時、力を得るだろう」

「はい！」

「次にテウスよ、お前は魔法を極めた者じゃ。魔法とは精神。精神とは何かを理解できた時、力を得るだろう」

「はい！」

「次にマリアよ、お前は星を理解し剣を極めた者じゃ。ゲンブは本来、北を守護する者じゃ。その事を理解できた時、力を得るだろう」

「はい！」

「最後にトリスよ、お前は知識を理解し拳を極めた者じゃ。知恵と知識は違う。ゼロからイチを作り出すのが知恵じゃ。知恵を理解できた時、力を得るだろう。その時、新にして真の賢者の石を作る事ができるだろう」

「はい！」

「頼んだぞ、みんな」

「「「「わかりました」」」」

こうして俺達は天時空界を後にして、地上に戻る事にした。