上 下
63 / 100
第5章 太陽と月の力

63話 太陽の塔攻略準備1日目

しおりを挟む
今日からは武器や防具の素材採取がメインとなっていくから朝一から気を引き締める。

まずは大量生産用の畑の確認。不死のリンゴと王のリンゴを採取。次は夢幻水晶(金白金鉱石)からゴールドプラチナメタルを10個採取。

朝のルーティンを終わり、ネズミエリアに移動。ここでカリナさんと待ち合わせ。

「お待たせしました」

先に来ていたカリナさんは虹の木から枝を採取していたので、ボクも採取開始。これで属性重視の人の弓の素材集めは終了。

「それでは北の大地エリアに向かいますね」

ボクは黄金のアルゴー船のボトルシップを取り出し、フタを開ける。カリナさんと一緒に空飛ぶ船に乗り込み、北の大地エリアに移動。

ます始めに採取する素材は黄金の羊毛と黄金の羊の角。リュウイチさん達と戦った時は角の採取が出来なかったため、今回は角の採取をメインでカリナさんに戦ってもらう。

実質ソロでの戦いのため時間はかかるが、カリナさんの実力はすごくて、最高品質で黄金の羊から羊毛と角をゲット。

黄金の羊の角はメリーさんの杖の武器の錬金に使うため。黄金の羊毛はメリーさんの防具に使うためにゲットした。

北の大地エリアでやる事はまだある。ここにいる熊のモンスターのマサカリカツイダベアの上位モンスター、ゴールドマサカリカツイダベアから採取出来るゴールドマサカリ。

と言っても本当に必要な部分はゴールドマサカリの持ち手部分。マサカリ部分も後で使うため、カリナさんにはゴールドマサカリ部分の腕は狙わないように指示。

しかしこれはカリナさんでも難しい指示だった。遠距離攻撃の矢を腕でガードするため、ゴールドマサカリカツイダベアの腕の品質は落ちていく。

1体目は腕の品質は最低品質だったため、ゴールドマサカリカツイダベアの毛皮を採取。

2体目は行動パターンを把握したカリナさんの実力もあって、ムーンショットアローも使いこなして腕の部分のゴールドマサカリを最高品質でゲット。

ムーンショットアローは当たっても無傷のため、腕でガードされても品質の劣化はなし。

火力、属性、状態異常を使いこなすと言ったカリナさんだったが、ここにきて特殊矢も使いこなせるようになってきた。

やっぱりこのモンスターにして良かったな。ボクの思った通りにカリナさんが成長してくれた。これで明日からの素材採取もスムーズにいきそうだな。

「カリナさん、今日はありがとうございました」

「お、お疲れ様でした」

なんな不思議そうな顔をしてるみたいだがなんかあったのかな?まぁ、今のボクにはそんな事気にしてる暇はない。マイハウスに戻って急いでメリーさんの装備作りだ。

ボクはマイハウスに移動。まずは武器作りから。

メリーさんに作る杖の武器、裁きの杖。裁きの杖に使うのはゴールドマサカリの持ち手部分のため、まずは成形作業で分離させる。

今度は持ち手部分と金白金鉱石をアイテム合成。これで裁きの杖の完成。

そのまま錬金作業に入る。黄金の羊の角をミスリルのハンマーで砕いて、神の錬金鍋に投入。

これで武器はオッケー。次はメリーさんの防具作り。

防具生産はオープンベータ版の時には出来た作業。防具生産は重装、軽装、魔装と分かれている。

重装は兜、重鎧、全身鎧、軽鎧を装備出来る。
軽装は重鎧、軽鎧、魔装を装備出来る。
魔装は軽鎧と魔装を装備出来る。

メリーさんは重装から魔装にスキル構成を変更するが、戦い方としては近距離で戦うため軽鎧を装備してもらう。

メリーさんに用意するのはゴールドマサカリカツイダベアの毛皮と黄金の羊毛と金白金鉱石を使った軽鎧。

軽鎧を作る時は10個の素材を使う。今回は時間の関係もあるため、ゴールドマサカリカツイダベアの毛皮1つと黄金の羊毛1つと金白金鉱石を8つ使って軽鎧を作る。

この配分だと物理防御高めで魔法攻撃力をあまり高める事は出来ないが、雷属性を高める事は出来る配合。

「一点集中スキル・オン」
「防具生産・開始」

ゴールドマサカリカツイダベアの毛皮1つと黄金の羊毛1つと金白金鉱石を8つを作業台においてコネコネしていく。コネ終わったら軽鎧の型に入れて完成。

「防具生産・終了」
「一点集中スキル・オフ」

羊熊のゴールドアーマー、100%の神品質。戦闘の女神の加護+10。

「おっ、戦闘の女神の加護がついたな。効果はどんな感じだ」

戦闘の女神の加護、プラスの回数分即死攻撃を防ぐ。マイハウスやクランハウスに戻ると回数は回復。

「あっ、そういう感じなんだね。全員防具装備出来ない事も考えると、太陽の塔攻略の時はこの回数も意識しながら戦っていく必要も出てきそうだな」

メリーさんの防具も完成。明日メリーさんに裁きの杖と羊熊のゴールドアーマーを渡すのだが、メリーさんの不安を解消して自信をつけてもらうためにはどうしたら1番いいだろう。

