39 / 100
第2章 愛を取り戻せ
39話 第2章終わり
しおりを挟む
城門の中に入ると、姿を見せた大きな宮殿。
月影の白兎に案内されて中庭を通り、大きな扉の前。扉の前にはトランプの形をした兵士が2体。絵柄はハートのマークで数字は2。
月影の白兎に気付いたトランプの兵士は扉を開ける。扉の中に入ると、見えてきたのは大広間。
大広間の正面奥には扉が見える。月影の白兎は真っ直ぐ正面奥に進むので、ボク達もそのまま真っ直ぐ付いていく。
奥の扉を開けると、通路のような小部屋。その奥にはまた扉。扉の前にトランプの兵士が2体、数字は4。
通路のような小部屋は横幅2メートル、奥行き10メートル。
「この奥にはハートのクイーンがおられます。少しお待ちください」
月影の白兎は扉の中に入り、ボク達は小部屋で待機。
「お待たせいたしました」
トランプの兵士が扉を開けると、正面には玉座に座った女王の姿。ハートのクイーンは赤のドレスにハートの王冠。
女王の脇には月影の白兎。中に入るとトランプの兵士達もズラリと並んで待っている。
「スペードのクイーンの世界の者達よ。ここまで来てもらったのには訳がある」
女王の話を聞くと、不思議の国の世界に生きる者達は死なない身体。そんな世界に1匹の化け物が迷い込んできた。化け物の名前はジャバウォック。
化け物を倒そうとしても死のない世界では殺す事は出来ずに世界を荒らされるばかりで手の打ちようがなかった。
だから化け物を殺す事が出来るスペードのクイーンの世界の人達の協力が必要だったとの事。
「そういう事で白兎には迷惑をかける事になった」
「いえいえ、私は不思議の国の導き手でございます。私はただ彼らを導いただけです」
「見習い級の君達がジャバウォックを倒せるとは思ってはいない。だけどこの国の事も知っていて欲しかったのだ。力をつけた時、またこの国に来てジャバウォックを殺して欲しい。よろしくお願いします」
ハートのクイーンは玉座から降りて、ボク達の前で頭を下げる。
「わ、わかりました」
「白兎、後の事は頼んだぞ」
「かしこまりました」
ボク達は王の間から通路のような小部屋に戻る。
「それじゃあスペードのクイーンの世界に戻るよ」
月影の白兎は手のひらサイズの小さな木を具現化。通路のような小部屋に置くと、小さな木はみるみる内に大きくなり、木の根元には人が通れるサイズの穴がある。
白兎が中に入るので、ボク達も中に入る。
一瞬の暗転。そしてムービーが始まった。
見えてきた景色。それはマリナさんとアイナさんがハートのクイーンと月影の白兎に話かけられている姿。脇には一応ボクの姿も見える。
そのシーンが終わると今度はアテナ像の前。アテナ像のすぐ近くに月影の白兎とマリナさんとアイナさん。少し後ろにボクの姿。
月影の白兎がアテナの頭蓋骨を捧げるとアテナの骨は海賊旗でよく見る頭蓋骨と2本の骨からさらに姿を変えて、人の姿になった女神アテナ。
「肉体は復活する事が出来た。だがまだ力が足りない。時を操る事が出来る金色に輝く青い目が必要だ」
ここでムービーが終わり、暗転。見えてきたのはウサギの丘の木の近く。
[金色は時を操る力。金色に輝く青い目を持つ死獣、金白虎の力が必要です]
第3章の時は金なりってそういう事か。
「ちっ、先を越されてしまったか」
突然後ろの方から声が聞こえてきたので、振り返るとコジロウさんと亀白シロウさんの姿。
「ファーストクリア者になる事は出来なかったが、我々が遅れを取るわけにはいかない」
2人は木の根元の穴に不死のリンゴを投げ入れて、穴の中に飛び込んだ。
「コジロウより先にクリアする事が出来て良かったわ。ハヤトくん、本当にありがとうね。ハヤトくんがいなかったら絶対に勝つ事なんて出来なかったよ」
「っていうか私はコジロウさんより先にクリアして良かったのかな?」
「コジロウは上には上がいるって思うタイプだから、そんなの気にしないタイプよ。安心していいわ」
「それなら良かった」
「あのー、ちょっといいかな?」
話かけてきたのは月影の白兎。
「クラブの見習い級の君には伝えておく事があるんだ」
何だろ?
