3 / 23
3話
しおりを挟む
ボクはこれから冒険者ギルドに行って冒険者登録をする。
このゲームでは冒険者登録する際にトランプの4つのマークを選ぶ事になっている。
スペードのマークは死を表し、スペードのマークを選ぶとキャラクターの攻撃力や防御力などに影響があるようになる。
スペードのマークを選ぶ人はアタッカーだったりタンクだったり物理攻撃的な役割を持つ人が選ぶ。
ハートのマークは愛を表し、ハートのマークを選ぶとキャラクターの魔法攻撃力や魔法防御力などに影響があるようになる。
ハートのマークを選ぶ人は攻撃魔法、補助魔法、回復魔法など魔法を使う事を役割とする人が選ぶ。
クラブのマークは知識を表し、クラブのマークを選ぶと生産したモノの効果がアップしたりするようになる。その他にもクラブのマークを選んだ人がパーティーにいると装備品の効果アップや回復アイテムなどの効果アップがあるようにもなる。
クラブのマークを選ぶ人は生産職をしている人が選ぶ。経験値を売買出来る仕様があるため専業で生産職をしている人もいれば、装備品やアイテムの効果アップの仕様を生かして前線に出て活動しながら生産職をしている人もいる。
ダイヤのマークはお金を表し、ダイヤのマークを選ぶとモンスターを倒した時のお金や経験値のアップ、アイテムのドロップ率アップに影響があるようになる。
ダイヤのマークを選んだ人にしか取得出来ないアイテムもあったりするので、ダイヤのマークを選ぶ人もいるのだが、戦闘面に関しては影響を与える効果がないため敬遠される傾向もあったりする。
だけど運動音痴の人にとってはダイヤのマークにする事は結構良かったりもする。フルダイブ型VRMMOのゲームでは運動音痴の人と一緒にゲームをすると足手まといになる事が多いのだが、このダイヤのマークにしているとパーティーにも経験値アップの効果が適用されるし、経験値アップの仕様の効果が高いため、運動音痴の人でもパーティーを組みやすくなっている。
経験値を売買出来る仕様もあるため、運動音痴の人は搾取されている人もいるのが悲しい現実でもあったりもする。
こういう言い方をすれば批判的な意見があると思うが、ゲームの中でまで搾取されるくらいならゲームを辞めればいいと思う。
まぁそんな事はどうでもいい。
ボクが選ぶマークはダイヤのマーク。決してボクが運動音痴だからダイヤのマークを選ぶというわけではない。検証が好きだからダイヤのマークを選ぶのだ。
ボクがダイヤのマークを選ぶのはアイテムドロップ率アップの効果があるから。
モンスター図鑑を見るとモンスターのアイテムドロップも見れるのだが、モンスターによってはドロップ品がかなりの低確率だったりして未確認のモノもある。
検証が好きな人ならこの未確認のドロップアイテムが何なのかを調べるのも楽しみの1つだ。
というわけで冒険者ギルドに到着。
ギルドの中に入ると、中には受付の女の人が1人いるだけでギルドの中は思ってたより狭かった。
このゲームではギルドの中はマイハウスのような役割もあったりするため、このような仕様になっている。ちなみだが受付の人はAIキャラクターで男の人にも変える事が出来る仕様。
「冒険者ギルドへようこそ。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「あ、あの、冒険者登録に来ました」
AIだと思っていても普通の人間にしか見えない見た目や対応。だからちょっと緊張してしまう。ちなみだがAIだからといって受付の人にセクハラするのは厳禁。
このゲームはリアル重視をしている部分もあるため、現実世界でNGな事は罰があるようになっている。
もちろん犯罪行為も出来ないようになっていて、人からモノを盗む事も出来ないようになっているし、PKも特定の場所以外では出来ないようになっている。
リアル重視の仕様のためキャラクターの名前も現実世界と同じ名前にする事になっている。
フルダイブ型のゲームをやっていると、現実世界とゲーム世界のどちらにいるのかわからなくなる事もあるため、混乱を防ぐためにこのような仕様になっているのだ。
「冒険者登録ですね。ご登録されるマークはお決まりでしょうか?どのマークにするのか迷っていたり、マークの説明が必要な場合はご説明いたしますがいかがなさいますか?」
「ダイヤのマークでお願いします」
「ダイヤのマークでございますね。マークの変更には課金アイテムが必要となります。本当にダイヤのマークでよろしいですか?」
「はい、ダイヤのマークでお願いします」
「かしこまりました」
その言葉と同時にスマホからシステムメッセージの音がなる。
スマホを取り出し、確認すると名前の前にダイヤのマークが付いていた。
「ダイヤのマークで冒険者登録を完了いたしました。申し遅れましたが今後、三上ハヤトさんの担当になりますギルド受付のレビと申します。よろしくお願い致します」
「こちらこそよろしくお願い致します」