「とりあえず今日の作業は終わったから横になりながら考えるとするか」

ボクは超フカフカのベッドに横になり、考えながらそのまま就寝。

~~~
「フー、今日は成長を感じる事が出来た1日だったなぁ。こんな風に成長を感じる事が出来たのはリュウイチさんから指導してもらった時以来。でもこの感じってなんか怖さも感じるんだよねー…………とりあえず今は深く考えないで寝よー。でも明日からもハヤトさんと一緒だって思うとドキドキして寝れないよー………スー、スー、スー」




★★★★★★★★
書き溜めもなくなり、毎日の執筆作業に追われて20時公開も厳しくなってきました。

これから週1、2回の公開になるかもしれませんが、今後ともよろしくお願い致します。



しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?

歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。 それから数十年が経ち、気づけば38歳。 のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。 しかしーー 「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」 突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。 これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。 ※書籍化のため更新をストップします。

【完結】捨てられた双子のセカンドライフ

mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】 王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。 父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。 やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。 これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。 冒険あり商売あり。 さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。 (話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

Sランク冒険者の受付嬢

おすし
ファンタジー
王都の中心街にある冒険者ギルド《ラウト・ハーヴ》は、王国最大のギルドで登録冒険者数も依頼数もNo.1と実績のあるギルドだ。 だがそんなギルドには1つの噂があった。それは、『あのギルドにはとてつもなく強い受付嬢』がいる、と。 そんな噂を耳にしてギルドに行けば、受付には1人の綺麗な銀髪をもつ受付嬢がいてー。 「こんにちは、ご用件は何でしょうか?」 その受付嬢は、今日もギルドで静かに仕事をこなしているようです。 これは、最強冒険者でもあるギルドの受付嬢の物語。 ※ほのぼので、日常:バトル=2:1くらいにするつもりです。 ※前のやつの改訂版です ※一章あたり約10話です。文字数は1話につき1500〜2500くらい。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

【完結】神様に嫌われた神官でしたが、高位神に愛されました

土広真丘
ファンタジー
神と交信する力を持つ者が生まれる国、ミレニアム帝国。 神官としての力が弱いアマーリエは、両親から疎まれていた。 追い討ちをかけるように神にも拒絶され、両親は妹のみを溺愛し、妹の婚約者には無能と罵倒される日々。 居場所も立場もない中、アマーリエが出会ったのは、紅蓮の炎を操る青年だった。 小説家になろう、カクヨムでも公開していますが、一部内容が異なります。

幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない… そんな中、夢の中の本を読むと、、、

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

転生先ではゆっくりと生きたい

ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。 事故で死んだ明彦が出会ったのは…… 転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた 小説家になろうでも連載中です。 なろうの方が話数が多いです。 https://ncode.syosetu.com/n8964gh/

処理中です...