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第二百八十四話 爆☆殺!
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「そろそろかな」
迫ってきている魔物を見て矢の複製をやめる。20本くらいは出来たかな。
消費が少ないとはいえ、いざという時にある程度はMPは押えておかないとね。
「戦闘開始は地雷地帯を魔物が抜けてから。僕の出番は皆さんがピンチになってから。出番までにはMPも
回復してるはず」
傍に置いてある矢を手に取り矢に番える。これでいつでも矢を射れる。あとは、全体を良く見て皆さんを助けよう。
僕がカバーできるのは目に見える範囲だけ。戦っている人を全てカバーすることはできない。だからこそ、
耳で他のところで起こっていることを把握しつつ、万が一の時は壁を走ってカバーしにいくのは僕の役目だ。
「かなり厳しいなぁ」
目の前に集中するだけよりも、周りを判断して行動するのは難しい。正直、誰よりも僕の方が大変だろう。命の危機が無いのが唯一の救いだが、僕の肩に他の人の命が掛かっているとなると素直に喜べない。
「でも、頑張らないと」
嘆いていても目の前の魔物が消える訳じゃない。やるしかないんだ。
「よし」
すぐそこまで来ている魔物を見て、弓を握る手に力がこもる。
最前列にいるゴブリンが無造作に草原の地面を踏みつける。瞬間、
(ドガアアアアアアン!)
地雷が爆発しゴブリンを吹き飛ばした。爆破されたゴブリンは悲鳴も上げずに光の粒となって消え、後にはドロップアイテムの牙だけが残った。
「始まった」
『ぐぎゃああ!』
仲間が爆死しても魔物たちは怯まずに進んでくる。少しくらいは怯むと思ったんですけどね?
魔物は知能が低いけど感情はある。仲間がやられたら怯むし、敵わない相手に会ったら悲鳴をあげて逃げる。レベルが低い魔物はそれが顕著になる。
けど、このゴブリン達は一切の躊躇も無く突っ込んでくる。迷いの一欠けらも見えない。
「何かが可笑しい?」
違和感を覚えるけど、考えるのは今じゃない。後でホウリさんにでも聞こう。
今は考えるよりも目の前の魔物だ。
爆破されながらも、魔物の軍勢は街に迫ってくる。そして、遂に地雷原を超えたゴブリンが冒険者達の元にたどり着く。
だが、そのゴブリンの首はすぐに大剣によって切断された。
その大剣の主であるミエルさんが血の付いた大剣を掲げる。
「いくぞ!」
「「「おおおおお!」」」
ミエルさんの号令で冒険者の方々が一斉に武器を抜きさる。
「おらおら!」
『ごぎゃあああ!』
ゴブリン達と冒険者の方々が激突する。けど、数は多くても所詮はゴブリン。戦いにすらならずに次々と光の粒になっていく。
「はっはっは!楽勝じゃねえか!これで100万Gなんて楽な仕事だぜ!」
斧使いの人が大斧をゴブリンの頭に振り下ろす。ゴブリンは真っ赤な血を噴き出しながら、光の粒になった。
斧使いの人がニヤリと笑う。そして……
『ガオオオオオオ!』
その首元に向かってブロンズウルフが飛びついてくる。
「な!?」
斧使いの人は不意を突かれたのか、その身を硬直させる。ブロンズウルフはそのまま首元に牙を食いこませ
