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34話
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地獄の天使とも言われるマリクは地獄にいる火を操るクマのモンスター。
マリクはマリク・マともアッタルとも言われ、ルシファーの原型にもなったとされるモンスター。
マリクは火を操り、その火を食らった者は角膜炎になり、スローモーションシステムのレベルが一時的に低下する。
このゲームにおいて地獄は悪魔達がいる最終フィールドでもある。
「うんこ採取のためとはいえ、最終フィールドの地獄に入るのはなんかドキドキするな」
クマのフンは臭いがほとんどしないため、クロロ豚の時のような苦痛は少ないが、探すのは苦労する。
地獄のフィールドは全体的に薄暗くなっていて、マリクのフンは黒い色をしているからだ。
「さすがに最終フィールドなだけあって、ほとんど人がいないのは幸いだな。地獄まで来て、うんこ採取をしている姿を人には見られたくないものだ」
あっ!マリクのフン発見!!
うんこを見つけて一瞬テンションが上がったけど、うんこ採取してて冷静になった時にうんこでテンション上がってる自分になんか悲しくなってきた。
「あれっ、ハヤトくんじゃん」
そんな時に誰かに声を掛けられる。
ヤバい。もしかしたらうんこ採取を見られてしまったかもしれない。
声のする方に振り返るとそこには山下アイナさんの姿。
「ア、アイナさん?なんでこんなところにいるんですか?」
「ハヤトくんがうんこ採取するところ見たくて地獄まで来たの」
うん、バッチリ見られてしまったな。
「っていうのは冗談で、地獄にはクランリーダーの指示で偵察に来たの。私はノーデスの称号持ちだからね」
「あれ?たしかどこのクランにも所属していませんでしたよね。いつの間にクランに入ったんですか?」
「プラチリル採取の後に声をかけてもらって入ったの。しかも最大手でもあるホワイトタイガーのクラン。すごいでしょ」
この感じだとボクがホワイトタイガーのリーダーの白石コジロウさんと会った事は知らない感じかな。
「ホワイトタイガーに入れるなんてすごいですね。あっ、そうだ。アイナさんに会ったら渡したいモノがあったんですよ」
「なになに。渡したいモノって。期待してもいいヤツ?」
ボクは百火珠真珠の杖を取り出してアイナさんに手渡した。
「なにこの杖。すごいヤツじゃん。なんでこんな杖を私に?」
「縁があって知り合ってお世話になったからです」
「えー、そんな事言われたら惚れちゃうよ」
マ、マジですか・・・それは本気にしてもいいヤツですか・・・
「な、なにテンパってるのよ、童貞じゃあるまいし。冗談だよ、冗談」
あっ、そうなんだ。そしてすみません。ボク童貞です。
「お世話になったからっていうけど、私の方がハヤトくんにはお世話になってるよ。有名にもなれたし大手のクランにも入る事が出来た。本当にありがとうね。この杖は大事に使わせてもらうわ。こんな杖を作れるハヤトくんをクランリーダーに紹介したいくらいだわ」
あっ、もうすでに会って嫌われてますので大丈夫です。
「まぁ私みたいな下っ端だとリーダーと会う事もないんだけどね。もっとゆっくり話したいところだけど、私も忙しくなっちゃってさ。スローモーションシステムがなくてもノーデスの称号あると遠距離からの魔法で不意打ちの全力攻撃出来るから、需要がすごくてさ。しかもハヤトくんからこんないい武器もらえたら、一気に幹部候補になっちゃうかも」
アイナさんが幹部候補になったら、ボクなんか手の届かない存在になっちゃうんだろうな。
っていうかアイナさん綺麗な人だから元々手の届かない存在だよね。
でもよく考えるとボクは大手クランのリーダーに会えてるんだから、手の届かない存在でもないのかな。
恋愛経験がないから自信を持っていいのかがよくわからない。
「それじゃあね、バイバーイ」
ボクはアイナさんがいなくなるのを見計らって、ツキヤミガラスがいる場所に移動した。
~~~
ツキヤミガラスがいる場所に行くとツキヤミガラスは空を飛んでいなくて、地上でゆっくりしてる。
「ノンアクティブだと空飛んでないんだ。これならアイナさんだと倒せそうだな」
ってこんな事考えてないでツキヤミガラスのフンを採取して帰ろう。
ツキヤミガラスのフンは白いフンなので見やすくていい。
「あー!またうんこ採取してる!!」
声のする方に振り返るとそこには山下アイナさんの姿。
なんでうんこ採取してる時にまた会うんだろ・・・
「また会うなんて運命感じるわー、うんこだけにね」
もうそれには触れないで。
「ア、アイナさんはなんでこんなところに来たんですか?」
「さっき偵察に来たって言ったでしょ。ツキヤミガラスの偵察に来たのよ。ノンアクティブなら空を飛んでないって事がわかったから収穫はバッチリよ。今度はパーティーで来ると思うから、その時うんこ採取してたら知らないふりするから気をつけてね」
ボクだっていつもうんこ採取してるわけじゃないです。イヤ、よく考えるといつもうんこ採取してるかも・・・
「今度こそ私は帰るからね、バイバーイ」
ボクはアイナさんがいなくなるのを見計らって、農業生産に使う分のツキヤミガラスのフンを採取して帰還アイテムを使いマイハウスに帰ってきた。
マリクはマリク・マともアッタルとも言われ、ルシファーの原型にもなったとされるモンスター。
マリクは火を操り、その火を食らった者は角膜炎になり、スローモーションシステムのレベルが一時的に低下する。
このゲームにおいて地獄は悪魔達がいる最終フィールドでもある。
「うんこ採取のためとはいえ、最終フィールドの地獄に入るのはなんかドキドキするな」
クマのフンは臭いがほとんどしないため、クロロ豚の時のような苦痛は少ないが、探すのは苦労する。
地獄のフィールドは全体的に薄暗くなっていて、マリクのフンは黒い色をしているからだ。
「さすがに最終フィールドなだけあって、ほとんど人がいないのは幸いだな。地獄まで来て、うんこ採取をしている姿を人には見られたくないものだ」
あっ!マリクのフン発見!!