「ご丁寧な挨拶ありがとうございます。冒険者登録の他にも何かご用件はございますか?」
「とりあえず今のところ大丈夫です。ありがとうございました」
「かしこまりました。お気をつけて冒険ください」
「わかりました。行ってきまーす」
これからこのゲーム、スペードのクイーンの冒険が本格的に始まる。
ボクはワクワクする気持ちを抑える事が出来ずにテンションが上がった状態でギルドを後にした。
このゲームでは冒険者登録する際にトランプの4つのマークを選ぶ事になっている。
スペードのマークは死を表し、スペードのマークを選ぶとキャラクターの攻撃力や防御力などに影響があるようになる。
スペードのマークを選ぶ人はアタッカーだったりタンクだったり物理攻撃的な役割を持つ人が選ぶ。
ハートのマークは愛を表し、ハートのマークを選ぶとキャラクターの魔法攻撃力や魔法防御力などに影響があるようになる。
ハートのマークを選ぶ人は攻撃魔法、補助魔法、回復魔法など魔法を使う事を役割とする人が選ぶ。
クラブのマークは知識を表し、クラブのマークを選ぶと生産したモノの効果がアップしたりするようになる。その他にもクラブのマークを選んだ人がパーティーにいると装備品の効果アップや回復アイテムなどの効果アップがあるようにもなる。
クラブのマークを選ぶ人は生産職をしている人が選ぶ。経験値を売買出来る仕様があるため専業で生産職をしている人もいれば、装備品やアイテムの効果アップの仕様を生かして前線に出て活動しながら生産職をしている人もいる。
ダイヤのマークはお金を表し、ダイヤのマークを選ぶとモンスターを倒した時のお金や経験値のアップ、アイテムのドロップ率アップに影響があるようになる。
ダイヤのマークを選んだ人にしか取得出来ないアイテムもあったりするので、ダイヤのマークを選ぶ人もいるのだが、戦闘面に関しては影響を与える効果がないため敬遠される傾向もあったりする。
だけど運動音痴の人にとってはダイヤのマークにする事は結構良かったりもする。フルダイブ型VRMMOのゲームでは運動音痴の人と一緒にゲームをすると足手まといになる事が多いのだが、このダイヤのマークにしているとパーティーにも経験値アップの効果が適用されるし、経験値アップの仕様の効果が高いため、運動音痴の人でもパーティーを組みやすくなっている。
経験値を売買出来る仕様もあるため、運動音痴の人は搾取されている人もいるのが悲しい現実でもあったりもする。
こういう言い方をすれば批判的な意見があると思うが、ゲームの中でまで搾取されるくらいならゲームを辞めればいいと思う。
まぁそんな事はどうでもいい。
ボクが選ぶマークはダイヤのマーク。決してボクが運動音痴だからダイヤのマークを選ぶというわけではない。検証が好きだからダイヤのマークを選ぶのだ。
ボクがダイヤのマークを選ぶのはアイテムドロップ率アップの効果があるから。
モンスター図鑑を見るとモンスターのアイテムドロップも見れるのだが、モンスターによってはドロップ品がかなりの低確率だったりして未確認のモノもある。
検証が好きな人ならこの未確認のドロップアイテムが何なのかを調べるのも楽しみの1つだ。
というわけで冒険者ギルドに到着。
ギルドの中に入ると、中には受付の女の人が1人いるだけでギルドの中は思ってたより狭かった。
このゲームではギルドの中はマイハウスのような役割もあったりするため、このような仕様になっている。ちなみだが受付の人はAIキャラクターで男の人にも変える事が出来る仕様。
「冒険者ギルドへようこそ。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「あ、あの、冒険者登録に来ました」
AIだと思っていても普通の人間にしか見えない見た目や対応。だからちょっと緊張してしまう。ちなみだがAIだからといって受付の人にセクハラするのは厳禁。
このゲームはリアル重視をしている部分もあるため、現実世界でNGな事は罰があるようになっている。
もちろん犯罪行為も出来ないようになっていて、人からモノを盗む事も出来ないようになっているし、PKも特定の場所以外では出来ないようになっている。
リアル重視の仕様のためキャラクターの名前も現実世界と同じ名前にする事になっている。
フルダイブ型のゲームをやっていると、現実世界とゲーム世界のどちらにいるのかわからなくなる事もあるため、混乱を防ぐためにこのような仕様になっているのだ。
「冒険者登録ですね。ご登録されるマークはお決まりでしょうか?どのマークにするのか迷っていたり、マークの説明が必要な場合はご説明いたしますがいかがなさいますか?」
「ダイヤのマークでお願いします」
「ダイヤのマークでございますね。マークの変更には課金アイテムが必要となります。本当にダイヤのマークでよろしいですか?」
「はい、ダイヤのマークでお願いします」
「かしこまりました」
その言葉と同時にスマホからシステムメッセージの音がなる。