『グルアアアア!?』
頭を僕が放った矢に貫かれ、光の粒になって消えた。
斧使いの人は腰が抜かして、薄く血が流れている首に手を当てる。怪我は浅そうだ。あれならヒールシュートはいらないだろう。
斧使いの人は丸くした目を僕へ向ける。壁の上で待機しておいてよかった。
「こんな状況で油断しないでくださいよ……」
僕の呟きが通じたのか、斧使いの人は立ち上がって大斧を構えた。大斧の柄を短く持って、可能な限り小回りが利くようにしているのかな?これでもう油断しないよね。
それにしても、ゴブリンの群に素早いブロンズウルフを混ぜるなんて。油断も隙もあったものじゃない。
そんな調子で僕は他の人のフォローをするように、矢を放っていく。
けど、油断している人がいるとはいえ、流石はホウリさんが集めた冒険者の方々。危なげなくゴブリンとブロンズウルフを討伐していく。だけど、
「流石に数が多い……」
ここにいる冒険者の数は数百人。対する魔物は見えるだけで数万体。このままだと数で押されてしまう。
「はあああ!スラッシュ!」
ミエルさんが斬撃を飛ばしてゴブリンを10体まとめて消し飛ばす。だけど、その後ろからゴブリンが次々と迫ってくる。
「ちっ、分かってはいたがキリが無いな」
ミエルさんがうんざりした様子で大剣を握りなおす。
「これが12時間も続くのか……」
僕もうんざりしながらも、矢を構える。
「しまった!」
剣士の人の脇をブロンズウルフがすり抜ける。僕はすり抜けたブロンズウルフの胴を射抜く。
ブロンズウルフ1体くらいでは街に被害はないとは思うけど倒さない訳にはいかない。けど、他の人は持ち場を離れられないから、僕が倒さないとね。
「矢、持つかな?」
この調子だと12時間後までに矢が尽きる。時間を見つけて矢を補充しないと。
「MPポーションは3本。全部を矢を複製に回しても100本くらいしか複製できない」
全く足りない。どうする?
「……考えても分からないや。今は矢の消費を押えつつ、魔物を倒していこう」
僕の仕事は考える事じゃない。今は目の前の魔物を倒そう。
「はぁ、なんでこんなことに」
涼しい風が僕の頬を撫でる。目の前には地平線まで広がる草原。そして、それを埋め尽くす魔物の群。
本来であれば緑一杯の美しい景色だったはずだ。壁の上でお弁当を広げてピクニックでもしたかったなぁ。
そうだ、これが終わったらスターダストの皆でピクニックをしよう。スターダストの皆だけじゃなくて、騎士団の皆さんも誘おうかな?
楽しい未来の事を考えながら、押えられなかった魔物を射抜く。
「ここは絶対に通さない。皆でやるピクニックのために」
僕は口角をあげつつ矢を番える。絶望的な現実よりも、希望の未来を見ないとね。
そう思って、僕はゴブリンの頭を射抜く。
「まだ何とかなりそうだね」
少しすり抜けてくる敵はいるけど、矢がある今は何とかなる。問題は敵が強くなったり、矢が尽きて来る後半だろう。
そう思い、僕は次の矢を取ろうと後ろに手を伸ばす。瞬間、
「はっはっは!」
僕の目の前に浅黒い肌をした牙の長い人物が現れた。僕は突然現れた人に面食らって、矢を取る手を止めてしまう。あれ?この人って何処かで見たことがあるような?
