『リビング・ドール』(仮題)
墓地に埋葬された少女、テスタ。
しかし親族は、涙を流すどころか、葬儀に協力すらしない。
無情の葬儀は終わりを告げ。
幾日かが経過したころ。
墓地から、白い手が地面を突き破って現れた。
さかのぼって5年前。
テスタは、両親を亡くし親戚に引き取られてきた。
母の手作りの人形だけが心のよりどころで。
宝物で友達だった。
しかしある時。
人形と話をするテスタの行動を、奇行だと気味悪がる
屋敷の住人が、人形を森の奥に捨ててしまう。
だが、人形は戻ってきた。
自分の意志で。
第零章 リビングドール
第一章 月と人形
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