スマホを取り出し、確認すると名前の前にダイヤのマークが付いていた。
「ダイヤのマークで冒険者登録を完了いたしました。申し遅れましたが今後、三上ハヤトさんの担当になりますギルド受付のレビと申します。よろしくお願い致します」
「こちらこそよろしくお願い致します」
「ご丁寧な挨拶ありがとうございます。冒険者登録の他にも何かご用件はございますか?」
「とりあえず今のところ大丈夫です。ありがとうございました」
「かしこまりました。お気をつけて冒険ください」
「わかりました。行ってきまーす」
これからこのゲーム、スペードのクイーンの冒険が本格的に始まる。
ボクはワクワクする気持ちを抑える事が出来ずにテンションが上がった状態でギルドを後にした。
0
お気に入りに追加
230
あなたにおすすめの小説
インフィニティ・オンライン~ネタ職「商人」を選んだもふもふワンコは金の力(銭投げ)で無双する~
黄舞
SF
無数にあるゲームの中でもβ版の完成度、自由度の高さから瞬く間に話題を総ナメにした「インフィニティ・オンライン」。
貧乏学生だった商山人志はゲームの中だけでも大金持ちになることを夢みてネタ職「商人」を選んでしまう。
攻撃スキルはゲーム内通貨を投げつける「銭投げ」だけ。
他の戦闘職のように強力なスキルや生産職のように戦闘に役立つアイテムや武具を作るスキルも無い。
見た目はせっかくゲームだからと選んだもふもふワンコの獣人姿。
これもモンスターと間違えられやすいため、PK回避で選ぶやつは少ない!
そんな中、人志は半ばやけくそ気味にこう言い放った。
「くそっ! 完全に騙された!! もういっその事お前らがバカにした『商人』で天下取ってやんよ!! 金の力を思い知れ!!」
一度完結させて頂きましたが、勝手ながら2章を始めさせていただきました
毎日更新は難しく、最長一週間に一回の更新頻度になると思います
また、1章でも試みた、読者参加型の物語としたいと思っています
具体的にはあとがき等で都度告知を行いますので奮ってご参加いただけたらと思います
イベントの有無によらず、ゲーム内(物語内)のシステムなどにご指摘を頂けましたら、運営チームの判断により緊急メンテナンスを実施させていただくことも考えています
皆様が楽しんで頂けるゲーム作りに邁進していきますので、変わらぬご愛顧をよろしくお願いしますm(*_ _)m
吉日
運営チーム
大変申し訳ありませんが、諸事情により、キリが一応いいということでここで再度完結にさせていただきます。
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
Free Emblem On-line
ユキさん
ファンタジー
今の世の中、ゲームと言えばVRゲームが主流であり人々は数多のVRゲームに魅了されていく。そんなVRゲームの中で待望されていたタイトルがβテストを経て、ついに発売されたのだった。
VRMMO『Free Emblem Online』
通称『F.E.O』
自由過ぎることが売りのこのゲームを、「あんちゃんも気に入ると思うよ~。だから…ね? 一緒にやろうぜぃ♪」とのことで、βテスターの妹より一式を渡される。妹より渡された『F.E.O』、仕事もあるが…、「折角だし、やってみるとしようか。」圧倒的な世界に驚きながらも、MMO初心者である男が自由気ままに『F.E.O』を楽しむ。
ソロでユニークモンスターを討伐、武器防具やアイテムも他の追随を許さない、それでいてPCよりもNPCと仲が良い変わり者。
そんな強面悪党顔の初心者が冒険や生産においてその名を轟かし、本人の知らぬ間に世界を引っ張る存在となっていく。
なろうにも投稿してあります。だいぶ前の未完ですがね。
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
沢山寝たい少女のVRMMORPG〜武器と防具は枕とパジャマ?!〜
雪雪ノ雪
ファンタジー
世界初のフルダイブ型のVRゲーム『Second World Online』通称SWO。
剣と魔法の世界で冒険をするVRMMORPGだ。
このゲームの1番の特徴は『ゲーム内での3時間は現実世界の1時間である』というもの。
これを知った少女、明日香 睡月(あすか すいげつ)は
「このゲームをやれば沢山寝れる!!」
と言いこのゲームを始める。
ゲームを始めてすぐ、ある問題点に気づく。
「お金がないと、宿に泊まれない!!ベットで寝れない!!....敷布団でもいいけど」
何とかお金を稼ぐ方法を考えた明日香がとった行動は
「そうだ!!寝ながら戦えばお金も経験値も入って一石三鳥!!」
武器は枕で防具はパジャマ!!少女のVRMMORPGの旅が今始まる!!
..........寝ながら。
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる