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第7章 4人の悪魔

90話

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マイハウスに戻ってきたボク。新しく入手したウラニアの鏡というカードのアイテムはマイハウスで使うものだと思い、マイハウスに戻ってきた。

「だって名前がウラニアの鏡だよ。となるとマイハウスの裏庭の鏡の事を真っ先に考えちゃうよね」

ボクはマイハウスの裏庭に移動。マイハウスの裏庭には不思議の国に行くための不死の木。今際の国に行くためのゲート。時間の国に行くためのグリンカムビの羽。そして鏡の国に行くための鏡の扉がある。

ウラニアの鏡というカードには星座を模した絵と穴が空けられていて光をかざすと星座が浮かび上がるようになっている。

ウラニアの鏡は32枚の星図カード集。ボクはその中から猫の絵柄がついているカードを1枚取り出して、裏庭の鏡の扉を開けると、中からは目も開けていられないくらいの眩しい光。

その光に猫の絵柄のついたカードをかざすと、裏庭は突然真っ暗になり猫の星座が姿を現した。

「よくぞ私を見つけだしてくれた。私はマイハウスを守護する死獣・星影の黒猫。私を見つけだしたクラブのマークを持つお主の力を認め、お主にブリューナクの槍の作り方を伝授しよう」

[ブリューナクの槍を作れるようになりました]

「現在使われている星座では猫座は存在しない。猫は十二支にも存在せず、星座にも存在しない。ここに違和感を持つ事が出来たら、お主はさらなる高みに行けるだろう。最後にお主の伝えたい事がある」
「なんでしょうか」
「このカードには現在使われていない星座がもう1つ存在する。それはフクロウ座だ。フクロウを見つけ出す事が出来れば聖杯を手に入れる事が出来るだろう。それではさらばだ」

真っ暗だったら裏庭はパッーと明るくなり、星影の黒猫は姿を消し去った。

ボクは改めてカードを見ると、たしかにそこにはフクロウの絵が描かれていた。

「フクロウだけじゃないな。アルゴ船座の絵も描かれてる。それにコップ座とされるこの絵は聖杯のように見える」

コップ座の神話で共に話に出てくるのはウミヘビ座とカラス座。

「聖杯に関係するのはウミヘビやカラスではなく、フクロウだという事か。これで次に向かう場所は決まったな。よし、それじゃあブリューナクの槍の作り方を見てみるか」

ボクはスマホを取り出して、ブリューナクの槍の作り方を確認。

「ウソだろ………」

『ブリューナクの槍は銃の武器。ペンギヌス・アルゴーを金眼の現場猫に預ければ製造してくれる』

「秘宝と言われる武器がこんな簡単に作れるわけがないはずだ。きっとまだ何か裏があるはず」

ボクはスマホの画面を操作して次の画面へ。

「やっぱりそういう事か」

『ブリューナクの槍はMPを全消費する事で発射出来る必殺必中の攻撃。ブリューナクの槍で使用したMPは一定時間自動回復しない。MPポーションでも回復しない。MPを回復する方法は聖杯を使うかジャコウネココーヒーを使えば即時回復出来る』

「聖杯で回復出来るっていうのは一旦置いておくとして、ジャコウネココーヒーっていうのはアレって事なんだよな……つまりこの武器はうんこブリュー……いや、なんでもない。次のページを見てみよう」

ボクはスマホの画面を操作して次の画面へ。

『ブリューナクの槍はマークの等級によっては必殺の性能は完全に発揮出来ない。必中の性能はマークの等級関係なく発揮される。クラブのマーク以外の者は必殺の性能は発揮されない。ブリューナクの槍は初めて使用する者の指紋認証をするので一度使用したらトレード不可になる』

「実質クラブのマーク専用武器で、必中は確定だけど、必殺は等級が低ければ倒せないモンスターもいるという事か。トレード不可に関しては特に気にする必要もないな」

ブリューナクの槍に関する説明はこれで終わっていた。ボクはそのままスマホを操作。情報屋の項目にして情報を聞き出した。

「ジャコウネココーヒーについて教えてください」

『ジャコウネココーヒーはジャコウネコのウンコのコーヒー豆から作るコーヒー。このゲームでは時間の国にいるウンコロガシの素材を混沌蟲加工すれば手に入る。ただし時々本物が混じってる』

「いや、時々本物っていう表現はやめてくれ。まぁ薄々は勘付いていたけどもさ」

これで次の行動は決まった。まずは金眼の現場猫にペンギヌス・アルゴーを渡してブリューナクの槍を作ってもらう。その後は時間の国に移動して、ブリューナクの槍の試運転を兼ねてウンコロガシを倒しに行って素材集めをする。

「今日の段取りはこんな感じでいいかな。で明日は剣の秘宝を取りに行く。明日に支障が出ないように急いで行動に取り掛かるとするか」

ボクはマイハウスの裏庭から部屋の中に移動し、金眼の現場猫にペンギヌス・アルゴーの銃を手渡した。

「これでブリューナクの槍を作ってください」
「了解ニャー。すぐに出来上がるからちょっと待っててくれニャー」

マイハウスの中で待機していた金眼の現場猫が動き出す。

「絶対時空領域・展開」

うっすらとした膜のようなモノが場を包み込む。

「作業開始だニャー」

ペンギヌス・アルゴーの銃をテーブルの上に置くと、腹のポケットから猫型の被せ物を取り出して、銃の上に被せる金眼の現場猫。

「完成だニャー」

『ブリューナクの槍を手に入れました』

「よし、すぐに行動開始だ」

ボクはマイハウスの裏庭に再び移動し、グリンカムビの羽を使って、時間の国に移動。

ウンコロガシは砂漠地帯にいるモンスター。古代エジプトでは糞の塊を大きな球体にするスカラベを神秘的だと思い太陽神と同一視した。ウンコロガシも同じように太陽のように灼熱の特性があり、普通であれば倒すのに苦労するモンスター。

「でも今のボクにはブリューナクの槍がある」

アイテム袋から取り出したブリューナクの槍は猫の姿をしており、怪しげな光を放ちながらコッチを見ている。つまり銃口はお尻の穴の方だという事。

「いや、なんかもう露骨すぎるよ」

砂漠地帯に移動し、ウンコロガシを発見。

「早速試し撃ちだ!」

ブリューナクの槍の銃を構えて、引き金を引くと怪しげな光を放っていた猫の目はさらに光り輝き、辺りは目も開けていられないくらいの眩しい光に包まれた。

「ウンコロガシはどうなった?」

目を開けてみると目の前にはウンコロガシが倒れていてピクリとも動かない。それと同時に聞こえてきたシステムメッセージ。

[このブリューナクの槍は三上ハヤト様の指紋を認証いたしました。以降トレード不可になりますのでご注意ください]

「指紋認証完了っと。それより今のボクのマークの等級でもこのくらいの相手は殺す事が出来るんだな」

ボクは採取用のナイフを取り出して、ウンコロガシの素材を採取。

『ウンコロガシの太陽を手に入れました』

「よし、これで後は帰って素材加工して今日は終わりだな」

ボクは移動アイテムを使い、マイハウスへ移動。すぐに作業場に向かい作業開始。

「一点集中スキル・オン」
「混沌蟲加工・成形作業・開始」

ウンコロガシの太陽を作業台の上へ乗せ、コネコネしていると姿を変えていく。

「混沌蟲加工・成形作業・終了」
「一点集中スキル・オフ」

ジャコウネココーヒー、99%の最高品質。

「これで今日の作業は終了だ。後は寝るだけだが、寝る前にちゃんと手を洗って寝るとするか……」

不快な臭いがするわけではないが、なんとなく気になったのでボクはしっかりと手を洗い、超フカフカのベッドに眠りについた。






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