「不死のリンゴは死獣、不死の猪豚の大好物でもあるんだ。不死のリンゴを捧げれば、君は新たな力、アイテム合成の力を手にする事が出来るよ」
ハイブリッドの語源でもある猪豚からアイテム合成の力を授かる。これからアイテム合成も出来るようになると、アイテム変化とアイテム合成の2つの情報も整理しないといけなくなる。
アイテム合成は第3章を進めるために必要なスキルでもあるはずだ。
アイナさんやメリーさんの武器もまだちゃんと作っていない状況の中で新章がスタート。
でもよくよく考えるとボクのクランにダイヤのマークの人はいないから第3章はあまり関係ない。でもクラブのマークのボクはやる事があるはず。
次の第4章を見据えながら、自分の事、メリーさんの事、そしてマリナさんやアイナさんの事も考えながら、段取り良く行動していかないときっと第4章で遅れをとる事になる。
もっともっと段取り良く行動していかないといけないな。
「第2章も終わった事ですし、今後の事の話したいのでクランハウスに戻りましょう」
「あのー、ちょっといいかな?」
話かけてきたのは月影の白兎。まだ居たんだ。
「君達のマイハウスの裏庭にある木を不死の木に変えたから、今度からはその木の根元の穴から不思議の国に来る事が出来るよ」
「わ、わかりました」
っていうか裏庭って何?マイハウスにそんなのあったっけ?
[マイハウスの裏庭が開放されました]
あっ、システムメッセージだ。
「それじゃあ僕はこれで失礼するね」
月影の白兎は木の根元の穴に入り、いなくなった。
「それじゃあボク達もクランハウスに戻りましょう」
ボク達はウサギの丘エリアに抜け出て、クランハウスに戻った。
月影の白兎に案内されて中庭を通り、大きな扉の前。扉の前にはトランプの形をした兵士が2体。絵柄はハートのマークで数字は2。
月影の白兎に気付いたトランプの兵士は扉を開ける。扉の中に入ると、見えてきたのは大広間。
大広間の正面奥には扉が見える。月影の白兎は真っ直ぐ正面奥に進むので、ボク達もそのまま真っ直ぐ付いていく。
奥の扉を開けると、通路のような小部屋。その奥にはまた扉。扉の前にトランプの兵士が2体、数字は4。
通路のような小部屋は横幅2メートル、奥行き10メートル。
「この奥にはハートのクイーンがおられます。少しお待ちください」
月影の白兎は扉の中に入り、ボク達は小部屋で待機。
「お待たせいたしました」
トランプの兵士が扉を開けると、正面には玉座に座った女王の姿。ハートのクイーンは赤のドレスにハートの王冠。
女王の脇には月影の白兎。中に入るとトランプの兵士達もズラリと並んで待っている。
「スペードのクイーンの世界の者達よ。ここまで来てもらったのには訳がある」
女王の話を聞くと、不思議の国の世界に生きる者達は死なない身体。そんな世界に1匹の化け物が迷い込んできた。化け物の名前はジャバウォック。
化け物を倒そうとしても死のない世界では殺す事は出来ずに世界を荒らされるばかりで手の打ちようがなかった。
だから化け物を殺す事が出来るスペードのクイーンの世界の人達の協力が必要だったとの事。
「そういう事で白兎には迷惑をかける事になった」
「いえいえ、私は不思議の国の導き手でございます。私はただ彼らを導いただけです」
「見習い級の君達がジャバウォックを倒せるとは思ってはいない。だけどこの国の事も知っていて欲しかったのだ。力をつけた時、またこの国に来てジャバウォックを殺して欲しい。よろしくお願いします」