その人はタキシードに黒いマントを付けている。まるで貴族みたいな恰好だ。というか、壁の上にいる僕の目の前にいるって事は、浮いてるってことだ。こんな高さを受けるスキルがあるなんて羨ましい。
混乱した頭で的外れなことを考えていると、目の前の人が手を高々と上げる。
「私はメリゼ!魔王の補佐で。次の魔王だ!」
メリゼ?それって……
「魔国で会ったあの!?」
僕の頭にお城で会ったメリゼさんの顔が浮かんでくる。間違いない、魔国で会ったメリゼさんだ。
「なんでここに?」
魔国で忙しく仕事をしている筈だ。加勢にきった雰囲気でもないし、ここにいる理由は思いつかない。
困惑していると、メリゼさんが口を開く。
「この魔物の襲撃は我々、魔国からの宣戦布告である!」
「な!?」
メリゼさんからとんでもない言葉が出る。
「500年前に戦争が終わったと思っているだろうがそれは違う!この世界は我々魔族が統治するべきなのだ!邪魔建てする人族は根絶やしだ!」
そう言うメリゼさんは本気の目をしている。
なんてことだ。
「ホウリさんが言ってた通りになった」
えっと、確かホウリさんの指示だとこんな時は───
「この襲撃はこれから始まる戦争の序章に過ぎない!まずは人国の重要拠点であるオダリムを──」
「トリシューラ!」
僕は思いっきりMPを込めた純正のトリシューラをメリゼさんに放つ。
「ぬお!?」
メリゼさんの目の前の空間が歪み、トリシューラが上に進路を逸らされる。
メリゼさんは額の汗を拭きながら、僕に怒鳴りつけて来る。
「な、なにするんだお前!」
「お久しぶりですね、メリゼさん」
「あ、え?久しぶり?」
僕が丁寧にお辞儀をすると、メリゼさんは困ったようにお辞儀を返してくる。
「半年ぶりくらいですか。あれからどうですか?やっぱり忙しいですか?」
「あ、ああ……」
「しかし、なんでいきなり人国を?」
「そ、そうだ!」
僕の質問にメリゼさんが咳ばらいをして、気を取り直す。
「貴様らは絶対に我らが葬る!精々無駄な抵抗をするがいい───」
「トリシューラ!」
「ぬおぉぉぉ!?」
「あーあ、外れましたか」
さっきと同じようにトリシューラを放ったけど、同じように空に逸らされた。これは、トリシューラは効果的じゃないかな。
「殺す気か!?」
「戦争って殺し合いですよね?じゃあ、良くないですか?」
「倫理観を捨てるには早くないか!?」
「ゴミは早く捨てろって、ホウリさんに良く注意されるんですよ」
「倫理観をゴミって言ったか!?あーもう!」
メリゼさんがイラついたように腕を振るう。
「とにかく!これは宣戦布告だ!お前らは絶対に殺す!覚悟しろ!」
そう言い残すと、メリゼんさんはワープクリスタルを取り出して、ワープで消え去った。
こうして、色々な意味で僕らの長い戦いが始まったのだった。
迫ってきている魔物を見て矢の複製をやめる。20本くらいは出来たかな。
消費が少ないとはいえ、いざという時にある程度はMPは押えておかないとね。
「戦闘開始は地雷地帯を魔物が抜けてから。僕の出番は皆さんがピンチになってから。出番までにはMPも
回復してるはず」
傍に置いてある矢を手に取り矢に番える。これでいつでも矢を射れる。あとは、全体を良く見て皆さんを助けよう。
僕がカバーできるのは目に見える範囲だけ。戦っている人を全てカバーすることはできない。だからこそ、
耳で他のところで起こっていることを把握しつつ、万が一の時は壁を走ってカバーしにいくのは僕の役目だ。
「かなり厳しいなぁ」
目の前に集中するだけよりも、周りを判断して行動するのは難しい。正直、誰よりも僕の方が大変だろう。命の危機が無いのが唯一の救いだが、僕の肩に他の人の命が掛かっているとなると素直に喜べない。
「でも、頑張らないと」
嘆いていても目の前の魔物が消える訳じゃない。やるしかないんだ。
「よし」
すぐそこまで来ている魔物を見て、弓を握る手に力がこもる。
最前列にいるゴブリンが無造作に草原の地面を踏みつける。瞬間、
(ドガアアアアアアン!)
地雷が爆発しゴブリンを吹き飛ばした。爆破されたゴブリンは悲鳴も上げずに光の粒となって消え、後にはドロップアイテムの牙だけが残った。
「始まった」
『ぐぎゃああ!』
仲間が爆死しても魔物たちは怯まずに進んでくる。少しくらいは怯むと思ったんですけどね?
