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40話
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ボクは綺麗になった海にラオさんと一緒に来ていた。
ゴミ拾いでもらえるサンタマリア・アクアマリンは親指ほどの小さな魔石。
大きなサンタマリア・アクアマリンを手に入れるためにはどうしたらいいのか・・・
悩んだ結果、ラオさんにスターバとの交渉をしてもらう事になった。
だがしかし魔物との交渉は何語を言ってるのかわからない。ボクはただひたすら待つ事になった。
・・・・・っていうか交渉なげぇよ
長き交渉も終わりラオさんが戻ってくる。
「お待たせしました。大きな魔石はスターバを討伐する事で入手する事は出来ますが、今手に入れたいのは大きな魔石から取れるドラゴンストーンの方なので交渉が長引きました」
それでどうやったら水の魔石のドラゴンストーンが手に入るの・・・
「ブルーサンタさんと遊んでくれたらいいそうですよ」
えっ!どういう事・・・
「じゃあ私はこれで失礼いたします。くれぐれも無茶しないようにして下さい。相手は海の神様ですから」
えっ!!!
その時、海から立派なヒゲを生やしたブルーサンタの格好した大きな人が現れた。
「私と遊んでくれるのは君かい?」
「は、はい」
「私は子どもが大好きなんだ。昔から毎年プレゼントを配っていたんだが、昔はなぜか赤いサンタの方で認識されるようになってしまってね。角の大きなトナカイとソリに乗っているサンタさんだと認識されていたが私の本当の正体はこちらだよ」
ブルーサンタの格好をした人はみるみる内に角が生えてきて青い鱗が生えてきて龍の人になっていった。
ウソ・・・マジで・・・青い龍の龍人・・・青き悪魔ブルーサタン・・・
「では私の攻撃を受け流して下さいね、まずは軽く行きますよ」
ドンっ
ボクはブルーサタンの攻撃を受け流す事はおろか受け止める事すら出来ずに激しく吹き飛んだ。
「痛ってーーー」
レベルアップした盾術と二刀流のおかげで大きなケガはなかったものの自分の未熟さを痛感する事になってしまった。
ボクもまだまだだな。こんなんじゃマイヤを守る事なんて出来ないや・・・
「もう一度お願いします」
「大抵の人はこれで遊ぶ気力がなくなるのですがまだまだ楽しめそうですね」
ドンっ
今度はきちんと受け止める事が出来た。
「受け止めるんじゃなくて流して下さい。水の本質は流れる水。龍のごとく流して下さい」
そう言われても出来ないものは出来ないよ・・・鑑定眼・開眼と心眼を使って現在と過去を見てはいるが青き悪魔ブルーサタンの攻撃は速くて強くて対応しきれない。
どうしたら・・・イヤ、考えても無駄だ。今は出来る事をやるしかない。闘志の炎を燃やして出来る事をやるまでだ!
~~~
それから何度も何度も青き悪魔ブルーサタンの攻撃を受け流す事は出来ずにキズばかり増えていった。
「だいぶキズが増えてきましたね。ちょっといいですか」
そう言ってボクのお腹の辺りに指先を触れる。
たちまちキズが癒えてくる・・・これは・・・人体にある龍点穴を突いたのか・・・
「どうかしましたか?鑑定眼を持つあなたなら出来る事ではありませんか?」
イヤ、知りませんし出来ません
「少し前にエンリュウが人間に教えたはずですが伝わっていないみたいですね」
えっ!エンリュウって伝説の勇者リュウケンさんの師匠のあのエンリュウさん!?
