【完結】誰でも持っているはずの7つのスキルの内の１つ、運び屋スキルしか持っていなかったけど、最強になりました

16話

次の日の朝
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「おはようございます、親父さん」

「おはよう、昨日頼まれてた観察眼は出来てるぞ」

「ありがとうございます。この観察眼を白猫に届けてまた魔風草をもらってこられるように頑張ります」

「お前さんも策士だな。気をつけて行ってこいよ」

「それでは行ってきます」
俺は早足で駆け抜けて死の台地に向かった。

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「今回は場所がわかってたから1週間で着いたな」

俺は死の台地に到着すると同時に白猫のアルファが急に現れた。

「今日はどうした？」

「びっくりしたなぁ！この前のやつだと見にくいって言ってたから今日はもっといいやつを持ってきた。とりあえずつけてみてくれないか？」

俺は観察眼レベル10が付与されたキャッツアイを取り出して白猫のアルファの目に埋め込んだ。

「前のやつより見やすくはっきりと見えるぞ」

「それなら良かった」

また天空山まで行きたいところだが、さてどうしよう。

「じゃあ俺はこれで帰るよ」

「おいおい、これだけの事をしてもらってタダで帰すわけにはいかないぞ。とりあえず天空山に連れて行くぞ。しっかりと掴まってくれ」

そしてあっという間に天空山。

「今回も7日ネズミを持って行くか？」

「そうしてもらえると助かるよ」

「じゃあ少し待っててくれ。その間にトリスはまた魔風草を採取してればいい」

「わかった」

魔風草の採取を始めると、人の姿をしたヨボヨボの爺さんの白猫が現れた。

「孫が世話になってるみたいだな」

「いやいや、こちらの方が世話になってるよ」

一見するとヨボヨボだが漂うオーラが半端ないな。

「見たところお主はいろいろと困ってる事が多そうじゃな。もしよかったらワシが助けてやろうか？」

「たしかに俺は困ってる事は多いかもしれないな。でも助けてくれるって何を？」

「ワシが修行をつけてやる！3カ月でお主をSクラスを倒す事ができるくらいの強さにまで強くしてやる」

運び屋スキルしかない俺がSクラスを倒すだと！でもこの爺さんになら可能かもしれない。

俺は大きな期待を胸に秘め、修行をつけてもらう事にした。