魔物は知能が低いけど感情はある。仲間がやられたら怯むし、敵わない相手に会ったら悲鳴をあげて逃げる。レベルが低い魔物はそれが顕著になる。
けど、このゴブリン達は一切の躊躇も無く突っ込んでくる。迷いの一欠けらも見えない。
「何かが可笑しい?」
違和感を覚えるけど、考えるのは今じゃない。後でホウリさんにでも聞こう。
今は考えるよりも目の前の魔物だ。
爆破されながらも、魔物の軍勢は街に迫ってくる。そして、遂に地雷原を超えたゴブリンが冒険者達の元にたどり着く。
だが、そのゴブリンの首はすぐに大剣によって切断された。
その大剣の主であるミエルさんが血の付いた大剣を掲げる。
「いくぞ!」
「「「おおおおお!」」」
ミエルさんの号令で冒険者の方々が一斉に武器を抜きさる。
「おらおら!」
『ごぎゃあああ!』
ゴブリン達と冒険者の方々が激突する。けど、数は多くても所詮はゴブリン。戦いにすらならずに次々と光の粒になっていく。
「はっはっは!楽勝じゃねえか!これで100万Gなんて楽な仕事だぜ!」
斧使いの人が大斧をゴブリンの頭に振り下ろす。ゴブリンは真っ赤な血を噴き出しながら、光の粒になった。
斧使いの人がニヤリと笑う。そして……
『ガオオオオオオ!』
その首元に向かってブロンズウルフが飛びついてくる。
「な!?」
斧使いの人は不意を突かれたのか、その身を硬直させる。ブロンズウルフはそのまま首元に牙を食いこませ
『グルアアアア!?』
頭を僕が放った矢に貫かれ、光の粒になって消えた。
斧使いの人は腰が抜かして、薄く血が流れている首に手を当てる。怪我は浅そうだ。あれならヒールシュートはいらないだろう。
斧使いの人は丸くした目を僕へ向ける。壁の上で待機しておいてよかった。
「こんな状況で油断しないでくださいよ……」
僕の呟きが通じたのか、斧使いの人は立ち上がって大斧を構えた。大斧の柄を短く持って、可能な限り小回りが利くようにしているのかな?これでもう油断しないよね。
それにしても、ゴブリンの群に素早いブロンズウルフを混ぜるなんて。油断も隙もあったものじゃない。
そんな調子で僕は他の人のフォローをするように、矢を放っていく。
けど、油断している人がいるとはいえ、流石はホウリさんが集めた冒険者の方々。危なげなくゴブリンとブロンズウルフを討伐していく。だけど、
「流石に数が多い……」
ここにいる冒険者の数は数百人。対する魔物は見えるだけで数万体。このままだと数で押されてしまう。
「はあああ!スラッシュ!」
ミエルさんが斬撃を飛ばしてゴブリンを10体まとめて消し飛ばす。だけど、その後ろからゴブリンが次々と迫ってくる。
「ちっ、分かってはいたがキリが無いな」
ミエルさんがうんざりした様子で大剣を握りなおす。
「これが12時間も続くのか……」
僕もうんざりしながらも、矢を構える。
「しまった!」
剣士の人の脇をブロンズウルフがすり抜ける。僕はすり抜けたブロンズウルフの胴を射抜く。
ブロンズウルフ1体くらいでは街に被害はないとは思うけど倒さない訳にはいかない。けど、他の人は持ち場を離れられないから、僕が倒さないとね。
「矢、持つかな?」
この調子だと12時間後までに矢が尽きる。時間を見つけて矢を補充しないと。
「MPポーションは3本。全部を矢を複製に回しても100本くらいしか複製できない」
全く足りない。どうする?
「……考えても分からないや。今は矢の消費を押えつつ、魔物を倒していこう」
僕の仕事は考える事じゃない。今は目の前の魔物を倒そう。
「はぁ、なんでこんなことに」
涼しい風が僕の頬を撫でる。目の前には地平線まで広がる草原。そして、それを埋め尽くす魔物の群。
本来であれば緑一杯の美しい景色だったはずだ。壁の上でお弁当を広げてピクニックでもしたかったなぁ。
そうだ、これが終わったらスターダストの皆でピクニックをしよう。スターダストの皆だけじゃなくて、騎士団の皆さんも誘おうかな?