ハートのクイーンは玉座から降りて、ボク達の前で頭を下げる。
「わ、わかりました」
「白兎、後の事は頼んだぞ」
「かしこまりました」
ボク達は王の間から通路のような小部屋に戻る。
「それじゃあスペードのクイーンの世界に戻るよ」
月影の白兎は手のひらサイズの小さな木を具現化。通路のような小部屋に置くと、小さな木はみるみる内に大きくなり、木の根元には人が通れるサイズの穴がある。
白兎が中に入るので、ボク達も中に入る。
一瞬の暗転。そしてムービーが始まった。
見えてきた景色。それはマリナさんとアイナさんがハートのクイーンと月影の白兎に話かけられている姿。脇には一応ボクの姿も見える。
そのシーンが終わると今度はアテナ像の前。アテナ像のすぐ近くに月影の白兎とマリナさんとアイナさん。少し後ろにボクの姿。
月影の白兎がアテナの頭蓋骨を捧げるとアテナの骨は海賊旗でよく見る頭蓋骨と2本の骨からさらに姿を変えて、人の姿になった女神アテナ。
「肉体は復活する事が出来た。だがまだ力が足りない。時を操る事が出来る金色に輝く青い目が必要だ」
ここでムービーが終わり、暗転。見えてきたのはウサギの丘の木の近く。
[金色は時を操る力。金色に輝く青い目を持つ死獣、金白虎の力が必要です]
第3章の時は金なりってそういう事か。
「ちっ、先を越されてしまったか」
突然後ろの方から声が聞こえてきたので、振り返るとコジロウさんと亀白シロウさんの姿。
「ファーストクリア者になる事は出来なかったが、我々が遅れを取るわけにはいかない」
2人は木の根元の穴に不死のリンゴを投げ入れて、穴の中に飛び込んだ。
「コジロウより先にクリアする事が出来て良かったわ。ハヤトくん、本当にありがとうね。ハヤトくんがいなかったら絶対に勝つ事なんて出来なかったよ」
「っていうか私はコジロウさんより先にクリアして良かったのかな?」
「コジロウは上には上がいるって思うタイプだから、そんなの気にしないタイプよ。安心していいわ」
「それなら良かった」
「あのー、ちょっといいかな?」
話かけてきたのは月影の白兎。
「クラブの見習い級の君には伝えておく事があるんだ」
何だろ?
「不死のリンゴは死獣、不死の猪豚の大好物でもあるんだ。不死のリンゴを捧げれば、君は新たな力、アイテム合成の力を手にする事が出来るよ」
ハイブリッドの語源でもある猪豚からアイテム合成の力を授かる。これからアイテム合成も出来るようになると、アイテム変化とアイテム合成の2つの情報も整理しないといけなくなる。
アイテム合成は第3章を進めるために必要なスキルでもあるはずだ。
アイナさんやメリーさんの武器もまだちゃんと作っていない状況の中で新章がスタート。
でもよくよく考えるとボクのクランにダイヤのマークの人はいないから第3章はあまり関係ない。でもクラブのマークのボクはやる事があるはず。
次の第4章を見据えながら、自分の事、メリーさんの事、そしてマリナさんやアイナさんの事も考えながら、段取り良く行動していかないときっと第4章で遅れをとる事になる。
もっともっと段取り良く行動していかないといけないな。
「第2章も終わった事ですし、今後の事の話したいのでクランハウスに戻りましょう」
「あのー、ちょっといいかな?」
話かけてきたのは月影の白兎。まだ居たんだ。
「君達のマイハウスの裏庭にある木を不死の木に変えたから、今度からはその木の根元の穴から不思議の国に来る事が出来るよ」
「わ、わかりました」
っていうか裏庭って何?マイハウスにそんなのあったっけ?