「エンリュウさんの話ははるか昔の話で伝説の勇者の師匠として語り継がれてはいますがこの技は人々には伝わってはいません」
「そうなんですね。たしかに人間からしたらはるか昔になってしまうかもしれませんね。私ともっと遊んでくれたならこの技を教えてあげますよ」
やったーーー、この回復できる技を覚える事が出来たならもっともっと自分の可能性が広がるぞ。
あっ!回復といえば伝説の勇者リュウケンの物語にはトラオーの他にもう1人伝説の勇者がいたんだ。
魔術と打撃術と回復術のスキルを持ち、時を翔ける狼と言われた勇者ジロウ。
勇者ジロウは鑑定眼を持つリュウケンとともに開発した回復術、龍天飛翔穴で多くの人々を救っていった伝説の物語。
そして勇者ジロウの子孫、賢者勇者アイリンが使える門外不出の最強の回復術・龍天飛翔穴・・・
それをボクが使えるようになるのか・・・ワクワクするな・・・
ゴミ拾いでもらえるサンタマリア・アクアマリンは親指ほどの小さな魔石。
大きなサンタマリア・アクアマリンを手に入れるためにはどうしたらいいのか・・・
悩んだ結果、ラオさんにスターバとの交渉をしてもらう事になった。
だがしかし魔物との交渉は何語を言ってるのかわからない。ボクはただひたすら待つ事になった。
・・・・・っていうか交渉なげぇよ
長き交渉も終わりラオさんが戻ってくる。
「お待たせしました。大きな魔石はスターバを討伐する事で入手する事は出来ますが、今手に入れたいのは大きな魔石から取れるドラゴンストーンの方なので交渉が長引きました」
それでどうやったら水の魔石のドラゴンストーンが手に入るの・・・
「ブルーサンタさんと遊んでくれたらいいそうですよ」
えっ!どういう事・・・
「じゃあ私はこれで失礼いたします。くれぐれも無茶しないようにして下さい。相手は海の神様ですから」
えっ!!!
その時、海から立派なヒゲを生やしたブルーサンタの格好した大きな人が現れた。
「私と遊んでくれるのは君かい?」
「は、はい」
「私は子どもが大好きなんだ。昔から毎年プレゼントを配っていたんだが、昔はなぜか赤いサンタの方で認識されるようになってしまってね。角の大きなトナカイとソリに乗っているサンタさんだと認識されていたが私の本当の正体はこちらだよ」
ブルーサンタの格好をした人はみるみる内に角が生えてきて青い鱗が生えてきて龍の人になっていった。
ウソ・・・マジで・・・青い龍の龍人・・・青き悪魔ブルーサタン・・・
「では私の攻撃を受け流して下さいね、まずは軽く行きますよ」
ドンっ
ボクはブルーサタンの攻撃を受け流す事はおろか受け止める事すら出来ずに激しく吹き飛んだ。
「痛ってーーー」
レベルアップした盾術と二刀流のおかげで大きなケガはなかったものの自分の未熟さを痛感する事になってしまった。
ボクもまだまだだな。こんなんじゃマイヤを守る事なんて出来ないや・・・
「もう一度お願いします」
「大抵の人はこれで遊ぶ気力がなくなるのですがまだまだ楽しめそうですね」
ドンっ
今度はきちんと受け止める事が出来た。
「受け止めるんじゃなくて流して下さい。水の本質は流れる水。龍のごとく流して下さい」
そう言われても出来ないものは出来ないよ・・・鑑定眼・開眼と心眼を使って現在と過去を見てはいるが青き悪魔ブルーサタンの攻撃は速くて強くて対応しきれない。
どうしたら・・・イヤ、考えても無駄だ。今は出来る事をやるしかない。闘志の炎を燃やして出来る事をやるまでだ!
~~~
それから何度も何度も青き悪魔ブルーサタンの攻撃を受け流す事は出来ずにキズばかり増えていった。
「だいぶキズが増えてきましたね。ちょっといいですか」
そう言ってボクのお腹の辺りに指先を触れる。
たちまちキズが癒えてくる・・・これは・・・人体にある龍点穴を突いたのか・・・
「どうかしましたか?鑑定眼を持つあなたなら出来る事ではありませんか?」
イヤ、知りませんし出来ません
「少し前にエンリュウが人間に教えたはずですが伝わっていないみたいですね」
えっ!エンリュウって伝説の勇者リュウケンさんの師匠のあのエンリュウさん!?
「エンリュウさんの話ははるか昔の話で伝説の勇者の師匠として語り継がれてはいますがこの技は人々には伝わってはいません」
「そうなんですね。たしかに人間からしたらはるか昔になってしまうかもしれませんね。私ともっと遊んでくれたならこの技を教えてあげますよ」
やったーーー、この回復できる技を覚える事が出来たならもっともっと自分の可能性が広がるぞ。
あっ!回復といえば伝説の勇者リュウケンの物語にはトラオーの他にもう1人伝説の勇者がいたんだ。
魔術と打撃術と回復術のスキルを持ち、時を翔ける狼と言われた勇者ジロウ。
勇者ジロウは鑑定眼を持つリュウケンとともに開発した回復術、龍天飛翔穴で多くの人々を救っていった伝説の物語。
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それをボクが使えるようになるのか・・・ワクワクするな・・・
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