楽しい未来の事を考えながら、押えられなかった魔物を射抜く。
「ここは絶対に通さない。皆でやるピクニックのために」
僕は口角をあげつつ矢を番える。絶望的な現実よりも、希望の未来を見ないとね。
そう思って、僕はゴブリンの頭を射抜く。
「まだ何とかなりそうだね」
少しすり抜けてくる敵はいるけど、矢がある今は何とかなる。問題は敵が強くなったり、矢が尽きて来る後半だろう。
そう思い、僕は次の矢を取ろうと後ろに手を伸ばす。瞬間、
「はっはっは!」
僕の目の前に浅黒い肌をした牙の長い人物が現れた。僕は突然現れた人に面食らって、矢を取る手を止めてしまう。あれ?この人って何処かで見たことがあるような?
その人はタキシードに黒いマントを付けている。まるで貴族みたいな恰好だ。というか、壁の上にいる僕の目の前にいるって事は、浮いてるってことだ。こんな高さを受けるスキルがあるなんて羨ましい。
混乱した頭で的外れなことを考えていると、目の前の人が手を高々と上げる。
「私はメリゼ!魔王の補佐で。次の魔王だ!」
メリゼ?それって……
「魔国で会ったあの!?」
僕の頭にお城で会ったメリゼさんの顔が浮かんでくる。間違いない、魔国で会ったメリゼさんだ。
「なんでここに?」
魔国で忙しく仕事をしている筈だ。加勢にきった雰囲気でもないし、ここにいる理由は思いつかない。
困惑していると、メリゼさんが口を開く。
「この魔物の襲撃は我々、魔国からの宣戦布告である!」
「な!?」
メリゼさんからとんでもない言葉が出る。
「500年前に戦争が終わったと思っているだろうがそれは違う!この世界は我々魔族が統治するべきなのだ!邪魔建てする人族は根絶やしだ!」
そう言うメリゼさんは本気の目をしている。
なんてことだ。
「ホウリさんが言ってた通りになった」
えっと、確かホウリさんの指示だとこんな時は───
「この襲撃はこれから始まる戦争の序章に過ぎない!まずは人国の重要拠点であるオダリムを──」
「トリシューラ!」
僕は思いっきりMPを込めた純正のトリシューラをメリゼさんに放つ。
「ぬお!?」
メリゼさんの目の前の空間が歪み、トリシューラが上に進路を逸らされる。
メリゼさんは額の汗を拭きながら、僕に怒鳴りつけて来る。
「な、なにするんだお前!」
「お久しぶりですね、メリゼさん」
「あ、え?久しぶり?」
僕が丁寧にお辞儀をすると、メリゼさんは困ったようにお辞儀を返してくる。
「半年ぶりくらいですか。あれからどうですか?やっぱり忙しいですか?」
「あ、ああ……」
「しかし、なんでいきなり人国を?」
「そ、そうだ!」
僕の質問にメリゼさんが咳ばらいをして、気を取り直す。
「貴様らは絶対に我らが葬る!精々無駄な抵抗をするがいい───」
「トリシューラ!」
「ぬおぉぉぉ!?」
「あーあ、外れましたか」
さっきと同じようにトリシューラを放ったけど、同じように空に逸らされた。これは、トリシューラは効果的じゃないかな。
「殺す気か!?」
「戦争って殺し合いですよね?じゃあ、良くないですか?」
「倫理観を捨てるには早くないか!?」
「ゴミは早く捨てろって、ホウリさんに良く注意されるんですよ」
「倫理観をゴミって言ったか!?あーもう!」
メリゼさんがイラついたように腕を振るう。
「とにかく!これは宣戦布告だ!お前らは絶対に殺す!覚悟しろ!」
そう言い残すと、メリゼんさんはワープクリスタルを取り出して、ワープで消え去った。
こうして、色々な意味で僕らの長い戦いが始まったのだった。
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