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プロローグ
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初めて。
その人を見た時、一瞬にして確信した。
ーあぁ。この人の為に産まれきた。ー
荒れ狂う男達の大きな咆哮。
風に揺らめく白い旗。
高まる士気と、冷めることのない熱気。
鳴り響き轟く戦いの鐘。
そびえ立つ男が声を上げる。
「そなたらの命、わしが預かる!信じて付いて参れば良い!時は来た!いざ…出陣じゃあぁ!!!」
旗をひるがえし、男が背を向ける。
その背中は大きく。
その声は力強く。
そうして、全てを飲み込む。
血は熱くたぎり全身を駆け巡る。
恐怖は無い。
しかし。
身の毛は逆立ち、身体全身が。心が震えだす。
源〈ミナモト〉が、ついに動く。
この『木曽義仲〈キソ ヨシナカ〉』の名の下に。
これが義仲との出会い。
六郎〈ロクロウ〉。初陣の時であった。
その人を見た時、一瞬にして確信した。
ーあぁ。この人の為に産まれきた。ー
荒れ狂う男達の大きな咆哮。
風に揺らめく白い旗。
高まる士気と、冷めることのない熱気。
鳴り響き轟く戦いの鐘。
そびえ立つ男が声を上げる。
「そなたらの命、わしが預かる!信じて付いて参れば良い!時は来た!いざ…出陣じゃあぁ!!!」
旗をひるがえし、男が背を向ける。
その背中は大きく。
その声は力強く。
そうして、全てを飲み込む。
血は熱くたぎり全身を駆け巡る。
恐怖は無い。
しかし。
身の毛は逆立ち、身体全身が。心が震えだす。
源〈ミナモト〉が、ついに動く。
この『木曽義仲〈キソ ヨシナカ〉』の名の下に。
これが義仲との出会い。
六郎〈ロクロウ〉。初陣の時であった。
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