[マイハウスの裏庭が開放されました]
あっ、システムメッセージだ。
「それじゃあ僕はこれで失礼するね」
月影の白兎は木の根元の穴に入り、いなくなった。
「それじゃあボク達もクランハウスに戻りましょう」
ボク達はウサギの丘エリアに抜け出て、クランハウスに戻った。
41
お気に入りに追加
1,432
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
【完結】追放された生活錬金術師は好きなようにブランド運営します!
加藤伊織
ファンタジー
(全151話予定)世界からは魔法が消えていっており、錬金術師も賢者の石や金を作ることは不可能になっている。そんな中で、生活に必要な細々とした物を作る生活錬金術は「小さな錬金術」と呼ばれていた。
カモミールは師であるロクサーヌから勧められて「小さな錬金術」の道を歩み、ロクサーヌと共に化粧品のブランドを立ち上げて成功していた。しかし、ロクサーヌの突然の死により、その息子で兄弟子であるガストンから住み込んで働いていた家を追い出される。
落ち込みはしたが幼馴染みのヴァージルや友人のタマラに励まされ、独立して工房を持つことにしたカモミールだったが、師と共に運営してきたブランドは名義がガストンに引き継がれており、全て一から出直しという状況に。
そんな中、格安で見つけた恐ろしく古い工房を買い取ることができ、カモミールはその工房で新たなスタートを切ることにした。
器具付き・格安・ただし狭くてボロい……そんな訳あり物件だったが、更におまけが付いていた。据えられた錬金釜が1000年の時を経て精霊となり、人の姿を取ってカモミールの前に現れたのだ。
失われた栄光の過去を懐かしみ、賢者の石やホムンクルスの作成に挑ませようとする錬金釜の精霊・テオ。それに対して全く興味が無い日常指向のカモミール。
過保護な幼馴染みも隣に引っ越してきて、予想外に騒がしい日常が彼女を待っていた。
これは、ポーションも作れないし冒険もしない、ささやかな錬金術師の物語である。
彼女は化粧品や石けんを作り、「ささやかな小市民」でいたつもりなのだが、品質の良い化粧品を作る彼女を周囲が放っておく訳はなく――。
毎日15:10に1話ずつ更新です。
この作品は小説家になろう様・カクヨム様・ノベルアッププラス様にも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】巻き込まれたけど私が本物 ~転移したら体がモフモフ化してて、公爵家のペットになりました~
千堂みくま
ファンタジー
異世界に幼なじみと一緒に召喚された17歳の莉乃。なぜか体がペンギンの雛(?)になっており、変な鳥だと城から追い出されてしまう。しかし森の中でイケメン公爵様に拾われ、ペットとして大切に飼われる事になった。公爵家でイケメン兄弟と一緒に暮らしていたが、魔物が減ったり、瘴気が薄くなったりと不思議な事件が次々と起こる。どうやら謎のペンギンもどきには重大な秘密があるようで……? ※恋愛要素あるけど進行はゆっくり目。※ファンタジーなので冒険したりします。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
不遇スキルの錬金術師、辺境を開拓する 貴族の三男に転生したので、追い出されないように領地経営してみた
つちねこ
ファンタジー
【4巻まで発売中】
貴族の三男であるクロウ・エルドラドにとって、スキルはとても重要なものである。優秀な家系であるエルドラド家において、四大属性スキルを得ることは必須事項であった。
しかしながら、手に入れたのは不遇スキルと名高い錬金術スキルだった。
残念スキルを授かったクロウは、貴族としての生き方は難しいと判断され、辺境の地を開拓するように命じられてしまう。
ところがクロウの授かったスキルは、領地開拓に向いているようで、あっという間に村から都市へと変革してしまう。
これは辺境の地を過剰防衛ともいえる城郭都市に作り変え、数多の特産物を作り、領地経営の父としてその名を歴史轟かすことになるクロウ・エルドラドの物語である。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる