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70話

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トリスとマリアはベルゼとテウスを目の前にしていた。

「トリス兄ちゃんとマリア姉ちゃん、元気してた?」

「テウス、少し黙っていろ。俺は切り落とされた右腕のお返しにトリスをぶっ殺す!マリアはお前に任せる」

「はーい!マリア姉ちゃん、久しぶりに一緒に遊ぼうよ!風魔法・パーフェクトストーム」

テウスとマリアは離れた場所に移動した。

~~~
テウスとマリアは相対していた。

「テウス、あなたはなぜ月影の白兎になんかなったりしたの?」

「答えを知りたい?僕を倒したら教えてあげる!今日は長い1日になると思うよ。ゆっくり遊ぼう!闇魔法・ダブルダークハンド」

マリアに2本の闇の手が襲いかかった。

「相変わらずあんたはつかみどころがない人ね。あなたも勇者なんだから手加減はできないからね」

「星の型・2つ星・彗星剣」

マリアは闇の手を斬り裂いた。

「僕の事は甘く見ない方がいいよ。これでも僕は紅天の王・五色鳥の元で修行した身。だから魔法なら誰にも負けないよ。もちろんマリア姉ちゃんにもね!」

「火・風魔法・火鳥風来」

翼を広げた火の鳥がマリアに襲いかかった。

「星の型・3つ星・流星剣」

マリアは火の鳥をカウンターで弾き返す。弾き返されて勢いがました火の鳥はテウスを襲いかかる。

「光魔法・光のカーテン」

火の鳥は何事もなかったかのように消え去った。

「やっぱりマリア姉ちゃんは強いね。強い人ってなかなかいないから、遊び相手を探すのも大変なんだよね。もっともっと遊ぼう」

~~~
トリスはベルゼと睨み合いをしていた。

「トリス、お前の命もここまでだ。たっぷりと苦しませてやる!」

「闇魔法・ダークハンド」

ベルゼは闇の手を具現化した。

「お前に切り落とされた腕はどうやっても元に戻らなかったよ。だがそのおかげで俺はさらに強くなれた。これが俺の新たな力だ!」

「闇の手よ、我が腕となり融合せよ『闇魔法・奥義・霊者融合』」

具現化された闇の手は、ベルゼの切り落とされた右腕のところに融合し、新たな闇の腕になり、トリスに襲いかかってきた。

「強くなったのはお前だけじゃない。俺はお前より強くなった」

「空間断絶・クロープラチナ」

白金の爪はベルゼの闇の腕を弾く。

「まさか闇の腕とやり合うとはな。だがいつまで闇の腕を相手にできるかな。この腕に触れた者は全て死にいたる!」

闇の拳と白金の拳が激しくぶつかり合い始めた。
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