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32話
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リュウイチさんとコジロウさんはデスオブシディアンソードと虹黒曜の杖を見て驚いている。
今が畳み掛ける時だな。
「本日はお二人にはお願いがあって参りました。ボクは『アテナの骨』を最初に作れた人に送られるファースト称号、『青の錬金術師』の称号が欲しいので、お二人には協力してもらいたいです」
「そうか。それでレッドタートルはこの場にはいないんだな。ルナもその称号を狙っているからな。あいつは金の力で『青の錬金術師』の称号を取ると思ってたけど、ここにきてライバル登場っていうわけか。面白そうだから俺はハヤトくんを応援するぜ」
「僕は反対だね。ルナを敵に回していい事があるとは思えない。それにきみの力を借りなくても、自分のところでも生産職はいるからね」
「やっぱりコジロウならそう言うと思ったわ。彼は幸運を掴む事が出来たから、今この場所にいるのよ。コジロウのところにいる人で幸運を掴める人はいないって私は思うわ」
マリナさんはクロロ豚のうんこの事を幸運って言ってくれてるんだな。
「幸運を掴む・・・えっ!ハヤトくん、きみはあの幸運を掴んだ人なんだ!」
「リュウイチも知ってたの?」
「俺が知ったのはたまたまだよ。それにしても幸運を掴むっていい言い回しだな。俺のところは幸運を掴める人はいないと思うわ。たまたま幸運を掴んだ人はこのゲーム辞めちゃったし。さすがの俺でも誰かに幸運を掴めって指示する事は出来ないわ」
いくら大手クランのリーダーでも臭いうんこに素手で手を突っ込めって指示は出せないよね。
「さっきからきみ達は僕を無視してイヤな感じだね。ノーデスの称号の事ならもう僕も知っている。おそらくきみはノーデスの称号の他に採取、鍛冶、錬金の3種類をマスターにして何かの称号を得たんだろ。そしてこの武器を生産した。そんなところだろう」
ここまで読んでいるんだ。やっぱりコジロウさんはすごい人だ。
「だから僕はきみには協力しないよ」
「まぁ、待てってコジロウ。ルナに対して立ち向かおうって思ってるやつはなかなかいないぞ。それにもう少しハヤトくんの話を聞こうじゃないか。ハヤトくんも話はこれだけじゃないんだろ」
リュウイチさんもなかなか鋭い人だ。
「はい。もう1つ持ってきているモノがあります」
ボクは最高品質のポーションでもある、リンゴポーションを取り出した。
「こちらは最高品質のポーションです。もしコジロウさんにご協力いただけない場合は他のクランにこれを持っていって協力をしてもらおうと思ってます」
「ほぉー、そう来たか。ハヤトくん、なかなかやり手だね。高品質のポーションは今俺達の3大クランで独占している状態だ。それをぶち壊して最高品質のポーションを他に持ち込むときたよ」
「それでも関係ないね。僕のところはちょうどタイミングが良くてね。2週間あればハヤトくんと同じ状態に出来る人がいる。2週間でそこまで状況が悪くなるとは思えないね」
「コジロウの性格からしてこれ以上言っても無理だな。ハヤトくん、悪いが最高品質のポーションを流通させるのは2週間待ってくれないか」
「そのくらいであれば大丈夫です」
「さすがに最高品質のポーションを他のクランに使われるのは俺はイヤだからな。お詫びに何かしてあげたいところだけど、何かあるか?」
よし、今のところ交渉は上手くいっている方だな。
「マリナさんに燃える永久凍土の剣を作ってあげたいと思っているので、アラスカサーベルタイガーの牙が欲しいです。ボクが作ったデスオブシディアンソードなら最高品質で素材をゲット出来ると思います」
「ハヤトくんはマリナの事もちゃんと考えてくれてるなんてなかなかいい男じゃないか」
燃える永久凍土の剣が次の素材を取るために必要なだけなんです。ごめんなさい。
「あっ、ちなみにですが燃える永久凍土の剣は燃える氷の剣と違って壊れない仕様みたいなので、ずっと使える武器みたいです」
「まじで!何気に燃える氷の剣の武器破壊ってお金かかって大変だったんだよね」
このゲームでは特定の武器とほぼ全ての盾が壊れる仕様になっている。
「俺も壊れない盾欲しいんだが、それはすぐに作れそうか?」
「あー、それはまだちょっと時間かかると思います」
「盛り上がってるところ悪いが、そろそろ話し合いを終わっていいか?僕も予定があるんでね」
「あっ、ちょっと待ってください。コジロウさんなら虹黒曜の杖があれば呪われたクロロ豚から最高品質のグラビトン真珠を手に入れれると思いますので、早めに手に入れた方がいいですよ」
「僕にそんなアドバイスはいらないよ。でも虹黒曜の杖はありたがくもらっておくよ。じゃあこれで話し合いは終わってもいいかい?」
「最後に俺からいいか。今回、俺との交渉は成功という事で俺からハヤトくんには10億リンをやる。だからそのお金でまずはカプセルホテルから出て、現実世界でゲームをやる環境を整えてくれ」
10億リンってマジで!リアルマネートレードで1億円じゃん。
これで庭付きのマイハウスを購入して、農業生産やペット飼育も出来るぞ。
「リュウイチさんありがとうございます。コジロウさんもマリナさんも本日はありがとうございました」
ボクとしては今日の交渉は満足できる結果になったな。
今が畳み掛ける時だな。
「本日はお二人にはお願いがあって参りました。ボクは『アテナの骨』を最初に作れた人に送られるファースト称号、『青の錬金術師』の称号が欲しいので、お二人には協力してもらいたいです」
「そうか。それでレッドタートルはこの場にはいないんだな。ルナもその称号を狙っているからな。あいつは金の力で『青の錬金術師』の称号を取ると思ってたけど、ここにきてライバル登場っていうわけか。面白そうだから俺はハヤトくんを応援するぜ」
「僕は反対だね。ルナを敵に回していい事があるとは思えない。それにきみの力を借りなくても、自分のところでも生産職はいるからね」
「やっぱりコジロウならそう言うと思ったわ。彼は幸運を掴む事が出来たから、今この場所にいるのよ。コジロウのところにいる人で幸運を掴める人はいないって私は思うわ」
マリナさんはクロロ豚のうんこの事を幸運って言ってくれてるんだな。
「幸運を掴む・・・えっ!ハヤトくん、きみはあの幸運を掴んだ人なんだ!」
「リュウイチも知ってたの?」
「俺が知ったのはたまたまだよ。それにしても幸運を掴むっていい言い回しだな。俺のところは幸運を掴める人はいないと思うわ。たまたま幸運を掴んだ人はこのゲーム辞めちゃったし。さすがの俺でも誰かに幸運を掴めって指示する事は出来ないわ」
いくら大手クランのリーダーでも臭いうんこに素手で手を突っ込めって指示は出せないよね。
「さっきからきみ達は僕を無視してイヤな感じだね。ノーデスの称号の事ならもう僕も知っている。おそらくきみはノーデスの称号の他に採取、鍛冶、錬金の3種類をマスターにして何かの称号を得たんだろ。そしてこの武器を生産した。そんなところだろう」
ここまで読んでいるんだ。やっぱりコジロウさんはすごい人だ。
「だから僕はきみには協力しないよ」
「まぁ、待てってコジロウ。ルナに対して立ち向かおうって思ってるやつはなかなかいないぞ。それにもう少しハヤトくんの話を聞こうじゃないか。ハヤトくんも話はこれだけじゃないんだろ」
リュウイチさんもなかなか鋭い人だ。
「はい。もう1つ持ってきているモノがあります」
ボクは最高品質のポーションでもある、リンゴポーションを取り出した。
「こちらは最高品質のポーションです。もしコジロウさんにご協力いただけない場合は他のクランにこれを持っていって協力をしてもらおうと思ってます」
「ほぉー、そう来たか。ハヤトくん、なかなかやり手だね。高品質のポーションは今俺達の3大クランで独占している状態だ。それをぶち壊して最高品質のポーションを他に持ち込むときたよ」
「それでも関係ないね。僕のところはちょうどタイミングが良くてね。2週間あればハヤトくんと同じ状態に出来る人がいる。2週間でそこまで状況が悪くなるとは思えないね」
「コジロウの性格からしてこれ以上言っても無理だな。ハヤトくん、悪いが最高品質のポーションを流通させるのは2週間待ってくれないか」
「そのくらいであれば大丈夫です」
「さすがに最高品質のポーションを他のクランに使われるのは俺はイヤだからな。お詫びに何かしてあげたいところだけど、何かあるか?」
よし、今のところ交渉は上手くいっている方だな。
「マリナさんに燃える永久凍土の剣を作ってあげたいと思っているので、アラスカサーベルタイガーの牙が欲しいです。ボクが作ったデスオブシディアンソードなら最高品質で素材をゲット出来ると思います」
「ハヤトくんはマリナの事もちゃんと考えてくれてるなんてなかなかいい男じゃないか」
燃える永久凍土の剣が次の素材を取るために必要なだけなんです。ごめんなさい。
「あっ、ちなみにですが燃える永久凍土の剣は燃える氷の剣と違って壊れない仕様みたいなので、ずっと使える武器みたいです」
「まじで!何気に燃える氷の剣の武器破壊ってお金かかって大変だったんだよね」
このゲームでは特定の武器とほぼ全ての盾が壊れる仕様になっている。
「俺も壊れない盾欲しいんだが、それはすぐに作れそうか?」
「あー、それはまだちょっと時間かかると思います」
「盛り上がってるところ悪いが、そろそろ話し合いを終わっていいか?僕も予定があるんでね」
「あっ、ちょっと待ってください。コジロウさんなら虹黒曜の杖があれば呪われたクロロ豚から最高品質のグラビトン真珠を手に入れれると思いますので、早めに手に入れた方がいいですよ」
「僕にそんなアドバイスはいらないよ。でも虹黒曜の杖はありたがくもらっておくよ。じゃあこれで話し合いは終わってもいいかい?」
「最後に俺からいいか。今回、俺との交渉は成功という事で俺からハヤトくんには10億リンをやる。だからそのお金でまずはカプセルホテルから出て、現実世界でゲームをやる環境を整えてくれ」
10億リンってマジで!リアルマネートレードで1億円じゃん。
これで庭付きのマイハウスを購入して、農業生産やペット飼育も出来るぞ。
「リュウイチさんありがとうございます。コジロウさんもマリナさんも本日はありがとうございました」
ボクとしては今日の交渉は満足できる結果になったな。
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