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46話

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俺はジョナンの自宅に招かれていた。

「はじめまして、ジョナンの父のジョーです」

「はじめまして、トリスと申します」

2人きりでの食事だと思ってた自分が恥ずかしいな。

「ジョナンから軽く話は聞きましたが、トリスさんも『マナポ』を作れると聞きました。見せてもらってもよろしいでしょう?」

俺はアイテム収納から『マナポ』を取り出した。

「よろしければ飲んでみてもいいですよ」

「たしかに私達の作る『マナポ』とは違うな。ではお言葉に甘えて飲んでみます」

ジョーは『マナポ』を飲み干した。

「効果は私達が作る物より高い効果がある」

「味はジョーさん達の作る物の方がおいしいですよ」

「たしかに少し苦味がありおいしいとはいえないですけど・・・」

「俺の作り方は『薬草』と『龍泉水』という青龍のいる場所で採取出来る水で作っていますので薬草の苦味があるのかなって思ってます」

「そんな作り方もあるんですね。『龍泉水』というのは初めて聞きました」

「新素材登録していない物なので誰も知らないと思います。そもそも俺は『青の錬金術師』というのも知らなかったので『龍泉水』の存在を表に出すと、そこに人が群がり、青龍に迷惑がかかる。だから新素材登録しなかったんです」

「そうだったんですか」

「ジョーさん達はどうやってあの味を出しているんですか?」

「さすがにそれは『ジョナの一族』の秘密ですので・・・」

「自分は作り方を聞いてトリスさんには教えないっていうのはどうかと思うよ」

ジョナンが料理を持ってきて口を挟んできた。

「たしかにそれもそうだな。私達の作り方ですが『青き森』で採取出来る『ベリーブルー』という青イチゴと『薬草』を使って作っています」

「『ベリーブルー』と『薬草』ですか・・・ちょっと試したい事があるんですが今手元に『ベリーブルー』はありますか?」

「『青き森』のどこでも取れる物ですからありますよ」

そういってジョーは『ベリーブルー』を取り出した。

俺は『龍泉水』と『薬草』を取り出して『ベリーブルー』と一緒に混ぜてみた。

するとドラゴンブルーよりもさらに深い青色の『深淵の青ポーション』が出来上がった。

「これは・・・すごい物が出来てしまったな・・・」

恐る恐る『深淵の青ポーション』を3人で飲んでみた。

「味も効果も今までの『マナポ』とは比べようがないくらいすごいですね!!!」

「このポーションは持続的に魔力が回復していく。長期戦の戦いには持ってこいの物ですね!」

『深淵の青ポーション』に男2人はわいわいと盛り上がっていた。

「さぁそろそろ冷めない内に食事にしましょう」

ジョナンに言われ、テンションマックスになっていた俺とジョーさんは落ち着きを取り戻し、食事する事にした。
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