うんこを見つけて一瞬テンションが上がったけど、うんこ採取してて冷静になった時にうんこでテンション上がってる自分になんか悲しくなってきた。
「あれっ、ハヤトくんじゃん」
そんな時に誰かに声を掛けられる。
ヤバい。もしかしたらうんこ採取を見られてしまったかもしれない。
声のする方に振り返るとそこには山下アイナさんの姿。
「ア、アイナさん?なんでこんなところにいるんですか?」
「ハヤトくんがうんこ採取するところ見たくて地獄まで来たの」
うん、バッチリ見られてしまったな。
「っていうのは冗談で、地獄にはクランリーダーの指示で偵察に来たの。私はノーデスの称号持ちだからね」
「あれ?たしかどこのクランにも所属していませんでしたよね。いつの間にクランに入ったんですか?」
「プラチリル採取の後に声をかけてもらって入ったの。しかも最大手でもあるホワイトタイガーのクラン。すごいでしょ」
この感じだとボクがホワイトタイガーのリーダーの白石コジロウさんと会った事は知らない感じかな。
「ホワイトタイガーに入れるなんてすごいですね。あっ、そうだ。アイナさんに会ったら渡したいモノがあったんですよ」
「なになに。渡したいモノって。期待してもいいヤツ?」
ボクは百火珠真珠の杖を取り出してアイナさんに手渡した。
「なにこの杖。すごいヤツじゃん。なんでこんな杖を私に?」
「縁があって知り合ってお世話になったからです」
「えー、そんな事言われたら惚れちゃうよ」
マ、マジですか・・・それは本気にしてもいいヤツですか・・・
「な、なにテンパってるのよ、童貞じゃあるまいし。冗談だよ、冗談」
あっ、そうなんだ。そしてすみません。ボク童貞です。
「お世話になったからっていうけど、私の方がハヤトくんにはお世話になってるよ。有名にもなれたし大手のクランにも入る事が出来た。本当にありがとうね。この杖は大事に使わせてもらうわ。こんな杖を作れるハヤトくんをクランリーダーに紹介したいくらいだわ」
あっ、もうすでに会って嫌われてますので大丈夫です。
「まぁ私みたいな下っ端だとリーダーと会う事もないんだけどね。もっとゆっくり話したいところだけど、私も忙しくなっちゃってさ。スローモーションシステムがなくてもノーデスの称号あると遠距離からの魔法で不意打ちの全力攻撃出来るから、需要がすごくてさ。しかもハヤトくんからこんないい武器もらえたら、一気に幹部候補になっちゃうかも」
アイナさんが幹部候補になったら、ボクなんか手の届かない存在になっちゃうんだろうな。
っていうかアイナさん綺麗な人だから元々手の届かない存在だよね。
でもよく考えるとボクは大手クランのリーダーに会えてるんだから、手の届かない存在でもないのかな。
恋愛経験がないから自信を持っていいのかがよくわからない。
「それじゃあね、バイバーイ」
ボクはアイナさんがいなくなるのを見計らって、ツキヤミガラスがいる場所に移動した。
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ツキヤミガラスがいる場所に行くとツキヤミガラスは空を飛んでいなくて、地上でゆっくりしてる。
「ノンアクティブだと空飛んでないんだ。これならアイナさんだと倒せそうだな」
ってこんな事考えてないでツキヤミガラスのフンを採取して帰ろう。
ツキヤミガラスのフンは白いフンなので見やすくていい。
「あー!またうんこ採取してる!!」
声のする方に振り返るとそこには山下アイナさんの姿。
なんでうんこ採取してる時にまた会うんだろ・・・
「また会うなんて運命感じるわー、うんこだけにね」
もうそれには触れないで。
「ア、アイナさんはなんでこんなところに来たんですか?」
「さっき偵察に来たって言ったでしょ。ツキヤミガラスの偵察に来たのよ。ノンアクティブなら空を飛んでないって事がわかったから収穫はバッチリよ。今度はパーティーで来ると思うから、その時うんこ採取してたら知らないふりするから気をつけてね」
ボクだっていつもうんこ採取してるわけじゃないです。イヤ、よく考えるといつもうんこ採取してるかも・・・
「今度こそ私は帰るからね、バイバーイ」
ボクはアイナさんがいなくなるのを見計らって、農業生産に使う分のツキヤミガラスのフンを採取して帰還アイテムを使いマイハウスに帰ってきた。
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